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2話

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「火山...熱そうだな」

「サラマンダーの棲む死火山...ボスのサラマンダーの力だけで火力を保っているという設定の火山ダンジョンよ。ボス戦が楽しみだわ」

「火ってやつは実態がないからな...俺の出番はないかもな」

「そうでもないんじゃない?敵モンスターには実態があるわけだし」

「なるほどな。でもそこまで行けるかの問題だぜ?」

「そもそも剣士なんかが祭司なんかから加護を受けて攻略するステージよ。私がいるから何とかなるわ」

「祭司って...お前魔法使いだろ?」

「あら、忘れたかしら?私の最終実績解除スキル『森羅万象』があるわ。あれはMPを消費するすべての技を使用できるスキルよ。心配いらないわ」

「さすがだな」

そのうえMPも無限か...うん?

FSCスキルを聞いてないような...さてはまだなんかスキルがあるだろ。

「なあ、お前のFSC特典スキルって...」

「行きましょ!全は急げよ!」

めっちゃ上機嫌だ。

期限を損ねるのも嫌だし、後にするか。


「火山...炎はアンナの魔法で軽減するとして、登るのがきついな」

「そうね...」

「お前の魔法でどうにかならないのかよ」

「これはシステムではなくて人間としての疲労よ。ゲーム内での回復魔法で回復することはできないわ」

「くっそ~、ならしかたない。普段からゲームばっかしてた罰ってとこか...」

「ほんと、攻略組がリアルでも筋トレしてるって聞いたけど納得だわ」

俺もこのゲームのために筋トレ始めるか、と頭によぎったその時だった。

「前方注意、敵よ!」

目の前に来ていたのは、炎に包まれたゴーレムだった。

「一応各ダンジョンは対応してるってことか...」

ゴーレムがこちらに気づくと、襲い掛かってくる。

「ハイハイその動き全部知ってるから」

襲ってきた端から武器に生成していく。

「おっ、槌-加具土命かぐつち。これも高く売れるぞ」

生成内訳
・槌-加具土命 50000G×10個
・炎盾-ヘパイストス 2000G×19
・火刀-火産霊ほむすび 1000G×24個
合計562000G  現在の所持金(未換金)562000G

「あああっつい!何なのよ!」

アンナの魔導書が光った。

ゴーレムが氷漬けになり、大地から現れた柱によって割られていく。

ダメージが入り、全部砕け散る。

ドロップアイテムが落ちている。

「すくなっ!普通に戦ったらこんなもんか...」

ゴーレムのこころとかいうやっすいアイテムが数個、ドロップしただけだ。

「俺が呼ばれるわけだな...」

俺はそれらと初めの武器をストレージにしまった。

「よし、2階...じゃなくて2合目行こうか」

「そうね...もう面倒だわ」

そういうと、魔導書が光った。

「飛んでいきましょう」

「初めからそうしろよ!」

俺とアンナは魔法で浮いて2合目に向かった。
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