46 / 69
第46話 あ、もしかして反抗期か?
しおりを挟む
ミュラさんとカリンさんとの打ち合わせが終わってから、早三日が経った。
その間、他の冒険者が上層魔獣と出くわしたという報告もなく、ジップは少し安堵する。
怪我も順調に回復していき、今日から食事も出来るようになっていた。
手足にはまだギプスがはめられていて動かせなかったが、骨のほうもほぼくっついているという。さすがは魔法文明が普及している異世界だけあって、怪我の治療は地球のそれより遙かに進んでいる。常に切った張ったしているというのもあるのだろう。
ちなみにだがギプスで固められた場合、普通は筋肉が痩せ細り、ギプスが取れた後は長期間のリハビリを必要とするわけだが、この異世界だとそんなことはない。
怪我を超特急で治療するために、体内の魔力を極限まで使うので、それに刺激を受けた筋肉は衰えないのだ。むしろ筋肉量は増加するとか。なぜかというと魔力には、身体を強化する効果があるからだ。しかもそれは無意識に行われる。
オレが三日も目覚めなかったのはどうやらそれが理由らしく、怪我を治すために魔力を使い果たして魔力枯渇を起こしていたらしい。ある程度治ってくると「ちょっと怠い」くらいで済むが。
怪我して寝ているだけなのに筋トレになるだなんて……地球のマッチョマンが聞いたら泣いて喜ぶか、泣いて悔しがるかのどちらかだろうな。とはいえ大怪我しなくちゃいけないわけだから、トレーニング方法としてはどうかと思うが。
いずれにしてもオレは、高レベルであることも幸いしてすこぶる順調に回復していき、今日から食事を取ることが出来るようになった。まだおかゆみたいな流動食ではあるが。
とはいえオレは、両手がまだ使えない。
だけどせっかく食事が出来るというのに、チューブで流し込まれるみたいな食べ方は出来れば避けたい。
と、いふことで。
オレのベッド脇で、レニとレベッカが睨み合っていた。
「わたしが作ってきたんだから、わたしが食べさせるわよ」
開口一番にそう言ったのはレベッカだった。
するとレニは怯むかと思ったら……なんと言い返しただと?
「そんなこと言ったら、これからずっとレベッカが食べさせることになるじゃない」
「まぁそうなるわよね?」
「そんなのダメ、ぜったい!」
「どうしてよ? そんなこと言うなら、ジップの食事は交互に用意する?」
「わ、わたしが料理出来ないことを知ってて……!」
「料理くらい、出来るようになればいいじゃない」
「ぬぐぐぐぐ……」
えっと……これはいったいどういう状況なのでせう?
これまでレニはレベッカに怯えていて、しかしママと認識してからはレベッカに懐いていたと記憶しているのだが……
「あ、もしかして反抗期か?」
「そんなわけないでしょ!」「そんなわけない!」
オレの推察に、しかしレベッカとレニは声を揃えて否定した。
なのでオレは眉をひそめる。
「ならなんでケンカしてるんだよ? お前ら、最近は仲良し母娘だったじゃん」
「いやあの……ジップまでわたしたちを家族で括らないでほしいんだけど……」
レベッカが肩を落として文句を言うが、でも実際、仲良しだったのに違いはないし。まぁ……仲良くなったらケンカの一つでもするのかもしれないが。
オレがそんなことを考えていたら、レベッカがため息交じりに言ってきた。
「ジップが死にかけたものだから、何か思うところでもできたんじゃない? このコ」
そんな説明を受けて、オレはレニに視線を向ける。
「そうなのか?」
「………………」
レニは頬を膨らませたまま、うつむいて黙ってしまう。
レニの本心はよく分からなかったが、確かにレベッカの言うとおり、オレが怪我して入院してからのレニはちょっと様子が違う気がするし──何しろあの怠け者が、つきっきりでオレを看病してくれているわけで、オレが大怪我をしたことで、何かしらのショックを受けたことは確かなのだろう。
とはいえ、レベッカとケンカになるのは頂けない。同じパーティメンバーなわけだし。
「まぁそうしたら、交互に食べさせてくれるのはどうよ? ……オレが言うのもなんだけど」
よくよく考えてみたら、美少女二人につきっきりで看病してもらい、いわんや食事まで食べさせてもらうだなんて……どんなハーレム?
いちおう言い分けしておくと、この異世界ではオレも同い年だし、それに二人は成人年齢には達しているわけで、あと日本だってオレが死ぬ直前には18歳成人となったわけだし──
──だからオレはロリコンじゃない、決して。
などと誰に言い分けしているのか分からない理論展開をしていると、うつむいたままのレニがぼそりと言った。
「……ジップは、わたしが面倒みるの……」
どうやら、交互に食べさせるというオレのナイスアイディアにも不満があるようだ……っていうか。
「え? 今お前なんて言った?」
「だから、ジップはわたしが面倒見るの!」
両目に涙を一杯に溜めて、レニがそんなことを言ってくる。
「………………は?」
はっきり言われてもオレは信じられずに呆けるしかなくなっていた。
だって、あのレニだぞ?
人見知りで登校拒否で引きこもりで、だからその将来設計はオレのスネにむしゃぶりついて離れない覚悟だけは強烈だった、そんなレニが。
つまりは面倒見られる気満々だった、あのレニが……
オレの面倒を見るだなんて、つまり他人の面倒を見るなどと言うなんて……
今まで一度も聞いたことがないんだが!?
「な、なぁ……レニ? いったいどうしたんだ? もしかして、先の戦闘で頭でも打ったのか?」
「別に怪我はしてないけど……」
「ならどうして、そんな一人前みたいなこと言ってるんだ!?」
「わたしが一人前になっちゃいけないの……?」
「いやむしろなって欲しいわけだが……」
オレは少しの間呆けていたが、やがて思う。
こ、これは……レニの自立心を育てるチャンスなのではなかろうか!?
オレが死にかけたことと、レニが自立しようとしていることと、その因果関係はよく分からないものの、しかし結果が同じならそれでオーライだ。
今のうちに人の為になることを──しかもそれで相手が喜ぶんだってレニに覚えさせれば、きっとよい方向に進むはず……!
だからオレはレベッカに言った。
「なぁレベッカ。ここはレニに譲ってやってくれないか?」
「え? な、なんでよ! 食事を作ったのはわたしなのに……!」
「それはそうなんだけど、レニがこんなまともなことを言ってくれるだなんて、今を逃したらもうないかもしれないし」
「………………!」
オレがそういうと、レベッカは言葉を詰まらせる。レニのほうは「わたし、今までもまともだったけど……?」と、ちょっと不服そうだったが突っ込まないよう気をつける。
本当は、言いたいことは山ほどあるが……ここでレニのヤル気を削ぐのは避けたい。
少しの間逡巡していたレベッカだったが、オレに背を向けてから言ってきた。
「わかったわよ……! 好きにすればいいじゃない。けどレニが世話をするというのなら、次の食事からレニが作ってよね」
「え……わたし、料理出来ない……」
「そんなの知らないわよ……!」
レベッカはふてくされた感じで、個室のソファに腰を下ろす。そして魔導書を広げると魔法の勉強を始めてしまった。
部屋を出て行かないところを見ると……まぁそこまで怒ってもいないのだろう。レベッカの機嫌は損ねてしまったが、今はヤル気になってるレニを優先しなければ。
「じゃあレニ……食事を食べさせてくれないか?」
「え、あ、うん……分かった」
そしてレニはベッドサイドに腰を下ろした。
その間、他の冒険者が上層魔獣と出くわしたという報告もなく、ジップは少し安堵する。
怪我も順調に回復していき、今日から食事も出来るようになっていた。
手足にはまだギプスがはめられていて動かせなかったが、骨のほうもほぼくっついているという。さすがは魔法文明が普及している異世界だけあって、怪我の治療は地球のそれより遙かに進んでいる。常に切った張ったしているというのもあるのだろう。
ちなみにだがギプスで固められた場合、普通は筋肉が痩せ細り、ギプスが取れた後は長期間のリハビリを必要とするわけだが、この異世界だとそんなことはない。
怪我を超特急で治療するために、体内の魔力を極限まで使うので、それに刺激を受けた筋肉は衰えないのだ。むしろ筋肉量は増加するとか。なぜかというと魔力には、身体を強化する効果があるからだ。しかもそれは無意識に行われる。
オレが三日も目覚めなかったのはどうやらそれが理由らしく、怪我を治すために魔力を使い果たして魔力枯渇を起こしていたらしい。ある程度治ってくると「ちょっと怠い」くらいで済むが。
怪我して寝ているだけなのに筋トレになるだなんて……地球のマッチョマンが聞いたら泣いて喜ぶか、泣いて悔しがるかのどちらかだろうな。とはいえ大怪我しなくちゃいけないわけだから、トレーニング方法としてはどうかと思うが。
いずれにしてもオレは、高レベルであることも幸いしてすこぶる順調に回復していき、今日から食事を取ることが出来るようになった。まだおかゆみたいな流動食ではあるが。
とはいえオレは、両手がまだ使えない。
だけどせっかく食事が出来るというのに、チューブで流し込まれるみたいな食べ方は出来れば避けたい。
と、いふことで。
オレのベッド脇で、レニとレベッカが睨み合っていた。
「わたしが作ってきたんだから、わたしが食べさせるわよ」
開口一番にそう言ったのはレベッカだった。
するとレニは怯むかと思ったら……なんと言い返しただと?
「そんなこと言ったら、これからずっとレベッカが食べさせることになるじゃない」
「まぁそうなるわよね?」
「そんなのダメ、ぜったい!」
「どうしてよ? そんなこと言うなら、ジップの食事は交互に用意する?」
「わ、わたしが料理出来ないことを知ってて……!」
「料理くらい、出来るようになればいいじゃない」
「ぬぐぐぐぐ……」
えっと……これはいったいどういう状況なのでせう?
これまでレニはレベッカに怯えていて、しかしママと認識してからはレベッカに懐いていたと記憶しているのだが……
「あ、もしかして反抗期か?」
「そんなわけないでしょ!」「そんなわけない!」
オレの推察に、しかしレベッカとレニは声を揃えて否定した。
なのでオレは眉をひそめる。
「ならなんでケンカしてるんだよ? お前ら、最近は仲良し母娘だったじゃん」
「いやあの……ジップまでわたしたちを家族で括らないでほしいんだけど……」
レベッカが肩を落として文句を言うが、でも実際、仲良しだったのに違いはないし。まぁ……仲良くなったらケンカの一つでもするのかもしれないが。
オレがそんなことを考えていたら、レベッカがため息交じりに言ってきた。
「ジップが死にかけたものだから、何か思うところでもできたんじゃない? このコ」
そんな説明を受けて、オレはレニに視線を向ける。
「そうなのか?」
「………………」
レニは頬を膨らませたまま、うつむいて黙ってしまう。
レニの本心はよく分からなかったが、確かにレベッカの言うとおり、オレが怪我して入院してからのレニはちょっと様子が違う気がするし──何しろあの怠け者が、つきっきりでオレを看病してくれているわけで、オレが大怪我をしたことで、何かしらのショックを受けたことは確かなのだろう。
とはいえ、レベッカとケンカになるのは頂けない。同じパーティメンバーなわけだし。
「まぁそうしたら、交互に食べさせてくれるのはどうよ? ……オレが言うのもなんだけど」
よくよく考えてみたら、美少女二人につきっきりで看病してもらい、いわんや食事まで食べさせてもらうだなんて……どんなハーレム?
いちおう言い分けしておくと、この異世界ではオレも同い年だし、それに二人は成人年齢には達しているわけで、あと日本だってオレが死ぬ直前には18歳成人となったわけだし──
──だからオレはロリコンじゃない、決して。
などと誰に言い分けしているのか分からない理論展開をしていると、うつむいたままのレニがぼそりと言った。
「……ジップは、わたしが面倒みるの……」
どうやら、交互に食べさせるというオレのナイスアイディアにも不満があるようだ……っていうか。
「え? 今お前なんて言った?」
「だから、ジップはわたしが面倒見るの!」
両目に涙を一杯に溜めて、レニがそんなことを言ってくる。
「………………は?」
はっきり言われてもオレは信じられずに呆けるしかなくなっていた。
だって、あのレニだぞ?
人見知りで登校拒否で引きこもりで、だからその将来設計はオレのスネにむしゃぶりついて離れない覚悟だけは強烈だった、そんなレニが。
つまりは面倒見られる気満々だった、あのレニが……
オレの面倒を見るだなんて、つまり他人の面倒を見るなどと言うなんて……
今まで一度も聞いたことがないんだが!?
「な、なぁ……レニ? いったいどうしたんだ? もしかして、先の戦闘で頭でも打ったのか?」
「別に怪我はしてないけど……」
「ならどうして、そんな一人前みたいなこと言ってるんだ!?」
「わたしが一人前になっちゃいけないの……?」
「いやむしろなって欲しいわけだが……」
オレは少しの間呆けていたが、やがて思う。
こ、これは……レニの自立心を育てるチャンスなのではなかろうか!?
オレが死にかけたことと、レニが自立しようとしていることと、その因果関係はよく分からないものの、しかし結果が同じならそれでオーライだ。
今のうちに人の為になることを──しかもそれで相手が喜ぶんだってレニに覚えさせれば、きっとよい方向に進むはず……!
だからオレはレベッカに言った。
「なぁレベッカ。ここはレニに譲ってやってくれないか?」
「え? な、なんでよ! 食事を作ったのはわたしなのに……!」
「それはそうなんだけど、レニがこんなまともなことを言ってくれるだなんて、今を逃したらもうないかもしれないし」
「………………!」
オレがそういうと、レベッカは言葉を詰まらせる。レニのほうは「わたし、今までもまともだったけど……?」と、ちょっと不服そうだったが突っ込まないよう気をつける。
本当は、言いたいことは山ほどあるが……ここでレニのヤル気を削ぐのは避けたい。
少しの間逡巡していたレベッカだったが、オレに背を向けてから言ってきた。
「わかったわよ……! 好きにすればいいじゃない。けどレニが世話をするというのなら、次の食事からレニが作ってよね」
「え……わたし、料理出来ない……」
「そんなの知らないわよ……!」
レベッカはふてくされた感じで、個室のソファに腰を下ろす。そして魔導書を広げると魔法の勉強を始めてしまった。
部屋を出て行かないところを見ると……まぁそこまで怒ってもいないのだろう。レベッカの機嫌は損ねてしまったが、今はヤル気になってるレニを優先しなければ。
「じゃあレニ……食事を食べさせてくれないか?」
「え、あ、うん……分かった」
そしてレニはベッドサイドに腰を下ろした。
6
お気に入りに追加
381
あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
転生したら王族だった
みみっく
ファンタジー
異世界に転生した若い男の子レイニーは、王族として生まれ変わり、強力なスキルや魔法を持つ。彼の最大の願望は、人間界で種族を問わずに平和に暮らすこと。前世では得られなかった魔法やスキル、さらに不思議な力が宿るアイテムに強い興味を抱き大喜びの日々を送っていた。
レイニーは異種族の友人たちと出会い、共に育つことで異種族との絆を深めていく。しかし……


転生テイマー、異世界生活を楽しむ
さっちさん
ファンタジー
題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる