黒帯ちゃんは、幼稚園の先生

未来教育花恋堂

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9 黒帯ちゃんのおもらし ①

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9 黒帯ちゃんのおもらし

 ①幼稚園にも保育園と同じ、午睡がある。それは、延長保育の子たちだ。普通は、お昼を食べて、昼休み、そして、帰りの時間へと活動が結びつく。しかし、保護者の事情で、延長して幼稚園にいる子たちは、お昼寝をするのだ。
  当番制となっていて、今日は、黒帯ちゃんと翼先生が当番だ。
 翼先生が、布団と毛布の名前を言って、黒帯ちゃんが指定された場所に並べる。仲の悪い子の隣にしたり、逆に仲が良すぎてはしゃいでしまう子達は、隣に布団を敷かないのだ。
「翼先生、終わりました」
 翼先生は、黒帯ちゃんの敷いた布団を見て微笑んだ。
「じゃあ、子ども達を連れてくるから、もぞもぞしてる子は寝つきが悪いから、添い寝をしてあげて」
「はい!」
 翼先生は、黒帯ちゃんの頭から下まで見た。
「それにしても、添い寝も黒帯?」
「はい、これが、私の保育のスタイルですから」
 翼先生が、子ども達を連れてきた。
「あっ、黒帯ちゃん、一緒に寝よう、寝よう、ねっ」
 人気の黒帯ちゃんに子どもたちは群がる。
「は~い、良い子のみんな、自分の布団に行きましょう、はい~はい~動いて~」
 子どもたちは、それぞれの布団で寝始めた。
 黒帯ちゃんは、違うクラスに先日、編入した五歳の男の子の布団に添い寝をした。
「いいよ、一人で寝れるから」
「寝るまで、そばにいてあげるよ」
 黒帯ちゃんに慣れていない男の子は、それ以上言わずに一緒に寝た。
 黒帯ちゃんは、股の所が生暖かくなった。もしかして、
「あっ、これって、おもらし」
 となりに寝ていた男の子が大きな声で黒帯ちゃんを指を指して言った。
「黒帯ちゃん、おねしょした、臭いと~もう、出て行って~」
「黒帯ちゃん、おねしょだ、わぁあああ~~~」
 寝ていた子も目を覚まし、柔道着の下の股の濡れている所をにやにやしながら、声を出して見た。

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