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第2章
第9話 最近は、野宿のことを野外プレイと言ったりもするのですね
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アルデは、額のヒンヤリとした感覚に気づいて目を覚ます。
目を開けると、そこは小さな宿屋の一室だった。オレはベッドに寝ていて、枕元にはティスリが座っている。額の冷たい感覚は濡れタオルだった。ティスリがタオルを置いてくれたのだろうか?
意外に思っていると、オレが目覚めたことに気づいてティスリが言った。
「目が冷めたようですね。具合はどうですか?」
ティスリがそんなことを聞いてくるのだが……しかしオレは、ティスリの表情にあっけに取られて言葉を失う。
「アルデ……どうしたのです? も、もしかして口がきけないほどに具合が……!?」
「あ、いや……大丈夫だ。心配ない……」
「お、驚かせないでください……もぅ……」
そういったティスリは安堵したようだが、今にも泣きそうな顔に変わりはなかった。
そんな顔つきのティスリを、オレは初めて見たものだから驚いて言葉を失っていたわけだが。
そんなティスリは、心配そうな眼差しをオレに向けてきた。
「体調はどうですか?」
「まだ熱っぽいが……さっきよりはラクになった気がするよ。ところでここはどこだ?」
「キャンプしていた場所から、一番近い宿場町に来ました。その宿屋です」
「もう着いていたのか」
「あなたは、魔動車で寝入ってから四時間は寝ていましたよ」
「え? そうだったのか……ってか、どうやってオレをこのベッドにまで運んだんだ?」
「魔法に決まっているでしょう?」
「なるほど。魔動車ごと空を飛べるんだもんな……いずれにしても助かったよ」
「別に……お礼を言われるほどでもありませんから……」
今日のティスリは妙にしおらしくて、なんだか調子が狂ってくるな。
オレが、なんとなく気まずい気分になっているとティスリが言ってきた。
「まだ眠いですか?」
「いや、そうでもない」
「そうですか。では往診してもらいましょう。医師を呼んでくるので大人しくしているのですよ?」
「たかが風邪だろ。別に医者に診てもらわなくても寝てれば──」
「風邪は万病の元なのです。早く治るのに越したことはありません」
「分かったよ。じゃあお願いする」
オレが頷くと、ティスリは「大人しくしているのですよ?」と念を押して出ていった。
そんなティスリの後ろ姿を思い起こしながら、オレは心底意外に思っていた。
うーむ……もしかして、オレのことを気遣ってくれているのだろうか?
まさか王女殿下サマに気遣ってもらえるとは思いもよらず、オレは戸惑いの感情さえ浮かべていた。
これがただの貴族なら、酷い場合だとキャンプ場で捨て置かれてもおかしくはないが……
「まぁ……ティスリがそんなことをするはずもないか」
思い返してみれば、ティスリは口は悪いし文句も言うし、あと何かに付けて張り合おうとする負けず嫌いだし気は強いし、とにかくまぁ性格に難のある人間ではあるのだが、しかし平民のオレでもぞんざいに扱うことはなかった。
そんなティスリなのだから、邪魔になったからといって従者を捨て置くなどということはあり得ないだろう。
だからある意味、ティスリが心配してくれているのは当然だとさえ言えた。
なのにどうして、オレはこうも驚いているのだろう……?
驚いているというか、戸惑っているというか……
あるいは、ただの従者に過ぎないというのに、主の手を煩わせていることに気後れしているのだろうか?
