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会いたくない先生が小走りでやってきた。真由美先生だ。
「凜先生、また、私が先生のクラスに入ることになったじゃない、新採だからって、いいかげんにやってないで、自分のクラスをちゃんと見てよね、取り合えず、怪我をしないようにみとくけど、それと、その空手着、臭いけどあらったの?」
「あっ、・・真由美先生、お忙しいところすみません、急いでいるので、後はお願いします、ははっ・・」
黒帯ちゃんは会話を切らないといつまでも続きそうなので終わらせて、奈々ちゃんのいるお部屋に向かった。
「奈々ちゃん、お母さんから電話があってね、大和君にいじめられてるって、何があったか、先生に教えてくれるかな」
「やだっ!」
「奈々ちゃん、どうして嫌なのかな、教えてくれないと大和君に奈々ちゃんと仲良くするように話せないよ、ねえ、教えて」
「や~だぁ!」
奈々ちゃんは、部屋を出て行ってしまった。次は、大和君に何があったのか聞いてみた。
「奈々ちゃんが悪いんだ! 黒帯ちゃん、聞いてよ、僕の持っていた積み木を勝手に取って走っていってね、だから、追いかけて返してって言ったんだ、でも、返してくれないから奈々ちゃんの手から取り返したら叩いたり蹴ったり、かみつこうとしたから逃げていたら、奈々ちゃんが転んで泣いて、いじめられたって言ってるんだよ、僕、奈々ちゃんを泣かしたって真由美先生に怒られちゃったんだからね」
大和君の様子からだいたい状況がつかめた。
「奈々ちゃんと仲良しになろうか」
「絶対に、いやっ!」
大人の黒帯ちゃんの言うことを二人とも聞いてくれない。まずは、大和君から勝手にとっていった奈々ちゃんに大和君に謝るようにさせることだ。そして、大和君も奈々ちゃんから無理に取り上げたことを謝らせて仲良くさせる。
いったい、どうしたら・・・
会いたくない先生が小走りでやってきた。真由美先生だ。
「凜先生、また、私が先生のクラスに入ることになったじゃない、新採だからって、いいかげんにやってないで、自分のクラスをちゃんと見てよね、取り合えず、怪我をしないようにみとくけど、それと、その空手着、臭いけどあらったの?」
「あっ、・・真由美先生、お忙しいところすみません、急いでいるので、後はお願いします、ははっ・・」
黒帯ちゃんは会話を切らないといつまでも続きそうなので終わらせて、奈々ちゃんのいるお部屋に向かった。
「奈々ちゃん、お母さんから電話があってね、大和君にいじめられてるって、何があったか、先生に教えてくれるかな」
「やだっ!」
「奈々ちゃん、どうして嫌なのかな、教えてくれないと大和君に奈々ちゃんと仲良くするように話せないよ、ねえ、教えて」
「や~だぁ!」
奈々ちゃんは、部屋を出て行ってしまった。次は、大和君に何があったのか聞いてみた。
「奈々ちゃんが悪いんだ! 黒帯ちゃん、聞いてよ、僕の持っていた積み木を勝手に取って走っていってね、だから、追いかけて返してって言ったんだ、でも、返してくれないから奈々ちゃんの手から取り返したら叩いたり蹴ったり、かみつこうとしたから逃げていたら、奈々ちゃんが転んで泣いて、いじめられたって言ってるんだよ、僕、奈々ちゃんを泣かしたって真由美先生に怒られちゃったんだからね」
大和君の様子からだいたい状況がつかめた。
「奈々ちゃんと仲良しになろうか」
「絶対に、いやっ!」
大人の黒帯ちゃんの言うことを二人とも聞いてくれない。まずは、大和君から勝手にとっていった奈々ちゃんに大和君に謝るようにさせることだ。そして、大和君も奈々ちゃんから無理に取り上げたことを謝らせて仲良くさせる。
いったい、どうしたら・・・
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