21 / 115
ザーシル王の勅令
しおりを挟む
ゾゾ長老とパンセナが大変なものを持ち帰ってきた。なんと国王の勅令を授かってきたのだ。
大広間の円卓に、エタン、パンセナ、ゾゾ長老、そして僕が集まる。
「この館には、相変わらずキキリのいい匂いが染み付いているな。懐かしい香りじゃ。
よし。エタン、さっそく勅令を読んでくれ」
ゾゾ長老に国王の勅令が書かれた巻物を手渡されて、エタンが緊張しながら、紐を解く。
「いいか、ピッケル。読むぞ。
国王からの勅令なんて、こんなものを拝領する日が来るとはな。
ロム・ピッケルに命ずる。
国王直々の特命任務により、単独で大地の割れ目の調査、および、土の元素精霊アスチと交渉し、人類生存の可能性を得ること。
任務への対価として、アレイオスにおいてロム家の領地と総督としての地位を約束する。
1ヶ月以内に出発すること。
必要な書類については、別紙にまとめる。
プリンパル国王 ザーシル
と、いうことだ」
パンセナが涙を流して抗議する。
「こんなこと!なんて酷い。これでは事実上国外追放ではないですか!
しかも、ロム家を人質にするようなことまで!しかも13歳の子供に単独で?これがプリンパル国王のすることですか!
ピッケル排除派に都合が良すぎるわ!暗殺も計画されているかもしれない!
エタン、なんとかならないの?!」
エタンが重々しく言う。
「王都カラメルに残る友人や同志、ソニレテ団長とピッケル保護派の活動を支援してきた。
王族や貴族はピッケル排除派が多数ではあったが、ゾゾ派の台頭もあり、ピッケル保護派も勢いを増している。まさか、国王ザーシル様直々の命令がこのタイミングで届くとは。
アレイオスの開発について、王都周辺に既得権益をもつ王族や貴族から不満が出ていると言う。
あんな辺境に国費をかけるな!という貴族もいるし、発展するアレイオスの利権を得ようとする貴族もいる。
王族や貴族の中には、報告書にある精霊やドラゴンの話自体に根拠がない、捏造された嘘の話だと否定する者も多い。
アレイオス反対派でピッケル排除派の有力な王族、ククル魔法院の伝統学派でもあるガナシェ伯あたりが、進言したのかもしれん。
ピッケルを調査団と共に大地の裂け目に向かわせるのは、外交上の問題や秘密保持の観点から保留されて、話が進んでいなかったはずだが。。。単独の特命任務なら、外交調整がいらないと言うわけか。。。」
ゾゾ長老が愉快そうに笑う。バシバシと掌で机を叩く。
「かっかっか!愚かなのは国王ザーシルよ。保身ばかり考えている王族の言いなりとは、頼りない。これは腐敗としか言いようがないわい。
じゃが、これはチャンスでもある。
ピッケル、行け。
諸国を歩き、見識を広げ、同志を増やすのじゃ。
お前は、人類の希望じゃ。ゴリアテ国、マルキド国にもゾゾ派の同志がいる。支援もできるじゃろう。
人類を救えるのは、ピッケル、幸運を持つお前しかおらんのじゃ」
僕は、震える身体を我慢して、拳を握り締める。僕にも決断の時が来たんだ。あの日のカリンのように。
僕は、強くならなくてはいけない。未踏の地域の魔獣も制圧して、必要ならドラゴンだって協力させるくらいでないと。
隕石だって、ドラゴンに頼ってみんな死ぬくらいなら、自分たちでどうにかしなくちゃいけない。できるなんて、少しも思えない。でも、可能か不可能かじゃない、やらなきゃいけないんだ。
何かに頼って、振り回されるのは、もう嫌だ。弱い自分が1番嫌だ。だったら最強を目指す。それしかない。
「お父さん、お母さん、いつも本当にありがとう。
この世に生を受けてから、2人からもらったものの大きさに、感謝してもしきれないよ。
ずっと一緒にいたいし、守りたい。
だから、僕は、行くよ。
今のままでは、試練に対抗できない。
僕が生きることが、きっと、みんなを助けることにつながる。
生きるために」
エタンが涙を垂れ流しながら言った。ドスンと机を拳で打つ。
「ピッケル、お前は、私の誇りだ。
なんて重い運命を背負っているんだ。
ピッケルが平和に健康に生きていてくれたら、それだけで幸せだった。普通の人生を与えられたらそれでよかったのに。
だが、女神様がお前を選んだ。
過酷な試練を与えた。
私にできることは、ピッケルを信じることだけだ。
女神様の加護もあるかもしれない。だが、一番に自分を信じろ。私もできることを全てやる。
ピッケルも自分にできることを最大限やるんだ」
「あぁぁ」
パンセナが泣き崩れている。美しい顔がぐしゃぐしゃになっている。
僕からパンセナに歩み寄る。
「母さん」
パンセナが力のないこぶしを作って、僕の胸を弱々しく両手で叩く。
「私は、嫌だ。
なんでピッケルにばかり試練が?
女神様は、どうしてもっとピッケルを助けてくれないの?なぜ苦難ばかり与えるの?平穏な暮らしを許さないの?ピッケルが可哀想よ。
ピッケル。無理して行かなくていい。国王の保護が無くとも、迫害を受けることになっても、私がピッケルの味方よ。
行かないで!私が守ってみせる。だから!ピッケル、お願い!行かないって言って。。。いいなさい。。。あぁ」
僕は泣き喚くパンセナのフルフルと震える肩を抱きしめた。
温かくて、愛情しかなくて、いつでも僕みたいな試練の子に、幸運を願ってくれる。ありがとう、パンセナ。
階段から転げ落ちた日に、必死にキュアをかけてくれたこと、一生忘れない。
どうしてこんなにも試練を背負って生きていかなければならないんだろう。
こんな両親を守りたい。だから、僕は、行かなくてはならないんだ。
ゾゾ長老がパンセナに歩み寄って、背中を撫でる。
それから優しい目でパンセナを見ながら言った。
「困った孫娘じゃ。
じゃが、パンセナの気持ちも痛いほどよくわかる。
わしもかつて、30年前、娘夫婦を船の遭難事故で亡くした。
幼くして両親を失ったパンセナが不憫じゃった。
身内を失う悲しさは、言葉にできるものではない。
しかし、守って守れるものでもない。守るには、冒険し、前に進むしかないのじゃ」
それから厳しさが光る目でキリッと僕を見る。
「ピッケル、お前に渡すものがある。あとで、わしの館にこい。3年留守にしていたわしの館の掃除もしてもらおうかね」
自然にピリッと背筋が伸びる。
「う、うん」
ゾゾ長老の館は、魔女の館と村民から呼ばれる不気味な場所だ。
それに何よりアシュリとの楽しい思い出が詰まっている。でも、今はアシュリはいない。
できれば、いきたくないけど。。。
これは、行くしかない。
大広間の円卓に、エタン、パンセナ、ゾゾ長老、そして僕が集まる。
「この館には、相変わらずキキリのいい匂いが染み付いているな。懐かしい香りじゃ。
よし。エタン、さっそく勅令を読んでくれ」
ゾゾ長老に国王の勅令が書かれた巻物を手渡されて、エタンが緊張しながら、紐を解く。
「いいか、ピッケル。読むぞ。
国王からの勅令なんて、こんなものを拝領する日が来るとはな。
ロム・ピッケルに命ずる。
国王直々の特命任務により、単独で大地の割れ目の調査、および、土の元素精霊アスチと交渉し、人類生存の可能性を得ること。
任務への対価として、アレイオスにおいてロム家の領地と総督としての地位を約束する。
1ヶ月以内に出発すること。
必要な書類については、別紙にまとめる。
プリンパル国王 ザーシル
と、いうことだ」
パンセナが涙を流して抗議する。
「こんなこと!なんて酷い。これでは事実上国外追放ではないですか!
しかも、ロム家を人質にするようなことまで!しかも13歳の子供に単独で?これがプリンパル国王のすることですか!
ピッケル排除派に都合が良すぎるわ!暗殺も計画されているかもしれない!
エタン、なんとかならないの?!」
エタンが重々しく言う。
「王都カラメルに残る友人や同志、ソニレテ団長とピッケル保護派の活動を支援してきた。
王族や貴族はピッケル排除派が多数ではあったが、ゾゾ派の台頭もあり、ピッケル保護派も勢いを増している。まさか、国王ザーシル様直々の命令がこのタイミングで届くとは。
アレイオスの開発について、王都周辺に既得権益をもつ王族や貴族から不満が出ていると言う。
あんな辺境に国費をかけるな!という貴族もいるし、発展するアレイオスの利権を得ようとする貴族もいる。
王族や貴族の中には、報告書にある精霊やドラゴンの話自体に根拠がない、捏造された嘘の話だと否定する者も多い。
アレイオス反対派でピッケル排除派の有力な王族、ククル魔法院の伝統学派でもあるガナシェ伯あたりが、進言したのかもしれん。
ピッケルを調査団と共に大地の裂け目に向かわせるのは、外交上の問題や秘密保持の観点から保留されて、話が進んでいなかったはずだが。。。単独の特命任務なら、外交調整がいらないと言うわけか。。。」
ゾゾ長老が愉快そうに笑う。バシバシと掌で机を叩く。
「かっかっか!愚かなのは国王ザーシルよ。保身ばかり考えている王族の言いなりとは、頼りない。これは腐敗としか言いようがないわい。
じゃが、これはチャンスでもある。
ピッケル、行け。
諸国を歩き、見識を広げ、同志を増やすのじゃ。
お前は、人類の希望じゃ。ゴリアテ国、マルキド国にもゾゾ派の同志がいる。支援もできるじゃろう。
人類を救えるのは、ピッケル、幸運を持つお前しかおらんのじゃ」
僕は、震える身体を我慢して、拳を握り締める。僕にも決断の時が来たんだ。あの日のカリンのように。
僕は、強くならなくてはいけない。未踏の地域の魔獣も制圧して、必要ならドラゴンだって協力させるくらいでないと。
隕石だって、ドラゴンに頼ってみんな死ぬくらいなら、自分たちでどうにかしなくちゃいけない。できるなんて、少しも思えない。でも、可能か不可能かじゃない、やらなきゃいけないんだ。
何かに頼って、振り回されるのは、もう嫌だ。弱い自分が1番嫌だ。だったら最強を目指す。それしかない。
「お父さん、お母さん、いつも本当にありがとう。
この世に生を受けてから、2人からもらったものの大きさに、感謝してもしきれないよ。
ずっと一緒にいたいし、守りたい。
だから、僕は、行くよ。
今のままでは、試練に対抗できない。
僕が生きることが、きっと、みんなを助けることにつながる。
生きるために」
エタンが涙を垂れ流しながら言った。ドスンと机を拳で打つ。
「ピッケル、お前は、私の誇りだ。
なんて重い運命を背負っているんだ。
ピッケルが平和に健康に生きていてくれたら、それだけで幸せだった。普通の人生を与えられたらそれでよかったのに。
だが、女神様がお前を選んだ。
過酷な試練を与えた。
私にできることは、ピッケルを信じることだけだ。
女神様の加護もあるかもしれない。だが、一番に自分を信じろ。私もできることを全てやる。
ピッケルも自分にできることを最大限やるんだ」
「あぁぁ」
パンセナが泣き崩れている。美しい顔がぐしゃぐしゃになっている。
僕からパンセナに歩み寄る。
「母さん」
パンセナが力のないこぶしを作って、僕の胸を弱々しく両手で叩く。
「私は、嫌だ。
なんでピッケルにばかり試練が?
女神様は、どうしてもっとピッケルを助けてくれないの?なぜ苦難ばかり与えるの?平穏な暮らしを許さないの?ピッケルが可哀想よ。
ピッケル。無理して行かなくていい。国王の保護が無くとも、迫害を受けることになっても、私がピッケルの味方よ。
行かないで!私が守ってみせる。だから!ピッケル、お願い!行かないって言って。。。いいなさい。。。あぁ」
僕は泣き喚くパンセナのフルフルと震える肩を抱きしめた。
温かくて、愛情しかなくて、いつでも僕みたいな試練の子に、幸運を願ってくれる。ありがとう、パンセナ。
階段から転げ落ちた日に、必死にキュアをかけてくれたこと、一生忘れない。
どうしてこんなにも試練を背負って生きていかなければならないんだろう。
こんな両親を守りたい。だから、僕は、行かなくてはならないんだ。
ゾゾ長老がパンセナに歩み寄って、背中を撫でる。
それから優しい目でパンセナを見ながら言った。
「困った孫娘じゃ。
じゃが、パンセナの気持ちも痛いほどよくわかる。
わしもかつて、30年前、娘夫婦を船の遭難事故で亡くした。
幼くして両親を失ったパンセナが不憫じゃった。
身内を失う悲しさは、言葉にできるものではない。
しかし、守って守れるものでもない。守るには、冒険し、前に進むしかないのじゃ」
それから厳しさが光る目でキリッと僕を見る。
「ピッケル、お前に渡すものがある。あとで、わしの館にこい。3年留守にしていたわしの館の掃除もしてもらおうかね」
自然にピリッと背筋が伸びる。
「う、うん」
ゾゾ長老の館は、魔女の館と村民から呼ばれる不気味な場所だ。
それに何よりアシュリとの楽しい思い出が詰まっている。でも、今はアシュリはいない。
できれば、いきたくないけど。。。
これは、行くしかない。
1
お気に入りに追加
70
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~
伽羅
ファンタジー
物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる