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異世界の冒険の旅立ち(ジェルゴ王国篇)
78話 治療と再びお風呂
しおりを挟むヒサ達みんなは、夕食を食べ終わり、仲間達と団欒した後ヒサは、ご馳走様っと言った後、一人で重傷者のいる部屋へと向かった。
リリカ達五人がいる部屋に入ると、シュリエルがおり、眠っている五人を看護していたので、ヒサは礼を言う事にした。
「シュリエル、ありがとな」
「ヒサ様ぁ。いいえぇ。これもぉメイドのぉ仕事ですからぁ。副メイド長としてぇ。当たり前ぇですからぁ。」
「そうかぁ。五人のぉ、って喋り方移るじゃないか。五人は少しは体調よくなったか?」
ヒサはシュリエルの変な喋り方が移り、慌てて直して少し照れながら五人の体調を、シュリエルに聞いた。
「だってぇ、喋り方ぁ治らないんですよぉ。すいません~。リリカちゃんはまだ起きてなくてぇ、ぐっすり眠ってますぅ。欠損した子やぁ、酷い怪我した子はぁ、ご飯をちゃんと食べてぇ、顔色がぁ良くなってぇ、今ぐっすりとぉ、眠っていますぅ。」
「そうか。ならば起きた後吃驚させてやるか。その前に」
([鑑定]片足が無く、顔や身体に火傷の後や引っ掻き傷がある、この少女の名はマーヤか。一番酷いな。詳細はと、ケドラスが盗賊に頼み、村が襲撃された後火事で火傷をおい、死んだ村人達の血の臭いで、フォレストウルフの襲撃にもあい、マーヤは片足を食われたのか………)
「今迄頑張ったお前達に、俺からの褒美だ。まずマーヤ、聖光魔法[EX最高治療魔法エクストラ・ハイ・ヒール]」
ヒサの[EXハイヒール]を受けたマーヤは、身体に白い光が輝くと、火傷や傷が見る見る治っていき、失った片足が生えてきて治っていった。
(次はこの両足が無い少女だな。この少女の名はミーナか)
っとヒサが次の少女の会[鑑定]をしていると。
「う、嘘ぉ~。ヒ、ヒサ様ぁ。あ、足が生えて来たぁ!かの有名な聖王猊下もぉ、こんな凄い聖魔法の治療を使えなかったぁ筈ぅ、ヒサ様ぁ何者ぉですかぁ。お伽噺の神のぉ使者様ぁですかぁ?天使様ぁですかぁ?それとも神様ぁですかぁ?」
ヒサの魔法の凄さに騒がしく驚き、あたふたしたシュリエルは、ヒサを見たりマーヤを見たり、お伽噺の話しを思い出したり、忙しくそわそわしていた。
「ん?使者様?そういえば、シルフィにも言われたな。使者様でも、天使様でも、ましては神様ではないぞ。ちょっと特殊な人間かも知れないがな。ハハハ」
そしてヒサはミーナに[EX最高治療魔法エクストラ・ハイ・ヒール]をした。
ミーナも両足が見る見る治っていくと、次の少女の眠るベットへと向かった。
次に向かったのは、片足、片腕が無い少女、ルーシャ。
そして最後の少女、酷い傷で片目が無い少女、ラーファ、を[EX最高治療魔法エクストラ・ハイ・ヒールで治療した。
「ふぅ~。流石に魔力がかなり減ったな。しかし、この少女達は起きたら吃驚するだろうな」
この少女達のこれからの生活が、楽になって、好きな所に行き、好きな事が出来るだろうとヒサは思った。
「シュリエル、後の事は任せたぞ。無理はするなよ。おやすみ」
ずっと、ぼーっと、ヒサとヒサの魔法と治療されていく少女達を、忙しなく見ていて呆然としていた、シュリエルは、かろうじて返事を返す。
「あ、あ、あ。わ、分かりました。おやすみなさいませ」
なんとあたふたしたシュリエルは普通に喋れた。
そしてヒサが部屋から立ち去ると、シュリエルは意識を完全に取り戻す。
「わぁ。凄かったわぁ。歴史的上ぅ?近代に私が見たのが最初?なぁ魔法に立ち会えたわぁ。凄いわぁ。今日は眠れないわぁ。看護していてよかったわぁ」
っとシュリエルは、リリカ達五人が起きるまで、否、次の眠る夜迄興奮してメイドの仕事をしていたり、休憩していたりしていた。
その際、「凄くヒサ様ぁ、凄いのよぉ、魔法が凄いのよぉ、ヒサ様の存在が凄いのよぉ」っと語っていたとか。
─────────────
そしてヒサは少女達の治療を終えると風呂に向かい、誰もいない風呂で、一人明日からの予定を考えていたら。
ガサガサ、ゴソゴソ
物音が聞こえヒサは、何故、俺が風呂に入っていると分かった!と思っていると。
シルフィ、ウサミ、ワカバが案の定、当たり前のように風呂場に入って来て、掛け湯をすると湯船に使った。
今回のシルフィは大人しく風呂に浸かっており、ウサミとワカバは相変わらず、ヒサにベタベタとくっつきながら、遊んだりとしていた。
そして次に、ヒサに言わず櫻彌と白婀が風呂場に入って来たようで、ヒサは気配を感じて無意識に、櫻彌と白婀を見て裸を見てしまった。
櫻彌は慎ましい胸で少し恥ずかしげにしていたが、白婀は恥ずかしげも無く大きい(シルフィより大きい)お胸をぷるんぷるんとさせて風呂場に入って来た。
「な、何よ!あ、貴方、いや、ヒ、ヒサ、様と入ったら駄目なのかしら!」
櫻彌が貴方と言った瞬間、ウサミの目が光り、少し怯えて慌ててヒサ様と言い直すと。どうも櫻彌は、裸を見られて恥ずかしげにしていた訳では無く、ヒサと一緒にいる事、一緒にお風呂に入る事に照れていた、ツンデレ子櫻彌だった。
「あらあら、櫻彌ったら、素直じゃないんだから。ヒサ様、お風呂っていうのご一緒していいかしら?」
白婀は櫻彌の心情を理解しながら、ヒサに風呂のお断りを聞くが、聞きながらも風呂に浸かっている白婀。
「良いぞって、返事をする前に浸かってるじゃないか白婀」
「はぁぁ~。気持ちいいわぁ。お布団と良い、お風呂と良い、お食事と良い、人間ってとても良いわぁ。もうペガサスの状態で森に帰れないわ。帰る気は無いけどねっ!」
「ふ、ふん!ワタシは仕方が無く入って上げてるのよ!」
白婀は悪さげ無く風呂に浸かり、ヒサの屋敷の生活の良さに酔いしれていると、櫻彌はヒサの顔を向けずに、風呂に浸かると気持ち良さそうにして、とても嬉しそうにしていた。
「き、気持ちいいわね!ワタシ達の主として、ふ、相応しいわ。こ、これからもワタシ達に色々とお世話して、ワタシ達をを優しくしても良いわ!いや、するのよ!ふ、ふんだ!」
櫻彌は真っ赤にしながらチラッ値とヒサを見ながら、白婀がヒサに聞こえるように教えてくれる。
桜彌の言いたい事を要約すると、私達の主になって名を付けてくれて有難う。これからも私達を見捨てないで一緒のいてね。これからも私達の事を優しくしていてね。絶対に一緒にいて離さないでね。
そのように白婀に訳して、櫻彌は言っているらしい。
(難しい女だなぁ。そういえば女は難しく、色々と大変だと父さん(源六)言っていたな)
ヒサは女は大変だ、と思いながら、みんなでわいわいと風呂に入って、風呂から出ると、寝室に向かい、シルフィ、ウサミ、ワカバと眠りについた。
──────────────
その頃、風呂から出た櫻彌と白婀は、櫻彌もヒサと一緒に寝ようと考えたが、流石に桜彌は一緒に寝るのはとても恥ずかしく、諦めて直ぐ様、自分の割り振られた部屋に入り眠った。
白婀はヒサと寝たかったが、櫻彌を出し抜くのは、少し心が痛むので、白婀も自分の部屋で眠った。
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