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第三話②
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カナンは窓辺に座る少女から目を離せなかった。
宵闇色の髪に、血に染まった瞳。
頭からは奇妙に曲がりくねった角が二本生え、背中から見え隠れする蝙蝠の羽。
そんな何処からどう見ても絵本に出てくる「悪魔」としか言えない生き物が、こちらの様子をじっとうかがっているのである。
叫びだそうと口をぱくぱくと動かしても、恐怖の為か声は出てこない。
悪魔はそれをみると口元に指を立て、微笑みながら釘を刺した。
「大声、出さないでね。お話、終わったらすぐ帰る。血、どばーって嫌でしょ?」
カナンはひっ、と喉の奥を鳴らした。
きっと悪魔が言っているのは自分の事だけでは無い。
別室にいる両親も、どんな目に会わされるか分かったものでは無い。
そんな背筋を伝う冷たい汗で、カナンはこれが夢や幻の出来事ではないことを確信した。
「――で、どうするっていうの?」
根本で束ねられた腰まで届く長い髪を弄びながら、悪魔は可愛らしく小首を傾げる。
その仕草に少しだけ毒気を抜かれ、カナンはようやく口を開くことが出来るようになった。
「べ、別にアンタには関係ないでしょ。何なのよ、一体……」
「関係は、ある。わたし、その為に呼ばれた」
「誰が悪魔なんか呼んだって言うのよ!」
もしかして、自分のせい。
そんな言葉が頭に浮かんだカナンは、必死に首を振って否定した。
悪魔は興味深そうにそれを見て、ぽつりとつぶやいた。
「安心して。呼ばれたのは別件。んー、運命?」
「何よそれ……」
「いわゆる一つの運命共同体? あのね、あの金髪のチャンネー、邪魔と思わない?」
悪魔はまた可愛らしく、コテンと首を傾げた。
幼い少女の姿のそれは、見る者に癒しを与える光景だっただろう。
しかしカナンの胸は杭で穿たれたような衝撃を覚えずにはいられなかった。
なんて邪魔な女だ――それは今日ルークに会ってからずっと感じていた事。
醜いこと、いけない事と知りつつも、そんな思いを消すことは出来ずにいた。
「邪魔だから、何とかしたい。そう思ってたんでしょ?」
「思ってない、そんなこと考えてないったら! 一体アンタ何なのよ!」
「ウソはいけない。悪魔なんだから、人の悪意には敏感」
「~~っっ!」
「初めて会った人のことを悪く言ってはイケない。あの人が悪いワケじゃない。そういう考えは、わたしも美徳だと思うよ。うん」
頭を振るカナンを楽しそうに見つめながら、悪魔は「でもね」と付け加えた。
「あっちがズルしてたらどう思う?」
「……なに? どういうこと?」
「ただの恋愛なら、どのタイミングで誰がどう出会おうが卑怯じゃない。誰だって条件は一緒」
「それが、ハリエルさんは違うって言うの?」
「うん。あれ、わたしの商売敵」
カナンは「は?」という間抜けな呟きが漏れ出るのを止められなかった。
悪魔の商売敵、といえばこれまた荒唐無稽な存在しか想像できなかったからだ。
「いわゆる一つの、天使ってやつ」
しかし悪魔は至極あっさり、カナンのバカらしい想像を肯定した。
そして彼女の説明するところによると、ハリエルはつい先日ルークが王都で召喚した天使だというのである。
「ちょ、ちょっと待ってよ。それ本当のことなの?」
「そうでなければわたし、こんな田舎来てない」
むっとした顔の悪魔を尻目に、カナンは告げられた事実を反芻するのに必死だった。
まず最初に感じたのは、ちょっとした喜悦。
ルークは嘘などついていなかったし、やはり手紙通り王都でも真面目にやっていた。
その上天使を召喚する、などという偉業をやってのけたのである。
――だが。
「つまりアナタの旦那様は、アレのせいで王都を追われた。レベルが1に下がったのも、天使のせい」
「……え?」
「それからついでに言えば、アイツ、それをダシに旦那様に付いて来た。自分の力を使えば田舎でも役に立てるって。全部、自分のせいなのにね?」
ついで、というがそのオマケとして付け加えられた情報が、何よりカナンの頭を焼いた。
人を馬鹿にした話だし、何よりずるい。
天使などいなくても自分がルークの力に立てたはずだし、隣に立つのは自分だったはずだ。
何より、昨日今日のぽっと出が、これから先もずぅっとルークの近くに居座り続ける。
それが一番「ずるい」と感じずにはいられなかった。
理性は所詮悪魔の讒言だ、と警鐘を鳴らす。
しかしそうと分かってはいても、カナンは怒りを燻ぶらせることを止められない。
「あとこれ、ウチからしても『れぎゅれーしょん』違反。天使がみだりに世の中で力を振るっちゃいけません」
加えて、悪魔は言う。
あの天使にはまだ他にも問題があるのだと。
「世の中のバランス、そういうの崩れちゃう。ならどうするの? 止めるなら、今でしょ!」
びしり、と悪魔はカナンへ向けて人差し指を突き立てた。
「え、あ、私?」
「そう、ユー。ちょっと、アレ、コロコロしてくんない?」
「コロコロ……? って、殺せってこと!? 何言ってんのよ!?」
「運命共同体って言った。ユーもミーも、アレは邪魔。だから、殺って?」
悪魔は表情を動かさず首を傾げた。
異様な雰囲気に押されつつも、カナンは必死に抵抗を試みる。
「む、無理無理! 絶対やらないからね! アンタが勝手にやれば良いじゃない!」
「ダメ。バランス、崩れる言った。あっちがルール違反、だからこっちも、は通らない。色々考え、痴情の縺れ、利用すること決めた」
「何が痴情の縺れよ!」
「遅かれ早かれ、そうなるでしょ? でも人間は天使に適わない。絶対」
「……うっ」
「ダイジョーブ。コロコロしてもアストラル体になって天界戻るだけだから。死にはしない」
カナンの心は未だ揺れている。
道義的には断るべきだ。
しかし己の心情がそれを善しとしない。
「で、でも、悪魔にお願いしたら魂取られちゃうのよ、ね?」
そんな事だから、精一杯考えた断る理由も、そんなさもしい利己的な言葉しか出てこなかった。
悪魔は慈母のような笑みを浮かべ、それに首を振った。
「こっちからお願いしてること。そんなもの、要らない。むしろお礼、あげちゃう」
そうしてカナンの前に二つのまがまがしい魔力を放つ物体を置く。
一つは竜の意匠の銀のナイフ。
もう一つは、しっとりと湿り気を帯びた革の装丁の不気味な本。
「こっち、仕事道具。ぐさっと、お願い」
悪魔は戸惑うカナンの目前で、ゆらゆらとナイフの白刃を揺らす。
「もう一つ、お礼。お好きに、どうぞ?」
意を決して断ろうと立ち上がったカナンの目前で、ゆっくりと本が開かれる。
「あっ……」
まるで吸い込まれるようにして、カナンはそれに見入った。
見知らぬ文字に、難解な図形。
全く意味が分からない。
そのはずなのに、油が染み入る様に知識が脳内に入って来る。
「なに、これ」
悪魔の持ち物だからだろうか――そんな疑問もすぐに忘れるほど、気づけばカナンは本の内容に没頭していた。
内容は、魔女の秘術とでも呼ぶべきもの。
人を呪う方法、幸運を呼び込む祝詞、恋の行方を知る占術――そして膨大な秘薬の製造方法。
病や傷を治す薬を始め、逆に人を傷つける薬まで記載されている。
その中でも特にカナンの興味を引いたのは、内容の7割を占めす女の情念を果たす為の知識たち。
恋敵を破滅させる呪い薬、愛を得る妙薬、心を縛る霊薬などなど。
カナンはそれらの叡智を見つけた時、この本の著作者に双子のような親近感を覚えずには居られなかった。
「あ、貴女こんなものどこでッーー!」
本から顔を上げ、悪魔を探すカナンの目に怯えの色はもう消えていた。
あるのは確かな喜びのみ。
口の端からは、涎が溢れそうにすらなっていた。
しかし、悪魔の姿はどこにも見つからない。
あるのは開け放たれた窓辺のみ。
「ゆ、夢?」
そう呟くも、風に揺れるカーテンは何も答えない。
だがカナンが大切そうに胸に抱く不気味な本は、これが現実であるということを確かに教えてくれていた。
宵闇色の髪に、血に染まった瞳。
頭からは奇妙に曲がりくねった角が二本生え、背中から見え隠れする蝙蝠の羽。
そんな何処からどう見ても絵本に出てくる「悪魔」としか言えない生き物が、こちらの様子をじっとうかがっているのである。
叫びだそうと口をぱくぱくと動かしても、恐怖の為か声は出てこない。
悪魔はそれをみると口元に指を立て、微笑みながら釘を刺した。
「大声、出さないでね。お話、終わったらすぐ帰る。血、どばーって嫌でしょ?」
カナンはひっ、と喉の奥を鳴らした。
きっと悪魔が言っているのは自分の事だけでは無い。
別室にいる両親も、どんな目に会わされるか分かったものでは無い。
そんな背筋を伝う冷たい汗で、カナンはこれが夢や幻の出来事ではないことを確信した。
「――で、どうするっていうの?」
根本で束ねられた腰まで届く長い髪を弄びながら、悪魔は可愛らしく小首を傾げる。
その仕草に少しだけ毒気を抜かれ、カナンはようやく口を開くことが出来るようになった。
「べ、別にアンタには関係ないでしょ。何なのよ、一体……」
「関係は、ある。わたし、その為に呼ばれた」
「誰が悪魔なんか呼んだって言うのよ!」
もしかして、自分のせい。
そんな言葉が頭に浮かんだカナンは、必死に首を振って否定した。
悪魔は興味深そうにそれを見て、ぽつりとつぶやいた。
「安心して。呼ばれたのは別件。んー、運命?」
「何よそれ……」
「いわゆる一つの運命共同体? あのね、あの金髪のチャンネー、邪魔と思わない?」
悪魔はまた可愛らしく、コテンと首を傾げた。
幼い少女の姿のそれは、見る者に癒しを与える光景だっただろう。
しかしカナンの胸は杭で穿たれたような衝撃を覚えずにはいられなかった。
なんて邪魔な女だ――それは今日ルークに会ってからずっと感じていた事。
醜いこと、いけない事と知りつつも、そんな思いを消すことは出来ずにいた。
「邪魔だから、何とかしたい。そう思ってたんでしょ?」
「思ってない、そんなこと考えてないったら! 一体アンタ何なのよ!」
「ウソはいけない。悪魔なんだから、人の悪意には敏感」
「~~っっ!」
「初めて会った人のことを悪く言ってはイケない。あの人が悪いワケじゃない。そういう考えは、わたしも美徳だと思うよ。うん」
頭を振るカナンを楽しそうに見つめながら、悪魔は「でもね」と付け加えた。
「あっちがズルしてたらどう思う?」
「……なに? どういうこと?」
「ただの恋愛なら、どのタイミングで誰がどう出会おうが卑怯じゃない。誰だって条件は一緒」
「それが、ハリエルさんは違うって言うの?」
「うん。あれ、わたしの商売敵」
カナンは「は?」という間抜けな呟きが漏れ出るのを止められなかった。
悪魔の商売敵、といえばこれまた荒唐無稽な存在しか想像できなかったからだ。
「いわゆる一つの、天使ってやつ」
しかし悪魔は至極あっさり、カナンのバカらしい想像を肯定した。
そして彼女の説明するところによると、ハリエルはつい先日ルークが王都で召喚した天使だというのである。
「ちょ、ちょっと待ってよ。それ本当のことなの?」
「そうでなければわたし、こんな田舎来てない」
むっとした顔の悪魔を尻目に、カナンは告げられた事実を反芻するのに必死だった。
まず最初に感じたのは、ちょっとした喜悦。
ルークは嘘などついていなかったし、やはり手紙通り王都でも真面目にやっていた。
その上天使を召喚する、などという偉業をやってのけたのである。
――だが。
「つまりアナタの旦那様は、アレのせいで王都を追われた。レベルが1に下がったのも、天使のせい」
「……え?」
「それからついでに言えば、アイツ、それをダシに旦那様に付いて来た。自分の力を使えば田舎でも役に立てるって。全部、自分のせいなのにね?」
ついで、というがそのオマケとして付け加えられた情報が、何よりカナンの頭を焼いた。
