26 / 236
第1章
第26話 つまり、子供ができるようなことをしたと……
しおりを挟む
「逃げられた!? それはいったいどういうことです!」
アルデ逃亡の第一報に、リリィは怒号を放ちました。
しかしわたしの怒りもなんのその、ラーフルは淡々と言ってきます。
「我々が地下拘置所を出てから少しして、容疑者の元同僚が拘置所を訪れたとのことで……」
「元同僚って……あの間男は衛士でしたわよね? 拘置所の労務とは関係のない衛士がなんのために?」
「どうやら私刑を企てていたようですが……返り討ちに遭い、開け放たれたままの鉄格子から容疑者は逃亡したとのことです」
「馬鹿なんですの!? いったい誰ですかその衛士とやらは!?」
「マテオ家の長男でリゴールという男です」
「知りませんよそんな貴族!」
「は、はぁ……」
「とにかくそのリゴールとやらは厳罰に処しなさい!」
「かしこまりました……ただリゴールが気になることを申しておりまして」
「気になることとはなんです?」
「リゴールはあくまでも尋問しただけと言い張っていますが、それはともかく、その尋問の末に容疑者が容疑を認めたと」
「容疑を認めた? お姉様をたぶらかしたことですか?」
「ええ……それはつまり……」
「だったら早くあの間男を打ち首になさい!」
「いやですからリリィ様。容疑を認めたということはすなわち、アレを公言したのも同然なわけで……」
「アレとはなんですか!?」
珍しく歯切れの悪い言い回しをしてくるラーフルに、わたしはイライラしながら聞きました。
するとラーフルは、頬を赤らめて言ってきます。
「つまり、子供ができるようなことをしたと……」
「………………!!!?」
わたしは二の句が継げなくなり、ソファの上で呆然となります。
お姉様が出奔されたと聞きつけ、学院寮からイの一番ではせ参じ、陛下に事情を伺った上でとりあえずタコ殴りにしていると、お姉様の所在は掴んでいると聞いたから、今まで大人しく我慢していたというのに……
「い、いったい、あなた方親衛隊は何をしておりましたの!?」
「……面目次第もございません。まさか、あの王女殿下が気を許すなど思いもよらず……」
「お姉様の色香に惑わされない殿方など今までいなかったでしょう!?」
「ええ……ですが殿方らは、王女殿下と話せばすぐに廃人同然になっておりましたので……」
「そんなことは今どうでもいいのです!」
「も、申し訳ございません……」
まずい……まずいですわ……!
何がまずいのかと言えば、大別すると問題は二つあります!
まず、犯罪者がこの王城内を好き勝手にうろついていること。あの間男とお姉様をこれ以上接触させるわけにはいきませんでしたから、お姉様が絶対に立ち寄らないであろう場所──つまり出奔されたこの王城の地下牢に収監したのですが……それが仇になりました。
そしてこちらのほうがよっぽど問題ですが……お姉様と平民間男の間に、子供が出来たということです……!
「陛下に謁見を! 今すぐに!」
わたしが立ち上がるとしかし、ラーフルは首を横に振ります。
「お待ちくださいリリィ様」
「この非常事態に待ってなどいられますか! 陛下は何をなされているのです!」
「リリィ様がタコ殴りされたせいで病床に伏せっております」
「あんなのかすり傷でしょう!?」
「いえ……あばら骨が三本折れるという重症ですが……」
「そんなもの魔法ですぐに治るでしょ!」
「ですがそれ以上に、従姪に殴られたことがトラウマになったようです」
「そんなことで、この緊急時に執務をほったらかしているのですか!?」
陛下は昔から気の弱いところがありましたが……たかがわたしに殴られた程度で、肋骨はおろか心まで折れるとは情けない!
「もういいです! 陛下もお姉様もいない今、第二王位継承者であるわたしが指揮を執ります!」
「それは心強いお言葉ですが、しかしリリィ様……この部屋から出るのは、容疑者の所在がはっきりするまでお待ち頂きたく」
「まだ何かありますの!?」
「容疑者は、魔具を持っています」
「だからなんだというのです!? この王城の近衛隊には魔法士もたくさんいるでしょう!?」
「しかし容疑者が所持する魔具は……おそらく、王女殿下が開発されたものです」
「………………え?」
その言葉を聞いて。
わたしの煮えたぎっていた血液が。
さぁーーーっと、冷えていくのが自分でも分かりました。
「うそ……ですわよね?」
「信じたくはありませんが……リゴールを倒した魔法を解析したところ、王女殿下がよく使われていた爆発系の攻勢魔法であることが分かりました。容疑者は魔法士ではないことから……王女殿下の魔具が容疑者の手に渡ったものと思われます」
「そ、そんな馬鹿な……」
外交・軍事・内政にとどまらず、魔法の天恵まで与えられたお姉様が……そんな天才魔法士が作った魔具を、あの間男が所持していると……?
その魔具の中には、手のひらサイズにもかかわらず、この王都を一瞬で灰燼に帰すものまで含まれているというのに!?
い、いえ……ちょっと待ちなさい。
落ち着きなさいわたし。
お姉様の魔具をあの間男が持っているだなんて、そんなわけあるはずありません……!
だからわたしは、滝汗を流しながらも言い放ちました。
「そもそも! 一体どうやってお姉様から魔具を奪ったというのです!? あのお姉様から!」
使用魔法の解析は正確性に乏しいのです。爆発系の魔法=お姉様の魔具だと決めつけるのは早計にすぎ──
「奪ったのではなく、魔具を下賜されたのだとしたら?」
「……は?」
──ラーフルは、一縷の望みに縋りたいわたしの気持ちを打ち砕くかのように口を開きます。
いつも淡々としている彼女には珍しく、真っ青になって。
「下賜されたのだとしたら、容疑者が王女殿下の魔具を所持していてもおかしくはありません」
「い、いったい何を根拠に──」
「諜報部の報告によれば、この二日間、王女殿下とあの容疑者は、大変に仲睦まじかったとのことです」
「あ、あのお姉様が男になびくなんて──」
「もちろん我々も考えたくはありませんが……仲良くなった男女、魔具の下賜、そしてその……夜の営み……それらをもろもろ合わせて考えると、すべてに辻褄が合ってしまうのです」
「そ、そんな……嘘ですわ……あのお姉様が……」
あの、お姉様が?
美しくて、凛としていて、神々しくて、どんな男にもなびかず孤高の天才を貫いていた、あのお姉様が!?
合意の上で事に及んだと!?
わたしのお姉様が!!!?
「う、う~~~ん……」
「リリィ様!? お気を確かに──」
わたしは、意識が遠のくのを感じたのでした……
アルデ逃亡の第一報に、リリィは怒号を放ちました。
しかしわたしの怒りもなんのその、ラーフルは淡々と言ってきます。
「我々が地下拘置所を出てから少しして、容疑者の元同僚が拘置所を訪れたとのことで……」
「元同僚って……あの間男は衛士でしたわよね? 拘置所の労務とは関係のない衛士がなんのために?」
「どうやら私刑を企てていたようですが……返り討ちに遭い、開け放たれたままの鉄格子から容疑者は逃亡したとのことです」
「馬鹿なんですの!? いったい誰ですかその衛士とやらは!?」
「マテオ家の長男でリゴールという男です」
「知りませんよそんな貴族!」
「は、はぁ……」
「とにかくそのリゴールとやらは厳罰に処しなさい!」
「かしこまりました……ただリゴールが気になることを申しておりまして」
「気になることとはなんです?」
「リゴールはあくまでも尋問しただけと言い張っていますが、それはともかく、その尋問の末に容疑者が容疑を認めたと」
「容疑を認めた? お姉様をたぶらかしたことですか?」
「ええ……それはつまり……」
「だったら早くあの間男を打ち首になさい!」
「いやですからリリィ様。容疑を認めたということはすなわち、アレを公言したのも同然なわけで……」
「アレとはなんですか!?」
珍しく歯切れの悪い言い回しをしてくるラーフルに、わたしはイライラしながら聞きました。
するとラーフルは、頬を赤らめて言ってきます。
「つまり、子供ができるようなことをしたと……」
「………………!!!?」
わたしは二の句が継げなくなり、ソファの上で呆然となります。
お姉様が出奔されたと聞きつけ、学院寮からイの一番ではせ参じ、陛下に事情を伺った上でとりあえずタコ殴りにしていると、お姉様の所在は掴んでいると聞いたから、今まで大人しく我慢していたというのに……
「い、いったい、あなた方親衛隊は何をしておりましたの!?」
「……面目次第もございません。まさか、あの王女殿下が気を許すなど思いもよらず……」
「お姉様の色香に惑わされない殿方など今までいなかったでしょう!?」
「ええ……ですが殿方らは、王女殿下と話せばすぐに廃人同然になっておりましたので……」
「そんなことは今どうでもいいのです!」
「も、申し訳ございません……」
まずい……まずいですわ……!
何がまずいのかと言えば、大別すると問題は二つあります!
まず、犯罪者がこの王城内を好き勝手にうろついていること。あの間男とお姉様をこれ以上接触させるわけにはいきませんでしたから、お姉様が絶対に立ち寄らないであろう場所──つまり出奔されたこの王城の地下牢に収監したのですが……それが仇になりました。
そしてこちらのほうがよっぽど問題ですが……お姉様と平民間男の間に、子供が出来たということです……!
