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第五十六話 鏡の意図
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いよいよ鏡の核心へと近づいた。邪神を討つために用意した鏡の仕組み、それに古文書となる粘土板の謎も、代々鏡の者に受け継がれてきた霊力の発端もすべて解き明かされるのだ。
神々は先ず、祭壇を設置するに当たり適した土地を探したと言う。祭壇が力を発揮するのに必要な地力がこの上郷には有ったようだ。
足元の景色が変われば、それは池が掘られる前の状態であった。測量をしたのだろうか、池の形に光が走れば一瞬にして土が消えたのである。神々が言うに土を圧縮したようだ。
穴の大きさと深さは祭壇を作動させるに必要な寸法のようだ。間もなく祭壇がその中心へとゆっくり降りて行ったのである。
「しかし一体何を作動させるというのか……」
この祭壇は時を無にする道具の様だ、祭壇が作動した時点で時と言うものが存在しなくなると言う。
「時が存在しない……という事は……」
祭壇と剣、それに勾玉が磨いたばかりの状態を保っていたのは、この道具によって時が存在しないからであった。つまりこの祭壇は五千年の時を無にしていたのである。
間もなくして祭壇に刺さった剣が眩しいほどに発光すれば、祭壇は透けてその中を漂う大きな精霊が見えた。
「これがあの時代に生きた儂の精霊とな……しかし何故此処に……」
驚く事に、祭壇の中を漂う精霊が五千年後の千弦のものであった。千弦の精霊を取り込んだ剣が祭壇に戻された瞬間に、精霊はこの時代へとやって来たと言う。
また、二つあった精霊は剣の中に吸収された時に融合したようだ、それにより力を増した精霊は並々ならぬ霊力を備えたと言う。
「代々にして受け継がれた霊力に関係するのか……」
しかし、鏡の意図する事はそれだけでは無かったのである。精霊は憑いた者の記憶を全て記録していると言う。
神々とは言え、邪神が地上へと現れる時は予測できない、ならば邪神が現れた時を知っている先の世の者がこの時代へと時代を遡りやって来れば良いのだ。
流石に肉体が時を遡る事は出来ないが精霊であれば可能なのだ。先の世で起きた大厄災の記憶は今、アシムの中にあるのだ。
「……あの精霊は既に儂の中へ……それ故記憶が……」
千弦が今見ている精霊は少し前の出来事を幻影として見せていたようだ。
「となると……粘土板はもしや儂が……」
先の世に起きる大厄災を知り尽くした精霊がこの世へと遡り情報を与える、これこそが鏡の最重要事項であったのだ。
世の中は過去があって現在そして先の世がある。当然ながら、過去の影響が現在や先の世を左右するとは道理であって、先の世が現在や過去へ影響する事はあり得る訳も無い、しかし神々はそれを可能とさせ、大厄災を無事に終焉させこの世を守ったのである。
大厄災が発生する正確な日時が分かれば、その七百日前に祭壇が露見するように仕掛ければ準備期間も十分である、神々は祭壇にそれを記憶させたようだ。
しかし疑問も残る、大厄災を治めるに鍵となるすずや並々ならぬ体術を会得した小平太達との出会いは単なる偶然なのだろうか。
答えは偶然などでは無かった。精霊は出会った者と瞬時に情報の交換をしている。故に千弦の精霊はすずや小平太達の精霊の情報を持っている。
精霊はその者に子孫が出来れば、己の複製を作りその子孫に憑ける事となる。千弦の家系であれば百年前の先祖も千年後の子孫も同じ型の精霊を持つ事となるのだ。
そして、精霊は数限りなく存在するが、すべての精霊が一斉に情報を共有する事も可能となる。つまりこの時点ですずや小平太達の先祖となる精霊に当人たちの情報から千弦の情報まで送る事が出来るのである。
精霊たちはその情報を薄れさせる事無く受け継いでゆくから、五千年後の世では、まるで川が流れる様に自然と皆が出会う事となるのである。
「これが八百万の神か……凄いな……で、剣と勾玉は?」
剣には特別な細工は無く、命から離れ空気中に浮遊している精霊を呼び集める事が目的として作られたものだと言う。また、勾玉はすずに憑いた特別なる精霊をより強める為に作られたようだ。祭壇を含めそれらの素材は、遥か彼方の球体より採掘したようだ。
それらの知恵の全ては、神々が乗るこの船に設置された道具によるものであった。万能の知恵を無限に引き出せるらしく、その能力は神々でさえ計り知れないものらしい。鏡に関する知恵や技術はすべてその道具が算出し、加工したと言う。
これで鏡の全ての謎が解けたのであった。
間もなくして、幻影は千弦の精霊を見せていたが、祭壇から抜け出た精霊は風に乗って運ばれ、槍の手入れをするアシムの中へと入ったのである。
「精霊が二つに……なるほど……」
アシムが選ばれたのは当然千弦の遠い先祖であったからだ、故にアシムの子孫は霊力を更に高める事により、同じ型の二つ目の精霊が憑く事となるらしい。鏡において精霊が二つあるのが男だけであった理由は、霊力を高める鍛錬をしたか否にある。
やがて池の穴が全体に幾度か発光を繰り返せば、その周囲の景色をそこに映したのであった。景色を映していたのは水ではなく幻影なのだから、何があろうと減る事も無ければ増える事も無かったのだ。
すべての謎が解き明かされたされた今、千弦は自分が生きてきた時代に思いを馳せていた。道忠の辛さも分かれば、小平太達に感謝を伝えたくもある。すずに関して言えば、子供でありながらもこの世の一大事となる責任を負い、恐ろしき光景を目の当たりにしても怯まずに責務を全うしたのだ。しかも余程に慕っていた徳蔵を目の前で失ってしまった事は、計り知れない衝撃であったに違いないのだ。
その思いが瞬時に伝われば、祭壇の中に手紙を残す事を許されたのである。祭壇は剣を戻した時点で砂と化し、鏡の痕跡は一切後の世に残らないように仕組まれているから、千弦の手紙は亡き後に出て来る事となるのだ。
神々の船から降りると、千弦は村へと急ぎ戻った。急ぎ松脂を採取して、焚き場から煤を集め練り込み墨を作れば、今度は狸の毛を吟味して何とか筆も作ったのであった。
千弦の行動に好奇心を抱いた多くの者が集まれば、その中心で鹿皮に文字を綴ったのであった。この時代の文字と言えば見たものの形を表現したものであったから、皆は一体何を書いているのかと興味津々である。
書き終えて皮を丸めムエの蔓で結べば、勾玉にムエが使われていた事を思い出し、それ用にもう一つムエを用意した。
皆には、この先に神々が降り立ったことを教えれば、村中の人々が千弦と共に上郷を目指し歩いた。間もなく鏡へと着けば皆は神々の船に驚き尻もちを付いたが、慌てて膝を付きひれ伏したのである。
入り口が開けば、その中へと入り手紙とムエの蔓を掲げた。間もなく勾玉が祭壇より離れ宙をやって来れば、船の底より現れ千弦の掌へ乗ったのであった。ムエを通し結べば、それを手放し手紙も同じく手放した。
それらはゆっくりと降りて行けば、船底を通り抜け池穴へと降りてゆくのである。やがて勾玉は剣の柄にムエで括られ、手紙は祭壇の中へと消えたのであった。
船外に出れば皆は千弦を驚き見ていたが、間もなくして空気を揺らす音が少し大きくなれば、船は凄まじい速さで上昇し瞬く間に視界から消えたのである。
この地が聖地となる事は言うまでもない。集落自体をこの近くに移動することが決まれば、そこが上郷の大集落の発祥の地である。
この日をもって千弦は神の使いと言う立場になれば、その地位は絶大である。皆が引っ越し作業に追われる中で数名を借りて粘土を集めれば、念入りに試作を重ねたのであった。
数日が過ぎ、試作品が間違いなく完成すれば、千弦は黒曜石で出来た矢じりを使い丁寧に文字を彫っていた。間もなく女房のキナが寄り添いその手元を見ていた。
