子供が巣立って寂しいおっさん、喉の調子の悪さに首をひねっていたら首にガンが見つかりまして、どうしゅよう・・・。

８ 心理状況変化編～終わりに

心くんって何だろう？（そういう歌がありました）

　８月から１月の半年を掛けた薬物療法も終わり、２月末に治療終了の診断を受け、長いガンとの戦いに一区切りついた。なお、他のガン患者さんにしてみれば軽くてまだまだであることは自覚しています。
　ここからは、私の心理状況の変化を書いてこのエッセイの締めとしたい。

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　「幸せって何だっけ何だっけ、◯ン酢醤油のある家さ」などという食品のCMが一時期テレビで流れていましたが、幸せという言葉はみんなが使うものの、誰もが納得するメートル原器（今は使われていない）のような幸せの物差し的指標は世の中には無く、個人個人で感じる幸せはバラバラであることは、流石に５１歳にもなる頃にはわかっていました。

　ああ、訂正します。「わかってたつもり」ですね。わかっていたつもりだった「幸せは一人ひとりにある」の基準について、「個人の中の幸せの価値すら過ごす人生の中で刻々と変化していく」ということを私自身が体験することになりました。
　今回はガンになったことにより気づいた「幸せって何だっけ」っていうような気持ちの変化を綴ってみたいと思います。