「陛下に謁見を! 今すぐに!」
わたしが立ち上がるとしかし、ラーフルは首を横に振ります。
「お待ちくださいリリィ様」
「この非常事態に待ってなどいられますか! 陛下は何をなされているのです!」
「リリィ様がタコ殴りされたせいで病床に伏せっております」
「あんなのかすり傷でしょう!?」
「いえ……あばら骨が三本折れるという重症ですが……」
「そんなもの魔法ですぐに治るでしょ!」
「ですがそれ以上に、従姪に殴られたことがトラウマになったようです」
「そんなことで、この緊急時に執務をほったらかしているのですか!?」
陛下は昔から気の弱いところがありましたが……たかがわたしに殴られた程度で、肋骨はおろか心まで折れるとは情けない!
「もういいです! 陛下もお姉様もいない今、第二王位継承者であるわたしが指揮を執ります!」
「それは心強いお言葉ですが、しかしリリィ様……この部屋から出るのは、容疑者の所在がはっきりするまでお待ち頂きたく」
「まだ何かありますの!?」
「容疑者は、魔具を持っています」
「だからなんだというのです!? この王城の近衛隊には魔法士もたくさんいるでしょう!?」
「しかし容疑者が所持する魔具は……おそらく、王女殿下が開発されたものです」
「………………え?」
その言葉を聞いて。
わたしの煮えたぎっていた血液が。
さぁーーーっと、冷えていくのが自分でも分かりました。
「うそ……ですわよね?」
「信じたくはありませんが……リゴールを倒した魔法を解析したところ、王女殿下がよく使われていた爆発系の攻勢魔法であることが分かりました。容疑者は魔法士ではないことから……王女殿下の魔具が容疑者の手に渡ったものと思われます」
「そ、そんな馬鹿な……」
外交・軍事・内政にとどまらず、魔法の天恵まで与えられたお姉様が……そんな天才魔法士が作った魔具を、あの間男が所持していると……?
その魔具の中には、手のひらサイズにもかかわらず、この王都を一瞬で灰燼に帰すものまで含まれているというのに!?
い、いえ……ちょっと待ちなさい。
落ち着きなさいわたし。
お姉様の魔具をあの間男が持っているだなんて、そんなわけあるはずありません……!
だからわたしは、滝汗を流しながらも言い放ちました。
「そもそも! 一体どうやってお姉様から魔具を奪ったというのです!? あのお姉様から!」
使用魔法の解析は正確性に乏しいのです。爆発系の魔法=お姉様の魔具だと決めつけるのは早計にすぎ──
「奪ったのではなく、魔具を下賜されたのだとしたら?」
「……は?」
──ラーフルは、一縷の望みに縋りたいわたしの気持ちを打ち砕くかのように口を開きます。
いつも淡々としている彼女には珍しく、真っ青になって。
「下賜されたのだとしたら、容疑者が王女殿下の魔具を所持していてもおかしくはありません」
「い、いったい何を根拠に──」
「諜報部の報告によれば、この二日間、王女殿下とあの容疑者は、大変に仲睦まじかったとのことです」
「あ、あのお姉様が男になびくなんて──」
「もちろん我々も考えたくはありませんが……仲良くなった男女、魔具の下賜、そしてその……夜の営み……それらをもろもろ合わせて考えると、すべてに辻褄が合ってしまうのです」
「そ、そんな……嘘ですわ……あのお姉様が……」
あの、お姉様が?
美しくて、凛としていて、神々しくて、どんな男にもなびかず孤高の天才を貫いていた、あのお姉様が!?
合意の上で事に及んだと!?
わたしのお姉様が!!!?
「う、う~~~ん……」
「リリィ様!? お気を確かに──」
わたしは、意識が遠のくのを感じたのでした……
1
お気に入りに追加
368
あなたにおすすめの小説
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
毎日スキルが増えるのって最強じゃね?
七鳳
ファンタジー
異世界に転生した主人公。
テンプレのような転生に驚く。
そこで出会った神様にある加護をもらい、自由気ままに生きていくお話。
※ストーリー等見切り発車な点御容赦ください。
※感想・誤字訂正などお気軽にコメントください!
勇者、追放される ~仲間がクズばかりだったので、魔王とお茶してのんびり過ごす。戻ってこいと言われても断固拒否。~
秋鷺 照
ファンタジー
強すぎて勇者になってしまったレッグは、パーティーを追放され、一人で魔王城へ行く。美味しいと噂の、魔族領の茶を飲むために!(ちゃんと人類も守る)
クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる