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番外編 芽吹き 71
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お披露目の前日の夜、ちびアルの名前を決めるべく、俺とアルファムは、ベッドの上で手足を動かして遊ぶちびアルを挟んで座った。
この時間いつもは寝ているちびアルも、興奮しているのかまだまだ寝そうにない。
「いよいよ明日お披露目だ。今夜名前を決める」
「うん。ちびアルも楽しみなのかな。目がキラキラしてるっ」
「何となく明日の雰囲気を感じ取っているのかもしれないな。だが、明日の為に早く寝させた方がいい」
「そうだね。名前を決めて、俺達も早く寝ようよ」
「ああ」
俺はちびアルの手を包み、小さな額を指で撫でる。
「『カーリン』と『カエン』。似てるけどどちらがいい?ちびアル」
『カーリン』はアルファムの母親の名前。男女どちらでも使えるらしい。
『カエン』は火焔。燃えさかる炎のこと。俺としては『ほむら』も気に入ってたんだけど、ここは異世界だ。ほむらの発音が異端過ぎて浮いてしまう。カエンの方がかっこよくて炎の国に合ってる気がしたんだ。
ちびアルは、きょとんと俺を見た後に、ふにゃりととても可愛く笑った。
「今日は本当に機嫌が良いな。どうやらどちらも気に入ったらしい。カナ、俺はカエンがいいと思う。俺の母親の名前とも似ているし、発音がいい」
「ほんと?お母さんの名前…使わなくていいの?」
「いい。ちびカナ、おまえはカエンだ。いい男になるんだぞ」
「カエン…。元気に育ってね」
ちびアル…カエンは、「あうー」と声を出した。
「気に入ったのかな?ふふ、明日は大勢の人の前に出るから疲れちゃうよ。だからそろそろ寝ようか。ほら、おいで…」
カエンは、俺の指を強く握りしめると、鼻息荒く手を動かし始める。
「眠くないの…?お腹空いた?」
俺は起き上がると、シャツのボタンを外してカエンを抱く。
カエンはすごい勢いで俺の乳首に吸いつき、んくんくと飲み出した。
「…痛い。日に日に吸う力が強くなってるから、俺の乳首が切れて痛い…」
「なに?切れてるのか?ふむ…俺が後で治してやろう」
「泉の水で?」
「いや。俺の魔法で」
「……」
アルファムは、乳を飲むカエンを真剣な顔で見てるけど、真剣な顔の下で、きっと邪なことを考えている。
魔法って言ったけど、絶対舐めて治そうとか思ってる。
俺がアルファムの顔をじっと見つめていると、アルファムが「あっ」と声を上げた。
「なに?」
「ほら、カエンが寝たぞ。いきなり口を離したから、乳が垂れてる。早くカエンを寝かせろ。服が濡れてしまうではないか」
「え…あ…うんっ」
アルファムがすごい剣幕で言うもんだから、俺は急いで静かにカエンを寝かせる。
下に置いた途端、一瞬泣きそうな顔をしたけど、すぐに可愛らしい寝息を立て始めた。
「…よかった。寝た……わあっ」
「静かに」
カエンが寝たことに安心していると、いきなりアルファムに押し倒された。
思わず声を上げた俺の唇に指を当てて、アルファムが俺の乳首を舐める。
「いた…っ、しみて痛いんだけど…。魔法で治すんじゃなかったの?」
「今治している。これも魔法だ」
「…絶対嘘だ…」
そんなにもして吸いたいのか、と呆れたけど、俺にしか見せないアルファムの姿がやっぱり可愛くて、俺はそっとアルファムの頭を抱きしめた。
この時間いつもは寝ているちびアルも、興奮しているのかまだまだ寝そうにない。
「いよいよ明日お披露目だ。今夜名前を決める」
「うん。ちびアルも楽しみなのかな。目がキラキラしてるっ」
「何となく明日の雰囲気を感じ取っているのかもしれないな。だが、明日の為に早く寝させた方がいい」
「そうだね。名前を決めて、俺達も早く寝ようよ」
「ああ」
俺はちびアルの手を包み、小さな額を指で撫でる。
「『カーリン』と『カエン』。似てるけどどちらがいい?ちびアル」
『カーリン』はアルファムの母親の名前。男女どちらでも使えるらしい。
『カエン』は火焔。燃えさかる炎のこと。俺としては『ほむら』も気に入ってたんだけど、ここは異世界だ。ほむらの発音が異端過ぎて浮いてしまう。カエンの方がかっこよくて炎の国に合ってる気がしたんだ。
ちびアルは、きょとんと俺を見た後に、ふにゃりととても可愛く笑った。
「今日は本当に機嫌が良いな。どうやらどちらも気に入ったらしい。カナ、俺はカエンがいいと思う。俺の母親の名前とも似ているし、発音がいい」
「ほんと?お母さんの名前…使わなくていいの?」
「いい。ちびカナ、おまえはカエンだ。いい男になるんだぞ」
「カエン…。元気に育ってね」
ちびアル…カエンは、「あうー」と声を出した。
「気に入ったのかな?ふふ、明日は大勢の人の前に出るから疲れちゃうよ。だからそろそろ寝ようか。ほら、おいで…」
カエンは、俺の指を強く握りしめると、鼻息荒く手を動かし始める。
「眠くないの…?お腹空いた?」
俺は起き上がると、シャツのボタンを外してカエンを抱く。
カエンはすごい勢いで俺の乳首に吸いつき、んくんくと飲み出した。
「…痛い。日に日に吸う力が強くなってるから、俺の乳首が切れて痛い…」
「なに?切れてるのか?ふむ…俺が後で治してやろう」
「泉の水で?」
「いや。俺の魔法で」
「……」
アルファムは、乳を飲むカエンを真剣な顔で見てるけど、真剣な顔の下で、きっと邪なことを考えている。
魔法って言ったけど、絶対舐めて治そうとか思ってる。
俺がアルファムの顔をじっと見つめていると、アルファムが「あっ」と声を上げた。
「なに?」
「ほら、カエンが寝たぞ。いきなり口を離したから、乳が垂れてる。早くカエンを寝かせろ。服が濡れてしまうではないか」
「え…あ…うんっ」
アルファムがすごい剣幕で言うもんだから、俺は急いで静かにカエンを寝かせる。
下に置いた途端、一瞬泣きそうな顔をしたけど、すぐに可愛らしい寝息を立て始めた。
「…よかった。寝た……わあっ」
「静かに」
カエンが寝たことに安心していると、いきなりアルファムに押し倒された。
思わず声を上げた俺の唇に指を当てて、アルファムが俺の乳首を舐める。
「いた…っ、しみて痛いんだけど…。魔法で治すんじゃなかったの?」
「今治している。これも魔法だ」
「…絶対嘘だ…」
そんなにもして吸いたいのか、と呆れたけど、俺にしか見せないアルファムの姿がやっぱり可愛くて、俺はそっとアルファムの頭を抱きしめた。
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