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異世界の冒険の旅立ち(ジェルゴ王国篇)
74話 計画立てたはいいが面倒くさい(後編)
しおりを挟むヒサと理沙と緋里が計画を立てて、ヒサは現在遂行中で、面倒くさいっと思いながらも、リリカや奴隷少女達をあんな状態で放ったらかしたら、保護した騎士団は碌な世話をする筈は無いと、理沙と緋里が言ったので渡せるはずが無かった。
例え奴隷達が元気にだったとしても、俺に関わった時点で無理だけどな、っと思っていた。
ケドラス邸に着いても敷地内に入らず、ヒサ達は門の前で街衛長を待っていると、街衛長が部下を二十人程連れてやって来た。
「私は街衛長のジュドーガです。こいつは街衛副長のアーシオです」
「はじめましてだよ。衛長から紹介された僕はアーシオだよ。皆さん宜しくね!素敵なヒサさんも宜しくね♪」
「宜しくお願いします。私はケドラスの奴隷でケドラスの家のメイド長してますスウジーです」
「宜しくお願いします。私もケドラスの奴隷でメイドのケーエです」
「宜しくお願いします。私もケドラスの奴隷でメイドのドーレです」
「宜しくお願いします。私もケドラスの奴隷でメイドのラレータです」
「宜しくお願いします。私もケドラスの奴隷でメイドのスマーレです」
「私はゲド奴隷商会でお茶出ししていて、一応はメイドのミミアです。同じくケドラスの奴隷です。宜しくお願いします」
「ん?宜しく。俺は冒険者のヒサだ。アーシオだっけ俺の事知ってのか?」
「知ってるよ!僕もオークの群勢に対う時いたもん!ヒサさん格好良かったよ!」
オークの群勢の時にアーシオにヒサの事を見られて、アーシオはヒサにを見て憧れてしまっていた。
アーシオは近いうちに、声を掛けたいと思っていたが、今日偶然にも会えてとても嬉しかった。
そんな事は知らないヒサは戸惑いながらもアーシオに返事を返した。
「そ、そっか。ありがとな」
「ううん。だって格好良いもん♪ねーメイドさん」
「「「「「「はい!格好良いです!」」」」」
いきなり呼ばれた奴隷メイド達は、(因みにミミアもメイド服を来ている)顔を朱に染めて一斉に言葉を返す。
そして言葉を被った時奴隷達はお互いの顔を見合わせて吃驚したが、そうだよね、ヒサ様格好良いですからねっと思った。
アーシオと奴隷メイド達のやり取りが長引くと思うとジュドーガは
「おいおい。話が進まないじゃないか。えっと皆さん事件の詳しい話をしてをしてくれませかね?」
「衛長ごめんね」
アーシオが謝ると、スウジーが代表で詳しい話をするようだ。
「私はケドラスの屋敷の一階で、私達は各自掃除や洗濯、食事の準備をしてました。二階には、御主人様のケドラス様から、二階には来るなと言われていました。そして──」
──後は先程あった街衛と同じ内容を事細やかに話した。ゲド奴隷商会の事も、ミミアも参加して話し、ヒサも第三者として話しに加わり、スウジーやミミアのフォローで話したりとして、ジュドーガとアーシオに全て話した。
「分かりました。ゲド奴隷商会とケドラス邸には、今は誰もいないのですね。不思議で不自然で不気味な事が、起こっているようですね。この事件は私達では難しいかも知れませんね。おい!ブージ。騎士団にこの話をして、確認してもらえ。もしかしたら、ゴーストや怨霊の仕業かもかも知れないと、報告して来い!」
「分かりました!詳細に書き記しましたので大丈夫です!行って来ます!」
「頼むぞ」
ブージは、スウジーやミミアと奴隷メイドとヒサが、事件の話しをしている時に、内容を羊皮紙に書き記していた。ブージは事務的な事が得意そうだった。
現にジュドーガの秘書みたいな仕事をしていた。
因みにアーシオは、文字を書く事や計算とか全然駄目で、剣を振るっているのが好きだった。
ブージに事務的な事や報告書など、押し付け殆ど頼み込んでいた。
「後は私達が捜査や事件解明をしますので、現場には立ち入らないで下さい。分からない事や聞きたいことが、あるかも知れないので、滞在先を後で、街門の詰め所や騎士団の兵舎にご報告下さい」
「えっ。私達行く先がないのですが・・・」
「それは困りましたね」
「俺の屋敷にスウジー達来い。どうせ今ゲド奴隷商会の奴隷保護しているしな。ジュドーガいいだろ?」
「大丈夫です。宜しくお願いします。何かあったらお伺いします。おい!アーシオは十人連れて、ゲド奴隷商会を調べて来い!」
「分かった。ヒサさんまたね♪今度はもっと話そうね♪じゃあね♪ゲド奴隷商会行くよ!十人付いてきて!」
ジュドーガはアーシオに指示すると、ケドラス邸に十人程連れて行き、捜査を開始した。
ジュドーガに指示されたアーシオは、ヒサに意味深な事を言ったが、アーシオは男だ。
もしかしたらち○ち○が無く、男の娘かも知れないけど。
顔色変えないアーシオは、ヒサに惚れているのかは、誰にも察する事は出来ないだろう。
そして何も返事もしないまま話しは終わり、スウジー達の行く先をヒサが決めてしまって、奴隷達は戸惑いながらヒサに訪ねた。
「ヒサ様本当に宜しいのですか?私達みたいな奴隷を、ヒサ様の家に向かい入れて困りませんか?」
「ん~?大丈夫だぞ!既にゲド奴隷商会の奴隷達を、屋敷に向かい入れているしな。気にするな」
「あっ、有難う御座います!色々助けて貰って、本当に感謝してます。私達だけではとても時間がかかったと思います。どうか宜しくお願いします」
「「「「有難う御座います!宜しくお願いします!ヒサ様!」」」」
スウジーはとても申し訳なく思いつつも、ヒサとまだ一緒にいられると思うと、とてもうれしく思い、とても感謝した。
スウジーは、ヒサのご主人様だったら良かったな、と思った。
スウジーのお礼の後、ケーレ、ドーレ、ラレータ、スマーレ、も感謝してとても嬉しくて、ヒサみたい素敵な人の下で働きたいなと思っていた。
「私も、もう一度言います。奴隷の子達を保護して下さり、本当に有難う御座います。宜しくお願いします!ヒサ様!」
ミミアもリリカ達を保護してくれた事をとても感謝しており、改めてお礼と感謝と最後の「ヒサ様!」の所は、好意という物が含まれていた。
「ケドラスさんの行方は分からないが、見つかるまでお前達は、責任持って保護しよう」
っと言うがヒサは(永遠に見つかるはずは無いがな。お前達とゲド奴隷商会の奴隷達と、今まで犠牲になった、奴隷達の恨みを俺が、ケドラス達に………しておいてやるからな)と思っていた。
「さてと帰るかな。あ~。買い物していくかな。当分は保護している奴隷には、消化の良い物を摂らないといけないからな。みんな買い物途中に、消化が良く栄養な物を、何が良いか教えてくれな」
「「「「「「はい!分かりました。喜んで買い物お付き合いします」」」」」
「ありがとな」
ヒサは礼を言うと町中に、食べ物や奴隷に必要な物の買い物に、ミミア、スウジー達を連れて歩き出した。
(屋敷がより一層賑やかになるな。まぁ俺の屋敷は結構広いから大丈夫だろう。狭ければ広い庭に家を建てれば良いしな)
っとヒサは思いながら、ミミア、スウジー達は仲良く話していて、本当に笑顔が増えて楽しそうだなっと思い、本当に助けて良かったなと思ったヒサだった。
取り敢えずの計画は終わったが、面倒くさかった。
こんな面倒くさい計画を建てずに、サクッと殺りたいものだ、と思い、後日からも騎士団や街衛が訪ねて、面倒なやり取りは、無いようにと、願うヒサだった。
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