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リオが城に来て早くも一ヶ月が経った。馬の世話も庭仕事の手伝いも楽しい。空いた時間に騎士の鍛錬にも参加させてもらっている。毎日がとても充実している。こんなに充実して過ごせる上に高額な賃金までもらえて大満足だ。
ただ、ギデオンとの添い寝だけはどうしても慣れない。
しかしギデオンは安眠できてるようで、すこぶる顔色がよくなってきた。本当にリオが隣にいることで眠れるようだ。
リオも、慣れないけど安眠はできている。何事においてもあまり気にしない気楽な性格故に、隣に他人がいても安眠できている。
だけど困っていることがある。寝る前にはギデオンと並んで横になっているのに、毎朝必ず抱きしめられているのだ。それがとても困る。だって、男には毎朝起こる生理現象がある。その現象により固くなったギデオンのナニが、リオの腹に当たるのだ。ということは逆に、リオのナニもギデオンの太ももに当たっている。
毎朝リオが先に目覚めて、ナニが当たらなくなるよう身体を離すから、ギデオンはお互いの不都合に、まだ気づいていない。
ギデオンは初日の朝に、自身がリオを抱きしめて眠っていたことに驚いていた。気をつけるとも言っていた。
だが二日目も三日目も四日目の朝も目覚めるとリオは力強い腕に抱きしめられていた。宿に泊まった時も数えれば六度目だ。
三日目でリオは慣れた。困ってはいるけど、俺は安眠できる抱き枕なのだろうと思うことにした。
でもやっぱり気にはなるので、五日目の朝になぜ抱きしめるのかとギデオンに聞いてみた。
「あのさ、別にもう慣れたからいいんだけど。どうして俺を抱きしめるんだ?女の人みたいに柔らかくもないのに」
「…それが俺にもわからぬ。リオが隣にいるだけで寝付くことができる故、触れる必要はないはずなのだが。だが、リオの体温と匂いが落ち着くのは確かだ」
「え、俺、匂いしてる?あ、石鹸の匂いかな」
「石鹸の匂いもするが、違う」
「えーなんだろ…。なんか嫌だ」
「大丈夫だ。良い匂いだぞ」
「えー…」
良い匂いだと言われても、なんか嫌だ。俺ってどんな匂いなんだ?自分ではわからないよ。でも、アンもよく俺に飛びついて、首や顎を舐めて匂いをかいでる。かいで喜んでいるから、大丈夫だよな。
リオは鼻をクンクンと動かして腕の匂いを嗅いでいた時に、ふと今の状況に気づいた。朝のベッドの上で、手を伸ばせば触れる距離で、ギデオンと顔を見合せて話しているなんて恋人みたいじゃんと思い、急に恥ずかしくなって飛び起きた。
「どうした?」
「え…あ、いやっ、ちょっと…あの」
「ははっ!なにをモゾモゾしている。ほら早く行け、もれるぞ」
「違うし、もれないよっ」
「ははっ」
リオは動揺を隠すように、素早くベッドを降りて部屋を出た。
ただ、ギデオンとの添い寝だけはどうしても慣れない。
しかしギデオンは安眠できてるようで、すこぶる顔色がよくなってきた。本当にリオが隣にいることで眠れるようだ。
リオも、慣れないけど安眠はできている。何事においてもあまり気にしない気楽な性格故に、隣に他人がいても安眠できている。
だけど困っていることがある。寝る前にはギデオンと並んで横になっているのに、毎朝必ず抱きしめられているのだ。それがとても困る。だって、男には毎朝起こる生理現象がある。その現象により固くなったギデオンのナニが、リオの腹に当たるのだ。ということは逆に、リオのナニもギデオンの太ももに当たっている。
毎朝リオが先に目覚めて、ナニが当たらなくなるよう身体を離すから、ギデオンはお互いの不都合に、まだ気づいていない。
ギデオンは初日の朝に、自身がリオを抱きしめて眠っていたことに驚いていた。気をつけるとも言っていた。
だが二日目も三日目も四日目の朝も目覚めるとリオは力強い腕に抱きしめられていた。宿に泊まった時も数えれば六度目だ。
三日目でリオは慣れた。困ってはいるけど、俺は安眠できる抱き枕なのだろうと思うことにした。
でもやっぱり気にはなるので、五日目の朝になぜ抱きしめるのかとギデオンに聞いてみた。
「あのさ、別にもう慣れたからいいんだけど。どうして俺を抱きしめるんだ?女の人みたいに柔らかくもないのに」
「…それが俺にもわからぬ。リオが隣にいるだけで寝付くことができる故、触れる必要はないはずなのだが。だが、リオの体温と匂いが落ち着くのは確かだ」
「え、俺、匂いしてる?あ、石鹸の匂いかな」
「石鹸の匂いもするが、違う」
「えーなんだろ…。なんか嫌だ」
「大丈夫だ。良い匂いだぞ」
「えー…」
良い匂いだと言われても、なんか嫌だ。俺ってどんな匂いなんだ?自分ではわからないよ。でも、アンもよく俺に飛びついて、首や顎を舐めて匂いをかいでる。かいで喜んでいるから、大丈夫だよな。
リオは鼻をクンクンと動かして腕の匂いを嗅いでいた時に、ふと今の状況に気づいた。朝のベッドの上で、手を伸ばせば触れる距離で、ギデオンと顔を見合せて話しているなんて恋人みたいじゃんと思い、急に恥ずかしくなって飛び起きた。
「どうした?」
「え…あ、いやっ、ちょっと…あの」
「ははっ!なにをモゾモゾしている。ほら早く行け、もれるぞ」
「違うし、もれないよっ」
「ははっ」
リオは動揺を隠すように、素早くベッドを降りて部屋を出た。
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