不可解な自分の感情に頭がこんがらがっていると、扉がノックされた。
「アルデ、医師を連れてきました。入りますよ?」
「あ、ああ……いいよ」
ティスリがずいぶんと早く帰ってきて、その後ろに続く初老の医者は若干息を切らせて言った。
「ま、まさか、往診に飛んでいく日が来ようとは思わなんだ……」
どうやら、文字通りに飛行魔法で飛んできたらしい。
別にそんなに慌てなくても、ただの風邪なんだから問題ないというのに……オレはそんなことを思っていたが、ティスリは至って真剣な表情で医者に言った。
「さぁ先生。この人です。診察をお願いします」
「分かった分かった……せっかちなお嬢さんだな」
そして問診から始まって検査が進んでいく。
途中、胸に聴診器を当てるために上着を脱いだら、診察を見守っていたティスリが「脱ぐなら脱ぐと一言いってください!」と文句を言ってから背中を向けた。
男なんだから、別に上半身くらい問題ないと思うのだが……それに王都の旅館でオレのマッパを見ただろうに。
そんな感じで診察は終わり、医者が病名を告げる。
「ふむ、ただの風邪じゃな」
それを聞いたティスリは、どこかほっとした顔つきになる。
医者が話を続けた。
「昨晩、毛布も掛けずに寝たのが原因じゃろう」
問診時にオレが話したことを指摘され、ティスリは「うっ……」と唸った。
「夜はまだ冷え込むというのに、いったいどうしてそんなことをしたんじゃ?」
それを聞いたティスリは、気まずそうに視線を逸らす。
仕方がないのでオレが答えた。
「えーと昨晩は……いろいろありまして」
「ほぅ……いろいろとな」
ぜんぜん答えになっていないオレの返事に、しかし医者は白髭をしごいて、オレとティスリを眺めながらウンウン頷く。
「若いうちは元気が有り余っているからのぅ。勢い余ってベッドから転げ落ちることもあるだろうがな」
………………何か、どえらい勘違いをさせたような?
ティスリのほうは、医者が何を考えているのか分かっていない様子で首を傾げているが。
「しかし若いの。いくらなんでもまだ夜は冷えるのじゃから、転げ落ちたまま果ててしまってはいかんぞ?」
「は、はぁ……気をつけます……」
オレは曖昧に答えたが、しかしティスリはまだ分かっていないようで、話を掘り返そうとする。
「あのう……どういう意味でしょう? わたしたち、昨夜は野宿をしていて、だから寝袋で寝ようとしていたのですが……」
「なんと!」
それを聞いた医者は大仰に驚いて見せた。
「まさか野外プレイとは!」
「プレイじゃねぇよ!?」
思わず大声をあげたせいでオレはむせてしまった。
「アルデ? どうしたのです急に。喉も痛めているのですから大声を出してはダメでしょう?」
医者の考えが未だに分かっていないティスリは、オレの背中に手を伸ばしてさすってくれるのだが……
……なんか、今日は妙に優しいな、コイツ。
あ、そうか……オレが体調を崩したのは自分のせいだと思ってて、だから優しいのか。いやまったくその通りではあるのだが。
しかしこの距離感だと、目の前の医者をますます勘違いさせるような……
案の定、医者は分かったような顔つきで言ってくる。
「とにかくじゃ。人の趣味趣向にとやかく言うつもりはないが、野外ともなればなおさら冷えるのじゃから防寒対策はしっかりしなさい」
趣味趣向で片付けられるのは大変に不本意ではあるのだが……
今この場で、医者の考えを明らかにしてしまえば、またぞろティスリが不敬罪だのなんだの騒ぎそうだから黙っておこう……
そんなティスリを見ると、意気消沈した様子で医者に言った。
「はい、そうですね……以後、気をつけます」
勘違いとすれ違いの会話は、なぜか奇跡的に繋がった。オレは内心胸を撫で下ろす。
すると医者も満足げに頷いていた。
「分かればよろしい。では薬を出しておくから、今日は暖かくして寝るんじゃぞ。もちろん、今夜は安静にするように」
「ええ、分かりました」
医者が考える安静と、ティスリが考える安静は、まったくの別種であることはオレだけが理解する。
それから医者は薬を置いてから退室した。
するとティスリは不思議そうに言ってくる。
「最近は、野宿のことを野外プレイと言ったりもするのですね」
思わず「ちげぇよ!?」と叫びそうになったが……
そしたら、好奇心強めのティスリは、正しい意味を根掘り葉掘りと聞いてくるだろうから……
「こ、この地方独自の言い回しでは?」
などと言うしかないのだった……
目を開けると、そこは小さな宿屋の一室だった。オレはベッドに寝ていて、枕元にはティスリが座っている。額の冷たい感覚は濡れタオルだった。ティスリがタオルを置いてくれたのだろうか?
