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第2章
第23話 そうすると、頭がダメになります
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「なぁ……ティスリ、そろそろ勘弁してくれないか……?」
アルデは、今日も夕方までベラトの稽古を付けてから旅館に帰って来ると、さっそくティスリに呼び出しを受けて彼女の部屋へと出向く。
広いリビングルームのテーブルには、古今東西の様々な酒がずらりと並んでいる。本来なら垂涎モノの光景なのにも関わらず、オレはウンザリしてティスリにぼやいたのだったが、しかしティスリは今日も勘弁してくれそうになかった。
「ダメに決まっているでしょう。あなたはわたしの従者兼実験台なのですからね」
「待遇が悪くなってるんだが……?」
「別に、毒見をさせているわけでもないのですから問題ないでしょう?」
「とは言ってもなぁ……まずい酒をひたすら呑まされる身にもなってくれよ」
そうなのだ。せっかく、目前に美酒がずらりと並んでいるというのに、ティスリの魔法のせいで、そのどれもがぜんぶダメにされてしまう。
なぜかと言えば、ティスリはこれらの酒を使って魔法の実験中だからだ。アルコール除去魔法改め飲酒魔法を開発したいそうで……
しかしまだ開発中であるからして、飲酒魔法に失敗すれば、当然、酒は非常にまずくなる。
言うなればこれは、ずっとお預けを食らっている犬のようなもんだ。どんなに従順な犬だって、これでは愛想を尽かすというものではなかろうか。
などとオレは説得を試みるが、しかしティスリは素知らぬ顔で言ってくる。
「仕方がないでしょう。わたしが呑んだら開発が続けられないのですから」
そう──魔法開発時、普段のティスリなら一人で黙々と行っているのだが、飲酒魔法の場合は別なのだ。なぜなら魔法を掛けた酒から、正しくアルコールが抜けているのかどうかを確かめる術がないのだから。
もしアルコールが抜けていなかったら、ティスリはその時点でノックアウトとなって魔法開発が遅々として進まない。だから飲酒魔法の開発には、どうしても実験台──もとい味見役が必要だった。
しかしオレは渋面を崩さずに抵抗を試みる。
「だがなぁ……こうも毎日、まずい酒ばかり呑まされて、しかも酔っ払うこともできないとなると……」
「最初は喜んでいたじゃないですか」
「そりゃ、目の前にいろんな酒が並んでて、実験とはいえそれを呑んでいいと言われれば喜ぶだろ」
「実際に呑んでいるでしょう?」
「実際の味を堪能できないんじゃ意味ないだろうが」
「もう……文句が多いですね……」
ティスリは口をちょっと尖らせながらも、しかし妥協案を言ってきた。
「では実験回数に制限を付けます。それが終わったら好きなお酒を呑んでもいいですから、もう少し付き合ってくださいよ」
「まぢか? それは何回なんだ?」
「そうですね……一日100杯?」
「今までより多いじゃねぇか!?」
結局のところ、1日10杯の飲酒で終了ということになって、オレは胸を撫で下ろす。その10杯のほとんどにアルコールは含まれていないし、あとぜんぶ飲み干さねばならないわけでもないから、これなら楽勝だ。
ティスリの唯一いいところは、人が本気で嫌がったら無理強いはしないことだな、うん。
折り合いが付いたところで、ティスリが酒瓶を差し出してきた。
「では今日はこれでやりましょう」
黄金色に輝く半透明の酒に、オレは思わず生唾を飲み込む。
「おお……綺麗な酒だな。初めて見るが、これはどういう酒なんだ?」
「火酒と呼ばれるお酒です」
「火酒! なんだか凄そうな名前だな!」
「ええ、寒い地方のお酒で、だから酒精は相当強いとのことです。なので基本はストレートでは呑みません。水や炭酸で割ったり、あるいは氷で薄めたほうがいいそうです」
「ほぅ……そしたら、実験が終わったらこれを頂こう。ひとまず無難に水割りとするか」
「では、実験でも水割りで行いましょう」
オレは火酒を水で割るとティスリに差し出す。ティスリが飲酒魔法を発現させるとグラスがほんのり輝いた。
「では呑んでみてください」
「おう」
オレはゆっくりと酒を呑む。
ティスリは期待に満ちた目で聞いてきた。
「どうですか?」
「……もはや、ただの水だよこれじゃ」
「そ……そうですか……」
肩を落とすティスリにオレは言った。
「なぁ、思ったんだけどさ。アルコールの強い酒からそれを抜いたら、ただの水になるだけじゃね?」
「確かに……そう言われてみればそうですが……」
「それにおまいさん、アルコールを抜くだけじゃなくて、酔った感じにもなりたいんだろ」
「そうですね」
「そうなると、ますます難しくないか? 精神操作系の魔法はダメなんだろ?」
「ええ……アルコールを摂取した状態と同じか、あるいはそれ以上の効果を作ること自体は難しくないのですが……そうすると、頭がダメになります」
「怖ぇこと言うなよ」
「言っておきますが、アルコールだって飲み過ぎると頭がやられるんですからね?」
「そうなのか?」
「そうなのです。だから飲み過ぎには注意なのですよ」
「じゃあ別に、魔法開発までして、わざわざ体に悪いものを呑もうとしなくてもいいじゃん」
「よくありません。みんなが楽しく呑んでいても、わたしだけ置いてけぼりじゃないですか」
「そりゃ……そうかもしれんが……」
うーむ……なかなかに難儀だ。
思うに、ティスリは頭の回転がズバ抜けているからこそ、酒に弱いのかもしれないなぁ。酔いが回るのとか早そうだし。
となると、精神操作系の魔法無しに酔っ払った気分を味わうのは、素人考えだと無理だとしか思えないが……
そんなことを考えていたら、ティスリが「えっ!?」と声を出した。
場違いなその反応にオレは眉をひそめる。
「どうかしたのか?」
「いえ……今、フォッテスさんに預けた簡易通信魔法の発現を確認しまして……」
「え? ベラトがいじめられたときに使えと言ってたアレか?」
「そうです。なのに、どうしていま発現したのか……」
「間違えて呪文を唱えたとか?」
「その可能性もなくはないですが……でも、間違えて口ずさむような文言ではありませんし、魔法の発現場所は、フォッテスさんたちの仮住まいとも違います」
ベラトとフォッテスとは、小一時間くらい前に別れたばかりだ。帰り道での雑談では、そのままアパートに帰宅して夕食にすると言っていたはず。
「……なんか、キナ臭いな。場所が分かるなら行ってみるか」
「そうですね。ただの無駄足ならそれに越したことはありませんし」
オレたちは頷き合うと、手早く装備を整え始めた。
アルデは、今日も夕方までベラトの稽古を付けてから旅館に帰って来ると、さっそくティスリに呼び出しを受けて彼女の部屋へと出向く。
広いリビングルームのテーブルには、古今東西の様々な酒がずらりと並んでいる。本来なら垂涎モノの光景なのにも関わらず、オレはウンザリしてティスリにぼやいたのだったが、しかしティスリは今日も勘弁してくれそうになかった。
「ダメに決まっているでしょう。あなたはわたしの従者兼実験台なのですからね」
「待遇が悪くなってるんだが……?」
「別に、毒見をさせているわけでもないのですから問題ないでしょう?」
「とは言ってもなぁ……まずい酒をひたすら呑まされる身にもなってくれよ」
そうなのだ。せっかく、目前に美酒がずらりと並んでいるというのに、ティスリの魔法のせいで、そのどれもがぜんぶダメにされてしまう。
なぜかと言えば、ティスリはこれらの酒を使って魔法の実験中だからだ。アルコール除去魔法改め飲酒魔法を開発したいそうで……
しかしまだ開発中であるからして、飲酒魔法に失敗すれば、当然、酒は非常にまずくなる。
言うなればこれは、ずっとお預けを食らっている犬のようなもんだ。どんなに従順な犬だって、これでは愛想を尽かすというものではなかろうか。
などとオレは説得を試みるが、しかしティスリは素知らぬ顔で言ってくる。
「仕方がないでしょう。わたしが呑んだら開発が続けられないのですから」
そう──魔法開発時、普段のティスリなら一人で黙々と行っているのだが、飲酒魔法の場合は別なのだ。なぜなら魔法を掛けた酒から、正しくアルコールが抜けているのかどうかを確かめる術がないのだから。
もしアルコールが抜けていなかったら、ティスリはその時点でノックアウトとなって魔法開発が遅々として進まない。だから飲酒魔法の開発には、どうしても実験台──もとい味見役が必要だった。
しかしオレは渋面を崩さずに抵抗を試みる。
「だがなぁ……こうも毎日、まずい酒ばかり呑まされて、しかも酔っ払うこともできないとなると……」
「最初は喜んでいたじゃないですか」
「そりゃ、目の前にいろんな酒が並んでて、実験とはいえそれを呑んでいいと言われれば喜ぶだろ」
「実際に呑んでいるでしょう?」
「実際の味を堪能できないんじゃ意味ないだろうが」
「もう……文句が多いですね……」
ティスリは口をちょっと尖らせながらも、しかし妥協案を言ってきた。
「では実験回数に制限を付けます。それが終わったら好きなお酒を呑んでもいいですから、もう少し付き合ってくださいよ」
「まぢか? それは何回なんだ?」
「そうですね……一日100杯?」
「今までより多いじゃねぇか!?」
結局のところ、1日10杯の飲酒で終了ということになって、オレは胸を撫で下ろす。その10杯のほとんどにアルコールは含まれていないし、あとぜんぶ飲み干さねばならないわけでもないから、これなら楽勝だ。
ティスリの唯一いいところは、人が本気で嫌がったら無理強いはしないことだな、うん。
折り合いが付いたところで、ティスリが酒瓶を差し出してきた。
「では今日はこれでやりましょう」
黄金色に輝く半透明の酒に、オレは思わず生唾を飲み込む。
「おお……綺麗な酒だな。初めて見るが、これはどういう酒なんだ?」
「火酒と呼ばれるお酒です」
「火酒! なんだか凄そうな名前だな!」
「ええ、寒い地方のお酒で、だから酒精は相当強いとのことです。なので基本はストレートでは呑みません。水や炭酸で割ったり、あるいは氷で薄めたほうがいいそうです」
「ほぅ……そしたら、実験が終わったらこれを頂こう。ひとまず無難に水割りとするか」
「では、実験でも水割りで行いましょう」
オレは火酒を水で割るとティスリに差し出す。ティスリが飲酒魔法を発現させるとグラスがほんのり輝いた。
「では呑んでみてください」
「おう」
オレはゆっくりと酒を呑む。
ティスリは期待に満ちた目で聞いてきた。
「どうですか?」
「……もはや、ただの水だよこれじゃ」
「そ……そうですか……」
肩を落とすティスリにオレは言った。
「なぁ、思ったんだけどさ。アルコールの強い酒からそれを抜いたら、ただの水になるだけじゃね?」
「確かに……そう言われてみればそうですが……」
「それにおまいさん、アルコールを抜くだけじゃなくて、酔った感じにもなりたいんだろ」
「そうですね」
「そうなると、ますます難しくないか? 精神操作系の魔法はダメなんだろ?」
「ええ……アルコールを摂取した状態と同じか、あるいはそれ以上の効果を作ること自体は難しくないのですが……そうすると、頭がダメになります」
「怖ぇこと言うなよ」
「言っておきますが、アルコールだって飲み過ぎると頭がやられるんですからね?」
「そうなのか?」
「そうなのです。だから飲み過ぎには注意なのですよ」
「じゃあ別に、魔法開発までして、わざわざ体に悪いものを呑もうとしなくてもいいじゃん」
「よくありません。みんなが楽しく呑んでいても、わたしだけ置いてけぼりじゃないですか」
「そりゃ……そうかもしれんが……」
うーむ……なかなかに難儀だ。
思うに、ティスリは頭の回転がズバ抜けているからこそ、酒に弱いのかもしれないなぁ。酔いが回るのとか早そうだし。
となると、精神操作系の魔法無しに酔っ払った気分を味わうのは、素人考えだと無理だとしか思えないが……
そんなことを考えていたら、ティスリが「えっ!?」と声を出した。
場違いなその反応にオレは眉をひそめる。
「どうかしたのか?」
「いえ……今、フォッテスさんに預けた簡易通信魔法の発現を確認しまして……」
「え? ベラトがいじめられたときに使えと言ってたアレか?」
「そうです。なのに、どうしていま発現したのか……」
「間違えて呪文を唱えたとか?」
「その可能性もなくはないですが……でも、間違えて口ずさむような文言ではありませんし、魔法の発現場所は、フォッテスさんたちの仮住まいとも違います」
ベラトとフォッテスとは、小一時間くらい前に別れたばかりだ。帰り道での雑談では、そのままアパートに帰宅して夕食にすると言っていたはず。
「……なんか、キナ臭いな。場所が分かるなら行ってみるか」
「そうですね。ただの無駄足ならそれに越したことはありませんし」
オレたちは頷き合うと、手早く装備を整え始めた。
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