人を馬鹿にした話だし、何よりずるい。
天使などいなくても自分がルークの力に立てたはずだし、隣に立つのは自分だったはずだ。
何より、昨日今日のぽっと出が、これから先もずぅっとルークの近くに居座り続ける。
それが一番「ずるい」と感じずにはいられなかった。
理性は所詮悪魔の讒言だ、と警鐘を鳴らす。
しかしそうと分かってはいても、カナンは怒りを燻ぶらせることを止められない。
「あとこれ、ウチからしても『れぎゅれーしょん』違反。天使がみだりに世の中で力を振るっちゃいけません」
加えて、悪魔は言う。
あの天使にはまだ他にも問題があるのだと。
「世の中のバランス、そういうの崩れちゃう。ならどうするの? 止めるなら、今でしょ!」
びしり、と悪魔はカナンへ向けて人差し指を突き立てた。
「え、あ、私?」
「そう、ユー。ちょっと、アレ、コロコロしてくんない?」
「コロコロ……? って、殺せってこと!? 何言ってんのよ!?」
「運命共同体って言った。ユーもミーも、アレは邪魔。だから、殺って?」
悪魔は表情を動かさず首を傾げた。
異様な雰囲気に押されつつも、カナンは必死に抵抗を試みる。
「む、無理無理! 絶対やらないからね! アンタが勝手にやれば良いじゃない!」
「ダメ。バランス、崩れる言った。あっちがルール違反、だからこっちも、は通らない。色々考え、痴情の縺れ、利用すること決めた」
「何が痴情の縺れよ!」
「遅かれ早かれ、そうなるでしょ? でも人間は天使に適わない。絶対」
「……うっ」
「ダイジョーブ。コロコロしてもアストラル体になって天界戻るだけだから。死にはしない」
カナンの心は未だ揺れている。
道義的には断るべきだ。
しかし己の心情がそれを善しとしない。
「で、でも、悪魔にお願いしたら魂取られちゃうのよ、ね?」
そんな事だから、精一杯考えた断る理由も、そんなさもしい利己的な言葉しか出てこなかった。
悪魔は慈母のような笑みを浮かべ、それに首を振った。
「こっちからお願いしてること。そんなもの、要らない。むしろお礼、あげちゃう」
そうしてカナンの前に二つのまがまがしい魔力を放つ物体を置く。
一つは竜の意匠の銀のナイフ。
もう一つは、しっとりと湿り気を帯びた革の装丁の不気味な本。
「こっち、仕事道具。ぐさっと、お願い」
悪魔は戸惑うカナンの目前で、ゆらゆらとナイフの白刃を揺らす。
「もう一つ、お礼。お好きに、どうぞ?」
意を決して断ろうと立ち上がったカナンの目前で、ゆっくりと本が開かれる。
「あっ……」
まるで吸い込まれるようにして、カナンはそれに見入った。
見知らぬ文字に、難解な図形。
全く意味が分からない。
そのはずなのに、油が染み入る様に知識が脳内に入って来る。
「なに、これ」
悪魔の持ち物だからだろうか――そんな疑問もすぐに忘れるほど、気づけばカナンは本の内容に没頭していた。
内容は、魔女の秘術とでも呼ぶべきもの。
人を呪う方法、幸運を呼び込む祝詞、恋の行方を知る占術――そして膨大な秘薬の製造方法。
病や傷を治す薬を始め、逆に人を傷つける薬まで記載されている。
その中でも特にカナンの興味を引いたのは、内容の7割を占めす女の情念を果たす為の知識たち。
恋敵を破滅させる呪い薬、愛を得る妙薬、心を縛る霊薬などなど。
カナンはそれらの叡智を見つけた時、この本の著作者に双子のような親近感を覚えずには居られなかった。
「あ、貴女こんなものどこでッーー!」
本から顔を上げ、悪魔を探すカナンの目に怯えの色はもう消えていた。
あるのは確かな喜びのみ。
口の端からは、涎が溢れそうにすらなっていた。
しかし、悪魔の姿はどこにも見つからない。
あるのは開け放たれた窓辺のみ。
「ゆ、夢?」
そう呟くも、風に揺れるカーテンは何も答えない。
だがカナンが大切そうに胸に抱く不気味な本は、これが現実であるということを確かに教えてくれていた。
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