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第38話 いくらなんでも、残機無限って無茶苦茶すぎでは?
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「な……?」
ジップは最初、何が起きたのか分からなかった。
そんなオレを見ていた残機一人の視覚経験が流れ込んできて、それで状況を把握する。
雷に討たれた岩の破片が運悪く腹部にぶち当たり、それでオレは吹き飛ばされていた。
「かはっ……!」
いきなり嘔吐感に襲われて、直ちに吐き出すとそれは嘔吐ではなく吐血だった。
勢い余ってオレは地面を転げ回るが、そのときにボキッというイヤな音がハッキリ聞こえた。腕か足を骨折したか……
さらに数百メートルは吹き飛び、地面をバウンドし、オレはようやく止まる。
「あ……ぐ……」
かろうじて腹部に視線を送ると、腹が真っ赤に染まっている。たぶん、砕けた岩が散弾のようにめり込んだのだろう。
すぐさま残機が駆け寄ってきて、オレに治癒魔法をほどくしてくれるが……どちらかというと死んだ方がラクな気が……
すると、オレの思考も共有している残機が言ってきた。
「無理です。この程度の怪我では死ねません」
(え……まぢで……? 痛みを通り越して、もはや火で炙られているようなんだが……)
「出血死なら可能性はありますが、時間がかかります」
(いや、なぶり殺しは勘弁してくれ……なら多頭雷龍の攻撃で、とかは……?)
「ここで攻撃の手を緩めろと?」
(だ、だよな……)
前面を見れば、人間が扱える最大最強の攻撃魔法『天の火』が数百発と炸裂している。
多頭雷龍の頭上から極太火柱を投下する魔法で、人なら一瞬で蒸発する。その火柱の温度は、確か太陽の表面温度と同じくらいはある。
そんな火柱が、数百本と多頭雷龍に降り注いでいるのだ。それでもヤツはまだ原形をとどめ、絶叫しながらも雷撃をデタラメに飛ばしているのだから、とてつもないバケモノだ。ひょっとしたら太陽に沈めても、しばらくは泳げるほどに強固な鱗なのかもしれない。
そこまでの攻撃だから、数百メートルは離れたオレの元にも熱気が届き、肌も焦がす勢いだ。だから今は、別の残機が結界を張ってくれている。多頭雷龍の散発的な攻撃がこちらまで着弾することもあるが、結界によって防ぐことが出来た。
とはいえヤツの足元では、残機たちが、踏み潰されたり消し炭にされたりしている。ってか消し炭にされるほどの電気って、どれほどの高圧電流なんだよ……
そんな激しすぎる攻防は、残機が全滅するのが先か、多頭雷龍の装甲が溶解するのが先か、その見極めは難しいが、いずれにしても、ここで攻撃の手を緩めるわけにはいかない。
どんな勝負にでも流れがあるし、まだこちらの流れであることに違いはないのだ。しかもここで仕留め損なえば、フリストル市がヤバイ。多頭雷龍に見つかれば、まず間違いなく都市ごと全滅なのだから。
なにしろ残機の犠牲者は、今や10万体に迫る勢いだ。非戦闘員を含めて1万人に満たないフリストル市では一時間と保たないだろう。
だからオレは、治癒魔法を施してくれる残機に確認する。もはや声も出せなかったから、経験共有を通して念じた。
(お前が殺してくれるのと、治癒してくれるの……どっちがラクだと思う?)
「そもそも、残機が本体を殺すことは出来ません」
血液が不足してきて思考が回らなくなってたらしい。そんな基本的なことを失念してしまうとは。
(あ、ああ……そうだったな……なら治療を頼む……)
「了解です。しかし今この場では、応急処置しか出来ません。岩の破片がいくつも刺さっていて、これを摘出するには相応の設備が必要です」
(ま、まぢかよ……なら応急処置ををしてくれ……あと出来れば痛み止めを……)
じくじくと痛む……というか熱くて堪らない腹部だというのに、全身は悪寒で震え始めている。
これでまだ死ねないだなんて、人体ってけっこう丈夫だな……レベル40の身体ということもあるのだろうが……
とはいえさすがにツラい。意識も遠のいているし、長くは保ちそうにない。
オレが気絶しても残機たちは自立して動けるが……しかし身体生成が出来なくなる。
(戦況は……どうなってる?)
「残機の数が減ったことにより、拮抗し始めています」
(あのトカゲ……まだ死なないのかよ……)
オレは、血にまみれた奥歯を食いしばって顔を動かし、大空洞の奥に視線を送る。
確かに、燃えさかる炎の中で、未だうごめく数本の首がある。もう音も聞こえないから、多頭雷龍の雄叫びから、どの程度のダメージを受けているのか推測も出来ない。
残機が全滅し、オレを殺してくれればいっそラクなのかもしれないが、それは多頭雷龍に体制を整えさせることになってしまう。逃げられでもしたら、このあとどれほどの犠牲者が出るか分からない。
なぜなのかは知らないが、少なくともヤツはこの下層にまで来たのだ。あと数階層下れば、フリストル市がある。
そこには仲間達が住んでいるのだ。レベッカやレニの居場所を荒らされたくない。絶対に。
そもそも取り逃がしただなんて知ったら、レニがまたぞろ引きこもりに戻ってしまうし。布団に潜っていたって、多頭雷龍の攻撃を受けたら一瞬でジ・エンドだというのに。
「…………あ?」
と、そこで。
レニの顔を思い浮かべたとき。
オレはふと、思い出していた。
オレがレニにしたことを。
ああ……そうか。
どうしてオレは今まで気づかなかったんだろう。
魔力、まだまだたくさんあるじゃないか。
残機は無限にストックされているのだから。
(元気な残機を数体こちらに戻してくれ。そしてオレに魔力供給をするんだ……!)
