1 / 1
大野拓也の望み〜認めてくれよ
しおりを挟む
田辺が亡くなっちっまった。
最近の学校は死亡者多すぎて、混乱してる。
しかもさ、みんなwishってサイト使ってる事。
みんな笑って死んでんだ。
俺、
実は、ちっとも女になんか興味ねぇんだよな。
これ病気かな。
田辺ってさ、なんか生意気な仔犬みたいで、いつも居てくれたからずっと、
本当は一緒に居たかったんだ。
あいつん家は貧乏で、
でも毎日なんか親父さんとお袋さんの話しばかりしてた。
俺、めちゃくちゃ羨ましかった。
うちの家さ、親父は中堅の会社員で。
それなりなのに、お袋は近所の家と比較して、近所のマダムの機嫌取りばかり。
俺、田辺におんなじ事してたんだろうな…。
でもさ、あいつ、なんか他の奴と楽しそうに…羽振りも良くてさ…。
俺が振り翳せるのは、金の力しかなかった。
…………
学校に行っても、俺は悪者で、遠巻き目にやってくるやつばかり。
田辺はもう居ない。
「来週、輝美誘いたいんだよ!
大野、お願い!!!!」
って俺に頼んで来る。
アイツのバイト代はしれてるし、
でもさ、あんな猫みたいな目で頼まれたら仕方ねぇ…。(笑)
お前にはさ、俺の家の事とか、気持ち伝えられなかったから勘違いしたまま
天国かどっかに行ったんだろな(笑)
毎日毎日寒い家。
お袋は父親みたいになるなって、繰り返し言ってる。
ある日、夜中まで遊び歩いた日の帰りに親父をみた。
繁華街で若い男の肩抱いて歩いてた…。
なんか家にいる親父より幸せに見えたよ!
田辺ん家は色々大変そうだったけどね、
暖かくてさ、マジ羨ましかった。
俺、お前ん家みたいな家なら、普通に女の子愛せてたかな?
なんで、逝っちまったんだよ??
………
俺が本当の気持ち伝えたら、理解してくれた?
きっと無理だっただろうな…。
ダメ元で、wishのサイトにアクセスしてみよう。
………
ダメだ…繋がらない…。
やっぱ都市伝説なのかな(笑)
1人の家で眠りにつく。
………
しばらくするとひでぇ物音で目が覚めた。
下の階だ…。
怖いけど降りて行くと、
ドアの前には包丁を持った母親。
その先には若い男…。父親の彼氏だ。
命がけでやって来たんだろう。
泣き叫ぶ父親。
彼氏は玄関から逃げようとして、それを包丁を持った母親が追う…。父親がかばいながら追って、
3人は団子状態で外に出た。
俺に力くれよ!wish、開け!
サイトは開いた…。
認めて貰いたかっただけなんだ!!!!
両親にも!田辺にも!
俺も慌てて外に出た。
一瞬意識が飛んだ…。
………
綺麗な着物の女が出てきて、俺にチョーカーを掛けた。
「ムーンストーンです。愛は深いのです。私は浮月、鏡子、色々な性別や人種や、型にはまらず愛する石です。」
はっ!!!!
気がつくと、
親父に包丁を持って母親が振りかざした!
俺は、親父に被さった。
…………
着物なのにマリア様みたいな、鏡子さんが目の前にいた。
手を差し出してくれてる。
俺は女の人が苦手だ…。
鏡子さんは指を差した。
「見て…。」
その先には、刺された俺。
びっくりする母親。
父親の彼氏は大丈夫だったみたいだ…。
俺を抱きしめる、親父と母親。
あんなに、本当は愛されててたんだな~~。
でもさ、親父、俺さ、田辺の事が好きなんだったと思うから
ごめんな…、アイツに会わせてくれよ…。
俺、親父の気持ちはすげぇ解るよ。
お袋って、あんたに愛されなくて、寂しかったかもしれないよ?
も、一回みんなで考えてくれな!
再度、鏡子さんが手を伸ばしてくれた。
その後ろに田辺がいた…。
「一緒に、輝美の戦略練ってくれょ~~!」
子猫みたいな目で、俺の気持ちも知らずに、死んでからもよぅ…。
鏡子さんの手を握った。
なんだか、昔の母親みたいだった…。
翌日のユーチューブでは満面の笑みで母親と父親に抱かている大野の死体が流れていた。
川田はそんなニュースを、テレビで観ていた…。
鏡子さんは何を考えているんだろう。
死とは…⁈
あんなに微笑む死体とは…
俺にしか見えない鏡子さんとは…。
あの人を追う。
あの人に会いたい…。
最近の学校は死亡者多すぎて、混乱してる。
しかもさ、みんなwishってサイト使ってる事。
みんな笑って死んでんだ。
俺、
実は、ちっとも女になんか興味ねぇんだよな。
これ病気かな。
田辺ってさ、なんか生意気な仔犬みたいで、いつも居てくれたからずっと、
本当は一緒に居たかったんだ。
あいつん家は貧乏で、
でも毎日なんか親父さんとお袋さんの話しばかりしてた。
俺、めちゃくちゃ羨ましかった。
うちの家さ、親父は中堅の会社員で。
それなりなのに、お袋は近所の家と比較して、近所のマダムの機嫌取りばかり。
俺、田辺におんなじ事してたんだろうな…。
でもさ、あいつ、なんか他の奴と楽しそうに…羽振りも良くてさ…。
俺が振り翳せるのは、金の力しかなかった。
…………
学校に行っても、俺は悪者で、遠巻き目にやってくるやつばかり。
田辺はもう居ない。
「来週、輝美誘いたいんだよ!
大野、お願い!!!!」
って俺に頼んで来る。
アイツのバイト代はしれてるし、
でもさ、あんな猫みたいな目で頼まれたら仕方ねぇ…。(笑)
お前にはさ、俺の家の事とか、気持ち伝えられなかったから勘違いしたまま
天国かどっかに行ったんだろな(笑)
毎日毎日寒い家。
お袋は父親みたいになるなって、繰り返し言ってる。
ある日、夜中まで遊び歩いた日の帰りに親父をみた。
繁華街で若い男の肩抱いて歩いてた…。
なんか家にいる親父より幸せに見えたよ!
田辺ん家は色々大変そうだったけどね、
暖かくてさ、マジ羨ましかった。
俺、お前ん家みたいな家なら、普通に女の子愛せてたかな?
なんで、逝っちまったんだよ??
………
俺が本当の気持ち伝えたら、理解してくれた?
きっと無理だっただろうな…。
ダメ元で、wishのサイトにアクセスしてみよう。
………
ダメだ…繋がらない…。
やっぱ都市伝説なのかな(笑)
1人の家で眠りにつく。
………
しばらくするとひでぇ物音で目が覚めた。
下の階だ…。
怖いけど降りて行くと、
ドアの前には包丁を持った母親。
その先には若い男…。父親の彼氏だ。
命がけでやって来たんだろう。
泣き叫ぶ父親。
彼氏は玄関から逃げようとして、それを包丁を持った母親が追う…。父親がかばいながら追って、
3人は団子状態で外に出た。
俺に力くれよ!wish、開け!
サイトは開いた…。
認めて貰いたかっただけなんだ!!!!
両親にも!田辺にも!
俺も慌てて外に出た。
一瞬意識が飛んだ…。
………
綺麗な着物の女が出てきて、俺にチョーカーを掛けた。
「ムーンストーンです。愛は深いのです。私は浮月、鏡子、色々な性別や人種や、型にはまらず愛する石です。」
はっ!!!!
気がつくと、
親父に包丁を持って母親が振りかざした!
俺は、親父に被さった。
…………
着物なのにマリア様みたいな、鏡子さんが目の前にいた。
手を差し出してくれてる。
俺は女の人が苦手だ…。
鏡子さんは指を差した。
「見て…。」
その先には、刺された俺。
びっくりする母親。
父親の彼氏は大丈夫だったみたいだ…。
俺を抱きしめる、親父と母親。
あんなに、本当は愛されててたんだな~~。
でもさ、親父、俺さ、田辺の事が好きなんだったと思うから
ごめんな…、アイツに会わせてくれよ…。
俺、親父の気持ちはすげぇ解るよ。
お袋って、あんたに愛されなくて、寂しかったかもしれないよ?
も、一回みんなで考えてくれな!
再度、鏡子さんが手を伸ばしてくれた。
その後ろに田辺がいた…。
「一緒に、輝美の戦略練ってくれょ~~!」
子猫みたいな目で、俺の気持ちも知らずに、死んでからもよぅ…。
鏡子さんの手を握った。
なんだか、昔の母親みたいだった…。
翌日のユーチューブでは満面の笑みで母親と父親に抱かている大野の死体が流れていた。
川田はそんなニュースを、テレビで観ていた…。
鏡子さんは何を考えているんだろう。
死とは…⁈
あんなに微笑む死体とは…
俺にしか見えない鏡子さんとは…。
あの人を追う。
あの人に会いたい…。
0
お気に入りに追加
3
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
[恥辱]りみの強制おむつ生活
rei
大衆娯楽
中学三年生になる主人公倉持りみが集会中にお漏らしをしてしまい、おむつを当てられる。
保健室の先生におむつを当ててもらうようにお願い、クラスメイトの前でおむつ着用宣言、お漏らしで小学一年生へ落第など恥辱にあふれた作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる