17 / 26
③
しおりを挟む
③
「礼! 始め!」
園児は、キャッキャッと練習を始めた。その時に、保護者が練習場にやってきた。
「すぐにやめて下さい!」
「どうかされましたか?」
興奮している保護者は、何を言ってるのか分からなかったが、どうやら黒鬼ちゃんが柔道を教えるのは未熟で危険だからやめるように抗議に来たようだ。保護者の後ろには園長先生や楓先生もいた。
柔道を普段教えている楓先生が保護者に話した。
「これは、健康増進、しいては身を守る護身術にもつながるものですから、ご理解ください」
「柔道を教えるのはいいけっど、非常識な黒帯ちゃんは、ダメです。すぐにやめなさい」
園長先生と楓先生が困った顔をしている。きっと、ここへ来るまでに柔道へご理解いただじぇるように説明があって、納得できずにきたのだろう。
園長先生が笑顔で保護者に話しかけた。
「ごらんください、子どもたち、楽しそうでしょう」
その時だ、園児が痛がって泣いてしまった。
「黒帯ちゃん、足が痛いよ、痛い~~~」
「ほら、黒帯ちゃんに指導は無理! すぐによして!」
黒帯ちゃんは、保護者の言葉とは関係なしに、こんな時は、すぐに全員の活動を止めることにしていた。
「みんな、やめっ!」
子どもたちは、黒帯ちゃんのヤメの合図があると、その場に座ることに決めてあったので、全員が正座した。そして、黒帯ちゃんは走って痛がっている子のそばに行って足の様子をみた。
「捻挫ではなさそうね、ちょっと、ひねったみたいだから、冷やしましょう」
園長先生が、今日は取り合えずやめるように言われて、全員がお教室に帰った。
園長先生と保護者、楓先生、黒帯ちゃんの四人で、これから話し合いをすることになった。もちろん、黒帯ちゃんは、園児に柔道を教えることをやめたくないので、歩きながらどうやって説明しようか、考えていた。
「礼! 始め!」
園児は、キャッキャッと練習を始めた。その時に、保護者が練習場にやってきた。
「すぐにやめて下さい!」
「どうかされましたか?」
興奮している保護者は、何を言ってるのか分からなかったが、どうやら黒鬼ちゃんが柔道を教えるのは未熟で危険だからやめるように抗議に来たようだ。保護者の後ろには園長先生や楓先生もいた。
柔道を普段教えている楓先生が保護者に話した。
「これは、健康増進、しいては身を守る護身術にもつながるものですから、ご理解ください」
「柔道を教えるのはいいけっど、非常識な黒帯ちゃんは、ダメです。すぐにやめなさい」
園長先生と楓先生が困った顔をしている。きっと、ここへ来るまでに柔道へご理解いただじぇるように説明があって、納得できずにきたのだろう。
園長先生が笑顔で保護者に話しかけた。
「ごらんください、子どもたち、楽しそうでしょう」
その時だ、園児が痛がって泣いてしまった。
「黒帯ちゃん、足が痛いよ、痛い~~~」
「ほら、黒帯ちゃんに指導は無理! すぐによして!」
黒帯ちゃんは、保護者の言葉とは関係なしに、こんな時は、すぐに全員の活動を止めることにしていた。
「みんな、やめっ!」
子どもたちは、黒帯ちゃんのヤメの合図があると、その場に座ることに決めてあったので、全員が正座した。そして、黒帯ちゃんは走って痛がっている子のそばに行って足の様子をみた。
「捻挫ではなさそうね、ちょっと、ひねったみたいだから、冷やしましょう」
園長先生が、今日は取り合えずやめるように言われて、全員がお教室に帰った。
園長先生と保護者、楓先生、黒帯ちゃんの四人で、これから話し合いをすることになった。もちろん、黒帯ちゃんは、園児に柔道を教えることをやめたくないので、歩きながらどうやって説明しようか、考えていた。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。



サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
パーフェクトアンドロイド
ことは
キャラ文芸
アンドロイドが通うレアリティ学園。この学園の生徒たちは、インフィニティブレイン社の実験的試みによって開発されたアンドロイドだ。
だが俺、伏木真人(ふしぎまひと)は、この学園のアンドロイドたちとは決定的に違う。
俺はインフィニティブレイン社との契約で、モニターとしてこの学園に入学した。他の生徒たちを観察し、定期的に校長に報告することになっている。
レアリティ学園の新入生は100名。
そのうちアンドロイドは99名。
つまり俺は、生身の人間だ。
▶︎credit
表紙イラスト おーい
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる