45 / 245
第2章
第1話 お姉様のあの攻勢魔法は、今度はわたしたちに向けられるのですよ?
しおりを挟む
「お姉様はまだ見つかりませんの!?」
リリィは、議場で声を荒げて親衛隊長のラーフルに問うと、彼女は神妙な面持ちで立ち上がりながら、情けないことを言ってきました。
「はい、申し訳ありません……王都近隣の宿場町までは追跡できたのですが、その後、殿下の魔動車に追いつくことが出来ず……見失ってしまいました」
「現在の捜索網はどうなっているのです!」
「数十台の魔動車を購入し、殿下の魔動車が向かわれた方角に向かってローラー作戦を展開しておりますが、まだ発見には至っておりません」
「お姉様は、方向転換されているかもしれないでしょう!?」
「そのときは……現在、領主達に『ティアリース殿下を名乗る人物が自領に現れたなら、丁重にお持てなししつつも、すぐさま王宮に打診すること』と通達しておりますゆえ、例え方向転換したとしても発見できるものと思われます」
「王都から出立されたお姉様が、身分を名乗り出るわけないでしょう!」
「可能性は低いと思われますがゼロとも言い切れません。何かしらの理由で身分を明かさねばならないこともあるかと。そのときは、必ず捕捉できるものと思われます」
「何かしらの理由とはなんですか!」
「そ、それは……定かではありませんが……」
「それにお姉様を騙る輩が現れたらどうするのです!」
「そこは大きな問題はないかと。これまで王族を騙った人間はおりませんし、万が一にも騙りなどすれば、すぐバレる上に即刻処刑ですので」
「分かりました、もういいです……!」
ラーフルは恭しく頭を垂れると着席しました。
「他に何か案はありませんか!?」
わたしが、議場に集まった約300人の上級貴族たちに問いかけると、軍務を司る貴族が手を上げてきました。
「近衛と親衛隊だけではなく、国軍と警備隊を動かすのはいかがでしょうか?」
「どちらもお姉様のお顔を知らないでしょう?」
「そこは似顔絵を配布しては?」
「お姉様は、自身のお姿が周知されるのをよしとしませんでした。だというのに、そのお姉様を捜すためにお姿を晒すというのですか? 仮にそれでお姉様が見つかったとして、お姿を晒したことへの怒りはどうやって静めるのです?」
「た、確かに……申し訳ございません」
彼も、空中庭園での一戦は目撃していますから、それを思い出したのでしょう。顔から血の気を引かせて着席してしまいました。
そもそも、市中警備と治安維持が目的の警備隊だけならまだしも、対外的な戦闘が任務である国軍まで動かしては目立ち過ぎです。お姉様なら、国軍が市中にいるだけで不審に思うでしょうし、警備隊の制服を着せたとしても、その人数の多さだけで状況を察するでしょう。
わたしが苦虫を噛みつぶしたかのような気分でいると、別の貴族が挙手をしてきました。
「では、あのアルデ・ラーマを指名手配にするのはいかがでしょうか? あの男なら似顔絵を公開しても問題ないでしょうし、警備隊だけでなく、冒険者や臣民からの情報も得られます。それでも見つからない場合は、あの男の家族を捕らえればいいかと。家族の所在は掴んでおりますので」
そんな意見に、わたしは再びため息をついてから答えます。
「あのですね……信じたくはないことですが万が一にでも、お姉様があの間男を気に入っていたらどうするつもりです」
「と、言いますと……?」
「間男が指名手配されているとお姉様が知るや否や、この王都に攻め込んでくるやもしれません」
「そ、そんな……まさか……」
「しかし『お姉様が力尽くで間男に誘拐された』ことのほうが信じられないのですよ? 自分の意志で間男と行動を共にしていると考えたほうが自然です。だとしたらあの男はお姉様の従者です。にもかかわらず、お姉様の従者を指名手配するのですか?」
「……そ、それは……」
「いわんや家族を人質に取るなど言語道断です。それでお姉様の不興を買ったなら、お姉様のあの攻勢魔法は、今度はわたしたちに向けられるのですよ? それを覚悟の上で、あの間男を指名手配にするというのですね?」
「も、申し訳ございませんでした……」
やはりこの貴族も、顔面蒼白になって着席してしまいました。
結局のところ……一騎当千かつ才色兼備であらせられるお姉様を出し抜く策など元よりないわけで……
非常に消極的ではありますが、現在ラーフルが遂行している作戦以外、わたしたちに打ち手はないようでした。
「もういいです……分かりました」
わたしはため息をついてからラーフルに視線を送りました。
「ラーフルは、引き続きローラー作戦でお姉様の捜索に当たってください」
「承知致しました」
「わたしは、お姉様が抜けた分の公務をこなさねばなりません。各部署でも今やてんてこ舞いなのですから、皆さん、それぞれの仕事はこれまで以上に迅速かつ正確にこなしてください。いいですね?」
わたしが議場の貴族達を睨み付けると、彼らはげんなりした表情を隠すこともなく、しかしやらざるを得ないわけですから頷くしかないのでした。
お姉様は、いったいどれほどの仕事量をこなしていたのか……この議場にいる300余名の仕事量を一人で安々とこなしていたわけですから、その凄まじさを改めて痛感するしかないですね、本当に……
リリィは、議場で声を荒げて親衛隊長のラーフルに問うと、彼女は神妙な面持ちで立ち上がりながら、情けないことを言ってきました。
「はい、申し訳ありません……王都近隣の宿場町までは追跡できたのですが、その後、殿下の魔動車に追いつくことが出来ず……見失ってしまいました」
「現在の捜索網はどうなっているのです!」
「数十台の魔動車を購入し、殿下の魔動車が向かわれた方角に向かってローラー作戦を展開しておりますが、まだ発見には至っておりません」
「お姉様は、方向転換されているかもしれないでしょう!?」
「そのときは……現在、領主達に『ティアリース殿下を名乗る人物が自領に現れたなら、丁重にお持てなししつつも、すぐさま王宮に打診すること』と通達しておりますゆえ、例え方向転換したとしても発見できるものと思われます」
「王都から出立されたお姉様が、身分を名乗り出るわけないでしょう!」
「可能性は低いと思われますがゼロとも言い切れません。何かしらの理由で身分を明かさねばならないこともあるかと。そのときは、必ず捕捉できるものと思われます」
「何かしらの理由とはなんですか!」
「そ、それは……定かではありませんが……」
「それにお姉様を騙る輩が現れたらどうするのです!」
「そこは大きな問題はないかと。これまで王族を騙った人間はおりませんし、万が一にも騙りなどすれば、すぐバレる上に即刻処刑ですので」
「分かりました、もういいです……!」
ラーフルは恭しく頭を垂れると着席しました。
「他に何か案はありませんか!?」
わたしが、議場に集まった約300人の上級貴族たちに問いかけると、軍務を司る貴族が手を上げてきました。
「近衛と親衛隊だけではなく、国軍と警備隊を動かすのはいかがでしょうか?」
「どちらもお姉様のお顔を知らないでしょう?」
「そこは似顔絵を配布しては?」
「お姉様は、自身のお姿が周知されるのをよしとしませんでした。だというのに、そのお姉様を捜すためにお姿を晒すというのですか? 仮にそれでお姉様が見つかったとして、お姿を晒したことへの怒りはどうやって静めるのです?」
「た、確かに……申し訳ございません」
彼も、空中庭園での一戦は目撃していますから、それを思い出したのでしょう。顔から血の気を引かせて着席してしまいました。
そもそも、市中警備と治安維持が目的の警備隊だけならまだしも、対外的な戦闘が任務である国軍まで動かしては目立ち過ぎです。お姉様なら、国軍が市中にいるだけで不審に思うでしょうし、警備隊の制服を着せたとしても、その人数の多さだけで状況を察するでしょう。
わたしが苦虫を噛みつぶしたかのような気分でいると、別の貴族が挙手をしてきました。
「では、あのアルデ・ラーマを指名手配にするのはいかがでしょうか? あの男なら似顔絵を公開しても問題ないでしょうし、警備隊だけでなく、冒険者や臣民からの情報も得られます。それでも見つからない場合は、あの男の家族を捕らえればいいかと。家族の所在は掴んでおりますので」
そんな意見に、わたしは再びため息をついてから答えます。
「あのですね……信じたくはないことですが万が一にでも、お姉様があの間男を気に入っていたらどうするつもりです」
「と、言いますと……?」
「間男が指名手配されているとお姉様が知るや否や、この王都に攻め込んでくるやもしれません」
「そ、そんな……まさか……」
「しかし『お姉様が力尽くで間男に誘拐された』ことのほうが信じられないのですよ? 自分の意志で間男と行動を共にしていると考えたほうが自然です。だとしたらあの男はお姉様の従者です。にもかかわらず、お姉様の従者を指名手配するのですか?」
「……そ、それは……」
「いわんや家族を人質に取るなど言語道断です。それでお姉様の不興を買ったなら、お姉様のあの攻勢魔法は、今度はわたしたちに向けられるのですよ? それを覚悟の上で、あの間男を指名手配にするというのですね?」
「も、申し訳ございませんでした……」
やはりこの貴族も、顔面蒼白になって着席してしまいました。
結局のところ……一騎当千かつ才色兼備であらせられるお姉様を出し抜く策など元よりないわけで……
非常に消極的ではありますが、現在ラーフルが遂行している作戦以外、わたしたちに打ち手はないようでした。
「もういいです……分かりました」
わたしはため息をついてからラーフルに視線を送りました。
「ラーフルは、引き続きローラー作戦でお姉様の捜索に当たってください」
「承知致しました」
「わたしは、お姉様が抜けた分の公務をこなさねばなりません。各部署でも今やてんてこ舞いなのですから、皆さん、それぞれの仕事はこれまで以上に迅速かつ正確にこなしてください。いいですね?」
わたしが議場の貴族達を睨み付けると、彼らはげんなりした表情を隠すこともなく、しかしやらざるを得ないわけですから頷くしかないのでした。
お姉様は、いったいどれほどの仕事量をこなしていたのか……この議場にいる300余名の仕事量を一人で安々とこなしていたわけですから、その凄まじさを改めて痛感するしかないですね、本当に……
6
お気に入りに追加
366
あなたにおすすめの小説

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

平凡すぎる、と追放された俺。実は大量スキル獲得可のチート能力『無限変化』の使い手でした。俺が抜けてパーティが瓦解したから今更戻れ?お断りです
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
★ファンタジーカップ参加作品です。
応援していただけたら執筆の励みになります。
《俺、貸します!》
これはパーティーを追放された男が、その実力で上り詰め、唯一無二の『レンタル冒険者』として無双を極める話である。(新形式のざまぁもあるよ)
ここから、直接ざまぁに入ります。スカッとしたい方は是非!
「君みたいな平均的な冒険者は不要だ」
この一言で、パーティーリーダーに追放を言い渡されたヨシュア。
しかしその実、彼は平均を装っていただけだった。
レベル35と見せかけているが、本当は350。
水属性魔法しか使えないと見せかけ、全属性魔法使い。
あまりに圧倒的な実力があったため、パーティーの中での力量バランスを考え、あえて影からのサポートに徹していたのだ。
それどころか攻撃力・防御力、メンバー関係の調整まで全て、彼が一手に担っていた。
リーダーのあまりに不足している実力を、ヨシュアのサポートにより埋めてきたのである。
その事実を伝えるも、リーダーには取り合ってもらえず。
あえなく、追放されてしまう。
しかし、それにより制限の消えたヨシュア。
一人で無双をしていたところ、その実力を美少女魔導士に見抜かれ、『レンタル冒険者』としてスカウトされる。
その内容は、パーティーや個人などに借りられていき、場面に応じた役割を果たすというものだった。
まさに、ヨシュアにとっての天職であった。
自分を正当に認めてくれ、力を発揮できる環境だ。
生まれつき与えられていたギフト【無限変化】による全武器、全スキルへの適性を活かして、様々な場所や状況に完璧な適応を見せるヨシュア。
目立ちたくないという思いとは裏腹に、引っ張りだこ。
元パーティーメンバーも彼のもとに帰ってきたいと言うなど、美少女たちに溺愛される。
そうしつつ、かつて前例のない、『レンタル』無双を開始するのであった。
一方、ヨシュアを追放したパーティーリーダーはと言えば、クエストの失敗、メンバーの離脱など、どんどん破滅へと追い込まれていく。
ヨシュアのスーパーサポートに頼りきっていたこと、その真の強さに気づき、戻ってこいと声をかけるが……。
そのときには、もう遅いのであった。

八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます
海夏世もみじ
ファンタジー
月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。
だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。
彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる