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第21話 ……よろしく
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ギルドマスターの呼び出しに心配していたレベッカだったが、内容は話せないけど問題なかったことを告げると、レベッカはそれだけで安堵の表情になった。
こういうとき、聡いコだと大変助かる。
ちなみに、聡くないコのほうであるレニは完全に寝入っていたので、やむを得ず、オレはレニを背負って帰宅する羽目になった。
まぁ最近はレニなりに頑張っているから、このくらいは甘やかしてもいいだろう──背中に当たる二つの柔らかな膨らみも役得だし?
そうして翌日から、オレたち三人は、冒険者としていよいよ本格的な活動に入る。
その最初の活動が、先輩冒険者との顔合わせだった。
新人冒険者は、しばらくの間は先輩冒険者に同行してもらい、指導やフォローをしてもらうからだ。もっとも、オレはすでに実戦経験が豊富すぎるわけだが、だからといって同行を断る理由もない。先輩方の心証をわざわざ悪くする必要もないし。
どの先輩冒険者がつくのかはギルドの選定だが、新人冒険者から職種の要望を出すことは出来る。オレたちの場合、防御系が手薄だったから、盾使い職の希望を出していた。何しろ防御担当はレニで、当面は戦力にならないからなぁ。
オレが防御魔法を展開してもいいのだが、万が一ということもあるし。とにかくダンジョンでは、慎重に慎重を重ねたほうがいいのだ。
ということで、オレたちはギルド併設の食堂兼酒場で、ランチをとりながらの顔合わせを始める。
最初に自己紹介を始めたのは盾使いの男性だった。
「ゲオルク・グレイだ。盾使いをやっている。歳は37でレベルは33。よろしくな」
そういってゲオルクさんは、細い垂れ目をさらに細くして快活に笑う。
盾使いにしては大分小柄で、慎重は180センチないくらいだろう。体つきも引き締まってはいるが筋骨隆々というわけではない。髪を短く刈り上げているのは盾使いっぽくはあるが。
しかしレベルは33とのことだから、フリストル市でも屈指の冒険者と言える。年齢も、前世のオレより年上だし、人生二週目のオレから見ても紛う方なき先輩と言えた。
だからなのか、レベッカは恐縮しまくっていた。
「ま、まさか……ゲオルクさんにご指導頂けるとは思っていませんでした」
どうやらゲオルクさんは有名人らしい。オレは、冒険者個人については詳しくないから知らなかったが。あるいはレベッカって意外とミーハーなのか?
ちなみにレニのほうは、さっきから微動だにしていない。体中をカチコチにさせて、テーブルの一点をずっと凝視している……
そんな二人に、ゲオルクさんは苦笑しながら言った。
「お嬢ちゃん方、そんなに気を使わなくていいって。お互い一介の冒険者なんだし気楽にやろうぜ?」
「そう言われましても……わたしとゲオルクさんでは実力差がありすぎますし……」
「そんなのすぐ埋めてくれよ。オレも、年齢的に、あとどのくらい冒険者やってられるのか分からないしな。ま、だからそろそろ後進の育成をと思って、同行を買って出たわけだが──」
そう言いながら、ゲオルクさんはオレに視線を移す。
「──今回は、育成というよりも見物って感じかもな?」
ああ……なるほど?
オレが試験官に勝ったり、魔法測定であり得ない数値を叩き出していたりを、どうやら聞きつけたらしい。ギルドはその事実を伏せたはずだが、人の噂というのは完全に封じるのも難しいしな。
測定を担当していたのは現役冒険者やギルドスタッフだから、酒の席で口を滑らせたりでもしたのだろう。
だからオレも苦笑を返す。
「オレなんて、まだレベル9ですから、ゲオルクさんの足元にも及びませんよ」
「レベルはただの目安さ。重要なのは実戦での立ち回りだ」
「なるほど……確かにそうですね」
「おっと、勘違いしないでくれよ? 別にライバル視しているってわけじゃないからな。優秀な後輩は大歓迎で、多ければ多いほどいい。なぜならオレの引退後が安泰になるか否かは、お前達に掛かっているんだからな」
「はは……ご期待に添えるようがんばります」
この人は、どうやら裏表のない感じのようだ。これならレニも、時間を掛ければ慣れるはず……と思ってレニを見てみれば。
ガッチガチに固まって、テーブルの一点を凝視しているのは相変わらずだが、顔に脂汗を浮かべ始めていた……ってか、ちゃんと息してるよな、コイツ?
初対面かつ、歳の離れた大先輩に、レニは思いっきり人見知りを発動させているわけだが、フォローを入れるのはギリギリまで待つか。こういうメンタル面も今後は鍛えないとだし。
そんなわけで、オレはレニを放置しておくと、ゲオルクさんの隣に座るもう一人の女性冒険者に視線を移した。
オレの視線に気づいたのか、彼女は口を開く。
「ユーティ・シグラ……よろしく」
無表情で名前だけ言ってくるユーティさんに、オレとレベッカは反応に困ってしまう。するとゲオルクさんが補足を入れてくれた。
「コイツはオレのパーティメンバーの一人でな。職業は剣士で、レベルは29となかなかのもんだ。あと年齢は、アイタ!」
テーブルの下で、ゲオルクさんは足先を踏んづけられたらしい。ユーティさんに。
そのユーティさんは、むっつりしたような、そうでないような顔になって言ってきた。
「あなたたちとは同世代だし、敬語は使わなくていいよ。敬称もいらないから」
「そうですか、分かりま──いや、分かったよ」
ユーティの瞳はとろんとした感じで、ちょっと何を考えているのか分からないところがある。長い髪の毛は、首の辺りでゆるく縛られていて、前髪も長いから片目が隠れがちだ。
体はほっそりとしているが、たぶん胸は大きい。着痩せするタイプなのだろう。こんなに華奢な体つきでよく剣士なんてやれるなと、日本にいた頃なら思うわけだが、この異世界では身体能力を魔力が補強してくれる。だから日本の男性剣道家より強いかもしれない。何しろ実戦をしまくった結果のレベル29だし。
まぁいずれにしても……レニやレベッカと並び称されるほどの美しさであることには間違いないな。吸い込まれてしまいそうなほどの色香がある……
おっと、今はそんなことを考えてるときじゃない。なのでオレは話題を切り替えた。
「ところで、なんで先輩の同行が二人なんですか? 普通は一人ですよね?」
「ああ、それな」
ゲオルクさんは頬を掻きながら説明する。
「本当はオレが担当だったんだけど、どうしても同行したいって、イテェ!」
ゲオルクさんは、またもやユーティに足を踏まれたらしい。
「お前な! 今は軍靴じゃないんだから、かかとで踏むなよ!?」
「あなたが余計なこというから」
「事実だろ!」
「わたし『どうしても』だなんて言ってない」
ユーティは、頬を膨らませてそっぽを向いてしまう……このヒト、無表情キャラなのかと思ったら案外表情豊かだな。
「ま、まぁ……とにかくだ」
ゲオルクさんは咳払いをして仕切り直す。
「同行者が二人なのは、こっちの事情もあってな。実は、オレたちパーティの一人が、少し前に怪我をして、メンバーが足りなくなったからダンジョンに出られずにいたんだよ」
「そうでしたか……その人は大丈夫だったんですか?」
「命に別状はないが……復帰は難しいかもしれない」
「……それほどの大怪我を……」
「いや、怪我自体は大したことなかったんだが……」
「……?」
「…………怪我したとき、なんか、神サマを見たとかで」
「………………は、はぁ……?」
「それ以来、自宅に引きこもってお祈りばかりしてる」
「ま、まぁ………………そういうこともありますよね?」
ダンジョンとはかくも恐ろしいところなのだ……メンタルを病んでしまうほどに。
なんとなく気まずい雰囲気が流れたが、ゲオルクさんは務めて明るい声を出した。
「とにかく、そんなわけでさ。同行冒険者の割り当てはもう決まったあとだったし、だからユーティもオレと同行することになったんだ。何かまずいことあるか?」
「いえ、ぜんぜん大丈夫ですよ。ベテランの先輩が二人もいるなんて心強いです」
明日から戦場に繰り出すわけだから、強力な人員が増えるのに越したことはない。みんなの前で裏ワザを使うわけにもいかないし。
まぁ絶体絶命のピンチになったら、なりふり構っていられないから裏ワザを使うが、そもそも、そこまで追い込まれないよう事前に対策しておくことは重要だ。
そんな感じで先輩二人の自己紹介と状況説明が終わり、オレたちの自己紹介も始めた。
例によって、レニは一言もしゃべることが出来なかったので、代わりにオレが紹介する。ゲオルクさんとユーティは首を傾げるばかりだったが、あれでも、見知らぬ人の前にいること自体、レニにとっては大きな成長なわけだから、しゃべられないのは勘弁してもらうしかない。
そうして一通りの自己紹介が終わり、ゲオルクさんが言ってきた。
「そしたら午後からは、お互いの戦力把握や役割分担の確認をするか」
誰も異論はなかったので、オレたちは、ランチのあとに訓練場へ行くことにした。
こういうとき、聡いコだと大変助かる。
ちなみに、聡くないコのほうであるレニは完全に寝入っていたので、やむを得ず、オレはレニを背負って帰宅する羽目になった。
まぁ最近はレニなりに頑張っているから、このくらいは甘やかしてもいいだろう──背中に当たる二つの柔らかな膨らみも役得だし?
そうして翌日から、オレたち三人は、冒険者としていよいよ本格的な活動に入る。
その最初の活動が、先輩冒険者との顔合わせだった。
新人冒険者は、しばらくの間は先輩冒険者に同行してもらい、指導やフォローをしてもらうからだ。もっとも、オレはすでに実戦経験が豊富すぎるわけだが、だからといって同行を断る理由もない。先輩方の心証をわざわざ悪くする必要もないし。
どの先輩冒険者がつくのかはギルドの選定だが、新人冒険者から職種の要望を出すことは出来る。オレたちの場合、防御系が手薄だったから、盾使い職の希望を出していた。何しろ防御担当はレニで、当面は戦力にならないからなぁ。
オレが防御魔法を展開してもいいのだが、万が一ということもあるし。とにかくダンジョンでは、慎重に慎重を重ねたほうがいいのだ。
ということで、オレたちはギルド併設の食堂兼酒場で、ランチをとりながらの顔合わせを始める。
最初に自己紹介を始めたのは盾使いの男性だった。
「ゲオルク・グレイだ。盾使いをやっている。歳は37でレベルは33。よろしくな」
そういってゲオルクさんは、細い垂れ目をさらに細くして快活に笑う。
盾使いにしては大分小柄で、慎重は180センチないくらいだろう。体つきも引き締まってはいるが筋骨隆々というわけではない。髪を短く刈り上げているのは盾使いっぽくはあるが。
しかしレベルは33とのことだから、フリストル市でも屈指の冒険者と言える。年齢も、前世のオレより年上だし、人生二週目のオレから見ても紛う方なき先輩と言えた。
だからなのか、レベッカは恐縮しまくっていた。
「ま、まさか……ゲオルクさんにご指導頂けるとは思っていませんでした」
どうやらゲオルクさんは有名人らしい。オレは、冒険者個人については詳しくないから知らなかったが。あるいはレベッカって意外とミーハーなのか?
ちなみにレニのほうは、さっきから微動だにしていない。体中をカチコチにさせて、テーブルの一点をずっと凝視している……
そんな二人に、ゲオルクさんは苦笑しながら言った。
「お嬢ちゃん方、そんなに気を使わなくていいって。お互い一介の冒険者なんだし気楽にやろうぜ?」
「そう言われましても……わたしとゲオルクさんでは実力差がありすぎますし……」
「そんなのすぐ埋めてくれよ。オレも、年齢的に、あとどのくらい冒険者やってられるのか分からないしな。ま、だからそろそろ後進の育成をと思って、同行を買って出たわけだが──」
そう言いながら、ゲオルクさんはオレに視線を移す。
「──今回は、育成というよりも見物って感じかもな?」
ああ……なるほど?
オレが試験官に勝ったり、魔法測定であり得ない数値を叩き出していたりを、どうやら聞きつけたらしい。ギルドはその事実を伏せたはずだが、人の噂というのは完全に封じるのも難しいしな。
測定を担当していたのは現役冒険者やギルドスタッフだから、酒の席で口を滑らせたりでもしたのだろう。
だからオレも苦笑を返す。
「オレなんて、まだレベル9ですから、ゲオルクさんの足元にも及びませんよ」
「レベルはただの目安さ。重要なのは実戦での立ち回りだ」
「なるほど……確かにそうですね」
「おっと、勘違いしないでくれよ? 別にライバル視しているってわけじゃないからな。優秀な後輩は大歓迎で、多ければ多いほどいい。なぜならオレの引退後が安泰になるか否かは、お前達に掛かっているんだからな」
「はは……ご期待に添えるようがんばります」
この人は、どうやら裏表のない感じのようだ。これならレニも、時間を掛ければ慣れるはず……と思ってレニを見てみれば。
ガッチガチに固まって、テーブルの一点を凝視しているのは相変わらずだが、顔に脂汗を浮かべ始めていた……ってか、ちゃんと息してるよな、コイツ?
初対面かつ、歳の離れた大先輩に、レニは思いっきり人見知りを発動させているわけだが、フォローを入れるのはギリギリまで待つか。こういうメンタル面も今後は鍛えないとだし。
そんなわけで、オレはレニを放置しておくと、ゲオルクさんの隣に座るもう一人の女性冒険者に視線を移した。
オレの視線に気づいたのか、彼女は口を開く。
「ユーティ・シグラ……よろしく」
無表情で名前だけ言ってくるユーティさんに、オレとレベッカは反応に困ってしまう。するとゲオルクさんが補足を入れてくれた。
「コイツはオレのパーティメンバーの一人でな。職業は剣士で、レベルは29となかなかのもんだ。あと年齢は、アイタ!」
テーブルの下で、ゲオルクさんは足先を踏んづけられたらしい。ユーティさんに。
そのユーティさんは、むっつりしたような、そうでないような顔になって言ってきた。
「あなたたちとは同世代だし、敬語は使わなくていいよ。敬称もいらないから」
「そうですか、分かりま──いや、分かったよ」
ユーティの瞳はとろんとした感じで、ちょっと何を考えているのか分からないところがある。長い髪の毛は、首の辺りでゆるく縛られていて、前髪も長いから片目が隠れがちだ。
体はほっそりとしているが、たぶん胸は大きい。着痩せするタイプなのだろう。こんなに華奢な体つきでよく剣士なんてやれるなと、日本にいた頃なら思うわけだが、この異世界では身体能力を魔力が補強してくれる。だから日本の男性剣道家より強いかもしれない。何しろ実戦をしまくった結果のレベル29だし。
まぁいずれにしても……レニやレベッカと並び称されるほどの美しさであることには間違いないな。吸い込まれてしまいそうなほどの色香がある……
おっと、今はそんなことを考えてるときじゃない。なのでオレは話題を切り替えた。
「ところで、なんで先輩の同行が二人なんですか? 普通は一人ですよね?」
「ああ、それな」
ゲオルクさんは頬を掻きながら説明する。
「本当はオレが担当だったんだけど、どうしても同行したいって、イテェ!」
ゲオルクさんは、またもやユーティに足を踏まれたらしい。
「お前な! 今は軍靴じゃないんだから、かかとで踏むなよ!?」
「あなたが余計なこというから」
「事実だろ!」
「わたし『どうしても』だなんて言ってない」
ユーティは、頬を膨らませてそっぽを向いてしまう……このヒト、無表情キャラなのかと思ったら案外表情豊かだな。
「ま、まぁ……とにかくだ」
ゲオルクさんは咳払いをして仕切り直す。
「同行者が二人なのは、こっちの事情もあってな。実は、オレたちパーティの一人が、少し前に怪我をして、メンバーが足りなくなったからダンジョンに出られずにいたんだよ」
「そうでしたか……その人は大丈夫だったんですか?」
「命に別状はないが……復帰は難しいかもしれない」
「……それほどの大怪我を……」
「いや、怪我自体は大したことなかったんだが……」
「……?」
「…………怪我したとき、なんか、神サマを見たとかで」
「………………は、はぁ……?」
「それ以来、自宅に引きこもってお祈りばかりしてる」
「ま、まぁ………………そういうこともありますよね?」
ダンジョンとはかくも恐ろしいところなのだ……メンタルを病んでしまうほどに。
なんとなく気まずい雰囲気が流れたが、ゲオルクさんは務めて明るい声を出した。
「とにかく、そんなわけでさ。同行冒険者の割り当てはもう決まったあとだったし、だからユーティもオレと同行することになったんだ。何かまずいことあるか?」
「いえ、ぜんぜん大丈夫ですよ。ベテランの先輩が二人もいるなんて心強いです」
明日から戦場に繰り出すわけだから、強力な人員が増えるのに越したことはない。みんなの前で裏ワザを使うわけにもいかないし。
まぁ絶体絶命のピンチになったら、なりふり構っていられないから裏ワザを使うが、そもそも、そこまで追い込まれないよう事前に対策しておくことは重要だ。
そんな感じで先輩二人の自己紹介と状況説明が終わり、オレたちの自己紹介も始めた。
例によって、レニは一言もしゃべることが出来なかったので、代わりにオレが紹介する。ゲオルクさんとユーティは首を傾げるばかりだったが、あれでも、見知らぬ人の前にいること自体、レニにとっては大きな成長なわけだから、しゃべられないのは勘弁してもらうしかない。
そうして一通りの自己紹介が終わり、ゲオルクさんが言ってきた。
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