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第48話 レニとレベッカに囲まれるように歩きながら
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ジップは、レニとレベッカの手厚い看病を受けながら──
──レニが作った手料理は、酸っぱすぎたり辛すぎたりでちょいとフォークが進まなかったり、レニが洗った着替えは破けてしまったり、レニが病室の整理整頓をしたら余計に散らかったり──
──本当に看病されていたのか、それとも子供にお手伝いを教えようとした結果に余計手間が掛かる感じだったのかは分からないが、そんな混乱をものともせず、オレは回復していった。
ちなみに……
洗濯や掃除については、レニとレベッカが交代制でやってくれていたから、レニが失敗するのも仕方がないのだが、料理については、レベッカが付き添いながら教えていたのにもかかわらず、なんであんな味付けになったしまったのか……
疑問に思ったオレは探りを入れたところ、レニが白状した。
「隠し味を入れた方が、もっと美味しくなるかと思って……」
そーゆーのは、料理が上達してからやってほしい……(涙)
レベッカの目を盗んで──例えばレベッカが食材を取りに台所を出たり、料理をちょっと寝かせていたりの隙をついて、レニは、台所にあった未知の調味料や香辛料をドバドバ入れていたという。そもそも、ドバドバ入れたら隠し味にもならないと思うが。
だから食えないほどにまずくはないのだが、絶妙に変な風味がしたわけか。
最初はオレも、せっかく作ってくれたのだから文句を言わずに食べていたんだが、それが何度も続くと、さすがにおかしいと思って聞いてみたわけだ。
そういったわけでレベッカの監督をより強化した結果、まともな料理が食えるようになった。ちょっと焦げていたり、形がいびつだったりはご愛敬といったところだろう。
まぁなんにしても、あのレニが、料理をするだなんてなぁ……
オレはそれだけで感無量になっていたわけだが。
もしかして、オレが怪我をしたり寝込んだりするほどに、レニは成長するんじゃないか?
だとしたら、オレが今までやっていたことって……たんにレニを怠け者にさせるだけだったとか……
そんな、ちょっと恐ろしい現実に気づくも、だからといって今後も怪我や病気をしまくりたいとはさすがに思えなかったので、その考えは引っ込めることにしておく。
そうして六月も上旬が終わる頃、オレは晴れて退院することが出来た。
「ふぅ……やっぱり、自分の力で動けるってのは快適だなぁ」
退院日にも二人は来てくれたので、オレは、レニとレベッカに囲まれるように歩きながら病院を後にする。
たまにすれ違う冒険者や知人に「ようジップ、退院できたんだな」とか「今回は災難だったなぁ」とか声を掛けられながら、オレたちは街中を歩いて行った。
日本なら、これから地道なリハビリをしなければならないところだが、異世界人に転生したオレは、魔力のおかげでバッチリ全治した。これからすぐにでもダンジョンに繰り出せることだろう。
そんなオレは、街を歩きながら二人に言った。
「レベッカもレニも悪かったな。ぜんぜんダンジョンに出向けなくて」
オレがそういうと、レベッカが笑っていってくる。
「構わないわ。多頭雷龍の出現で、探索階層の制限が出ていたから、どのみちダンジョンに出てもやることなかったし」
そうなのだ。ギルドマスターのミュラさんは、ここ数週間ほど、ダンジョン探索の制限を掛けていて、ベテラン冒険者と言えども、ダンジョンの奥へ進むことは禁止されていた。
多頭雷龍などというデタラメな魔獣が都市近郊に出現したわけだから、冒険者としても、調査完了して安全が確保されるまでは、ダンジョンの奥へ進みたいとも思わないだろうしな。
だからベテラン冒険者は、都市周辺の魔獣を討伐する程度になる。それはそれで街の安全を守れるからいいのだが、そうなると、そこで研修のようなことをしていた新人冒険者はやることがなくなってしまうわけだ。
だから最近の新人冒険者は、都市内でもっぱら自主練に励んでいるという。
数週間くらいならまだしも、これが数カ月、半年、一年と続くようだと新人冒険者は収入を得られず困ってしまうだろう。日本で例えるなら、就職氷河期で若者が就職出来ない感じだろうか。
ちなみにオレたちパーティの場合は、多頭雷龍を討伐したわけだから、その報酬で向こう数年間は遊んで暮らせるほどに貯金が出来た。
表向きは、多頭雷龍は同士討ちということになっているが、換金対象になるのはあくまでも魔力だから、多頭雷龍の死後に放出された魔力を、オレの吸収晶は、ある程度を自動吸収していたのだ。
オレが気絶したせいで、多頭雷龍が放つ魔力のほとんどは吸収できなかったにもかかわらず、それでも、オレたち三人が向こう数年は遊んで暮らせるほどの魔力量になったのだから凄まじい。
ちなみにオレたちパーティは、討伐で得た報酬から、毎月決まった額をメンバーに支払う固定給制にしていた。つまりパーティを会社に見立てたわけだ。そして余った金は会社であるパーティの内部留保としておく。
それを提案したのはオレで、当初、レベッカが「それだとジップが損するでしょう?」と言われたのだが、そもそも、オレ個人が収入に困るようなことは、裏ワザのおかげであり得ない。しかしレベッカが納得しなかったので、オレの固定給を多めにするということで承諾してもらった。
そんなわけで、多頭雷龍の魔力から得られた貯金は、レニには内緒に出来ている。よく考えれば、まだ大した討伐も出来ていないのに、固定給が支払われること自体がおかしいのだが、レニはそういうことにまで気が回らないしな。
そんな感じで内緒にしておかないと、またぞろレニが「働きたくない」だの「食っちゃ寝したい」だの言い出しかねないからなぁ……最近は、せっかくいい方向に進み始めているのだから、なおさら内緒にしておきたいところだ。
とまぁ、オレたちの懐事情は温かいのだが、冒険に出られない新人冒険者はまったく違うだろう。
だからオレは、明日から早速調査クエストに出る予定だった。
「わたしも、調査クエストに加わりたかったわ……」
オレが、明日朝イチで調査クエストに出ることを二人に話していたら、レベッカがそんなことを言ってきた。今回は、レベッカとレニは留守番だ。
だからオレは、レベッカに苦笑を送る。
「また上層魔獣に出くわしたら、今度は逃げ切れるかも分からないからな。辛抱して待っててくれ」
「それは分かってるけど……けどジップも、本当に気をつけてね? もう無理はしないで」
「ああ、もちろんだ」
とはいえ、上層魔獣に出くわした場合、唯一対抗出来るのはオレだけだろうからな。無理をしなくていい状況というものが思い浮かばない。
しかしオレは、そんな本音は飲み込んで明るく言った。
「オレが療養している間、上層魔獣に出くわした例はなかったわけだから、もう大丈夫だと思う。念のための調査ってわけだ」
そんな説明にレベッカと、さらにレニは不安げな表情だったが──オレの楽観的な意見に頷くしかないといった感じだった。
──レニが作った手料理は、酸っぱすぎたり辛すぎたりでちょいとフォークが進まなかったり、レニが洗った着替えは破けてしまったり、レニが病室の整理整頓をしたら余計に散らかったり──
──本当に看病されていたのか、それとも子供にお手伝いを教えようとした結果に余計手間が掛かる感じだったのかは分からないが、そんな混乱をものともせず、オレは回復していった。
ちなみに……
洗濯や掃除については、レニとレベッカが交代制でやってくれていたから、レニが失敗するのも仕方がないのだが、料理については、レベッカが付き添いながら教えていたのにもかかわらず、なんであんな味付けになったしまったのか……
疑問に思ったオレは探りを入れたところ、レニが白状した。
「隠し味を入れた方が、もっと美味しくなるかと思って……」
そーゆーのは、料理が上達してからやってほしい……(涙)
レベッカの目を盗んで──例えばレベッカが食材を取りに台所を出たり、料理をちょっと寝かせていたりの隙をついて、レニは、台所にあった未知の調味料や香辛料をドバドバ入れていたという。そもそも、ドバドバ入れたら隠し味にもならないと思うが。
だから食えないほどにまずくはないのだが、絶妙に変な風味がしたわけか。
最初はオレも、せっかく作ってくれたのだから文句を言わずに食べていたんだが、それが何度も続くと、さすがにおかしいと思って聞いてみたわけだ。
そういったわけでレベッカの監督をより強化した結果、まともな料理が食えるようになった。ちょっと焦げていたり、形がいびつだったりはご愛敬といったところだろう。
まぁなんにしても、あのレニが、料理をするだなんてなぁ……
オレはそれだけで感無量になっていたわけだが。
もしかして、オレが怪我をしたり寝込んだりするほどに、レニは成長するんじゃないか?
だとしたら、オレが今までやっていたことって……たんにレニを怠け者にさせるだけだったとか……
そんな、ちょっと恐ろしい現実に気づくも、だからといって今後も怪我や病気をしまくりたいとはさすがに思えなかったので、その考えは引っ込めることにしておく。
そうして六月も上旬が終わる頃、オレは晴れて退院することが出来た。
「ふぅ……やっぱり、自分の力で動けるってのは快適だなぁ」
退院日にも二人は来てくれたので、オレは、レニとレベッカに囲まれるように歩きながら病院を後にする。
たまにすれ違う冒険者や知人に「ようジップ、退院できたんだな」とか「今回は災難だったなぁ」とか声を掛けられながら、オレたちは街中を歩いて行った。
日本なら、これから地道なリハビリをしなければならないところだが、異世界人に転生したオレは、魔力のおかげでバッチリ全治した。これからすぐにでもダンジョンに繰り出せることだろう。
そんなオレは、街を歩きながら二人に言った。
「レベッカもレニも悪かったな。ぜんぜんダンジョンに出向けなくて」
オレがそういうと、レベッカが笑っていってくる。
「構わないわ。多頭雷龍の出現で、探索階層の制限が出ていたから、どのみちダンジョンに出てもやることなかったし」
そうなのだ。ギルドマスターのミュラさんは、ここ数週間ほど、ダンジョン探索の制限を掛けていて、ベテラン冒険者と言えども、ダンジョンの奥へ進むことは禁止されていた。
多頭雷龍などというデタラメな魔獣が都市近郊に出現したわけだから、冒険者としても、調査完了して安全が確保されるまでは、ダンジョンの奥へ進みたいとも思わないだろうしな。
だからベテラン冒険者は、都市周辺の魔獣を討伐する程度になる。それはそれで街の安全を守れるからいいのだが、そうなると、そこで研修のようなことをしていた新人冒険者はやることがなくなってしまうわけだ。
だから最近の新人冒険者は、都市内でもっぱら自主練に励んでいるという。
数週間くらいならまだしも、これが数カ月、半年、一年と続くようだと新人冒険者は収入を得られず困ってしまうだろう。日本で例えるなら、就職氷河期で若者が就職出来ない感じだろうか。
ちなみにオレたちパーティの場合は、多頭雷龍を討伐したわけだから、その報酬で向こう数年間は遊んで暮らせるほどに貯金が出来た。
表向きは、多頭雷龍は同士討ちということになっているが、換金対象になるのはあくまでも魔力だから、多頭雷龍の死後に放出された魔力を、オレの吸収晶は、ある程度を自動吸収していたのだ。
オレが気絶したせいで、多頭雷龍が放つ魔力のほとんどは吸収できなかったにもかかわらず、それでも、オレたち三人が向こう数年は遊んで暮らせるほどの魔力量になったのだから凄まじい。
ちなみにオレたちパーティは、討伐で得た報酬から、毎月決まった額をメンバーに支払う固定給制にしていた。つまりパーティを会社に見立てたわけだ。そして余った金は会社であるパーティの内部留保としておく。
それを提案したのはオレで、当初、レベッカが「それだとジップが損するでしょう?」と言われたのだが、そもそも、オレ個人が収入に困るようなことは、裏ワザのおかげであり得ない。しかしレベッカが納得しなかったので、オレの固定給を多めにするということで承諾してもらった。
そんなわけで、多頭雷龍の魔力から得られた貯金は、レニには内緒に出来ている。よく考えれば、まだ大した討伐も出来ていないのに、固定給が支払われること自体がおかしいのだが、レニはそういうことにまで気が回らないしな。
そんな感じで内緒にしておかないと、またぞろレニが「働きたくない」だの「食っちゃ寝したい」だの言い出しかねないからなぁ……最近は、せっかくいい方向に進み始めているのだから、なおさら内緒にしておきたいところだ。
とまぁ、オレたちの懐事情は温かいのだが、冒険に出られない新人冒険者はまったく違うだろう。
だからオレは、明日から早速調査クエストに出る予定だった。
「わたしも、調査クエストに加わりたかったわ……」
オレが、明日朝イチで調査クエストに出ることを二人に話していたら、レベッカがそんなことを言ってきた。今回は、レベッカとレニは留守番だ。
だからオレは、レベッカに苦笑を送る。
「また上層魔獣に出くわしたら、今度は逃げ切れるかも分からないからな。辛抱して待っててくれ」
「それは分かってるけど……けどジップも、本当に気をつけてね? もう無理はしないで」
「ああ、もちろんだ」
とはいえ、上層魔獣に出くわした場合、唯一対抗出来るのはオレだけだろうからな。無理をしなくていい状況というものが思い浮かばない。
しかしオレは、そんな本音は飲み込んで明るく言った。
「オレが療養している間、上層魔獣に出くわした例はなかったわけだから、もう大丈夫だと思う。念のための調査ってわけだ」
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