やがて粘土板を入れた窯から白い煙が上がれば、すべてが終わりとなる。五千年後の自分を高い空に見上げれば、キナを抱き寄せたのであった。
「さて、初代となる社殿の様子を見に行くか」
神々は先ず、祭壇を設置するに当たり適した土地を探したと言う。祭壇が力を発揮するのに必要な地力がこの上郷には有ったようだ。
足元の景色が変われば、それは池が掘られる前の状態であった。測量をしたのだろうか、池の形に光が走れば一瞬にして土が消えたのである。神々が言うに土を圧縮したようだ。
穴の大きさと深さは祭壇を作動させるに必要な寸法のようだ。間もなく祭壇がその中心へとゆっくり降りて行ったのである。
「しかし一体何を作動させるというのか……」
この祭壇は時を無にする道具の様だ、祭壇が作動した時点で時と言うものが存在しなくなると言う。
「時が存在しない……という事は……」
祭壇と剣、それに勾玉が磨いたばかりの状態を保っていたのは、この道具によって時が存在しないからであった。つまりこの祭壇は五千年の時を無にしていたのである。
間もなくして祭壇に刺さった剣が眩しいほどに発光すれば、祭壇は透けてその中を漂う大きな精霊が見えた。
「これがあの時代に生きた儂の精霊とな……しかし何故此処に……」
驚く事に、祭壇の中を漂う精霊が五千年後の千弦のものであった。千弦の精霊を取り込んだ剣が祭壇に戻された瞬間に、精霊はこの時代へとやって来たと言う。
また、二つあった精霊は剣の中に吸収された時に融合したようだ、それにより力を増した精霊は並々ならぬ霊力を備えたと言う。
「代々にして受け継がれた霊力に関係するのか……」
しかし、鏡の意図する事はそれだけでは無かったのである。精霊は憑いた者の記憶を全て記録していると言う。
神々とは言え、邪神が地上へと現れる時は予測できない、ならば邪神が現れた時を知っている先の世の者がこの時代へと時代を遡りやって来れば良いのだ。
流石に肉体が時を遡る事は出来ないが精霊であれば可能なのだ。先の世で起きた大厄災の記憶は今、アシムの中にあるのだ。
「……あの精霊は既に儂の中へ……それ故記憶が……」
千弦が今見ている精霊は少し前の出来事を幻影として見せていたようだ。
「となると……粘土板はもしや儂が……」
先の世に起きる大厄災を知り尽くした精霊がこの世へと遡り情報を与える、これこそが鏡の最重要事項であったのだ。
世の中は過去があって現在そして先の世がある。当然ながら、過去の影響が現在や先の世を左右するとは道理であって、先の世が現在や過去へ影響する事はあり得る訳も無い、しかし神々はそれを可能とさせ、大厄災を無事に終焉させこの世を守ったのである。
大厄災が発生する正確な日時が分かれば、その七百日前に祭壇が露見するように仕掛ければ準備期間も十分である、神々は祭壇にそれを記憶させたようだ。
しかし疑問も残る、大厄災を治めるに鍵となるすずや並々ならぬ体術を会得した小平太達との出会いは単なる偶然なのだろうか。
答えは偶然などでは無かった。精霊は出会った者と瞬時に情報の交換をしている。故に千弦の精霊はすずや小平太達の精霊の情報を持っている。
精霊はその者に子孫が出来れば、己の複製を作りその子孫に憑ける事となる。千弦の家系であれば百年前の先祖も千年後の子孫も同じ型の精霊を持つ事となるのだ。
そして、精霊は数限りなく存在するが、すべての精霊が一斉に情報を共有する事も可能となる。つまりこの時点ですずや小平太達の先祖となる精霊に当人たちの情報から千弦の情報まで送る事が出来るのである。
精霊たちはその情報を薄れさせる事無く受け継いでゆくから、五千年後の世では、まるで川が流れる様に自然と皆が出会う事となるのである。
「これが八百万の神か……凄いな……で、剣と勾玉は?」
剣には特別な細工は無く、命から離れ空気中に浮遊している精霊を呼び集める事が目的として作られたものだと言う。また、勾玉はすずに憑いた特別なる精霊をより強める為に作られたようだ。祭壇を含めそれらの素材は、遥か彼方の球体より採掘したようだ。
それらの知恵の全ては、神々が乗るこの船に設置された道具によるものであった。万能の知恵を無限に引き出せるらしく、その能力は神々でさえ計り知れないものらしい。鏡に関する知恵や技術はすべてその道具が算出し、加工したと言う。
これで鏡の全ての謎が解けたのであった。
間もなくして、幻影は千弦の精霊を見せていたが、祭壇から抜け出た精霊は風に乗って運ばれ、槍の手入れをするアシムの中へと入ったのである。
「精霊が二つに……なるほど……」
アシムが選ばれたのは当然千弦の遠い先祖であったからだ、故にアシムの子孫は霊力を更に高める事により、同じ型の二つ目の精霊が憑く事となるらしい。鏡において精霊が二つあるのが男だけであった理由は、霊力を高める鍛錬をしたか否にある。
やがて池の穴が全体に幾度か発光を繰り返せば、その周囲の景色をそこに映したのであった。景色を映していたのは水ではなく幻影なのだから、何があろうと減る事も無ければ増える事も無かったのだ。
すべての謎が解き明かされたされた今、千弦は自分が生きてきた時代に思いを馳せていた。道忠の辛さも分かれば、小平太達に感謝を伝えたくもある。すずに関して言えば、子供でありながらもこの世の一大事となる責任を負い、恐ろしき光景を目の当たりにしても怯まずに責務を全うしたのだ。しかも余程に慕っていた徳蔵を目の前で失ってしまった事は、計り知れない衝撃であったに違いないのだ。
その思いが瞬時に伝われば、祭壇の中に手紙を残す事を許されたのである。祭壇は剣を戻した時点で砂と化し、鏡の痕跡は一切後の世に残らないように仕組まれているから、千弦の手紙は亡き後に出て来る事となるのだ。
神々の船から降りると、千弦は村へと急ぎ戻った。急ぎ松脂を採取して、焚き場から煤を集め練り込み墨を作れば、今度は狸の毛を吟味して何とか筆も作ったのであった。
千弦の行動に好奇心を抱いた多くの者が集まれば、その中心で鹿皮に文字を綴ったのであった。この時代の文字と言えば見たものの形を表現したものであったから、皆は一体何を書いているのかと興味津々である。
書き終えて皮を丸めムエの蔓で結べば、勾玉にムエが使われていた事を思い出し、それ用にもう一つムエを用意した。
皆には、この先に神々が降り立ったことを教えれば、村中の人々が千弦と共に上郷を目指し歩いた。間もなく鏡へと着けば皆は神々の船に驚き尻もちを付いたが、慌てて膝を付きひれ伏したのである。
入り口が開けば、その中へと入り手紙とムエの蔓を掲げた。間もなく勾玉が祭壇より離れ宙をやって来れば、船の底より現れ千弦の掌へ乗ったのであった。ムエを通し結べば、それを手放し手紙も同じく手放した。
それらはゆっくりと降りて行けば、船底を通り抜け池穴へと降りてゆくのである。やがて勾玉は剣の柄にムエで括られ、手紙は祭壇の中へと消えたのであった。
船外に出れば皆は千弦を驚き見ていたが、間もなくして空気を揺らす音が少し大きくなれば、船は凄まじい速さで上昇し瞬く間に視界から消えたのである。
この地が聖地となる事は言うまでもない。集落自体をこの近くに移動することが決まれば、そこが上郷の大集落の発祥の地である。
この日をもって千弦は神の使いと言う立場になれば、その地位は絶大である。皆が引っ越し作業に追われる中で数名を借りて粘土を集めれば、念入りに試作を重ねたのであった。
数日が過ぎ、試作品が間違いなく完成すれば、千弦は黒曜石で出来た矢じりを使い丁寧に文字を彫っていた。間もなく女房のキナが寄り添いその手元を見ていた。
やがて粘土板を入れた窯から白い煙が上がれば、すべてが終わりとなる。五千年後の自分を高い空に見上げれば、キナを抱き寄せたのであった。
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