16 / 69
第16話 一理も何もそれがすべてよ!
しおりを挟む
レニのパーティ加入を決めた、とはいえ。
当然のごとく、レニ自身が猛反対した。
「ななななんでそんな話になっているの!?」
今日は戦闘訓練を取りやめて、レベッカ宅に集まっていた。レベッカ宅がいちばん広いのと、両親ともに冒険者で家にいないのとで、集まりやすいのがその理由だ。
そしてリビングで、レニとレベッカとオレと、同じテーブルを囲んで話し合いを始める。
引きこもりに戻っていたレニは「大切な話があるから来て欲しい」と言って連れ出した。レベッカが同席するとも伝えたので、レニ本人は「本格的に養子縁組の話!?」と期待に胸膨らませていたようだが……残念ながら、そうは問屋が卸さない。
そうしてオレは、落ち着いた口調でレニに言った。
「この前、レベッカに言われたんだよ。レニをパーティに加えるのはどうかって」
「レベッカママ!? 謀ったなママ!」
「いえ別に、謀ったわけではないのだけれど……あと、そろそろママ呼ばわりはやめてくれない……?」
ちなみにレニは、レベッカのことを『ママ』と決めつけるようになってからは物怖じしなくなっていた。高等部の三年間でも慣れなかったというのに。
アイツの精神構造は、いったいどうなってんだろうなぁ……?
オレは内心で首を傾げながらもレニに言った。
「とにかく落ち着け。順を追って説明するから」
なんとかレニをなだめてから、オレは説明を始める。
まずオレとレベッカのパーティは、攻撃魔法担当のレベッカと、回復魔法担当のオレだから、適性的には二人とも後衛なのだ。まぁオレの場合は回復適性がありながら剣士になったから、回復をしながら剣も振るう中衛になる。もっとも、オレ一人で防御も攻撃も可能だが、そこは固有魔法がバレるかもしれないので伏せておく。
「つまり防御がいないんだよ。そこを、防御適性のあるレニが担当して欲しいんだ」
「こ、このわたしを敵前面に出すつもり!? ずっと引きこもっていたこのわたしを!」
「胸を張って言えることかよ。だがまぁ……最もでもある」
だからオレは、レニは盾使いではなく、防御魔導師にと考えていた。確か、現状の冒険者で防御専門の魔導師は一人もいなかったはずだが、職種としては存在している。
役割としては、後衛で防御結界を張ったり、敵の力を弱めたり、逆に味方の能力をアップしたりなどになる。
そうなると、必然的に前衛がいなくなるから、中衛予定だったオレが繰り上がって前衛ということになるが、オレ自身は別にそれでも構わない。
パーティとしては異色の編成になるものの、少なくとも、都市周辺のダンジョンを見回る程度なら問題ないはずだ──
──などと細かな編成を説明するも、その間もレニは、ずっと首を横にフルフルと振るばかりだった。もはや体全体で震えている。
「わ、わたしは……ジップとレベッカの子供になりたいだけなのに……」
「うん。冷静に考えるほどに、同い年であるオレたちの子供になるっておかしいからな?」
オレのツッコミをスルーして、レニはさらに泣き言をいう。
「だというのに! なんでいきなりダンジョンにまで連れ出そうとするの!? そもそも、ジップはダンジョンに行くことを反対してたじゃない!」
「それはそうなんだが……しかしお前をこのままにしておくわけにもいかないし……だったら、オレの目に届く範囲にいて欲しいと思ったんだよ」
「えっ……?」
今までずっとイヤイヤしていたレニだったが、なぜか今の言葉は効いたようだ。だからオレはこれを好機と見なして畳みかける。
「そうだろレニ? 今のままってわけにはいかないのは、お前だって分かってくれるよな?」
「今のままでいいもん! だからジップとレベッカでわたしを養って!」
あ、あれぇ……?
今ちょっと、レニの気持ちが傾き掛けた気がしたんだが、やっぱり全力否定……?
またぞろ頑なな態度に戻ってしまったレニに、今度はレベッカが口説きに掛かる。
「ねぇレニ。ジップって、なんというか……いつも素直じゃないでしょう?」
「そうだよねママ。ジップって、本当に素直じゃなくて、最近はすごくいぢわる……!」
「いやあの……ママって呼ぶのは本当にやめて欲しいんだけど……わたしまだ18だし……」
「そ……そうなんですか……? そんなにイヤなら……分かりましたケド……」
ママと呼べなくなった途端、レニは急によそよそしくなった。コイツの人見知りって、いったいどんな基準で発動するの?
他人行儀に戻ってしまったレニに、レベッカは寂しそうな様子だったが話を続けた。
「だからわたしたちは、ジップが何を言おうとしているのか、よくよく考えないといけないのよ」
「…………そう……なんですか……?」
「そうなのよ。今し方、ジップが言ったことを思い出して?」
「………………」
なんだか酷い言われような気がするが、女性同士だし、何か感じ入るものでもあるのだろう。確かにオレは、生前から女性と接することが少なかったから、レニやレベッカの気持ちを完全に理解することは難しい。
そうしてしばらくは沈黙が降りる。置き時計の小刻みな音だけが聞こえてきた。
やがてレニがぽつりとつぶやく。
「でも……無理だよ……わたしが冒険者になるなんて……」
レニは肩を落としてうつむき、落ち込んでしまう。するとレベッカがオレにウィンクをしてきた。ここで、気の利いたことを言えということか……
だからオレは、改めて説得に掛かる。
「大丈夫だレニ。そこはオレがしっかりフォローするから──」
と言い掛けたら、レベッカが小さく首を横に振った。どうやら台詞が間違っていたらしい。
なら、いったい何を言えばいいと……?
オレは数秒ほど、頭脳を高速回転させてから、別の言葉を選び出す。
「例えレニが役に立たなくても──」
レベッカがさらに激しく頭を振ってくる。これも間違いらしい。
「えーっと……だからその……足手まと──」
レベッカが鬼の形相で睨んでくるんデスガ!?
くっ……いったい何を言えばいいというんだ!?
前世から、女性を励ますことは元より、勧誘だなんてしたこともないんだぞ!? 会社にいれば、人事は人事部が決めてくれるんだからな!
どんだけ残機があったって、この手の経験をたくさん出来るはずもないし……
なんだかもう、一人で戦っていたほうがよっぽどラクな気がしてきた。
「ジップ、ちょっとこっちに」
オレが逡巡していると、いよいよタイムオーバーと見なされたのか、レベッカが立ち上がる。
「え、でも……」
「いいから!」
そうしてオレは廊下に連れ出されてしまった。
するとレベッカは、怒り半分、呆れ半分という感じで言ってくる。
「レニは、あなたに『一緒にいて欲しい』って言われたいのよ……!」
「は? けど今はパーティ編成の話を──」
「編成の話を勝手にしだしたのはジップでしょ! レニはそんな話聞きたくないの!」
「そ、そうなのか? でも、どれだけ安全に冒険できるかを説明した方が──」
「だからそういうのは加入後でいいのよ! 今はレニの望む言葉を言ってあげなさいよ!」
「分かったけど、それが『一緒にいて欲しい』なのか? 今までずっと一緒にいるのが当たり前だったのに?」
「だからこそでしょ! レニがあんなに不安がっているのは、今までずっと一緒にいたけれど、これからはそうじゃなくなるからなのよ!」
「な、なるほど……一理あるかもしれない」
「一理も何もそれがすべてよ!」
などと作戦会議をしたのち、オレとレベッカはリビングに戻ってくる。その間、レニはうなだれたままだった。
オレの向かいに着席したレベッカが、強い視線で促してくる。
っていうか……
いざ言おうとすると……
なぜかとてつもなく恥ずかしいんだが……!?
それに、レベッカと打ち合わせしてきたのは丸わかりなわけで、そんなの、レベッカに言わされているだけで、オレの本心じゃないってすぐバレるだろ……?
などとオレが尻込みしていると、いよいよ、レベッカの頭から鬼のツノが生えそうだった。
くっ、仕方がない……!
ダメ元で言ってみるか!
「な、なぁ……レニ」
うつむいたままのレニは、ピクリとも反応しない。
「オレ、これからもレニと一緒にいたいんだよ……」
うつむいたままのレニは、その言葉にピクリと肩を震わせた。
「だから一緒に冒険してほしい。それじゃダメか……?」
うつむいたままのレニだったが、ゆっくりと顔を上げる。
その瞳は涙でいっぱいになっていて、でも悲しんでいる涙ではなく、不安と喜びが入り交じっているかのような涙だった。
いつも青白い頬も、今は真っ赤に火照っていて、そこに、一筋の涙が伝っていく。
そんなレニが、ゆっくりと頷いた。
「………………はい」
「え?」
「……………………分かった。一緒に冒険する……」
……ま、まぢで?
驚いてレベッカを向けると「やれやれ……」とでも言いたげな感じのドヤ顔になっていた。
ああなってはテコでも動かないはずのレニが、こうも簡単に……
18年間一緒に暮らしてきたも同然だというのに、生まれて初めての経験に、オレは唖然とするしかないのだった……
当然のごとく、レニ自身が猛反対した。
「ななななんでそんな話になっているの!?」
今日は戦闘訓練を取りやめて、レベッカ宅に集まっていた。レベッカ宅がいちばん広いのと、両親ともに冒険者で家にいないのとで、集まりやすいのがその理由だ。
そしてリビングで、レニとレベッカとオレと、同じテーブルを囲んで話し合いを始める。
引きこもりに戻っていたレニは「大切な話があるから来て欲しい」と言って連れ出した。レベッカが同席するとも伝えたので、レニ本人は「本格的に養子縁組の話!?」と期待に胸膨らませていたようだが……残念ながら、そうは問屋が卸さない。
そうしてオレは、落ち着いた口調でレニに言った。
「この前、レベッカに言われたんだよ。レニをパーティに加えるのはどうかって」
「レベッカママ!? 謀ったなママ!」
「いえ別に、謀ったわけではないのだけれど……あと、そろそろママ呼ばわりはやめてくれない……?」
ちなみにレニは、レベッカのことを『ママ』と決めつけるようになってからは物怖じしなくなっていた。高等部の三年間でも慣れなかったというのに。
アイツの精神構造は、いったいどうなってんだろうなぁ……?
オレは内心で首を傾げながらもレニに言った。
「とにかく落ち着け。順を追って説明するから」
なんとかレニをなだめてから、オレは説明を始める。
まずオレとレベッカのパーティは、攻撃魔法担当のレベッカと、回復魔法担当のオレだから、適性的には二人とも後衛なのだ。まぁオレの場合は回復適性がありながら剣士になったから、回復をしながら剣も振るう中衛になる。もっとも、オレ一人で防御も攻撃も可能だが、そこは固有魔法がバレるかもしれないので伏せておく。
「つまり防御がいないんだよ。そこを、防御適性のあるレニが担当して欲しいんだ」
「こ、このわたしを敵前面に出すつもり!? ずっと引きこもっていたこのわたしを!」
「胸を張って言えることかよ。だがまぁ……最もでもある」
だからオレは、レニは盾使いではなく、防御魔導師にと考えていた。確か、現状の冒険者で防御専門の魔導師は一人もいなかったはずだが、職種としては存在している。
役割としては、後衛で防御結界を張ったり、敵の力を弱めたり、逆に味方の能力をアップしたりなどになる。
そうなると、必然的に前衛がいなくなるから、中衛予定だったオレが繰り上がって前衛ということになるが、オレ自身は別にそれでも構わない。
パーティとしては異色の編成になるものの、少なくとも、都市周辺のダンジョンを見回る程度なら問題ないはずだ──
──などと細かな編成を説明するも、その間もレニは、ずっと首を横にフルフルと振るばかりだった。もはや体全体で震えている。
「わ、わたしは……ジップとレベッカの子供になりたいだけなのに……」
「うん。冷静に考えるほどに、同い年であるオレたちの子供になるっておかしいからな?」
オレのツッコミをスルーして、レニはさらに泣き言をいう。
「だというのに! なんでいきなりダンジョンにまで連れ出そうとするの!? そもそも、ジップはダンジョンに行くことを反対してたじゃない!」
「それはそうなんだが……しかしお前をこのままにしておくわけにもいかないし……だったら、オレの目に届く範囲にいて欲しいと思ったんだよ」
「えっ……?」
今までずっとイヤイヤしていたレニだったが、なぜか今の言葉は効いたようだ。だからオレはこれを好機と見なして畳みかける。
「そうだろレニ? 今のままってわけにはいかないのは、お前だって分かってくれるよな?」
「今のままでいいもん! だからジップとレベッカでわたしを養って!」
あ、あれぇ……?
今ちょっと、レニの気持ちが傾き掛けた気がしたんだが、やっぱり全力否定……?
またぞろ頑なな態度に戻ってしまったレニに、今度はレベッカが口説きに掛かる。
「ねぇレニ。ジップって、なんというか……いつも素直じゃないでしょう?」
「そうだよねママ。ジップって、本当に素直じゃなくて、最近はすごくいぢわる……!」
「いやあの……ママって呼ぶのは本当にやめて欲しいんだけど……わたしまだ18だし……」
「そ……そうなんですか……? そんなにイヤなら……分かりましたケド……」
ママと呼べなくなった途端、レニは急によそよそしくなった。コイツの人見知りって、いったいどんな基準で発動するの?
他人行儀に戻ってしまったレニに、レベッカは寂しそうな様子だったが話を続けた。
「だからわたしたちは、ジップが何を言おうとしているのか、よくよく考えないといけないのよ」
「…………そう……なんですか……?」
「そうなのよ。今し方、ジップが言ったことを思い出して?」
「………………」
なんだか酷い言われような気がするが、女性同士だし、何か感じ入るものでもあるのだろう。確かにオレは、生前から女性と接することが少なかったから、レニやレベッカの気持ちを完全に理解することは難しい。
そうしてしばらくは沈黙が降りる。置き時計の小刻みな音だけが聞こえてきた。
やがてレニがぽつりとつぶやく。
「でも……無理だよ……わたしが冒険者になるなんて……」
レニは肩を落としてうつむき、落ち込んでしまう。するとレベッカがオレにウィンクをしてきた。ここで、気の利いたことを言えということか……
だからオレは、改めて説得に掛かる。
「大丈夫だレニ。そこはオレがしっかりフォローするから──」
と言い掛けたら、レベッカが小さく首を横に振った。どうやら台詞が間違っていたらしい。
なら、いったい何を言えばいいと……?
オレは数秒ほど、頭脳を高速回転させてから、別の言葉を選び出す。
「例えレニが役に立たなくても──」
レベッカがさらに激しく頭を振ってくる。これも間違いらしい。
「えーっと……だからその……足手まと──」
レベッカが鬼の形相で睨んでくるんデスガ!?
くっ……いったい何を言えばいいというんだ!?
前世から、女性を励ますことは元より、勧誘だなんてしたこともないんだぞ!? 会社にいれば、人事は人事部が決めてくれるんだからな!
どんだけ残機があったって、この手の経験をたくさん出来るはずもないし……
なんだかもう、一人で戦っていたほうがよっぽどラクな気がしてきた。
「ジップ、ちょっとこっちに」
オレが逡巡していると、いよいよタイムオーバーと見なされたのか、レベッカが立ち上がる。
「え、でも……」
「いいから!」
そうしてオレは廊下に連れ出されてしまった。
するとレベッカは、怒り半分、呆れ半分という感じで言ってくる。
「レニは、あなたに『一緒にいて欲しい』って言われたいのよ……!」
「は? けど今はパーティ編成の話を──」
「編成の話を勝手にしだしたのはジップでしょ! レニはそんな話聞きたくないの!」
「そ、そうなのか? でも、どれだけ安全に冒険できるかを説明した方が──」
「だからそういうのは加入後でいいのよ! 今はレニの望む言葉を言ってあげなさいよ!」
「分かったけど、それが『一緒にいて欲しい』なのか? 今までずっと一緒にいるのが当たり前だったのに?」
「だからこそでしょ! レニがあんなに不安がっているのは、今までずっと一緒にいたけれど、これからはそうじゃなくなるからなのよ!」
「な、なるほど……一理あるかもしれない」
「一理も何もそれがすべてよ!」
などと作戦会議をしたのち、オレとレベッカはリビングに戻ってくる。その間、レニはうなだれたままだった。
オレの向かいに着席したレベッカが、強い視線で促してくる。
っていうか……
いざ言おうとすると……
なぜかとてつもなく恥ずかしいんだが……!?
それに、レベッカと打ち合わせしてきたのは丸わかりなわけで、そんなの、レベッカに言わされているだけで、オレの本心じゃないってすぐバレるだろ……?
などとオレが尻込みしていると、いよいよ、レベッカの頭から鬼のツノが生えそうだった。
くっ、仕方がない……!
ダメ元で言ってみるか!
「な、なぁ……レニ」
うつむいたままのレニは、ピクリとも反応しない。
「オレ、これからもレニと一緒にいたいんだよ……」
うつむいたままのレニは、その言葉にピクリと肩を震わせた。
「だから一緒に冒険してほしい。それじゃダメか……?」
うつむいたままのレニだったが、ゆっくりと顔を上げる。
その瞳は涙でいっぱいになっていて、でも悲しんでいる涙ではなく、不安と喜びが入り交じっているかのような涙だった。
いつも青白い頬も、今は真っ赤に火照っていて、そこに、一筋の涙が伝っていく。
そんなレニが、ゆっくりと頷いた。
「………………はい」
「え?」
「……………………分かった。一緒に冒険する……」
……ま、まぢで?
驚いてレベッカを向けると「やれやれ……」とでも言いたげな感じのドヤ顔になっていた。
ああなってはテコでも動かないはずのレニが、こうも簡単に……
18年間一緒に暮らしてきたも同然だというのに、生まれて初めての経験に、オレは唖然とするしかないのだった……
5
お気に入りに追加
382
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
世界最強で始める異世界生活〜最強とは頼んだけど、災害レベルまでとは言ってない!〜
ワキヤク
ファンタジー
その日、春埼暁人は死んだ。トラックに轢かれかけた子供を庇ったのが原因だった。
そんな彼の自己犠牲精神は世界を創造し、見守る『創造神』の心を動かす。
創造神の力で剣と魔法の世界へと転生を果たした暁人。本人の『願い』と創造神の『粋な計らい』の影響で凄まじい力を手にしたが、彼の力は世界を救うどころか世界を滅ぼしかねないものだった。
普通に歩いても地割れが起き、彼が戦おうものなら瞬く間にその場所は更地と化す。
魔法もスキルも無効化吸収し、自分のものにもできる。
まさしく『最強』としての力を得た暁人だが、等の本人からすれば手に余る力だった。
制御の難しいその力のせいで、文字通り『歩く災害』となった暁人。彼は平穏な異世界生活を送ることができるのか……。
これは、やがてその世界で最強の英雄と呼ばれる男の物語。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
異世界に転生をしてバリアとアイテム生成スキルで幸せに生活をしたい。
みみっく
ファンタジー
女神様の手違いで通勤途中に気を失い、気が付くと見知らぬ場所だった。目の前には知らない少女が居て、彼女が言うには・・・手違いで俺は死んでしまったらしい。手違いなので新たな世界に転生をさせてくれると言うがモンスターが居る世界だと言うので、バリアとアイテム生成スキルと無限収納を付けてもらえる事になった。幸せに暮らすために行動をしてみる・・・
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる