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明日香ちゃんの頑張りに対して、黒帯ちゃんに疲れが出てきた。子どもは何かのきっかけで力も出るが、黒帯ちゃんは大人だ、今までに走り続けたのは高校のマラソン大会以来だろう。しかも、空手着の下は厚手で肌を守っているが、紺色上下の小さな陸上部ユニフォームのランパンは足の上まで露出している。
「わああっ、小さな虫が足についた~、いやっ、しっ、しっ、ふう~取れた」
「黒帯ちゃん、てんとうむしだよ、はっははは~~」
明日香ちゃんに笑われながらも、小さなコバエとの戦いだ。空手などの武道なら勝てる自信がある。しかし、小さなわけのわかんない虫には、黒帯rちゃんは弱いのだ。足の肌がかゆくてかいている。
「黒帯ちゃん、アオガエルがいるよ、ほら、出てきた!」
「ぎゃぁあぁあぁあああ・・・」
「あっははは~、黒帯ちゃん、颯真先生や翼先生に強いのに、こんな小さなカエルに弱いんだね」
黒帯ちゃんは、カエルと認識してから見たら大丈夫だけど、突然目の前に現れた小さな怪獣に感じてしまう。もっとも、カエルを手に持つことはない。
黒帯ちゃんが生き物に騒げば騒ぐほど、明日香ちゃんは苦しくても走り続けることができた。走っているだけに集中すると苦しいだけだけど、こうやって、小さなドラマと出会うと気が晴れるようだ。
「黒帯ちゃん、頑張って、ゴールはちかいよ、ねっ、明日香がついているからね」
走り出した時と立場が逆転して、最初、黒帯ちゃんが明日香ちゃんを励ましていたけど、今は、明日香ちゃんに励まされている。
二人は、走り出した時から、今も手を繋いだまま、一緒に走り続けている。親子マラソンのゴールは近い。
ゴールテープを胸にスタート地点にたどり着いた。
黒帯ちゃんの予想通りに、見ている人達がラストの二人に盛大な拍手をしてくれた。
「お帰り、明日香、頑張ったね、凜先生、本当にありがとうございました」
「黒帯ちゃん、お帰り、そして、お疲れ様」
明日香ちゃんは元気だが、黒帯ちゃんは芝生の上で座りこんだ。
「は~ぁ~は~ぁ~、明日香ちゃん、頑張ったね」
「黒帯ちゃん、一緒に走ってくれてありがとう」
二人は笑顔で称え合った。
黒帯ちゃんが足にコチョコチョ感を感じて見てみると、五匹ぐらいのアリが太ももを這っていた。アリを手で払って嚙まれるのも嫌なので、何か葉がないか辺りを探しているうちに、 アリは暗いランパンの中に潜っていく。
「きゃぁあぁああああ~~~~・・・」
明日香ちゃんは、また、黒帯ちゃんが生き物に騒いでいることを察していてニコニコしながら、黒帯ちゃんに抱きついた。
「明日香、あしたから、遅くてもみんなと鬼ごっこや競争する、だって、走ることだけでなくて、その他にも楽しいことが、い~~~~ぱい、あるから、黒帯ちゃん、だ~いすき、チュウ・・」
黒帯ちゃんは明日香ちゃんに抱き疲れて寝ころび、ランパン内に進入されたアリに違和感をおぼえながらも、ニコニコ顔の明日香ちゃんを見て、とってもうれしかった。腰にまいてある黒帯の先を締めなおした。
明日香ちゃんの頑張りに対して、黒帯ちゃんに疲れが出てきた。子どもは何かのきっかけで力も出るが、黒帯ちゃんは大人だ、今までに走り続けたのは高校のマラソン大会以来だろう。しかも、空手着の下は厚手で肌を守っているが、紺色上下の小さな陸上部ユニフォームのランパンは足の上まで露出している。
「わああっ、小さな虫が足についた~、いやっ、しっ、しっ、ふう~取れた」
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「黒帯ちゃん、頑張って、ゴールはちかいよ、ねっ、明日香がついているからね」
走り出した時と立場が逆転して、最初、黒帯ちゃんが明日香ちゃんを励ましていたけど、今は、明日香ちゃんに励まされている。
二人は、走り出した時から、今も手を繋いだまま、一緒に走り続けている。親子マラソンのゴールは近い。
ゴールテープを胸にスタート地点にたどり着いた。
黒帯ちゃんの予想通りに、見ている人達がラストの二人に盛大な拍手をしてくれた。
「お帰り、明日香、頑張ったね、凜先生、本当にありがとうございました」
「黒帯ちゃん、お帰り、そして、お疲れ様」
明日香ちゃんは元気だが、黒帯ちゃんは芝生の上で座りこんだ。
「は~ぁ~は~ぁ~、明日香ちゃん、頑張ったね」
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「きゃぁあぁああああ~~~~・・・」
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「明日香、あしたから、遅くてもみんなと鬼ごっこや競争する、だって、走ることだけでなくて、その他にも楽しいことが、い~~~~ぱい、あるから、黒帯ちゃん、だ~いすき、チュウ・・」
黒帯ちゃんは明日香ちゃんに抱き疲れて寝ころび、ランパン内に進入されたアリに違和感をおぼえながらも、ニコニコ顔の明日香ちゃんを見て、とってもうれしかった。腰にまいてある黒帯の先を締めなおした。
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