149 / 245
第4章
第27話 何やらポーズをキメた
しおりを挟む
「なぁ……女性陣はいつになったら来るんだ……?」
執事さん達が砂浜に設置してくれたパラソルの下で、ナーヴィンが暇そうにぼやいていた。
そんなナーヴィンに向かって、アルデもぼやく。
「さぁなぁ……いろいろと身支度が大変なんだろ?」
「着替えがそんなに大変なのか?」
「オレに聞かれてもなぁ……」
そう言ってからオレは立ち上がる。ナーヴィンは、ぬぼーっとした顔でオレを見上げた。
「ん? 迎えにでもいくのか?」
「いやそうじゃなくて。暇だし暑いから、泳いでこようかなと」
「泳いだら、息が上がって余計に暑く感じるじゃん」
「この炎天下の中でボケッとしているより、海のほうがマシだって」
「はぁ……これだから体育会系は……」
「お前は泳がんのか?」
「なんで男二人で水泳しなくちゃならんのよ?」
「そうかい。じゃあオレはちょっと行ってくるわ」
そうしてオレはシャツを脱ぐ。
水泳なんて久しぶりだから、ちょっとワクワクするな。
それにこの水着ってズボンは、どんだけ濡れてもすぐ乾くって話だから便利だし。ただ膝上まで丈があってダブッとしているので泳ぎにくそうではある、水着なのに。まぁ別に、遠泳したいわけでもないからいいか。
ということでオレが海に向かって歩き始めた、ちょうどそのとき。
向こうから、陽炎に揺れる人影が見えた。
「おっ! ようやく女性陣のお出ましか!」
さきほどとは打って変わって元気になったナーヴィンが立ち上がる。オレも人影に視線を向けると──
「お兄ちゃ~~~ん!」
──ユイナスの声が聞こえてきた。どうやら一人先行して走ってきているらしい。
だからオレもユイナスに声を掛ける。
「お~い、ずいぶんと遅かったじゃ──って!」
そしてオレは、走ってきたユイナスの姿を見て仰天した。
「お前、なんで下着姿なんだよ!?」
「やーねーお兄ちゃん。これが流行の最先端ってヤツよ」
そうしてユイナスは、何やらポーズをキメた。
「どう? 似合ってる?」
ユイナスは、胸とパンツにやたらヒラヒラした布地が付いている下着を見せびらかす。しかも色とりどりのパステルカラーでとても目立つ。
「ずいぶんと目立つ下着だなぁ」
「だから下着じゃないわよ!?」
怒り出すユイナスに、オレはため息をついた。
「まったく……お前もいい歳なんだから、奇抜な下着は卒業しろよ」
「いい歳だから最新の水着を着ているのだけれど!?」
「ほら、せめて上着を着ろって。水辺ではしゃぐパンイチの子供じゃないんだから」
「お兄ちゃんの頭の中、どうにかなってるんじゃないの!?」
なぜか怒っているユイナスに、オレはさっきまで着ていたシャツを手渡すが、ユイナスは抗議の声を上げる。
「だからこれは水着なの! そもそもお兄ちゃんだってパンイチじゃない!」
「いやオレは男だからこんなもんだろ? うちの村だって、暑いときは上半身マッパで農作業する野郎だらけだし」
「あーそれ、ティスリに言わせるとむしろ体に悪いらしいよ? 農業体験のときにも言ってたけど。ちなみにわたしたちは、ティスリが今回も魔法で守ってるらしいから水着で大丈夫だって」
「そなの? じゃあ帰ったら村のみんなに知らせておかないと──」
「って、そうじゃなくって!」
気づけば話が逸れていたが、ユイナスが強引に話を戻す。
「わたしだけじゃなくて、みんな水着を着てるから!」
「え、みんな……!?」
オレは驚いて、歩いてくる他の女性陣に視線を向ける。
みんなって……まさかティスリも、こんな下着のような水着を着てるってことか!?
陽炎で揺れる女性陣の姿は、しかし今やハッキリと見えるようになってきて……
「お、おお……」
オレは思わず、感嘆の声を出してしまう。
「ちょっとお兄ちゃん、ナニ見てるのよ!?」
「イテテ! み、耳を引っ張るな!? お前が見ろって言ったんだろ!?」
「見ろとは言ってない! しかも見取れるな!!」
「見取れてねぇよ!?」
「わたしにはそんな反応しなかったくせに!」
「妹に見取れる兄がいてたまるか!」
「やっぱり見取れてたんじゃない!!」
「ぐっ!? だ、だけどいきなりあんな──」
──と、それ以上言ったら、ますますユイナスを怒らせるだけなのでオレは口を閉じる。
確かにオレは、ミアの太ももに見とれてしまったのは事実なわけで……!
ハッキリ視認できるほどに近づいてきたミアは、ユイナスのように下着姿ではなかった。いちおう上半身は、前開きの上着を羽織っていたから。が……
その下はズボンもスカートもはいておらず水色のパンツ姿! さらには太ももが剥き出しじゃないか!?
いや……よくよく見ればそれはパンツではなく、ちゃんと胴体を覆う生地にはなっていた。が、しかし……体にピッチリくっついているから、もはやボディラインが露わになって……あ、だから上着で隠しているのか?
いやでも……ぶっちゃけ……
隠しているほうが、なんだか色々チラチラ見えて、エロいんだけども……!
「お兄ちゃん! いい加減にあいつら見るのやめろー!」
「いてぇ!」
無意識に見入ってしまっていたら、ユイナスが首をグキッと引き寄せるものだから、オレは悲鳴をあげた。
そんなことをしていたら、ユイナス以外の女性陣も到着したようだ。オレはユイナスに、背後から手のひらで目隠しされているせいで今は何も見えないが──
「あ、あの……アルデ……?」
──声音でミアだと分かる。
「や、やっぱり……変かな? この水着……」
「い、いや、変じゃないと思うぞ!?」
そうしてオレは、上擦った声で言った。
「っていうか今は見えていないが! なかなかに良かったと思うぞ大胆で!」
「だだだ、大胆!?」
「ちょっとお兄ちゃん!? わたしにはそんなこと言わなかったくせに! いったいどういう了見なの!?」
「妹の太もも見たってなんとも思わんわ!」
「妹差別が酷すぎでしょ!?」
などと言い合っているうちにユイナスの手のひら目隠しがズレて──
──向こうには、白いワンピースを着込んだティスリがいた。
ただし。
「えっと……」
ティスリが着ているのは、普通の服としてのワンピースだった。
ちなみにその隣には、黒いブラジャー(じゃなくてアレも水着か)とパンツ姿のリリィが、呆れた顔をこっちに向けているが、とりあえず割愛。
そしてティスリは──
「い、いやあの……ティスリ……さん…………?」
──鬼の形相であった!!
「ティ、ティスリは……水着を着てないんだな?」
間が持たないのでとりあえず問いかけて見ると……ティスリは、絶対零度の視線をこちらに向けてくる!
「ええ。あなたに、いやらしい視線を向けられるなんてご免ですから」
「べ、別にいやらしい視線なんて向けてないだろ!?」
「今さっき、ミアさんの太もも見て鼻の下伸ばしてたでしょう!?」
「オレだって男なんだから仕方ないじゃん!?」
「認めましたね!? 今、いやらしい視線をミアさんに向けたことを認めましたね!」
「い、いやだから、それは本能なんだから──」
「お兄ちゃん!? どうしてわたしをいやらしく見てくれないの!?」
「なんだそりゃ!? そもそもお前は妹──」
「アルデ! それはもはや痴漢行為です! 神妙にお縄につきなさい!」
「なんでだよ!? ミアがいやらしい格好してんだから仕方ないだろ!?」
オレ達が言い合いをしていると、ミアが、耳まで真っ赤にして顔を抑えた。
「い、いやらしいイヤラシイって……もうやめてぇぇぇ……」
そうしてミアは、か細い悲鳴を上げつつその場に崩れ落ちてしまったものだから……
オレとティスリは、とりあえず矛を収めざるを得ないのだった。
ちなみにユイナスは、ずっとギャーギャー騒いでたけれども……
執事さん達が砂浜に設置してくれたパラソルの下で、ナーヴィンが暇そうにぼやいていた。
