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第5章
第7話 とてつもなく頭が回るのか、とんでもなく厚かましいのか
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驚くべきことに、ティスリは貴族反乱を容認する方向で交渉方針を考えている。
その方針に、最初は驚いたアルデだったが、でもよくよく考えてみれば、ティスリは基本的に優しいヤツだからな。なぜかオレには当たりが強いだけで……
だからそのティスリとしては、内戦回避が絶対条件だったのだ。となると、ここで貴族と対立するよりも、いっそ反乱を認めてしまったほうが得策だという。そうなると、反乱貴族は独自の国を作るということになる。
つまりは独立だ。
そこまでをみんなに説明してから、オレはリリィに聞いた。
「なぁリリィ……もしも四大貴族が独立ってことになると、オレの村はどうなるんだ?」
「そうですわね……その場合は、わたしたちカルヴァン王国とは別の国ということになりますわね」
うちの村が所属するフェルガナ領は反乱貴族側なのだ。今は一時的にラーフルが領主代行をしているが、それはあくまでも一時的な処置に過ぎず、領地自体は元の貴族──フォン家に帰属する。
だから別の国になってしまうとのこと。ティスリが治める国と袂を分かつというのは心細くもあるのだが……
しかし具体的に、どんな影響が出るのかはさっぱりだ。
オレと同じ考えだったのか、ナーヴィンがみんなに向かって言った。
「なぁ……オレ達の村が別の国になると、どんなことが起こるんだ?」
ナーヴィンの疑問に答えたのはミアだ。
「どんな影響が出るのかはまだ分からないけれど、でもティス──いえ殿下が治世されるようになってから、この国は目に見えて発展していたわ。それに殿下は、平民のわたしたちをすごく大切にしてくれる──って話も聞いたことあるし」
説明の節々でつっかえるのは、ティスリが王女であることを、ナーヴィンに隠すためなんだろうけれど、この段階でまだ気づかないナーヴィンもどうかしていると思う。
ミアが話を続けた。
「だから、下手をすると昔に逆戻りとなってしまうかも……」
それを聞いたナーヴィンが顔をしかめる。
「昔って……ウルグじいさんがよく言ってた『昔は酷かったもんじゃ』っていう、あの状況にか?」
「うん……もちろん、まだ確定じゃないけど、最悪は……」
「ほ、本当か……!? だって昔は、税金を支払うために餓死者まで出たって話だろ!?」
「たぶん、そこまで酷くはならないと思うけど……」
「でも程度の差ってことだろ!? ならやべぇじゃねーか!」
「うん、そうだね……」
なんだか観光気分が吹き飛んでしまったな。やっぱり知らせないほうがよかったかもしれないが、あの状況で隠し通せるものでもないしなぁ……
オレがいささか後悔していると、事態を理解していないのか、ユイナスがいつもの調子で聞いてくる。
「それで結局、お兄ちゃんはいつまで王都にいるのよ?」
そういや、ユイナスがこれを聞いてきたから貴族反乱の話になったんだっけ。
しかしそう問われても、そんなのティスリにだって分からない気がするが……
だからオレは首を傾げながらもいちおう答えた。
「それは、この混乱が終わるまでってことになるから、やっぱりしばらく時間がかかるんじゃないか? 少なくとも年内は王都にいるかもな。あるいは年単位で留まることになるかも」
「ふむ……なるほど……」
「なぁユイナス。お前、状況を分かってるのか? ナーヴィンなんて今や全身ガクブルなんだぞ?」
「オレがガクブルわけないだろ!?」
虚勢を張ってみせるナーヴィンだが、その声は明らかに震えている。
が、そんなナーヴィンには見向きもせずにユイナスが言った。
「もちろん状況は分かってるわよ。でも最悪の場合はティスリが助けてくれるでしょ。もっとも、頼りたくはないけどさ」
「えーっと……どういうことだ? いくらティスリと言えども、違う国になったら助けられないんじゃね?」
「立場のことを言ってるんじゃないわよ。ティスリなら、私財だけでもうちの村まるごと面倒見るくらいやってのけるんじゃないの?」
「む……それはまぁ……そうかも……」
「だったら少なくとも、ティスリと面識があるわたしたちが怯える必要はないでしょ。他の村がどうなるかは知らないけど」
「な、なるほど……」
コ、コイツ、まぢかよ……
ナーヴィンはともかく、ミアだって不安になっているってのに、ティスリの私財までをも計算して状況判断してるとか……
確かにティスリなら、面識の出来たオレ達の村は、酷いことになったら救いの手を差し伸べるだろうが。
この中では、いちばん付き合いの長いオレでも思い至らなかったのに、ティスリを毛嫌いしているユイナスがそこまで考えていたとは。
コイツ、とてつもなく頭が回るのか、とんでもなく厚かましいのか分からんヤツだな。いずれにしても末恐ろしい……
「あ、でも……違う国になるとしたら……」
そんなユイナスが、何か妙案でも思いついたと言わんばかりにオレに顔を向ける。
「もしかして、お兄ちゃんってば解雇じゃない!?」
突然の理不尽な解雇宣告(予想)に、オレは驚きの声を上げた。
「はぁ!? なんでそうなる!」
「だってうちの村が違う国になるなら、ティスリがお兄ちゃんを雇用する理由もなくなるじゃない!」
「あのな。オレはティスリ個人に雇われているんであって、この国の公職に就いているわけじゃないんだ。衛士ならともかく、国が変わったからといってクビになるわけないだろ」
「むぅ……じゃあ別に、国がどうなろうとどーでもいいわ」
「あのなぁ……」
妙に頭が回るくせに、ユイナスの関心は恐ろしく狭いんだよなぁ……オレと同じように育ったというのに、どこで道を間違えたのか……はぁ……
「いずれにしましても……」
オレがため息をついていると、リリィが王城のほうを眺めながらつぶやく。
「今日の協議会次第ということになりますわね。今ごろお姉様は、にっくき反乱貴族相手にどう論戦しているのでしょう……」
確かに、まさに今、ティスリは敵相手に切った張ったを繰り広げているのだろう。
オレは力になることができず、歯がゆい気持ちになるのだった。
その方針に、最初は驚いたアルデだったが、でもよくよく考えてみれば、ティスリは基本的に優しいヤツだからな。なぜかオレには当たりが強いだけで……
だからそのティスリとしては、内戦回避が絶対条件だったのだ。となると、ここで貴族と対立するよりも、いっそ反乱を認めてしまったほうが得策だという。そうなると、反乱貴族は独自の国を作るということになる。
つまりは独立だ。
そこまでをみんなに説明してから、オレはリリィに聞いた。
「なぁリリィ……もしも四大貴族が独立ってことになると、オレの村はどうなるんだ?」
「そうですわね……その場合は、わたしたちカルヴァン王国とは別の国ということになりますわね」
うちの村が所属するフェルガナ領は反乱貴族側なのだ。今は一時的にラーフルが領主代行をしているが、それはあくまでも一時的な処置に過ぎず、領地自体は元の貴族──フォン家に帰属する。
だから別の国になってしまうとのこと。ティスリが治める国と袂を分かつというのは心細くもあるのだが……
しかし具体的に、どんな影響が出るのかはさっぱりだ。
オレと同じ考えだったのか、ナーヴィンがみんなに向かって言った。
「なぁ……オレ達の村が別の国になると、どんなことが起こるんだ?」
ナーヴィンの疑問に答えたのはミアだ。
「どんな影響が出るのかはまだ分からないけれど、でもティス──いえ殿下が治世されるようになってから、この国は目に見えて発展していたわ。それに殿下は、平民のわたしたちをすごく大切にしてくれる──って話も聞いたことあるし」
説明の節々でつっかえるのは、ティスリが王女であることを、ナーヴィンに隠すためなんだろうけれど、この段階でまだ気づかないナーヴィンもどうかしていると思う。
ミアが話を続けた。
「だから、下手をすると昔に逆戻りとなってしまうかも……」
それを聞いたナーヴィンが顔をしかめる。
「昔って……ウルグじいさんがよく言ってた『昔は酷かったもんじゃ』っていう、あの状況にか?」
「うん……もちろん、まだ確定じゃないけど、最悪は……」
「ほ、本当か……!? だって昔は、税金を支払うために餓死者まで出たって話だろ!?」
「たぶん、そこまで酷くはならないと思うけど……」
「でも程度の差ってことだろ!? ならやべぇじゃねーか!」
「うん、そうだね……」
なんだか観光気分が吹き飛んでしまったな。やっぱり知らせないほうがよかったかもしれないが、あの状況で隠し通せるものでもないしなぁ……
オレがいささか後悔していると、事態を理解していないのか、ユイナスがいつもの調子で聞いてくる。
「それで結局、お兄ちゃんはいつまで王都にいるのよ?」
そういや、ユイナスがこれを聞いてきたから貴族反乱の話になったんだっけ。
しかしそう問われても、そんなのティスリにだって分からない気がするが……
だからオレは首を傾げながらもいちおう答えた。
「それは、この混乱が終わるまでってことになるから、やっぱりしばらく時間がかかるんじゃないか? 少なくとも年内は王都にいるかもな。あるいは年単位で留まることになるかも」
「ふむ……なるほど……」
「なぁユイナス。お前、状況を分かってるのか? ナーヴィンなんて今や全身ガクブルなんだぞ?」
「オレがガクブルわけないだろ!?」
虚勢を張ってみせるナーヴィンだが、その声は明らかに震えている。
が、そんなナーヴィンには見向きもせずにユイナスが言った。
「もちろん状況は分かってるわよ。でも最悪の場合はティスリが助けてくれるでしょ。もっとも、頼りたくはないけどさ」
「えーっと……どういうことだ? いくらティスリと言えども、違う国になったら助けられないんじゃね?」
「立場のことを言ってるんじゃないわよ。ティスリなら、私財だけでもうちの村まるごと面倒見るくらいやってのけるんじゃないの?」
「む……それはまぁ……そうかも……」
「だったら少なくとも、ティスリと面識があるわたしたちが怯える必要はないでしょ。他の村がどうなるかは知らないけど」
「な、なるほど……」
コ、コイツ、まぢかよ……
ナーヴィンはともかく、ミアだって不安になっているってのに、ティスリの私財までをも計算して状況判断してるとか……
確かにティスリなら、面識の出来たオレ達の村は、酷いことになったら救いの手を差し伸べるだろうが。
この中では、いちばん付き合いの長いオレでも思い至らなかったのに、ティスリを毛嫌いしているユイナスがそこまで考えていたとは。
コイツ、とてつもなく頭が回るのか、とんでもなく厚かましいのか分からんヤツだな。いずれにしても末恐ろしい……
「あ、でも……違う国になるとしたら……」
そんなユイナスが、何か妙案でも思いついたと言わんばかりにオレに顔を向ける。
「もしかして、お兄ちゃんってば解雇じゃない!?」
突然の理不尽な解雇宣告(予想)に、オレは驚きの声を上げた。
「はぁ!? なんでそうなる!」
「だってうちの村が違う国になるなら、ティスリがお兄ちゃんを雇用する理由もなくなるじゃない!」
「あのな。オレはティスリ個人に雇われているんであって、この国の公職に就いているわけじゃないんだ。衛士ならともかく、国が変わったからといってクビになるわけないだろ」
「むぅ……じゃあ別に、国がどうなろうとどーでもいいわ」
「あのなぁ……」
妙に頭が回るくせに、ユイナスの関心は恐ろしく狭いんだよなぁ……オレと同じように育ったというのに、どこで道を間違えたのか……はぁ……
「いずれにしましても……」
オレがため息をついていると、リリィが王城のほうを眺めながらつぶやく。
「今日の協議会次第ということになりますわね。今ごろお姉様は、にっくき反乱貴族相手にどう論戦しているのでしょう……」
確かに、まさに今、ティスリは敵相手に切った張ったを繰り広げているのだろう。
オレは力になることができず、歯がゆい気持ちになるのだった。
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