上 下
11 / 15
3話

3-3

しおりを挟む
「竜巻...ですね」

「竜巻だな」

「はいれるんですか?」

「さあ...」

俺はとりあえず突破口がないかと見まわしてみる。

「おっ、あんじゃん、突破口」

「へ?」

俺は地面に手をついた。

「生成」

地面が崩れ、武器屋ら装備やらに変化していく。

「そろそろ鍛冶屋じゃなくて錬金術師名乗ろうかな...」

でもあるんだよなあ、錬金術師っていう雑魚職。

俺は地面を武器化して掘っていく。

「ついてきな」

「は...はい」


しばらく堀り、そろそろ竜巻を超えたかというところで上に向かって掘ると、光が見えた。

生成内訳
土槌-石巣比売どつい-いわすひめ 2000G×262個
合計524000G  現在の所持金(未換金)524000G

すぐにそこに影がかかる。

「おっと...」

だいぶゴーレムの近くに出てしまった。

このままだと、ゴーレムの足元からひょっこりということになる。

「ここは私が」

ミヤがナイフを取り出した。

かなり初期のアイテム...鍛冶の質もかなり悪い...

攻撃力が最低ラインの10を下回っている。

つまり、できる限り多く攻撃ができるということだ。

「ハッ!」

ゴーレムが一瞬で溶けた...

アイテムがなだれ込んでくる。

「わぷっ!」

アイテムに溺れるのは初めてだ。

1000個のアイテム、二人がかりでも拾いきれるはずなく...

「まずい!このままじゃ風ゴーレムの怨念にやられる」

「すいません私のせいで...」

「いや、アイテム起因(物理)でダメージを受けることはない。ただこのままおいてくのはもったいない」

とすると...

「錬金術...」

俺はストレージに入ったものから武器に生成して武器用ストレージにしまっていった。

「よし、俺が階段掘るから」

生成内訳
・土槌-石巣比売 2000G×23個
合計46000G  現在の所持金(未換金)570000G

「よし、じゃほかのゴーレムも倒してくれ」

「はい」

ミヤはフィールドを走り回り、一瞬でモンスターを溶かしてまわる。

「これは楽だなあ」

俺はそのあとを追いながら、武器変換してストレージにしまっていく。

「これで全部ですね」

一面アイテムの海だ。それをやっとすべて武器に変換すると、相当な量の武器になった。

生成内訳
・槌-級長津彦しなつひこ 50000G×1個
・嵐盾-アイオロス 2000G×1479個
・風爪-野分のわき 1000G×8455個
合計11463000G  現在の所持金(未換金)12033000G

「これは...1階でこの金額だと買い手が追い付かねえぞ」

「あのっ...私何かしてしまったでしょうか...」

「いや、儲けがえらいことになるんだ。こうやって儲けた金はたぶん後々山分けになるだろうし、1人増えて割合が減った分を帳消しにするくらい稼いでやろうぜ」

「はいっ!」

荷物の整理をし終わったころ、突風が吹いた。

「おっ?」

「わわっ!」

俺たちの体が浮き上がり、風で次のステージに運ばれた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

婚約者すらいない私に、離縁状が届いたのですが・・・・・・。

夢草 蝶
恋愛
 侯爵家の末姫で、人付き合いが好きではないシェーラは、邸の敷地から出ることなく過ごしていた。  そのため、当然婚約者もいない。  なのにある日、何故かシェーラ宛に離縁状が届く。  差出人の名前に覚えのなかったシェーラは、間違いだろうとその離縁状を燃やしてしまう。  すると後日、見知らぬ男が怒りの形相で邸に押し掛けてきて──?

伯爵令嬢に生まれ変わった元騎士は憧れの人に恩返しをしたい

羽山コウリ
ファンタジー
生まれ変わったらまた、あなたのちかくで、、あなたのそばで恩を返したい ラスティア王国の騎士レアード・アルディンに憧れる アレン・クライドは戦いの中で命を落とす 「こんなところで命を落としたか」 美しい女性が自分の頬を撫でる 「まだ生きるはずだった命が失われるのは心が痛むね」 もう一人男性の声がする 次の世で望むことはないか そう聞かれて 「レアード・アルディンの近くに生まれて今世の恩を返したい」 と願った そして1年後 ラスティア王国のとある伯爵家に魔力の強い女児が生まれる

【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた

杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。 なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。 婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。 勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。 「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」 その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺! ◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。 婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。 ◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。 ◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。 ◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます! 10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!

王子は婚約破棄をし、令嬢は自害したそうです。

七辻ゆゆ
ファンタジー
「アリシア・レッドライア! おまえとの婚約を破棄する!」 公爵令嬢アリシアは王子の言葉に微笑んだ。「殿下、美しい夢をありがとうございました」そして己の胸にナイフを突き立てた。 血に染まったパーティ会場は、王子にとって一生忘れられない景色となった。冤罪によって婚約者を自害させた愚王として生きていくことになる。

現実でもクラフトできる!?

寝狐
ファンタジー
成績優秀だが不登校な俺がゲームの中で集めたものを現実世界に持ち込めるように!それにクラフトまでできる!? 自分でポーション作成できるから病気知らずに! 食材も手に入るし美味しい!?!? ただ、アバターと同じ姿になるのはどうかと思う…(お気に入りではあるけど) . . . さくっと読めるよう1話辺り大体1000文字程度で納めてます 誤字脱字などありましたらコメントなどでお知らせください

いともたやすく人が死ぬ異世界に転移させられて

kusunoki
ファンタジー
クラスで「死神」と呼ばれ嫌われていたら、異世界にSSレア種族の一つ【死神】として転生させられてしまった。 ……が"種族"が変わっていただけじゃなく、ついでに"性別"まで変わってしまっていた。 同時に転移してきた元クラスメイト達がすり寄ってくるので、とりあえず全力で避けながら自由に異世界で生きていくことにした。

久遠の瞬き

章槻雅希
ファンタジー
松本絢人は気が付いたら見知らぬ、それでいて嘗ては見慣れていた世界にいた。直前の記憶はビールを飲みつつパソコンでゲームを起動したこと。 そこで見知らぬはずの、けれど妙に懐かしい男たちに声を掛けられる。 そして、自分たちが神を名乗る存在によって異世界転移させられたことを知る。そう、彼らがかつてプレイしていた【フィアナ・クロニクル】の世界に。 神〈イル・ダーナ〉によって突き付けられたのは理不尽な要求。ゲーム内では討伐不可能と言われていたラスボス〈タドミール〉を倒せ、斃さねば現実には戻さぬ、この世界で死ねば現実でも死ぬ。 神の理不尽さに憤りながらもそれしか現実に戻るすべはない。絢人は同じく強制召喚されたかつての仲間たちとともに現実となってしまったゲームの中でもがいていくのだった。

【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断

Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。 23歳の公爵家当主ジークヴァルト。 年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。 ただの女友達だと彼は言う。 だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。 彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。 また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。 エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。 覆す事は出来ない。 溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。 そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。 二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。 これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。 エルネスティーネは限界だった。 一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。 初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。 だから愛する男の前で死を選ぶ。 永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。 矛盾した想いを抱え彼女は今――――。 長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。 センシティブな所へ触れるかもしれません。 これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。

処理中です...