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第5章
第4話 大貴族より偉そうなうちの妹
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なぜか、アルデが謂れのない非難を受けたりしたものの、いずれにしてもティスリは王都に帰ることとなった。
ということは、これで夏のバカンスも終わりかぁ。
名残惜しくもあるが致し方ない。そもそも、ティスリとの旅自体がバカンスみたいなもんだったしな。
ということでみんなが起きたタイミングで、ティスリが全員に話を切り出した。
「実は……仕事でちょっとした揉め事が起きまして。わたしは王都へ戻ることになりました」
貴族反乱は、まだ平民には知らされていない。だからティスリは『仕事』とだけいって話をぼやかしている。余計な混乱を避けるための配慮だった。
そもそもナーヴィン当たりが情報を漏らしかねないし、博識のミアなんかは、必要以上に心配するだろうからな。
案の定、ミアが心配そうに口を開く。
「仕事というと……大丈夫なのでしょうか?」
「ええ、心配には及びません。すぐに片付けてきますので。ですので皆さんは、引き続きバカンスを楽しんでください。この地の施設は、これまで通り使えるよう手配しておきますので」
ナーヴィンが残念そうな声を上げる。
「えー……ティスリさんがいないんじゃ、ここにいる理由もあんまりなくなるなぁ……」
そもそも、ナーヴィン自身がここにいる理由なんてないわけだが、それは黙っておこう。
大人なオレが言葉を飲み込んでいると、ユイナスが聞いてきた。
「お兄ちゃんはどうするの?」
「そりゃ、オレはティスリの側近だからな」
オレがわざと側近の二文字を言っても、ティスリはとくに反論してこない。おお……もしかして、本当に側近として認めているのか?
その代わり、背後に控えているラーフルが剣呑な表情になっているが……やっぱり間違いなく、かなり僻まれてるなオレ。彼女の前では、大人しくしておいたほうがよさそうだ。衛士追放の二の舞にはなりたくないし。
そんな視線をヒシヒシと感じながら、オレは話を続けた。
「だからオレも王都にいくさ。それでいいよな、ティスリ」
「ええ……そうですね。バカンス中止の埋め合わせは、いずれしますので同行してください」
どことなく嬉しそうに、ティスリが答えてくる。
ふっ……オレの同行がそんなに頼もしいってか。なんだかんだいって、オレはティスリに信頼されているようだ。
しかし、そんなティスリとは対照的にユイナスは不服そうだ。
「えー! じゃあわたしだって、ここに残る意味ないじゃない!」
「なんでだよ。まだ南の島での遊びはいろいろあるだろ」
「お兄ちゃんがいなくちゃ、どんな遊びでも楽しくないって意味よ!」
「お前なぁ……」
ユイナスのそんな台詞に、オレは心底呆れた。
「いい歳なんだから、いい加減に兄離れしろよ」
「そこはまんざらでもない顔するのが王道でしょお兄ちゃん!?」
なんの王道なんだかよく分からないが、とりあえずオレは話をまとめる。
「となると……平民組も帰宅ってことでいいのか?」
しかしまたぞろユイナスが余計なことを言ってきた。
「村に帰るわけないじゃない!」
「じゃあどこに帰ると?」
オレが首を傾げると、ユイナスはビシィッとオレを指差した。
「わたしが帰る場所──それは常にお兄ちゃんの元のみよ!」
「前から言ってるが、人を指差すんじゃない」
「感動の名言を完全スルー!?」
ユイナスの言動は、相変わらず分けが分からないので疑問符を浮かべていると、ミアが補足してきた。
