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2】どうしよう ※
しおりを挟む「…あああぁぁぁ……もう、もう……なぅぅぅん……」
もう後ろの感覚が無くなってきたかも。
体位も何度も変わって、変わる度に当たるところが変わって、その度に弾けるような快感が走り抜けた。
何度も出された精液でジュブジュブと恥ずかしい音が垂れ流しだ。
あーーーーーッ、もうダメ! 音が、音が受け付けなくなってきた。
激しく首を振りに振った。
狂う! 無理! 辞めてぇ!
「う“がぁぁぁぁぁんんん!!!」
何処から出てるんだって音が出た。
ピッタリと動きが、止まった。
「あひぃん…うきゃん…あうう…」
息が上手く吸えない。吐けない。助けて!!!
ジュポッと後ろが抜けた。
ジュブ、ジュブッと白濁が吐き出される。
抱き起こされる。
横抱きにすっぽり包まれた。
大きな手が、肩から腕を行き来して優しく摩ってくれてた。
「ゆっくり、息を…ゆっくり…ゆっくり…」
耳元で囁く声に導かれるように、息を吐いて、吸って……。
息が楽になってきたら、眠気が襲ってきた。
ああ、帰らないと……。
堕ちた。
***
朝です。
後始末してもらったみたいです。
不味い……。
今まで、朝まで寝てた事なかった。
だから、朝までワンナイトの相手とはいた事ないんです。
帰らないと。
……何処に?
あれれ?
何処に帰るんだった?
横の相手って、一夜限りの人だよね?
なんだ? 頭の中があやふやな感じだ。
兎に角起きなきゃ。モッソリと身体を起こす。
酷使した感覚は残ってる。
ベッドから降りようとして、膝が笑ってる感じがする。
ちょっとお腹痛い。
トイレになんとか辿り着いた。
どんだけ出したんだ?
始末し切れなかったのか。
ナカ洗いたいな。水音がしたら、起こすな……。
もう起きてる気がする。
どう逃げる?
風呂行こう。もう起きたら、その時だ。
風呂で洗って、スッキリ。
頭も身体もしっかり洗って、完全にお風呂済ませてしまいました。
タオルを巻いて、髪を拭きながら、服を手に取る。
ベッドを見ると、寝てくれてる。ラッキー。
さっさと身支度を整えると、部屋代の半分をテーブルに置くと、そっと部屋を出た。
ホテルは出た。
ここから離れよう!
バス停にバスが停まってる。
「乗ります!」
手を挙げて、運転と目が合った。
乗れた。
ぼんやり外を眺めながら、ここから向かうはずの場所がどこか考えてた。
大きな公園が見えた。
あそこでゆっくり考えようか。
降りて、遠くに見える公園に向かい散策する様に中を進み、池の近くのベンチに腰を下ろした。
ふぅ~っと息をついた。喉がちょっと痛いな。喘ぎ過ぎ?ーーーーどんだけ致したのでしょう? いやねぇ……。
???
ーーーー思い出せない?
どんな風に致したのか、はっきり思い出せない。
考えて、考えて、漸く途切れ途切れの断片が、頭の中をチラつくようになった。
大丈夫。思い出してきてる。
帰る場所が思い出せないだけ。
頑張れば思い出せる気がする。
日が暮れるまでに思い出せたらいいさ。
オレってお気楽なところあるんだよね。そうじゃないとやり切れない事が度々起きちゃうからさ。
どんなって?
こんな事。あはは…。
なんだか背中が寂しいな。
大事な物があったような気がするんだよな。
応援ありがとうございます!
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