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第3章
第15話 わたしのお兄ちゃんは、わたしだけのお兄ちゃんなんだから!
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手を組みましょうと申し出たリリィに、ユイナスは渋面になりながらも、黙って話を促しているようでした。
なのでわたしは言葉を続けます。
「これまでの話をまとめると、ユイナスは、あなたのお兄様が誰かと恋仲になるのがイヤなのでしょう?」
「ええ、そうよ」
ユイナスは大きく頷くと、ちょっとよく分からない話を始めました。
「わたしのお兄ちゃんは、わたしだけのお兄ちゃんなんだから! だからお兄ちゃんは誰にも渡さない! お兄ちゃんがちょっと剣術達者だからって、子供の頃から、というか子供だっていうのにお兄ちゃんに色目を使ってくる女がいつでもどこでも沸いてくるから、そのたびにわたしは駆除してきたんだからね!? とくに村長の娘のミア! アイツはいつもハッキリしない態度だったってのにお兄ちゃんになんとなくちょっかいをかけるわお兄ちゃんはお兄ちゃんでまんざらでもなさそうでだからわたしはお兄ちゃんに衛士になってもらって先に王都に行かせてあとからわたしが追いかけようとしてたところでなんであんな女なんかに──!」
「ちょ、ちょっとユイナス……! いったん話を止めてください!」
「何よ?」
分けの分からない話をいきなり饒舌に捲し立てられて、わたしはまったく理解できずに置いてけぼりです。
なのでわたしは核心部分だけ確認することにしました。
「ユイナス、あなたは義理の妹か何かなのですか?」
「ハァ……」
わたしの質問に、なぜかユイナスは大きなため息をつきました。
「お兄ちゃんとわたしの仲良しっぷりを見ると、みんなそう聞いてくるのよね」
「えっと……ということは……?」
「義理の妹なわけないでしょう!? 正真正銘、わたしは血を分けた唯一無二の妹よ!」
「………………は、はぁ?」
いったい何を誇らしげにしているのか、わたしは検討皆目つきません。
だから更に質問しました。
「つまり実の兄妹、というわけなのですよね?」
「そうに決まってるでしょ!」
「なのに、実の兄に悪い虫が付くのを阻止している……と」
「だからそう言ってるでしょ!」
よくよく考えてみてもやっぱり分からなかったので、わたしは三度質問しました。
「えっと……つまり……その、どういうことなのです?」
するとユイナスは、堂々と胸を張って言い切りました。
「わたしが、お兄ちゃんを愛しているということよ!」
…………。
……………………。
…………………………………………。
やっぱり、意味が分かりません。
「えっと……兄妹愛的な?」
「恋愛的な意味に決まってるでしょう!?」
「…………………………………………」
わたしは、開いた口が塞がらなくなりました。
「ちょ、ちょっと……ちょっとお待ちくださいね……」
こんなとき、ラーフルがいたらちょうどいい相談相手になるのですけれど、生憎と領都に置いてきてしまいましたし……
わたしは目をつぶり黙考を始めましたが、しかしちょっと待ってくれないユイナスが言ってきました。
「あなただって、姉に横恋慕してるじゃない!」
「な……!?」
いきなりそんなことを言われ、わたしは二の句を失います。
「姉に恋心を抱く人間が、わたしを非難するなんておかしいでしょ!」
「わたしのほうは義理の姉ですわ!」
「義理だとしても同性じゃない!」
「実の兄に恋してるほうがどうかしてます!」
思わずわたしが言ってしまうと、ユイナスが涙目になりました。
ま、まずいですわ……懐柔するつもりが、怒らせてしまっては……
わたしは我に返り、慌てて取り繕いました。
「ま、まぁ……だとしても?」
わたしは椅子から立ち上がり、今にも泣き出しそうになるユイナスに近づきました。
「例え血の繋がりがあったとしても、自分の信念を貫くユイナスは凄いと思いますわよ……?」
「………………」
「わたしも、性別という壁に、自分の気持ちを阻まれていますからね? ユイナスの心情は痛いほどよく分かります」
「………………」
「だからユイナス、わたしたちはやっぱり協力しあうべきだと思いますの。ユイナスは血縁、わたしは性別、ともにこの大きな壁を乗り越えて行くべきではなくて?」
「………………」
「わたしたちの目的だって一致しているのです。あのまおと──アルデとお姉様を別れさせること、それこそがわたしたち共通の目的です。そんなわたしたちがいがみ合っていては──」
「わたしに、メリットがないじゃない」
ユイナスは、うっすら浮かぶ涙を袖口で拭いてから、わたしをキッと睨んできました。
ユイナスのそのつぶやきの真意が測りかねて、わたしは聞き返します。
「えっと……メリットとは?」
「あなたと組んだところで、お兄ちゃんとあの女の仲を裂けるとは思えないわ」
なるほど……確かに、ユイナス視点から見たらそう感じるでしょうね。
ユイナスって……いきなり激高するかと思えば、妙に冷静なところもありますわね。頭は悪くないようですが……変態に違いはありませんけど……
だからわたしも、気分を落ち着かせてから言いました。
「わたしほど、お姉様のことを知る人間はいませんわ。あなたが情報収集してきてくれれば、必ずや、二人を別れさせることを約束しましょう」
そう──わたしがユイナスを懐柔したいのはこの一点。
お姉様の間近でその様子を探らせること、これこそがユイナスにやってもらいたいことなのです。
お姉様の所在を掴み、その場所の近くまで来てみたものの、それからどうしたらいいのか──わたしたちにはプランがありません。
親衛隊員にその様子を探らせようにも面が割れてますし、旅人も訪れないような農村では、そもそも目立ちすぎます。すぐにお姉様の目にとまることでしょう。
ですからどのみち、村人の誰かを懐柔して、まずはお姉様の情報を集めないと──と考えていたらユイナスが現れたわけです。渡りに船とはまさにこのこと。
となればユイナスを懐柔したほうが好都合というものでしょう。
お姉様の間近にいられて、さらに二人の仲をよく思っていないのであれば、これに勝る人材はいないですし。
ということでわたしは、ダメ押しに言いました。
「もちろん、謝礼はお支払いしますわ」
「えっ……?」
おや? 今まで無反応に近かったユイナスが、ここに来て反応を見せましたわね。やはり貧乏な平民、謝礼には目がないということでしょうか。
なのでわたしは、謝礼の話を膨らませることにしました。
「わたしに協力してくれたなら、あなたの言い値で謝礼をお支払いしましょう。しかもわたしがここに滞在している間は、毎月お支払い致しますわ」
「ほ、ほんとに……?」
「もちろんです」
「で、でも……」
「ああ、信じられないというのでしたら先払いでよろしくてよ?」
「先払い……!?」
先払いという言葉にユイナスはさらに反応しました。やはり謝礼が決め手のようですわね。
迷っているうちに畳みかけてしまいましょう。
「それで、謝礼はいかほどがお望みですか?」
「え、えっと……その……」
ユイナスは何かを暗算していたようですが、少しして金額を言ってきました。
「な、なら……毎月30万ペルンでどう!?」
「え……? 30万?」
「ビタ一文負けるつもりはないわよ!?」
「いえ、別に負けてほしいと思っているわけではありませんが……」
てっきり、あの村全体の税収並みくらいにはふっかけられると思っていたものですから、わたしは拍子抜けしていました。つまりあまりに安すぎたのです。
だから思わぬ困難が発生してしまいました。なのでわたしは別の提案をします。
「あいにくと、今は紙幣の持ち合わせがないもので」
わたしがそう切り出すと、ユイナスは「ふふん?」と鼻を鳴らします。
「ほら見なさい。やっぱり謝礼なんて支払う気が──」
「いえ、そうではなく。紙幣ではなく、金貨にしてもらえないかしら?」
「……は? 金貨……?」
わたしはポケットから金貨を一枚取り出すと、ユイナスに差し出します。
するとユイナスは、目を白黒させながら言ってきました。
「い、いやあの……金貨なんて手渡されても……わたし、お釣りない……」
「いえ、お釣りは結構ですわよ」
「……はぁ!?」
ユイナスが、のけぞって数歩後ずさりました。
「ななな、何を言っているのあなたは!? この金貨一枚で、いったいどれだけ生活できると思っているの!?」
「さぁ? どれほど生活できますの?」
「わたしたち一家が一年は遊んで暮らせるわよ!?」
「そうなんですの? なら別に、金貨でよいではないですか」
「で、でも……あの女の様子を報告するだけで、こんなに……?」
「別に構いませんわよ。これ、わたしのお小遣いですし」
「金貨がお小遣い!?」
「ええ。それにお約束通り、わたしがこの村にいる限りは毎月お支払いしますわ」
「ま、毎月!? 金貨を!?」
「ええ。どうです?」
わたしがユイナスを覗き込むと、彼女はうつむきながら「こ、これだけあれば……家から出たって……お兄ちゃんと……」などとつぶやいていました。金貨の用途でも考えているのでしょう。
少しして、ユイナスはわたしを見てきました。
「ほ、本当に、あの女の情報を収集してくるだけでいいのね?」
「ええ、まずは。でものちのちは、対策を一緒に練ってもらうことになるかもしれませんが」
「それも構わないわよ。何しろ、目的は一緒なんだから」
「では協力関係は成立ですわね」
「ええ、分かったわ。一緒に目的を果たしましょう」
そうしてわたしはユイナスに金貨を手渡して──わたしとユイナスの奇妙な協力関係は始まったのでした。
なのでわたしは言葉を続けます。
「これまでの話をまとめると、ユイナスは、あなたのお兄様が誰かと恋仲になるのがイヤなのでしょう?」
「ええ、そうよ」
ユイナスは大きく頷くと、ちょっとよく分からない話を始めました。
「わたしのお兄ちゃんは、わたしだけのお兄ちゃんなんだから! だからお兄ちゃんは誰にも渡さない! お兄ちゃんがちょっと剣術達者だからって、子供の頃から、というか子供だっていうのにお兄ちゃんに色目を使ってくる女がいつでもどこでも沸いてくるから、そのたびにわたしは駆除してきたんだからね!? とくに村長の娘のミア! アイツはいつもハッキリしない態度だったってのにお兄ちゃんになんとなくちょっかいをかけるわお兄ちゃんはお兄ちゃんでまんざらでもなさそうでだからわたしはお兄ちゃんに衛士になってもらって先に王都に行かせてあとからわたしが追いかけようとしてたところでなんであんな女なんかに──!」
「ちょ、ちょっとユイナス……! いったん話を止めてください!」
「何よ?」
分けの分からない話をいきなり饒舌に捲し立てられて、わたしはまったく理解できずに置いてけぼりです。
なのでわたしは核心部分だけ確認することにしました。
「ユイナス、あなたは義理の妹か何かなのですか?」
「ハァ……」
わたしの質問に、なぜかユイナスは大きなため息をつきました。
「お兄ちゃんとわたしの仲良しっぷりを見ると、みんなそう聞いてくるのよね」
「えっと……ということは……?」
「義理の妹なわけないでしょう!? 正真正銘、わたしは血を分けた唯一無二の妹よ!」
「………………は、はぁ?」
いったい何を誇らしげにしているのか、わたしは検討皆目つきません。
だから更に質問しました。
「つまり実の兄妹、というわけなのですよね?」
「そうに決まってるでしょ!」
「なのに、実の兄に悪い虫が付くのを阻止している……と」
「だからそう言ってるでしょ!」
よくよく考えてみてもやっぱり分からなかったので、わたしは三度質問しました。
「えっと……つまり……その、どういうことなのです?」
するとユイナスは、堂々と胸を張って言い切りました。
「わたしが、お兄ちゃんを愛しているということよ!」
…………。
……………………。
…………………………………………。
やっぱり、意味が分かりません。
「えっと……兄妹愛的な?」
「恋愛的な意味に決まってるでしょう!?」
「…………………………………………」
わたしは、開いた口が塞がらなくなりました。
「ちょ、ちょっと……ちょっとお待ちくださいね……」
こんなとき、ラーフルがいたらちょうどいい相談相手になるのですけれど、生憎と領都に置いてきてしまいましたし……
わたしは目をつぶり黙考を始めましたが、しかしちょっと待ってくれないユイナスが言ってきました。
「あなただって、姉に横恋慕してるじゃない!」
「な……!?」
いきなりそんなことを言われ、わたしは二の句を失います。
「姉に恋心を抱く人間が、わたしを非難するなんておかしいでしょ!」
「わたしのほうは義理の姉ですわ!」
「義理だとしても同性じゃない!」
「実の兄に恋してるほうがどうかしてます!」
思わずわたしが言ってしまうと、ユイナスが涙目になりました。
ま、まずいですわ……懐柔するつもりが、怒らせてしまっては……
わたしは我に返り、慌てて取り繕いました。
「ま、まぁ……だとしても?」
わたしは椅子から立ち上がり、今にも泣き出しそうになるユイナスに近づきました。
「例え血の繋がりがあったとしても、自分の信念を貫くユイナスは凄いと思いますわよ……?」
「………………」
「わたしも、性別という壁に、自分の気持ちを阻まれていますからね? ユイナスの心情は痛いほどよく分かります」
「………………」
「だからユイナス、わたしたちはやっぱり協力しあうべきだと思いますの。ユイナスは血縁、わたしは性別、ともにこの大きな壁を乗り越えて行くべきではなくて?」
「………………」
「わたしたちの目的だって一致しているのです。あのまおと──アルデとお姉様を別れさせること、それこそがわたしたち共通の目的です。そんなわたしたちがいがみ合っていては──」
「わたしに、メリットがないじゃない」
ユイナスは、うっすら浮かぶ涙を袖口で拭いてから、わたしをキッと睨んできました。
ユイナスのそのつぶやきの真意が測りかねて、わたしは聞き返します。
「えっと……メリットとは?」
「あなたと組んだところで、お兄ちゃんとあの女の仲を裂けるとは思えないわ」
なるほど……確かに、ユイナス視点から見たらそう感じるでしょうね。
ユイナスって……いきなり激高するかと思えば、妙に冷静なところもありますわね。頭は悪くないようですが……変態に違いはありませんけど……
だからわたしも、気分を落ち着かせてから言いました。
「わたしほど、お姉様のことを知る人間はいませんわ。あなたが情報収集してきてくれれば、必ずや、二人を別れさせることを約束しましょう」
そう──わたしがユイナスを懐柔したいのはこの一点。
お姉様の間近でその様子を探らせること、これこそがユイナスにやってもらいたいことなのです。
お姉様の所在を掴み、その場所の近くまで来てみたものの、それからどうしたらいいのか──わたしたちにはプランがありません。
親衛隊員にその様子を探らせようにも面が割れてますし、旅人も訪れないような農村では、そもそも目立ちすぎます。すぐにお姉様の目にとまることでしょう。
ですからどのみち、村人の誰かを懐柔して、まずはお姉様の情報を集めないと──と考えていたらユイナスが現れたわけです。渡りに船とはまさにこのこと。
となればユイナスを懐柔したほうが好都合というものでしょう。
お姉様の間近にいられて、さらに二人の仲をよく思っていないのであれば、これに勝る人材はいないですし。
ということでわたしは、ダメ押しに言いました。
「もちろん、謝礼はお支払いしますわ」
「えっ……?」
おや? 今まで無反応に近かったユイナスが、ここに来て反応を見せましたわね。やはり貧乏な平民、謝礼には目がないということでしょうか。
なのでわたしは、謝礼の話を膨らませることにしました。
「わたしに協力してくれたなら、あなたの言い値で謝礼をお支払いしましょう。しかもわたしがここに滞在している間は、毎月お支払い致しますわ」
「ほ、ほんとに……?」
「もちろんです」
「で、でも……」
「ああ、信じられないというのでしたら先払いでよろしくてよ?」
「先払い……!?」
先払いという言葉にユイナスはさらに反応しました。やはり謝礼が決め手のようですわね。
迷っているうちに畳みかけてしまいましょう。
「それで、謝礼はいかほどがお望みですか?」
「え、えっと……その……」
ユイナスは何かを暗算していたようですが、少しして金額を言ってきました。
「な、なら……毎月30万ペルンでどう!?」
「え……? 30万?」
「ビタ一文負けるつもりはないわよ!?」
「いえ、別に負けてほしいと思っているわけではありませんが……」
てっきり、あの村全体の税収並みくらいにはふっかけられると思っていたものですから、わたしは拍子抜けしていました。つまりあまりに安すぎたのです。
だから思わぬ困難が発生してしまいました。なのでわたしは別の提案をします。
「あいにくと、今は紙幣の持ち合わせがないもので」
わたしがそう切り出すと、ユイナスは「ふふん?」と鼻を鳴らします。
「ほら見なさい。やっぱり謝礼なんて支払う気が──」
「いえ、そうではなく。紙幣ではなく、金貨にしてもらえないかしら?」
「……は? 金貨……?」
わたしはポケットから金貨を一枚取り出すと、ユイナスに差し出します。
するとユイナスは、目を白黒させながら言ってきました。
「い、いやあの……金貨なんて手渡されても……わたし、お釣りない……」
「いえ、お釣りは結構ですわよ」
「……はぁ!?」
ユイナスが、のけぞって数歩後ずさりました。
「ななな、何を言っているのあなたは!? この金貨一枚で、いったいどれだけ生活できると思っているの!?」
「さぁ? どれほど生活できますの?」
「わたしたち一家が一年は遊んで暮らせるわよ!?」
「そうなんですの? なら別に、金貨でよいではないですか」
「で、でも……あの女の様子を報告するだけで、こんなに……?」
「別に構いませんわよ。これ、わたしのお小遣いですし」
「金貨がお小遣い!?」
「ええ。それにお約束通り、わたしがこの村にいる限りは毎月お支払いしますわ」
「ま、毎月!? 金貨を!?」
「ええ。どうです?」
わたしがユイナスを覗き込むと、彼女はうつむきながら「こ、これだけあれば……家から出たって……お兄ちゃんと……」などとつぶやいていました。金貨の用途でも考えているのでしょう。
少しして、ユイナスはわたしを見てきました。
「ほ、本当に、あの女の情報を収集してくるだけでいいのね?」
「ええ、まずは。でものちのちは、対策を一緒に練ってもらうことになるかもしれませんが」
「それも構わないわよ。何しろ、目的は一緒なんだから」
「では協力関係は成立ですわね」
「ええ、分かったわ。一緒に目的を果たしましょう」
そうしてわたしはユイナスに金貨を手渡して──わたしとユイナスの奇妙な協力関係は始まったのでした。
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