意外に思っていると、オレが目覚めたことに気づいてティスリが言った。
「目が冷めたようですね。具合はどうですか?」
ティスリがそんなことを聞いてくるのだが……しかしオレは、ティスリの表情にあっけに取られて言葉を失う。
「アルデ……どうしたのです? も、もしかして口がきけないほどに具合が……!?」
「あ、いや……大丈夫だ。心配ない……」
「お、驚かせないでください……もぅ……」
そういったティスリは安堵したようだが、今にも泣きそうな顔に変わりはなかった。
そんな顔つきのティスリを、オレは初めて見たものだから驚いて言葉を失っていたわけだが。
そんなティスリは、心配そうな眼差しをオレに向けてきた。
「体調はどうですか?」
「まだ熱っぽいが……さっきよりはラクになった気がするよ。ところでここはどこだ?」
「キャンプしていた場所から、一番近い宿場町に来ました。その宿屋です」
「もう着いていたのか」
「あなたは、魔動車で寝入ってから四時間は寝ていましたよ」
「え? そうだったのか……ってか、どうやってオレをこのベッドにまで運んだんだ?」
「魔法に決まっているでしょう?」
「なるほど。魔動車ごと空を飛べるんだもんな……いずれにしても助かったよ」
「別に……お礼を言われるほどでもありませんから……」
今日のティスリは妙にしおらしくて、なんだか調子が狂ってくるな。
オレが、なんとなく気まずい気分になっているとティスリが言ってきた。
「まだ眠いですか?」
「いや、そうでもない」
「そうですか。では往診してもらいましょう。医師を呼んでくるので大人しくしているのですよ?」
「たかが風邪だろ。別に医者に診てもらわなくても寝てれば──」
「風邪は万病の元なのです。早く治るのに越したことはありません」
「分かったよ。じゃあお願いする」
オレが頷くと、ティスリは「大人しくしているのですよ?」と念を押して出ていった。
そんなティスリの後ろ姿を思い起こしながら、オレは心底意外に思っていた。
うーむ……もしかして、オレのことを気遣ってくれているのだろうか?
まさか王女殿下サマに気遣ってもらえるとは思いもよらず、オレは戸惑いの感情さえ浮かべていた。
これがただの貴族なら、酷い場合だとキャンプ場で捨て置かれてもおかしくはないが……
「まぁ……ティスリがそんなことをするはずもないか」
思い返してみれば、ティスリは口は悪いし文句も言うし、あと何かに付けて張り合おうとする負けず嫌いだし気は強いし、とにかくまぁ性格に難のある人間ではあるのだが、しかし平民のオレでもぞんざいに扱うことはなかった。
そんなティスリなのだから、邪魔になったからといって従者を捨て置くなどということはあり得ないだろう。
だからある意味、ティスリが心配してくれているのは当然だとさえ言えた。
なのにどうして、オレはこうも驚いているのだろう……?
驚いているというか、戸惑っているというか……
あるいは、ただの従者に過ぎないというのに、主の手を煩わせていることに気後れしているのだろうか?
不可解な自分の感情に頭がこんがらがっていると、扉がノックされた。
「アルデ、医師を連れてきました。入りますよ?」
「あ、ああ……いいよ」
ティスリがずいぶんと早く帰ってきて、その後ろに続く初老の医者は若干息を切らせて言った。
「ま、まさか、往診に飛んでいく日が来ようとは思わなんだ……」
どうやら、文字通りに飛行魔法で飛んできたらしい。
別にそんなに慌てなくても、ただの風邪なんだから問題ないというのに……オレはそんなことを思っていたが、ティスリは至って真剣な表情で医者に言った。
「さぁ先生。この人です。診察をお願いします」
「分かった分かった……せっかちなお嬢さんだな」
そして問診から始まって検査が進んでいく。
途中、胸に聴診器を当てるために上着を脱いだら、診察を見守っていたティスリが「脱ぐなら脱ぐと一言いってください!」と文句を言ってから背中を向けた。
男なんだから、別に上半身くらい問題ないと思うのだが……それに王都の旅館でオレのマッパを見ただろうに。
そんな感じで診察は終わり、医者が病名を告げる。
「ふむ、ただの風邪じゃな」
それを聞いたティスリは、どこかほっとした顔つきになる。
医者が話を続けた。
「昨晩、毛布も掛けずに寝たのが原因じゃろう」
問診時にオレが話したことを指摘され、ティスリは「うっ……」と唸った。
「夜はまだ冷え込むというのに、いったいどうしてそんなことをしたんじゃ?」
それを聞いたティスリは、気まずそうに視線を逸らす。
仕方がないのでオレが答えた。
「えーと昨晩は……いろいろありまして」
「ほぅ……いろいろとな」
ぜんぜん答えになっていないオレの返事に、しかし医者は白髭をしごいて、オレとティスリを眺めながらウンウン頷く。
「若いうちは元気が有り余っているからのぅ。勢い余ってベッドから転げ落ちることもあるだろうがな」
………………何か、どえらい勘違いをさせたような?
ティスリのほうは、医者が何を考えているのか分かっていない様子で首を傾げているが。
「しかし若いの。いくらなんでもまだ夜は冷えるのじゃから、転げ落ちたまま果ててしまってはいかんぞ?」
「は、はぁ……気をつけます……」
オレは曖昧に答えたが、しかしティスリはまだ分かっていないようで、話を掘り返そうとする。
「あのう……どういう意味でしょう? わたしたち、昨夜は野宿をしていて、だから寝袋で寝ようとしていたのですが……」
「なんと!」
それを聞いた医者は大仰に驚いて見せた。
「まさか野外プレイとは!」
「プレイじゃねぇよ!?」
思わず大声をあげたせいでオレはむせてしまった。
「アルデ? どうしたのです急に。喉も痛めているのですから大声を出してはダメでしょう?」
医者の考えが未だに分かっていないティスリは、オレの背中に手を伸ばしてさすってくれるのだが……
……なんか、今日は妙に優しいな、コイツ。
あ、そうか……オレが体調を崩したのは自分のせいだと思ってて、だから優しいのか。いやまったくその通りではあるのだが。
しかしこの距離感だと、目の前の医者をますます勘違いさせるような……
案の定、医者は分かったような顔つきで言ってくる。
「とにかくじゃ。人の趣味趣向にとやかく言うつもりはないが、野外ともなればなおさら冷えるのじゃから防寒対策はしっかりしなさい」
趣味趣向で片付けられるのは大変に不本意ではあるのだが……
今この場で、医者の考えを明らかにしてしまえば、またぞろティスリが不敬罪だのなんだの騒ぎそうだから黙っておこう……
そんなティスリを見ると、意気消沈した様子で医者に言った。
「はい、そうですね……以後、気をつけます」
勘違いとすれ違いの会話は、なぜか奇跡的に繋がった。オレは内心胸を撫で下ろす。
すると医者も満足げに頷いていた。
「分かればよろしい。では薬を出しておくから、今日は暖かくして寝るんじゃぞ。もちろん、今夜は安静にするように」
「ええ、分かりました」
医者が考える安静と、ティスリが考える安静は、まったくの別種であることはオレだけが理解する。
それから医者は薬を置いてから退室した。
するとティスリは不思議そうに言ってくる。
「最近は、野宿のことを野外プレイと言ったりもするのですね」
思わず「ちげぇよ!?」と叫びそうになったが……
そしたら、好奇心強めのティスリは、正しい意味を根掘り葉掘りと聞いてくるだろうから……
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