75 / 245
第2章
第31話 やぁやぁ我こそは
しおりを挟む
大会までの間、ティスリたちは、ベラトさんの治療を継続して、それぞれのコンディション調整にも努めました。
ベラトさんの骨折は順調に回復していき、一週間で剣を振るえるようになりました。ですが大会側が用意した訓練場で練習すると、領主に見つかる可能性もあります。
見つかったところで、グレナダ姉弟に貸し与えている守護の指輪があれば身の安全は保証されますが、ところ構わず刺客を黒焦げにしていたら、領主から難癖を付けられる可能性もありましたので、ベラトさんのリハビリと調整は都の郊外で行いました。わたしの飛行魔法があれば移動はあっという間ですし。
そうこうしているうちに現地エントリーの予選も始まり、出場することになったわたしとアルデは、予選開催のコロシアムへと出向きました。今日はアルデの予選だけなので、わたしは付き添いですが。
その控え室で、アルデが聞いてきます。
「そういや、予選であんまり目立たないほうがいいか?」
地方予選で目立ったベラトさんがダークホースと見なされて、襲撃を受けたことを思い出したのでしょう。わたしは「そうですね……」と少し考えてから言いました。
「普通に戦いましょう。こちらに襲撃が来るのであれば、如何にようにも出来ますし」
わたしたちが黒づくめたちの襲撃に遭ったとしても、返り討ちにした上で、どこかに閉じ込めておくなどすれば、領主から文句を言われる筋合いもないというものです。証拠がないですし、向こうも公には出来ないのですから。
「それにわたしたちの活躍を見て、領主が焦れば焦るほど尻尾を掴みやすいでしょうしね」
わたしがそんな説明をすると、アルデが肩を回しながら言ってきました。
「そうか、なら簡単でいいな。そうしたらちょっくら行ってくるわ」
アルデは気軽にそう言うと控え室を後にします。わたしも介添人席に向かいました。
この大会では、選手にセコンドを付けることが出来るので、アルデにはわたしが付きました。ちなみにベラトさんにはフォッテスさんが付きます。
アルデを介添えする必要はないと思いますが、セコンド席は、闘技台の間近にある台座の上なので、そこに座れば戦いがよく見えて大迫力なのです。観戦するには特等席と言えるでしょう。観客席は、闘技台から数十メートルも離れていますからね。
わたしはセコンド席につくと闘技台を眺めました。セコンド席のほうが少し高いので闘技台全体を見渡せます。
(ふむ……思った通りよく見えますね)
アルデはすでに闘技台にあがっていて、他にも29名の選手がいます。
現地エントリーの予選はバトルロワイヤル形式だそうで、これを何度か勝ち抜くことで本戦出場となります。事前エントリーと比べるとけっこう雑な扱いですが、時間短縮のため致し方ないのでしょう。
コロシアムには、予選にもかかわらず観客もかなり入っていて、結構な人気のようですね。
わたしが周囲を見渡していると、闘技場にブザーが鳴って、壇上の審判が拡声器越しに言いました。
「それでは予選を開始する! 各自構え!」
審判はそう言いながら片手を高々と上げました。闘技台の30名が、模造刀や模造槍などを構えます。
武術大会で使う模造武器は、命を奪うほどの威力でもない限り刃が砕け散ることはありません。なので実戦に近い戦い方が可能となります。その分怪我も増えますが。
そんな模造武器を構えたわけですが、アルデは気が抜けた感じで突っ立ったままでした。普段のアホ面のまま。
まぁアルデの実力なら構えるまでもないのでしょうけれども、もうちょっとこう……格好付けるとか出来ないのですかね、まったく。
わたしがそんなことを思っていたら、審判が手を振り下ろします。
「では始め!」
すると闘技台の各場所で剣戟やにらみ合いが始まりました。アルデの前にも一人の男が立ちはだかります。
「やぁやぁ我こそはゲフゥ!」
なぜか名乗りを上げようとしていたその男は、アルデに瞬殺されました。
「お前! なかなか腕が立つじゃないか! だがこの鎖鎌の悪魔と恐れられグフゥ!」
長広舌を振るい始めた大男もアルデに伸されました。
バトルロワイヤルだというのに、なぜ無駄口を叩くのか……謎な方々ですね。
すると今度は複数の選手が言いました。
「おい! アイツ強いぞ!」
「くくっ! ならアイツから叩くか!」
「よしきた! オイみんな、こっちだ!」
「分かった!」
「覚悟しろ!」
バトルロワイヤルで徒党を組むなら、その基本は『弱い者から全員で叩く』だと思うのですが、何を考えたのか、強者であるアルデを狙い撃ちにします。
そうしてアルデを取り囲んだ五人の選手達が、一斉に飛びかかりました。
ですが、即席のチームに連携なんてあるはずもなく、アルデは、選手達の合間をかいくぐっては模造刀を一閃。全員、悲鳴を上げることもなく意識を失いました。
どうにも戦い慣れしていない選手が多いようです。まぁ予選ですしそんなものでしょうか。
(それにしても……やはり、剣の腕だけは立ちますね、本当に)
わたしはそんなことを考えながら、アルデの動きを目で追います。
周囲もアルデの強さに気づいたのでしょう。アルデが一人、また一人と倒すごとに観客席からは歓声が起こり、セコンド席からは悲鳴が上がりました。
なるほど。バトルロワイヤル形式なのは、観客を飽きさせないためでもあるのですね。地方予選と違って、領都での予選なら客入りも多いですし。
いずれにしても、アルデの実力はこんなものではなく、本来ならもっと観客を楽しませられると思うのですが、まだ予選で相手も弱いですし致し方ないでしょう。というより、本戦に出てもアルデの本領が発揮されることはないでしょうけれども。
わたしと戦えないのが残念でなりませんね、まったく。
そうして闘技台上の選手が三分の一まで減ったとき、審判が号令を掛けました。
「各自そこまで!」
それに合わせて、選手達の動きもピタリと止まります。
「いま残っているものを第一予選通過者とする! 各自、第二予選の30分前には控え室に入っておくように!」
そんな感じで、初回の予選は終了しました。
アルデが闘技台から降りてくるので、わたしは近寄ります。
汗の一つも掻いていないので、いちおう持参していたタオルは隠したまま、わたしは問いかけました。
「どうでしたか?」
「まぁ……案の定といった感じだな」
不抜けた顔でアルデは肩をすくめます。弱い者いじめみたいになるから好きじゃない、と言っていただけあってつまらなそうですね。
それと比べ、なぜかわたしには満足感がありますが……自分の意図通りに、小生意気なアルデを出場させることができたからでしょうか?
となると、アルデが苦戦を強いられればもっと楽しめるかも?
「それは仕方ありませんね。なんでしたら、わたしが魔法で弱体化をしてあげましょうか?」
「いやなんでだよ!? そもそも魔法は禁止だろーが」
「実行委員会に、わたしの魔法を検知するほどの能力があるわけないでしょう?」
「だとしても勘弁してくれよ……面白くないのに加えて大変になるなんてまっぴらだ」
「まったく、面倒くさがりですねアルデは」
「いや、デバフを面倒だと思うのは当然だと思うが……しかも意味ないし」
そんな軽口を叩きながら、わたしたちは予選会場を後にします。
その日、午後に二回の予選がありましたが、アルデはすべて快勝して本戦出場を決めました。
そして翌日には女子部門の予選となりましたが、もちろんわたしも、魔法抜きで予選通過しました。
その後、案の定襲撃者がわたしたちの前に現れましたが、その全員を返り討ちにして、地下水路の制御室に閉じ込めました。
拘留場所にはちょっと悩みましたが、グレナダ姉弟を監禁しようとしていただけあって、制御室には保存食と飲料、あとトイレもあったのでそこにしました。場所はバレていますが、魔法的な処置もしたので、例え発見されたとしても助け出すことは不可能でしょう。
グレナダ姉弟のほうに襲撃者は現れていないので、怪我が完治していることはバレていないようです。ただ本戦が始まったら姉弟のほうにも襲撃者が向かうでしょうから、わたしたちと行動を共にするために、旅館で寝泊まりしてもらうようにしました。
そんなことがありながら、裏で欲望が渦巻いている武術大会本戦はいよいよ開催されます。
そうして、わたしたちは本戦でも順調に勝ち進んでいきました。
ベラトさんの骨折は順調に回復していき、一週間で剣を振るえるようになりました。ですが大会側が用意した訓練場で練習すると、領主に見つかる可能性もあります。
見つかったところで、グレナダ姉弟に貸し与えている守護の指輪があれば身の安全は保証されますが、ところ構わず刺客を黒焦げにしていたら、領主から難癖を付けられる可能性もありましたので、ベラトさんのリハビリと調整は都の郊外で行いました。わたしの飛行魔法があれば移動はあっという間ですし。
そうこうしているうちに現地エントリーの予選も始まり、出場することになったわたしとアルデは、予選開催のコロシアムへと出向きました。今日はアルデの予選だけなので、わたしは付き添いですが。
その控え室で、アルデが聞いてきます。
「そういや、予選であんまり目立たないほうがいいか?」
地方予選で目立ったベラトさんがダークホースと見なされて、襲撃を受けたことを思い出したのでしょう。わたしは「そうですね……」と少し考えてから言いました。
「普通に戦いましょう。こちらに襲撃が来るのであれば、如何にようにも出来ますし」
わたしたちが黒づくめたちの襲撃に遭ったとしても、返り討ちにした上で、どこかに閉じ込めておくなどすれば、領主から文句を言われる筋合いもないというものです。証拠がないですし、向こうも公には出来ないのですから。
「それにわたしたちの活躍を見て、領主が焦れば焦るほど尻尾を掴みやすいでしょうしね」
わたしがそんな説明をすると、アルデが肩を回しながら言ってきました。
「そうか、なら簡単でいいな。そうしたらちょっくら行ってくるわ」
アルデは気軽にそう言うと控え室を後にします。わたしも介添人席に向かいました。
この大会では、選手にセコンドを付けることが出来るので、アルデにはわたしが付きました。ちなみにベラトさんにはフォッテスさんが付きます。
アルデを介添えする必要はないと思いますが、セコンド席は、闘技台の間近にある台座の上なので、そこに座れば戦いがよく見えて大迫力なのです。観戦するには特等席と言えるでしょう。観客席は、闘技台から数十メートルも離れていますからね。
わたしはセコンド席につくと闘技台を眺めました。セコンド席のほうが少し高いので闘技台全体を見渡せます。
(ふむ……思った通りよく見えますね)
アルデはすでに闘技台にあがっていて、他にも29名の選手がいます。
現地エントリーの予選はバトルロワイヤル形式だそうで、これを何度か勝ち抜くことで本戦出場となります。事前エントリーと比べるとけっこう雑な扱いですが、時間短縮のため致し方ないのでしょう。
コロシアムには、予選にもかかわらず観客もかなり入っていて、結構な人気のようですね。
わたしが周囲を見渡していると、闘技場にブザーが鳴って、壇上の審判が拡声器越しに言いました。
「それでは予選を開始する! 各自構え!」
審判はそう言いながら片手を高々と上げました。闘技台の30名が、模造刀や模造槍などを構えます。
武術大会で使う模造武器は、命を奪うほどの威力でもない限り刃が砕け散ることはありません。なので実戦に近い戦い方が可能となります。その分怪我も増えますが。
そんな模造武器を構えたわけですが、アルデは気が抜けた感じで突っ立ったままでした。普段のアホ面のまま。
まぁアルデの実力なら構えるまでもないのでしょうけれども、もうちょっとこう……格好付けるとか出来ないのですかね、まったく。
わたしがそんなことを思っていたら、審判が手を振り下ろします。
「では始め!」
すると闘技台の各場所で剣戟やにらみ合いが始まりました。アルデの前にも一人の男が立ちはだかります。
「やぁやぁ我こそはゲフゥ!」
なぜか名乗りを上げようとしていたその男は、アルデに瞬殺されました。
「お前! なかなか腕が立つじゃないか! だがこの鎖鎌の悪魔と恐れられグフゥ!」
長広舌を振るい始めた大男もアルデに伸されました。
バトルロワイヤルだというのに、なぜ無駄口を叩くのか……謎な方々ですね。
すると今度は複数の選手が言いました。
「おい! アイツ強いぞ!」
「くくっ! ならアイツから叩くか!」
「よしきた! オイみんな、こっちだ!」
「分かった!」
「覚悟しろ!」
バトルロワイヤルで徒党を組むなら、その基本は『弱い者から全員で叩く』だと思うのですが、何を考えたのか、強者であるアルデを狙い撃ちにします。
そうしてアルデを取り囲んだ五人の選手達が、一斉に飛びかかりました。
ですが、即席のチームに連携なんてあるはずもなく、アルデは、選手達の合間をかいくぐっては模造刀を一閃。全員、悲鳴を上げることもなく意識を失いました。
どうにも戦い慣れしていない選手が多いようです。まぁ予選ですしそんなものでしょうか。
(それにしても……やはり、剣の腕だけは立ちますね、本当に)
わたしはそんなことを考えながら、アルデの動きを目で追います。
周囲もアルデの強さに気づいたのでしょう。アルデが一人、また一人と倒すごとに観客席からは歓声が起こり、セコンド席からは悲鳴が上がりました。
なるほど。バトルロワイヤル形式なのは、観客を飽きさせないためでもあるのですね。地方予選と違って、領都での予選なら客入りも多いですし。
いずれにしても、アルデの実力はこんなものではなく、本来ならもっと観客を楽しませられると思うのですが、まだ予選で相手も弱いですし致し方ないでしょう。というより、本戦に出てもアルデの本領が発揮されることはないでしょうけれども。
わたしと戦えないのが残念でなりませんね、まったく。
そうして闘技台上の選手が三分の一まで減ったとき、審判が号令を掛けました。
「各自そこまで!」
それに合わせて、選手達の動きもピタリと止まります。
「いま残っているものを第一予選通過者とする! 各自、第二予選の30分前には控え室に入っておくように!」
そんな感じで、初回の予選は終了しました。
アルデが闘技台から降りてくるので、わたしは近寄ります。
汗の一つも掻いていないので、いちおう持参していたタオルは隠したまま、わたしは問いかけました。
「どうでしたか?」
「まぁ……案の定といった感じだな」
不抜けた顔でアルデは肩をすくめます。弱い者いじめみたいになるから好きじゃない、と言っていただけあってつまらなそうですね。
それと比べ、なぜかわたしには満足感がありますが……自分の意図通りに、小生意気なアルデを出場させることができたからでしょうか?
となると、アルデが苦戦を強いられればもっと楽しめるかも?
「それは仕方ありませんね。なんでしたら、わたしが魔法で弱体化をしてあげましょうか?」
「いやなんでだよ!? そもそも魔法は禁止だろーが」
「実行委員会に、わたしの魔法を検知するほどの能力があるわけないでしょう?」
「だとしても勘弁してくれよ……面白くないのに加えて大変になるなんてまっぴらだ」
「まったく、面倒くさがりですねアルデは」
「いや、デバフを面倒だと思うのは当然だと思うが……しかも意味ないし」
そんな軽口を叩きながら、わたしたちは予選会場を後にします。
その日、午後に二回の予選がありましたが、アルデはすべて快勝して本戦出場を決めました。
そして翌日には女子部門の予選となりましたが、もちろんわたしも、魔法抜きで予選通過しました。
その後、案の定襲撃者がわたしたちの前に現れましたが、その全員を返り討ちにして、地下水路の制御室に閉じ込めました。
拘留場所にはちょっと悩みましたが、グレナダ姉弟を監禁しようとしていただけあって、制御室には保存食と飲料、あとトイレもあったのでそこにしました。場所はバレていますが、魔法的な処置もしたので、例え発見されたとしても助け出すことは不可能でしょう。
グレナダ姉弟のほうに襲撃者は現れていないので、怪我が完治していることはバレていないようです。ただ本戦が始まったら姉弟のほうにも襲撃者が向かうでしょうから、わたしたちと行動を共にするために、旅館で寝泊まりしてもらうようにしました。
そんなことがありながら、裏で欲望が渦巻いている武術大会本戦はいよいよ開催されます。
そうして、わたしたちは本戦でも順調に勝ち進んでいきました。
1
お気に入りに追加
366
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる