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異世界の街と冒険者

43話 朝の出来事とヒサのこれからの予定

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 ヒサはワカバとクーちゃんと大勢の女性達を助けてから大変だったなと、思いながら目を覚ました。

「ま、仕方がないと思うのだが、シルフィよ。何かお前が一番子供みたいだぞ!」

 と、ヒサが言葉にして言った訳は、ウサミとワカバはいつもみたく右腕にウサミが可愛く抱き着き、ワカバも左腕に可愛く抱き着いているが、が、シルフィは、ヒサの正面から甘えるようにヒサの首元を目を廻し抱き締めていた。偶に、「ヒサ様、大ちゅき、えへへへ、うふふっ」と寝言まで言っていた。

 ヒサはふと、シルフィは王族だったなと思い出し、ウサミとワカバの甘えるのが羨ましくて自分の過去の欲求がウサミとワカバに当てられて、甘えん坊将軍になったみたいだな。

 そんな事考えているとシルフィが顔を真っ赤に染めてヒサの胸に顔を隠してるがヒサが近過ぎて丸見えだった。

「アハハハ、てシルフィよ!起きとんじゃね?甘えん坊将軍シルフィ様だな!」

「そ、そんな事ありませんわ!あ、あ、甘えん坊ですって!うう、かもしれな・・い?」

 シルフィが言うも今の状態を自分で見て微かに残る夢の記憶がフラッシュバックしている。

 そんなこんなでシルフィが唸っているとウサミとワカバが起き出した。

「う~ん。んぴょ?ご主人様!おはようございますぴょん!」

「にゃ~ん。んにゃ?ご主人様!おはようございますにゃん!」

 ヒサの腕を二人とも寝起きが二人とも可愛いなと思いながらヒサは朝の挨拶をした。

「ウサミ、ワカバ。おはよう。よく寝れたか?」

 とヒサが聞くとウサミとワカバが

「ずっとご主人様と寝てたぴょん!だから元気いっぱいぴょん!」

「ワカバもにゃん!ご主人様の匂いと温もりで元気いっぱいにゃん!」

「そ、そうなのか?ふ、ふ~ん。それは良かったな。そろそろ起きるぞ!」

 ヒサは、ウサミとワカバの言葉に何か疑問を持つが、分からないヒサだった、そしてウサミとワカバとシルフィは、ヒサが熟睡するまで待っていて、見計らってウサミ、ワカバ、そして、シルフィと順番にヒサのベットに侵入しているがヒサは知らない。


「はいぴょん!「はいにゃん!」」

 とウサミとワカバはすぐに起き上がりヒサからどいたが、シルフィは、

「え?も、もう少しだけ、お願いしますわ!すぅ~zzZ♪」

「シルフィ!ウサミとワカバが真似するから、辞めぇい!」

 シルフィが甘えん坊将軍まだ終わってなく、甘えだしが止まらない。無理くり起こすヒサだった。

 ヒサは、無理矢理立ち上がりぶら下がるシルフィを引き離そうとするが、未だヒサの首に巻き付くシルフィの手が離れない。

 だが、ウサミとワカバに見えないようにシルフィが“チュ”とシルフィの必殺隠れキスが発動した。

「うふふっ♪おはようございますですわ。ヒ・サ・様」

 と、笑顔で蕩ける顔をしたシルフィが一人甘々な朝の挨拶をした。

「おっ、おはよう」

 ヒサは、シルフィの不意打ちにかなり動揺していたが、何とか朝の挨拶をした。

「よ、良し!あ、朝の訓練だ!支度しろ!」

 まだ動揺をしているが何とか冷静になり朝の訓練の号令を出した。


「はいぴょん!「はいにゃん!「はいですわ!」」」

 やっと普通?になったヒサも訓練のしたくをしてみんなを訓練所に転移した。

 今日の訓練も朝の軽い走り込みとウサミとワカバの攻撃をひたすらヒサが受けるのと、シルフィは、魔法の訓練していた。

 いつかの話だが夢でシルフィが魘されてからは、魔法にも熱を入れていた。

 朝の訓練が終わりヒサにみんな[クリーン]をかけられケーラが待つ宿屋の食堂に行った。

「ヒサ!おはよう!おや?ワカバちゃん無事だったみたいだね!良かった!ワカバちゃん、ウサミちゃん、シルフィちゃん、おはよう!」

「あぁ。ケーラ、おはよう」

「ケーラおはようございますぴょん!」

「おはようございますにゃん!ご迷惑かけたにゃん!」

「おはようございますですわ。ケーラさん」

「ワカバちゃんいいよ。みんな元気だね!席に着いといで、今食事を持って来るからね。」

 ヒサ達は席に付きケーラが持って来た食事を食べたが昨夜の事は何も聞かれなかった。

 ヒサ達が食事を食べ終わり、ひと息入れているとヒサが今日の予定を言った。


「今日は、冒険者の仕事は休みだ。家を探そうと思う、とその前に女性達に差し入れに行く」

「そうですか。分かりましたわ。ヒサ様の思うままにしてくださいませ。ですが、浮気は駄目ですわよ。うふふっ」

「はいぴょん!ご主人様の思うままに!」

「はいにゃん!ご主人様の思うままに!」

(シルフィ。何か勘違いしておらんか?)

 ヒサが心の中の声で思いながらもシルフィから何か不気味なオーラを発していた。

 ウサミとワカバは、シルフィの言葉を真似して可愛く返事していた。

「そ、それじゃあ先ずは女性達を差し入れに行き、俺達の拠点を作るぞ」

「はいぴょん!「はいにゃん!「はいですわ。」」」

 みんなの了解を得たヒサは、みんなを連れて宿屋の裏手に移動して、元大盗賊団のアジトに転移した。


 その頃昨夜のワカバとクーちゃん誘拐事件の事を何もヒサに聞かなかったケーラは、


「ヒサは本当に不思議な子だね。あの子は、まさか今代の……まさかね。仕事、仕事!」



 ケーラは、謎の言葉を言うが、ケーラは何もなかったように仕事をしに行った。


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