「了解しました」
今まで、ここまでの窮地に陥ったことがなかったから──というより本体が参戦したことなかったから思いつきもしなかったが、残機から魔力供給してもらえれば、オレは身体生成を使い続けられる。
つまり、レニにした特訓の逆をしてやればいい。
生成されたばかりの残機たちは、魔力満タンなのだから。
っていうか……
もはやこれって……
永久機関じゃね?
人間が恋い焦がれて長年研究し、それでも達成し得なかった、というより不可能だと分かったエネルギーの永久機関。
それが、オレになら出来る。
なぜなら無限の存在がいるから。
そもそも無限という概念自体がチートどころの騒ぎじゃない。
いくらなんでも、残機無限って無茶苦茶すぎでは?
女神様からもらったあの魔道書には『最強』の二文字が書かれていたと記憶しているが、誇張でもなんでもなかったことを今さらながらに実感した。
「魔力供給」
残機数体がオレの元にくると、魔力供給を開始する。大怪我を負っているわけだから、体は鉛のように重いままだったが、しかし魔法が使えるようになったのは分かる。
「身体生成!」
そうしてオレは、血反吐を吐きながらも身体生成を発現した。
無限に生み出される残機たちが、魔力の尽きかけている多頭雷龍へと殺到し、最強魔法をこれでもかというほど叩き込みまくる。
やがて、多頭雷龍の断末魔がオレの元に届く。音は聞こえなくても、激しい空気の振動でそれは分かった。
(やったな……?)
「はい、いま多頭雷龍が倒れました」
(そうか……)
ヤツの敗因は……一言でいえば知能が低かったことか。
形勢不利になった時点で撤退していれば、命を落とすことはなかっただろうに。
とはいえ所詮は獣。戦いの流れを読むこともなければ、戦略戦術を駆使することも出来ない。
だがこれが魔人となれば話はまったく違ってくる。
あの多頭雷龍をも圧倒し、かつ人間並みの、あるいはそれ以上の知能があるのが魔人って存在らしいからな……
(いかに残機が無限でも、見つかりたくはないなぁ……)
願わくば、魔人なんかと相まみえませんように。
オレはそんなことを考えながら、事後処理は準本体に任せて──意識を失った。
ジップは最初、何が起きたのか分からなかった。
そんなオレを見ていた残機一人の視覚経験が流れ込んできて、それで状況を把握する。
雷に討たれた岩の破片が運悪く腹部にぶち当たり、それでオレは吹き飛ばされていた。
「かはっ……!」
いきなり嘔吐感に襲われて、直ちに吐き出すとそれは嘔吐ではなく吐血だった。
勢い余ってオレは地面を転げ回るが、そのときにボキッというイヤな音がハッキリ聞こえた。腕か足を骨折したか……
さらに数百メートルは吹き飛び、地面をバウンドし、オレはようやく止まる。
「あ……ぐ……」
かろうじて腹部に視線を送ると、腹が真っ赤に染まっている。たぶん、砕けた岩が散弾のようにめり込んだのだろう。
すぐさま残機が駆け寄ってきて、オレに治癒魔法をほどくしてくれるが……どちらかというと死んだ方がラクな気が……
すると、オレの思考も共有している残機が言ってきた。
「無理です。この程度の怪我では死ねません」
(え……まぢで……? 痛みを通り越して、もはや火で炙られているようなんだが……)
「出血死なら可能性はありますが、時間がかかります」
(いや、なぶり殺しは勘弁してくれ……なら多頭雷龍の攻撃で、とかは……?)
「ここで攻撃の手を緩めろと?」
(だ、だよな……)
前面を見れば、人間が扱える最大最強の攻撃魔法『天の火』が数百発と炸裂している。
多頭雷龍の頭上から極太火柱を投下する魔法で、人なら一瞬で蒸発する。その火柱の温度は、確か太陽の表面温度と同じくらいはある。
そんな火柱が、数百本と多頭雷龍に降り注いでいるのだ。それでもヤツはまだ原形をとどめ、絶叫しながらも雷撃をデタラメに飛ばしているのだから、とてつもないバケモノだ。ひょっとしたら太陽に沈めても、しばらくは泳げるほどに強固な鱗なのかもしれない。
そこまでの攻撃だから、数百メートルは離れたオレの元にも熱気が届き、肌も焦がす勢いだ。だから今は、別の残機が結界を張ってくれている。多頭雷龍の散発的な攻撃がこちらまで着弾することもあるが、結界によって防ぐことが出来た。
とはいえヤツの足元では、残機たちが、踏み潰されたり消し炭にされたりしている。ってか消し炭にされるほどの電気って、どれほどの高圧電流なんだよ……
そんな激しすぎる攻防は、残機が全滅するのが先か、多頭雷龍の装甲が溶解するのが先か、その見極めは難しいが、いずれにしても、ここで攻撃の手を緩めるわけにはいかない。
どんな勝負にでも流れがあるし、まだこちらの流れであることに違いはないのだ。しかもここで仕留め損なえば、フリストル市がヤバイ。多頭雷龍に見つかれば、まず間違いなく都市ごと全滅なのだから。
なにしろ残機の犠牲者は、今や10万体に迫る勢いだ。非戦闘員を含めて1万人に満たないフリストル市では一時間と保たないだろう。
だからオレは、治癒魔法を施してくれる残機に確認する。もはや声も出せなかったから、経験共有を通して念じた。
(お前が殺してくれるのと、治癒してくれるの……どっちがラクだと思う?)
「そもそも、残機が本体を殺すことは出来ません」
血液が不足してきて思考が回らなくなってたらしい。そんな基本的なことを失念してしまうとは。
(あ、ああ……そうだったな……なら治療を頼む……)
「了解です。しかし今この場では、応急処置しか出来ません。岩の破片がいくつも刺さっていて、これを摘出するには相応の設備が必要です」
(ま、まぢかよ……なら応急処置ををしてくれ……あと出来れば痛み止めを……)
じくじくと痛む……というか熱くて堪らない腹部だというのに、全身は悪寒で震え始めている。
これでまだ死ねないだなんて、人体ってけっこう丈夫だな……レベル40の身体ということもあるのだろうが……
とはいえさすがにツラい。意識も遠のいているし、長くは保ちそうにない。
オレが気絶しても残機たちは自立して動けるが……しかし身体生成が出来なくなる。
(戦況は……どうなってる?)
「残機の数が減ったことにより、拮抗し始めています」
(あのトカゲ……まだ死なないのかよ……)
オレは、血にまみれた奥歯を食いしばって顔を動かし、大空洞の奥に視線を送る。
確かに、燃えさかる炎の中で、未だうごめく数本の首がある。もう音も聞こえないから、多頭雷龍の雄叫びから、どの程度のダメージを受けているのか推測も出来ない。
残機が全滅し、オレを殺してくれればいっそラクなのかもしれないが、それは多頭雷龍に体制を整えさせることになってしまう。逃げられでもしたら、このあとどれほどの犠牲者が出るか分からない。
なぜなのかは知らないが、少なくともヤツはこの下層にまで来たのだ。あと数階層下れば、フリストル市がある。
そこには仲間達が住んでいるのだ。レベッカやレニの居場所を荒らされたくない。絶対に。
そもそも取り逃がしただなんて知ったら、レニがまたぞろ引きこもりに戻ってしまうし。布団に潜っていたって、多頭雷龍の攻撃を受けたら一瞬でジ・エンドだというのに。
「…………あ?」
と、そこで。
レニの顔を思い浮かべたとき。
オレはふと、思い出していた。
オレがレニにしたことを。
ああ……そうか。
どうしてオレは今まで気づかなかったんだろう。
魔力、まだまだたくさんあるじゃないか。
残機は無限にストックされているのだから。
(元気な残機を数体こちらに戻してくれ。そしてオレに魔力供給をするんだ……!)
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今まで、ここまでの窮地に陥ったことがなかったから──というより本体が参戦したことなかったから思いつきもしなかったが、残機から魔力供給してもらえれば、オレは身体生成を使い続けられる。
つまり、レニにした特訓の逆をしてやればいい。
生成されたばかりの残機たちは、魔力満タンなのだから。
っていうか……
もはやこれって……
永久機関じゃね?
人間が恋い焦がれて長年研究し、それでも達成し得なかった、というより不可能だと分かったエネルギーの永久機関。
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「魔力供給」
残機数体がオレの元にくると、魔力供給を開始する。大怪我を負っているわけだから、体は鉛のように重いままだったが、しかし魔法が使えるようになったのは分かる。
「身体生成!」
そうしてオレは、血反吐を吐きながらも身体生成を発現した。
無限に生み出される残機たちが、魔力の尽きかけている多頭雷龍へと殺到し、最強魔法をこれでもかというほど叩き込みまくる。
やがて、多頭雷龍の断末魔がオレの元に届く。音は聞こえなくても、激しい空気の振動でそれは分かった。
(やったな……?)
「はい、いま多頭雷龍が倒れました」
(そうか……)
ヤツの敗因は……一言でいえば知能が低かったことか。
形勢不利になった時点で撤退していれば、命を落とすことはなかっただろうに。
とはいえ所詮は獣。戦いの流れを読むこともなければ、戦略戦術を駆使することも出来ない。
だがこれが魔人となれば話はまったく違ってくる。
あの多頭雷龍をも圧倒し、かつ人間並みの、あるいはそれ以上の知能があるのが魔人って存在らしいからな……
(いかに残機が無限でも、見つかりたくはないなぁ……)
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