「つまりユイナスちゃんも、王都に行きたいってことよね?」
「人の名言を安直に言い換えないでよ! ……でもまぁ、そういうことよ」
「いやすげぇなミア……あの迷言の意図を汲むとは。さすがは成績がよかっただけある」
「そ、そうかな? 割合簡単だと思うけど……」
「お兄ちゃん! メイゲンのニュアンス違くない!?」
オレ達がわいのわいの言い合っていると、リリィが言ってきた。
「えーと……それでどうしますの? 王都に行きたいというのなら、別にそれでも構いませんわよ。観光するのもいいでしょうし」
「え、まぢで?」
大貴族のリリィは簡単に言ってくれるが、オレ達平民にとっては、王都観光なんて、一生に一度あるかないかの出来事だぞ。
そもそも平民──とりわけ農民は、旅行なんて概念がない。戦争や災害でも起きない限り、村を出ることすら滅多にない。もちろん、商人になればまた話も違ってくるが。
オレが王都に上京するときだって一大事だったんだからな。とくに旅費の工面が大変だった。
もちろんほとんどの村人は、王都になんて行かず一生を終える。
だからこそというべきか……お貴族様的な暮らしを夢見がちなユイナスは、リリィの話に思いっきり乗っていた。
「リリィ本当!? 王都に連れてってくれるの!?」
「ええまぁ。わたしも、お姉様が帰られるのでしたら付いていきますが、学生のわたしではやれることもありませんし。なんなら、わたし自らが王都を案内して差し上げますわよ」
「王都……あ、あこがれの王都に、まさかこんな形でいけるなんて……!」
すでに妄想の中に浸っているユイナスの代わりに、オレがリリィに聞いた。
「とは言っても、王都は何かとカネがかかるぞ? とくに宿屋がバカ高いし……」
いくらなんでもオレが使うような安宿に、ミアやユイナスを泊めるわけにもいかないしなぁ……まぁ知り合ったばかりのティスリは泊めたけど、あのときは、ティスリが酔い潰れてしまったのだから仕方がなかったわけだし。
そんなオレに、リリィはあっけらかんと答えてきた。
「王都には、わたしやお姉様の邸宅がありますから、宿泊場所には困らないですわよ」
「ティスリの家なんてイヤよ!」
それを聞いたユイナスが真っ先に言ってくる。
「ティスリの家にお兄ちゃんが出入りして、いわんや「お帰りなさい」とかするなんて……まるでアレみたいじゃない!」
ユイナスが意味不明なことを言い出すので、オレは首を傾げるしかない。
「アレってなんだよ、アレって」
「アレはアレよ!」
「だからなんだよ?」
「分からないならそれでもいいの! とにかくティスリんちはイヤ!」
そんな感じに問答無用で断固拒否され、人知れずティスリが落ち込んでるが……オレ以外は誰も気づいていないのか、宿泊先の話は勝手に進んでいく。
「なら当家のゲストルームを貸しますよ。もちろん無償で、食事もつけますわ」
そんなリリィにユイナスが感心する。
「リリィ……ずいぶんと気前がいいじゃない。今回は、別にティスリも絡んでいないってのに……もしかして、何か裏があるんじゃないでしょうね?」
「う、裏なんてありませんわよ!」
「でもあんた、貴族だし。いつでも権謀術数を巡らせてそう」
「偏見にも程がありますわ! ならユイナスは王都観光しなくていいんですのね!?」
「そんなこといってないでしょ!」
「ならば人の好意は素直に受け取るべきですわ!」
「……まぁ……いいわ。今回は、そうしておく」
「おい妹よ。お前はなんだってそう偉そうなんだ……」
大貴族より偉そうなうちの妹って、いったいどんな立場なんだ?
やむを得ないので、ユイナスの代わりにオレが礼を言うことにした。
「悪いなリリィ。このバカンスといい、いろいろ負担させてしまって」
「構いませんわ。当家にとってはこの程度、負担にもなりませんし」
「そうか……ありがとうな。あと今後も、ユイナスと仲良くしてくれるよ助かるよ」
「べ、別に……仲良くするとかそういうことじゃなくて……ま、まぁ……ユイナスは、ひょっとしたら友達かもしれないですがしかし……」
「もうお兄ちゃん! そんなにへりくだる必要ないのよ! こいつらは、わたしたちの税金で食ってるんだから!」
「いや、お前はまだ税金払ってないだろーが」
何やら、リリィが頬を赤らめながらモゾモゾと言っていたが、ユイナスに遮られてその台詞はよく聞こえなかった。
いずれにしても、ユイナス、ミア、あとついでにナーヴィンは、リリィの世話になりながら王都観光をすることになったのだった。
ということは、これで夏のバカンスも終わりかぁ。
名残惜しくもあるが致し方ない。そもそも、ティスリとの旅自体がバカンスみたいなもんだったしな。
ということでみんなが起きたタイミングで、ティスリが全員に話を切り出した。
「実は……仕事でちょっとした揉め事が起きまして。わたしは王都へ戻ることになりました」
貴族反乱は、まだ平民には知らされていない。だからティスリは『仕事』とだけいって話をぼやかしている。余計な混乱を避けるための配慮だった。
そもそもナーヴィン当たりが情報を漏らしかねないし、博識のミアなんかは、必要以上に心配するだろうからな。
案の定、ミアが心配そうに口を開く。
「仕事というと……大丈夫なのでしょうか?」
「ええ、心配には及びません。すぐに片付けてきますので。ですので皆さんは、引き続きバカンスを楽しんでください。この地の施設は、これまで通り使えるよう手配しておきますので」
ナーヴィンが残念そうな声を上げる。
「えー……ティスリさんがいないんじゃ、ここにいる理由もあんまりなくなるなぁ……」
そもそも、ナーヴィン自身がここにいる理由なんてないわけだが、それは黙っておこう。
大人なオレが言葉を飲み込んでいると、ユイナスが聞いてきた。
「お兄ちゃんはどうするの?」
「そりゃ、オレはティスリの側近だからな」
オレがわざと側近の二文字を言っても、ティスリはとくに反論してこない。おお……もしかして、本当に側近として認めているのか?
その代わり、背後に控えているラーフルが剣呑な表情になっているが……やっぱり間違いなく、かなり僻まれてるなオレ。彼女の前では、大人しくしておいたほうがよさそうだ。衛士追放の二の舞にはなりたくないし。
そんな視線をヒシヒシと感じながら、オレは話を続けた。
「だからオレも王都にいくさ。それでいいよな、ティスリ」
「ええ……そうですね。バカンス中止の埋め合わせは、いずれしますので同行してください」
どことなく嬉しそうに、ティスリが答えてくる。
ふっ……オレの同行がそんなに頼もしいってか。なんだかんだいって、オレはティスリに信頼されているようだ。
しかし、そんなティスリとは対照的にユイナスは不服そうだ。
「えー! じゃあわたしだって、ここに残る意味ないじゃない!」
「なんでだよ。まだ南の島での遊びはいろいろあるだろ」
「お兄ちゃんがいなくちゃ、どんな遊びでも楽しくないって意味よ!」
「お前なぁ……」
ユイナスのそんな台詞に、オレは心底呆れた。
「いい歳なんだから、いい加減に兄離れしろよ」
「そこはまんざらでもない顔するのが王道でしょお兄ちゃん!?」
なんの王道なんだかよく分からないが、とりあえずオレは話をまとめる。
「となると……平民組も帰宅ってことでいいのか?」
しかしまたぞろユイナスが余計なことを言ってきた。
「村に帰るわけないじゃない!」
「じゃあどこに帰ると?」
オレが首を傾げると、ユイナスはビシィッとオレを指差した。
「わたしが帰る場所──それは常にお兄ちゃんの元のみよ!」
「前から言ってるが、人を指差すんじゃない」
「感動の名言を完全スルー!?」
ユイナスの言動は、相変わらず分けが分からないので疑問符を浮かべていると、ミアが補足してきた。
「つまりユイナスちゃんも、王都に行きたいってことよね?」
「人の名言を安直に言い換えないでよ! ……でもまぁ、そういうことよ」
「いやすげぇなミア……あの迷言の意図を汲むとは。さすがは成績がよかっただけある」
「そ、そうかな? 割合簡単だと思うけど……」
「お兄ちゃん! メイゲンのニュアンス違くない!?」
オレ達がわいのわいの言い合っていると、リリィが言ってきた。
「えーと……それでどうしますの? 王都に行きたいというのなら、別にそれでも構いませんわよ。観光するのもいいでしょうし」
「え、まぢで?」
大貴族のリリィは簡単に言ってくれるが、オレ達平民にとっては、王都観光なんて、一生に一度あるかないかの出来事だぞ。
そもそも平民──とりわけ農民は、旅行なんて概念がない。戦争や災害でも起きない限り、村を出ることすら滅多にない。もちろん、商人になればまた話も違ってくるが。
オレが王都に上京するときだって一大事だったんだからな。とくに旅費の工面が大変だった。
もちろんほとんどの村人は、王都になんて行かず一生を終える。
だからこそというべきか……お貴族様的な暮らしを夢見がちなユイナスは、リリィの話に思いっきり乗っていた。
「リリィ本当!? 王都に連れてってくれるの!?」
「ええまぁ。わたしも、お姉様が帰られるのでしたら付いていきますが、学生のわたしではやれることもありませんし。なんなら、わたし自らが王都を案内して差し上げますわよ」
「王都……あ、あこがれの王都に、まさかこんな形でいけるなんて……!」
すでに妄想の中に浸っているユイナスの代わりに、オレがリリィに聞いた。
「とは言っても、王都は何かとカネがかかるぞ? とくに宿屋がバカ高いし……」
いくらなんでもオレが使うような安宿に、ミアやユイナスを泊めるわけにもいかないしなぁ……まぁ知り合ったばかりのティスリは泊めたけど、あのときは、ティスリが酔い潰れてしまったのだから仕方がなかったわけだし。
そんなオレに、リリィはあっけらかんと答えてきた。
「王都には、わたしやお姉様の邸宅がありますから、宿泊場所には困らないですわよ」
「ティスリの家なんてイヤよ!」
それを聞いたユイナスが真っ先に言ってくる。
「ティスリの家にお兄ちゃんが出入りして、いわんや「お帰りなさい」とかするなんて……まるでアレみたいじゃない!」
ユイナスが意味不明なことを言い出すので、オレは首を傾げるしかない。
「アレってなんだよ、アレって」
「アレはアレよ!」
「だからなんだよ?」
「分からないならそれでもいいの! とにかくティスリんちはイヤ!」
そんな感じに問答無用で断固拒否され、人知れずティスリが落ち込んでるが……オレ以外は誰も気づいていないのか、宿泊先の話は勝手に進んでいく。
「なら当家のゲストルームを貸しますよ。もちろん無償で、食事もつけますわ」
そんなリリィにユイナスが感心する。
「リリィ……ずいぶんと気前がいいじゃない。今回は、別にティスリも絡んでいないってのに……もしかして、何か裏があるんじゃないでしょうね?」
「う、裏なんてありませんわよ!」
「でもあんた、貴族だし。いつでも権謀術数を巡らせてそう」
「偏見にも程がありますわ! ならユイナスは王都観光しなくていいんですのね!?」
「そんなこといってないでしょ!」
「ならば人の好意は素直に受け取るべきですわ!」
「……まぁ……いいわ。今回は、そうしておく」
「おい妹よ。お前はなんだってそう偉そうなんだ……」
大貴族より偉そうなうちの妹って、いったいどんな立場なんだ?
やむを得ないので、ユイナスの代わりにオレが礼を言うことにした。
「悪いなリリィ。このバカンスといい、いろいろ負担させてしまって」
「構いませんわ。当家にとってはこの程度、負担にもなりませんし」
「そうか……ありがとうな。あと今後も、ユイナスと仲良くしてくれるよ助かるよ」
「べ、別に……仲良くするとかそういうことじゃなくて……ま、まぁ……ユイナスは、ひょっとしたら友達かもしれないですがしかし……」
「もうお兄ちゃん! そんなにへりくだる必要ないのよ! こいつらは、わたしたちの税金で食ってるんだから!」
「いや、お前はまだ税金払ってないだろーが」
何やら、リリィが頬を赤らめながらモゾモゾと言っていたが、ユイナスに遮られてその台詞はよく聞こえなかった。
いずれにしても、ユイナス、ミア、あとついでにナーヴィンは、リリィの世話になりながら王都観光をすることになったのだった。
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