狼領主は俺を抱いて眠りたい

明樹

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 それを見たギデオンが、慌ててリオを抱き寄せた。しかし股間にある手は離さない。

「どうした?嫌か?」
「…やだ。俺だけ全裸なんて…嫌だ」
「わかった」

 ギデオンは一旦リオから離れると、ズボンと下穿きを脱ぎ去った。そして「これでいいか?」と再びリオに覆いかぶさり、キスをしながらリオのモノに自身のモノを擦りつけた。
 リオは更に驚いた。唇を塞がれているから声が出せないけど、塞がれていなかったら叫んでいた。
 なっ、なにこれ!なにしてんのっ?
 自身の倍の大きさと硬さはある凶器のようなモノに、自身のモノがゴリゴリとされてる。しかもすごく気持ちがいい。

「んぅ、んっ、あっ!」

 キスの合間に甘い声が漏れる。
 え、これ…俺の声?と戸惑った。でも声を止められない。
 そのうち、顔の横で、呻くような、でもつやのある声がすることに気づいた。ギデオンの声だ。なんとも色っぽくてドキドキとする。その声の破壊力に頭もくらくらとしてきて、恥ずかしさと戸惑いは、どこかへ行ってしまった。
 リオは、ギデオンが愛おしいという気持ちで胸の中がいっぱいになり、大きな背中に手を回して強く抱きしめた。
 ギデオンの腰の動きが速くなり、刺激も強くなる。気づかないうちにリオも腰を動かしていた。
 二人の動きが速くなり、リオが先に果てた。四肢がしびれ頭がぼんやりとしている間も、ギデオンは動き続けていたが、いきなり上体を起こすと、リオが吐き出したみつの上に、大量の蜜を出した。リオの腹の上が、ベタベタだ。だけど、それを嫌だとは思わない。
 リオは荒い呼吸を繰り返しながら、腹の上に散った白い蜜を、手のひらで塗り込む動作をした。 でもすぐに腕を掴まれ離された。

「何をしている、気持ち悪いだろう?すぐに拭くからジッとしてろ」
「え…だって、ギデオンのだと思ったら愛しくて…。俺の中に入んないかなって」
「おまえ…なに言って…。わかった。今夜はこれ以上はやらないが、次はリオの中にたっぷりと注いでやる。それまでに心を決めておけよ」
「え?うん…」

 これ以上?まだこれ以上があるの?
 今のでさえ、すごく気持ちがよかった。これよりも気持ちがいいことって、何をするんだろ。
 リオの頬が期待で緩む。
 何かを妄想してるらしいリオの緩んだ顔を見て、ギデオンが苦笑しながらリオにキスをした。そして拭くものを取りにソファーを離れた。 
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