そんなナーヴィンに向かって、アルデもぼやく。
「さぁなぁ……いろいろと身支度が大変なんだろ?」
「着替えがそんなに大変なのか?」
「オレに聞かれてもなぁ……」
そう言ってからオレは立ち上がる。ナーヴィンは、ぬぼーっとした顔でオレを見上げた。
「ん? 迎えにでもいくのか?」
「いやそうじゃなくて。暇だし暑いから、泳いでこようかなと」
「泳いだら、息が上がって余計に暑く感じるじゃん」
「この炎天下の中でボケッとしているより、海のほうがマシだって」
「はぁ……これだから体育会系は……」
「お前は泳がんのか?」
「なんで男二人で水泳しなくちゃならんのよ?」
「そうかい。じゃあオレはちょっと行ってくるわ」
そうしてオレはシャツを脱ぐ。
水泳なんて久しぶりだから、ちょっとワクワクするな。
それにこの水着ってズボンは、どんだけ濡れてもすぐ乾くって話だから便利だし。ただ膝上まで丈があってダブッとしているので泳ぎにくそうではある、水着なのに。まぁ別に、遠泳したいわけでもないからいいか。
ということでオレが海に向かって歩き始めた、ちょうどそのとき。
向こうから、陽炎に揺れる人影が見えた。
「おっ! ようやく女性陣のお出ましか!」
さきほどとは打って変わって元気になったナーヴィンが立ち上がる。オレも人影に視線を向けると──
「お兄ちゃ~~~ん!」
──ユイナスの声が聞こえてきた。どうやら一人先行して走ってきているらしい。
だからオレもユイナスに声を掛ける。
「お~い、ずいぶんと遅かったじゃ──って!」
そしてオレは、走ってきたユイナスの姿を見て仰天した。
「お前、なんで下着姿なんだよ!?」
「やーねーお兄ちゃん。これが流行の最先端ってヤツよ」
そうしてユイナスは、何やらポーズをキメた。
「どう? 似合ってる?」
ユイナスは、胸とパンツにやたらヒラヒラした布地が付いている下着を見せびらかす。しかも色とりどりのパステルカラーでとても目立つ。
「ずいぶんと目立つ下着だなぁ」
「だから下着じゃないわよ!?」
怒り出すユイナスに、オレはため息をついた。
「まったく……お前もいい歳なんだから、奇抜な下着は卒業しろよ」
「いい歳だから最新の水着を着ているのだけれど!?」
「ほら、せめて上着を着ろって。水辺ではしゃぐパンイチの子供じゃないんだから」
「お兄ちゃんの頭の中、どうにかなってるんじゃないの!?」
なぜか怒っているユイナスに、オレはさっきまで着ていたシャツを手渡すが、ユイナスは抗議の声を上げる。
「だからこれは水着なの! そもそもお兄ちゃんだってパンイチじゃない!」
「いやオレは男だからこんなもんだろ? うちの村だって、暑いときは上半身マッパで農作業する野郎だらけだし」
「あーそれ、ティスリに言わせるとむしろ体に悪いらしいよ? 農業体験のときにも言ってたけど。ちなみにわたしたちは、ティスリが今回も魔法で守ってるらしいから水着で大丈夫だって」
「そなの? じゃあ帰ったら村のみんなに知らせておかないと──」
「って、そうじゃなくって!」
気づけば話が逸れていたが、ユイナスが強引に話を戻す。
「わたしだけじゃなくて、みんな水着を着てるから!」
「え、みんな……!?」
オレは驚いて、歩いてくる他の女性陣に視線を向ける。
みんなって……まさかティスリも、こんな下着のような水着を着てるってことか!?
陽炎で揺れる女性陣の姿は、しかし今やハッキリと見えるようになってきて……
「お、おお……」
オレは思わず、感嘆の声を出してしまう。
「ちょっとお兄ちゃん、ナニ見てるのよ!?」
「イテテ! み、耳を引っ張るな!? お前が見ろって言ったんだろ!?」
「見ろとは言ってない! しかも見取れるな!!」
「見取れてねぇよ!?」
「わたしにはそんな反応しなかったくせに!」
「妹に見取れる兄がいてたまるか!」
「やっぱり見取れてたんじゃない!!」
「ぐっ!? だ、だけどいきなりあんな──」
──と、それ以上言ったら、ますますユイナスを怒らせるだけなのでオレは口を閉じる。
確かにオレは、ミアの太ももに見とれてしまったのは事実なわけで……!
ハッキリ視認できるほどに近づいてきたミアは、ユイナスのように下着姿ではなかった。いちおう上半身は、前開きの上着を羽織っていたから。が……
その下はズボンもスカートもはいておらず水色のパンツ姿! さらには太ももが剥き出しじゃないか!?
いや……よくよく見ればそれはパンツではなく、ちゃんと胴体を覆う生地にはなっていた。が、しかし……体にピッチリくっついているから、もはやボディラインが露わになって……あ、だから上着で隠しているのか?
いやでも……ぶっちゃけ……
隠しているほうが、なんだか色々チラチラ見えて、エロいんだけども……!
「お兄ちゃん! いい加減にあいつら見るのやめろー!」
「いてぇ!」
無意識に見入ってしまっていたら、ユイナスが首をグキッと引き寄せるものだから、オレは悲鳴をあげた。
そんなことをしていたら、ユイナス以外の女性陣も到着したようだ。オレはユイナスに、背後から手のひらで目隠しされているせいで今は何も見えないが──
「あ、あの……アルデ……?」
──声音でミアだと分かる。
「や、やっぱり……変かな? この水着……」
「い、いや、変じゃないと思うぞ!?」
そうしてオレは、上擦った声で言った。
「っていうか今は見えていないが! なかなかに良かったと思うぞ大胆で!」
「だだだ、大胆!?」
「ちょっとお兄ちゃん!? わたしにはそんなこと言わなかったくせに! いったいどういう了見なの!?」
「妹の太もも見たってなんとも思わんわ!」
「妹差別が酷すぎでしょ!?」
などと言い合っているうちにユイナスの手のひら目隠しがズレて──
──向こうには、白いワンピースを着込んだティスリがいた。
ただし。
「えっと……」
ティスリが着ているのは、普通の服としてのワンピースだった。
ちなみにその隣には、黒いブラジャー(じゃなくてアレも水着か)とパンツ姿のリリィが、呆れた顔をこっちに向けているが、とりあえず割愛。
そしてティスリは──
「い、いやあの……ティスリ……さん…………?」
──鬼の形相であった!!
「ティ、ティスリは……水着を着てないんだな?」
間が持たないのでとりあえず問いかけて見ると……ティスリは、絶対零度の視線をこちらに向けてくる!
「ええ。あなたに、いやらしい視線を向けられるなんてご免ですから」
「べ、別にいやらしい視線なんて向けてないだろ!?」
「今さっき、ミアさんの太もも見て鼻の下伸ばしてたでしょう!?」
「オレだって男なんだから仕方ないじゃん!?」
「認めましたね!? 今、いやらしい視線をミアさんに向けたことを認めましたね!」
「い、いやだから、それは本能なんだから──」
「お兄ちゃん!? どうしてわたしをいやらしく見てくれないの!?」
「なんだそりゃ!? そもそもお前は妹──」
「アルデ! それはもはや痴漢行為です! 神妙にお縄につきなさい!」
「なんでだよ!? ミアがいやらしい格好してんだから仕方ないだろ!?」
オレ達が言い合いをしていると、ミアが、耳まで真っ赤にして顔を抑えた。
「い、いやらしいイヤラシイって……もうやめてぇぇぇ……」
そうしてミアは、か細い悲鳴を上げつつその場に崩れ落ちてしまったものだから……
オレとティスリは、とりあえず矛を収めざるを得ないのだった。
ちなみにユイナスは、ずっとギャーギャー騒いでたけれども……
10
お気に入りに追加
366
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

婚約破棄騒動に巻き込まれたモブですが……
こうじ
ファンタジー
『あ、終わった……』王太子の取り巻きの1人であるシューラは人生が詰んだのを感じた。王太子と公爵令嬢の婚約破棄騒動に巻き込まれた結果、全てを失う事になってしまったシューラ、これは元貴族令息のやり直しの物語である。

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる