歌物語

天地之詞

文字の大きさ
上 下
332 / 442
令和元年(西曆二〇一九年)八月

終戰記念日

しおりを挟む
昭和二〇年八月十五日正午昭和帝ハ畏クモ御叡慮ニヨリ終戰ノ御詔敕ヲ渙發アラセラレタリ臣民等シク御叡慮ヲ仰キ奉リ決然淚ヲ拭ツテ干戈ヲ收ムルニ至リタリ昭和帝ノ宸襟ハ拜察スルタニ忍ヒサルモノアリ唯御身ヲ顧ミアラセラルヽコトナク畏クモ臣民ノ爲ト一身ヲ捨テ給ハムトセラルヽ御覺悟アラセラレシコトハ誠ニ恐懼ニ堪ヘサルモノアリ本日終戰ノ日ヲ迎フルニ當リ堪ヘ難キヲ堪ヘ忍ヒ難キヲ忍ヒ以テ萬世ノ爲ニ太平ヲ開カムト欲スト宣ハレシ御詔敕ノ聖意ヲ謹ミテ奉戴シ以テ昭和帝ノ御叡慮ニ副ヒ奉ラムトス
戰陣ニ斃レ非命ニ殉シタル將士人民ノ無念ニ思ヒヲ致シ茲ニ御靈ヲ慰メムトシ拙作ヲ揭ク何卒玉斧ヲ乞フ

國の爲護國の神と散りましし英靈思へば淚の流る
再びは繰り返すまじ誓ひして命捧げし人々思ふ
命をば捧げて散つた人々に思ひ致して祈り捧げぬ
しおりを挟む

処理中です...