忘れられない君

アキノナツ

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後:その2 ※

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※このお話は次話の『その2のその後』を合わせてお読み頂くのをお勧めします。より楽しめると思います。まずは、『その2』をお楽しみ下さい。

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「これなぁーに?」

声をかけた相手は、さっき完成した原稿を送るため、パソコンを操作している。

俺のクールビューティーさんに、なかなかのブツをチラつかせるが、作業中は見てくれないのですねぇ。
寂しい!!!!

終わったのだろう、カチャッと眼鏡を外して、目頭を揉んでおられます。
大変お疲れモードのようですが、俺はちょっとお預けが長くて、イラついてます。

「チェーンロックしとけば良かったですね…」
静かに呟く言葉が、冷たい!
ぞぞっと寒気が。
部屋なのに北風が!

慌てて後ろから抱きついて、頬寄せてスリスリとご機嫌伺い。

「そんな事言わないで下さいよぉ。やっと終わったんでしょ? 恋人を放置してぇ。寂しかったんですよぉ~」

やっと合鍵を交換・・という形でゲットして、堂々と部屋に上り込めるようになってからは、ちょくちょく来てたりしてる。

「ご飯とか、ありがとうございます」
ほわかした響き…。
機嫌が直ったのか、もじっと頬を擦り寄せて来てくれた。
ちょっと顔が赤い?

モニターの電源を落として黒くなった画面に、はにかんだ表情のユウさんが映ってる。

元々、食が細いとは思ってたが、佳境に近い現場に来て思ったのが、キッチンのゴミが少ない。とっても少なかった。
マジかぁー。
もう少し肉つけて貰ったら、もっと抱き心地いいんでない?

で、せっせと摘める軽食を運んだんですよねぇ。
俺って出来た恋人ですよねぇ。
お返しはきっちり請求するけどね?
ムフフ……期待に笑いが止まらない。

「お風呂入るでしょ?」
「うん…ありがとう」
ちょっと身体が固くなる。
「お背中流しましょうか?」
下心全開ですが、ユウさんいつもの涼しい顔。

分かってるのかなぁ。分かってないだろうなぁ。

いやらしい身体してるのに、無自覚がユウさんらしいっちゃらしんですがねぇ。
流されやすいのもいいんですがねぇ~。

「ひとりでゆっくり入りたいです」
キリッとしてるが、凍るほどの拒絶は無い。

しめしめ。今日はヤれそうですね。じっくり可愛がって、この溜め込んだのを、注ぎ込んであげますよ?

「では、ごゆっくり」
画面の中のユウさんが、驚いてる。

あららぁ、期待してた?
押した方が良かったかなぁ。でもね……イヒヒ。

「ささ! お湯冷めちゃうよ」
手のブツをサッと隠して、風呂へ促す。

脱衣所から洗い場に入ったのを確認!

さてと!
こんな面白そうなの隠してたとは。
方針転換ッきゃないでしょう。
コレ、隠してなかったけどね。堂々と置いてあったけどね。

手の平サイズのプラグ。
しかもこのアナルプラグ、バイブですよ。
机に転がってるのは、リモコンだよね?

なんて楽しげなのを持ってるんですか~。
ワクワクが止まりませんよ。

隙だらけのユウさん!

ささっとスマホで検索したら、遠隔操作機能付きですって!
ま! なんていやらしいのをお持ちなんでしょ! ユウさん好き!

えーと、アプリはこれね。
セット、セット!

ユウさんがお風呂から出てくるまでに準備しないとねぇ。

説明をざざっと読んで、サクサク登録していく。

スマホの画面に電話の表示がヒョイっと現れ、振動。

はぁあ?!
えー!
なんで呼び出しぃぃぃ!

「お疲れ様です」
仕事モード。切り替えは早いんです。

『悪りぃ! すぐ来れる?』
先輩かよ!
悪いと思ってないだろ!
俺、代休中! お休み! お分かりですか?!
「ちょっと…いえ、行きます!」
借りを作っておくのは悪くないか。

「時間は取れないですので、ガッツリは無理ですよ?」
暇じゃねぇんだと暗に匂わす事を忘れない。聞いちゃいねぇだろうけど。

『気難しいアソコに行ってほしいんだわ。ちょっとお届け物で、そのまま帰っていいから』
ま、いいか。
先輩が言うアソコとはアソコね。
爺さん社長、気難しいというより、話し相手が欲しいだけなんだよな。
行って帰って、2時間コースかな。
「了解っす!」

プラグを元の場所に戻して。
スマホを操作。
ーーーー完了。

「ユウさん! 呼び出し掛かっちゃった。2時間ぐらいで帰るからぁ」
浴室に向かって声を掛ける。
「分かりました。気をつけて」
ちゃぷんと水音が。

ああ! もうぉぉぉ!
音に唆られるぅん!

ヤってから行ってたら、爺ちゃん社長怒るな。後ろ髪引かれながら、飛び出した。

お楽しみも準備したし。ーーーヤッホーイ!






爺ちゃん話長かったよ。
でも、2時間って俺の読みは正確だね。

タクシーの後ろで、スマホを取り出す。

さてと、ユウさんはたぶん、致してます。

締切り明けは、変に頭が冴えてるか、眠いか。そういう時は、プラグ入れて、自慰に耽ってるのは知ってるんですよ。
そして、今はアレでしてるんでしょうね……。ふふふ……

アプリ起動!
リモコンよりこっちを優先する様に設定して置いたから、主導権はこっちさ!

ユウさんが悶え狂う姿が脳裏に浮かぶ。
ズキュンと股間を刺激!
おっと、息子くん! 暴走はいけないよ。

まずは、ウネりを優しく。
で、徐々に激しくね。

パターンを色々と組み合わせて…と…。

もし、してなくても、突然振動し出したプラグに興味を惹かれて、今日のユウさんだったら、入れちゃうよね。今日はそういう事にゆるゆるの精神状態ですもの。もうどうなっちゃうんだろうね。期待値が爆上がりッ。
待っててね。


ーーーーー渋滞…。

渋滞……マジか!

さっきから割とキツめに振動させちゃてるんすよ。
弱くしないと……がぁあ?! 電池が!

俺のバカァ! 充電しっかりしとこうよ!

アプリ切れたら、止まるかな……。

動いた!
車がね!

尻が落ち着かない状態で前方を見る。早くぅぅぅ……

ハイ! マンション前!

駆け上がって、ユウさんの部屋へ。

スマホ見たら、MAXの振動で、繋がってる!
電池復活って! オイ!

まずい! まずーい!
アプリを停止!

「ユウさん!」
合鍵使って大急ぎで入る。

「あぁん……なんでぇ、んんぅん……やぁぁぁん、とぉ、とまぁてぇぇんぅぅ…」

俺の読み通りやってたね。じゃなくて!

ジャケットを脱いで、その辺に投げた。

ベッドでユウさんがぐったりしてました。

縋りつく目と合った。

止まってるんですが、イっちゃってます。
ここまで仕上がってなくても良かったんですが……ね。
ん? なんか変?

ネクタイを緩めながら、ユウさんの様子に疑問が。

あ…!リモコン?

ベッドから離れた床に転がってたリモコンに爪先が当たった。

マズッ!
MAX表示。

リモコンの誤作動かと色々触ってる内に手が滑って転がって……てなところかな?
そして、アプリが切れた今はリモコンに主導権が移ってて。えげつないモードに。あわわわ…

拾って、off!

さぁせん!
俺悪かったス!
ユウさん、俺がやった事には気づいてないみたい。

バレてなさそうなので、声には出しません。

だって…怖いもん。

上はいつもよりゆったりしたタートルネックの服を着込んでいるのに、下半身だけ肌けた状態で、白い足がピクピク痙攣してる。

「マサトくぅん、……ごめん、なさいぃん」
ちょっとひとり遊びをと思ったら、とんでもない事になって……ですかねぇ。

これは、、、
恋人不在時のイタズラが過ぎちゃったって思ってる?

すんごく落ち込んでるユウさんを、恋人としては慰めないとね。
心で舌を出して、神妙ない顔つきで気遣う恋人の俺。鬼畜?

でも、マジでごめんなさいって思ってます。
誠心誠意、全力でケアさせていただきます!

そっと抱き起こしたのに、プラグがイイところを刺激しちゃったみたい。きゅっと唇噛んで、声を我慢してます。

「…取って、お願いぃん…」
後ろに手を回してるけど、力が入らなくて、取れないのね。

プラグに手を掛ける。

ーーー悪魔の囁き。

アカン、アカン!

ーーーでも……

今は、謝罪を込めて、ケアですよ。
後ろに手後回し、そっと掴みます。クイっと力を入れる。

ーーーーサクッと抜けると思ったのに抵抗が。

「ユウさん、力抜いて?」

「あはぁん、あぁぁん……だめぇん…」

ユウさん頑張ってるんだけど、身体が言う事聞いてくれないのね。

あちゃー!
ユウさんの頬に涙が一筋。

ごめん!ホントごめん!ごめんなさい。

ふるふると震える唇に優しく唇を寄せた。

濡れる睫毛が動く。糸目がめいいっぱい開いて、俺の目と合ってる。
大丈夫と思いを込めて、髪を撫でて、肩を、背を摩り撫でる。
そっと抱きしめて、耳元に囁く。
「大丈夫です。任せて」
コクンと小さく頷きが返ってきた。

力の入らない手で、俺のYシャツをワシュッと掴んでる。

頼ってくるユウさん可愛い!
日頃のクールさとのギャップが、俺の股間を直撃。でも今はその時ではない。

再び、プラグに手を掛ける。
ピクンッと肩が跳ねる。

唇を重ねた。キスに集中して貰おう。

クチュクチュ……

久々のキス。やっぱイイ。

グチュ、チュッ…

唇の裏の柔らかい肉を舌で舐めながら、唇を喰む。外と内からの刺激にユウさんの腰が揺れてる。
全体に力が抜けてきたかな。

本当にユウさんは、キスが好きになってくれた。
俺もこの甘い行為が好きだから、いつでもしたい。

歯茎を舐めながら、奥に進む。
ユウさんの舌! お久しぶりぃ。
ヨシヨシと優しく撫でて、摩って、刺激する。
おっと、顎上げちゃダメですよぉ~。キス終わっちゃうよ?

逃げないように、頭をやんわりホールド。

ユウさんをベッドに横たえ、舌を絡めながら、手をお尻に。しっとり汗で湿って手に吸い付く感触。
柔らかいお尻を撫でて緩く掴んで堪能して、割れ目に突入!

プラグぅ、イイ感じに掴めた。
このまま、そっと掴み直しつつ、引っ張って……。

ズルっ!
抜けた。取れたよ。

「あはっんぅぅぅん!」
同時に甘い声。
ユウさんイっちゃった。

よしよしと頭を撫でて、慰労。

「取れましたよ。頑張りましたね」
コクンと小さく頷く。ちょっと息が荒いね。

「さて、このアナルプラグは何なのですかぁ?」

あらあら、お顔真っ赤にして、背けちゃった。

「俺が居なくて寂しかったの?」
コクン。
あら、可愛い。

「俺が戻ってくるまでに準備してたの?」
コクン。
もう、健気。

「でも、これじゃあ、俺必要無さそうだね?」
真っ赤な顔を白くして、パッとこっちを見返ると、Yシャツをきゅっと掴んできた。
「マサトくんじゃないと……満たされない」
おぉ?

ちょっと意地悪い俺がひょっこり。

「俺って道具扱い?」
ブンブン。思いっきり首を振ってる。

おっと! ケアでした。

「マサトくんじゃないと、ココも満たされない」
胸を握った拳でトンと叩いた。

「マサトくんが好き。好きでいっぱいにしたい。一緒に居たいけど、居れないから。一緒の時は……マサトくんだけでいっぱいにしたいの」

なんですか、その告白! 告白ですよね?
愛の告白ですよね!

「俺も好きぃぃぃ!!!」
ケア? 明後日に飛んでって貰った!

ガバッと抱きつく!

めちゃくちゃに、顔中にキスしまくる。

クスクス笑ってる。
くすぐったい?
春風吹かせてくれる方がいいな。

ユウさんの手がシャツのボタンに伸びて、細い指が、プチッ、プチッと外していく。
右手の中指に不釣り合いに出っ張りが。固いタコ。
ユウさんの手、指。

ネクタイを外して投げると、手をとって、ペンダコに口づけする。

細い目がさらに細くなる。

唇を重ねて、舌を絡めた。

グチュ、クチュ、ジュチュッ……

唾液が溢れて口から漏れてるのが分かったが、そんな事構ってられない。むしろユウさんと混じってると思うと、それも喜びになる。

すぐ、挿れてぇ!

後孔を触ると、もう熟れ過ぎる状態だ。

いやー、俺が仕掛けた事とはいえ、ここまでとは、次は気をつけよう。

お互い全て脱ぎ捨てて、見つめ合う。
隔てるものは何もない。
白い肌を視姦しながら、ローションをたっぷり陰茎と後孔に塗り込める。

ゴムの隔たりも要らない。

グチュっと先端を孔に当てがう。
ゆっくり腰を進める。
ジュブっと飲み込んでいく。
亀頭が肉輪に咥え込まれて隠れていく。カリ部でちょっと抵抗感。

グッと押し込めば、クチュンとカリも飲み込まれた。

熱を持った肉を傷つけないように、少しずつ、前後しながら、ローションを足して、奥へ。

白い肌は色づいて「はふん、うふん」と吐息が漏れている。

トンと股間に尻の感触が。
亀頭に行き止まりを伝える肉の感触が。
久々ぁの感触。。。お久しぶりのこんにちは!

ナカでズクン、ズクンと脈動してる。
馴染んだかな?

「ユウさん、全部這入ってるよ」
吐息を吐きながら、コクコクと頷いてくれる。
「動いていい?」
コクコク。
眉間にシワが寄って、ハフハフンと苦しそうだな。

顔見ながらしたかったからこっちだったけど、後ろからの方が良かったかなぁ……ま、いいか!

「いくよぉ~」
円を描くように腰を回して、ナカを拡げて、馴染ませる。

「…あ…あぅ……は! うぅん、はぁあぁぁん…」
ユウさんが啼きだした。
気持ち良さそう。善き善き。

ちょいピッチを上げる!
んー、だいぶんだった。

パンパンパンパン

肉を打つ小気味良い音。

この音、録音したいなぁ…。

その合間にぐちゅぐっちゅと水音が混じる。

そして、イイ声で啼いてるユウさん。

最高ぉぉぉ!

ぐいぃぃんと勢いがついて、奥へ捩じ込む。

「あ! あぁん! ダメダメぇぇぇ! ソコダメぇぇぇ!」
ユウさんも、もう何が起こるか分かってきたねぇ。

「いくよぉん!」
待てないんだよ。もう這入りたくって仕方がないんだわ!

ドチュン!
抜けたぁぁぁぁ!
気持ちいいぃぃ!

クポッと最奥、結腸ぶち抜いて、俺の亀頭を奥の肉輪が撫で撫でしてます。
クポクポと最奥の結合部がキスを繰り返して、咥え込んで、催促してくる。

「ひゃぁぁぁんぅぅん! ダメってぇぇぇ! あーーーーーーッ!」
あー、飛ぶなっこれ。

身体の持ち主が拒否しても、身体の方は、貪欲に求めてる。

孔が柔らかい分、より奥に這入りそう。
よし!

ググッと腰を押し込むように進める。
ビッタリと肌が合わさる。
亀頭が更にめり込んで結腸口にカリが引っかかる。

おぉぉ?
カリで引っ掛けるように掻いてやる。
先っぽは奥にめり込んだまま。
肉壁の蠕動運動が俺をみっちり包んで扱いて、撫でまくる。

これ! めっちゃイイぃぃぃ!

ユウさんの顎が上がって、気せずして背が反ってもっと奥にと腰を擦り付けてくる。
根元の孔がきゅうぅぅぅと締め付ける。

ヤッバイヨォ!

ジュブブブゥンと射精。。。

奥に出しちゃった。

ビクビクと中で俺が跳ねながら、溜め込んだモノを注ぎまくる。ゼリー状になってたかも。
禁欲してたんだ!

下では、見事に自らの白濁を薄い腹の上に胸まで跳ばして果ててた。
ピクン、ピックンと身体が揺れてる。
トンでますねぇ。

腹の肉の下を動くものがある。俺かな?
まだ出てる感覚がある。絞り取られてる。

出たいんだけど……。
息子くん、しっかり掴まれて出れません。

ま、いいか。

タオルで精液とローションを拭き取ると、抱き込んで、ゆるゆると背を摩って、ユウさんが戻ってくるまで温もり感じつつ待つ。

心地いい感覚に浸り……



寝てたか!

パチっと目を開けると、ユウさんとバッチリ目が合いました。

目元赤くして、口を開いて閉じて、何か言いあぐねてる模様。
どうも寝てる俺の顔触ってたみたいで、ユウさんの掌が頬に添えられてます。

「ょ…良かった…」
え?
感想?!
チュッと唇を唇に押し当てられる。
離れると、はに噛んでる。

「あ! ま、待って!」

慌てるユウさん。
もう、もう、もう可愛いが止まりません!

ナカの息子復活! 即勃ち! スタンバイOK!

「待てませェェん! 煽ったんだから付き合ってね!」
ニヤッと笑って、腰を掴み、思いっきりグラインドさせた。

「あぁぁぁあぁぁぁんんん!!!!」




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