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1話

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4階、ボス部屋に到着した。

そこに居たのは、氷のドレスに身を包んだ氷の女王。

ただし巨大な。

1階のゴーレムよりでかいな。

10~15m、城がでかいのに4階しかないわけだな。

「私なら秒殺だけど。勝手が違うしアディ、行ってくる?」

「おう。さっきは戦ってもらったし、今度は俺の番だな」

俺は女王に向かう。

「さあ、どこからでもかかってこい...」

女王は俺に向かって巨大なつららを飛ばしてきた。

「それは聞いてないッ!」

俺はそのつららを手で受け止め、すぐに武器生成する。

すると、そのつららが剣や槍に変化する。

ふう...鍛冶屋最強。

俺は女王のところに再び走る。

そのドレスをつかむ。

「『錬金術』!」

ドレスが、人間サイズのものに変わっていく。

「足、見えた!」

俺はそれをつかみ、能力を発動する。

「武器生成!」

すると、女王の足が崩れ、数々の武器に変わる。

「女王か...鍛冶屋からしたらダイヤモンドだな」

俺はそのままドレスの中にもぐり、女王が倒れる前にもう片方の足も武器生成にかける。

上は見ないお約束。

「生成ィ!」

女王の左足もまた、武器に生成した。

女王が倒れる。

ズズズズ...ズーゥゥン...

「城はびくともしない...頑丈だな。この城の主ってことはこの城より頑丈ってことだろ?普通に対処したらどれだけやばいかうかがえるな」

足を失って倒れこんだ女王は、その巨大な体を起こそうと腕をついて頑張っている。

「悪いが、攻略のためなんでね」

俺は足の断面に触れ、そのまま全身する。

「これは大量だ」

前に進めば進むほど武器があふれてくる。

サービス開始時に夢見たまごうことなきその光景である。

「ここだッ!」

俺は女王の腰まで来たところで、スカート部分を生成による分解で穴をあけ、外に出た。

※ちなみにムフフなものはデザインされていませんでした。なんか助かった。

「でかい図体も問答無用の破壊の前じゃ無力だな。第2形態でもあるかもしれんが、武器生成は攻撃判定じゃないから形態変化のトリガーであるダメージは発生しない」

鍛冶屋、最強である。

女王が俺を捕まえようと俺に両手を向ける。

「その両手ももらった!」

俺に両手が触れた瞬間、一気に武器に変化する。

「ウウ...ウウ?」

さすがにかわいそうではあるが。

「楽に死なせてやるよ」

俺は女王の頭のほうへ走る。

俺は女王の頭に触れると、スキルを発動した。

「『錬金術』、『問答無用』」

女王の頭は数多の武器に変化し、頭部を失った女王の体は決勝になって砕け散った。

「一応死亡判定があるんだな...都合いいや」

俺は女王の遺留品の回収に回った。

生成内訳
・女王のドレス-氷結 120000G×2個
・特級氷結晶の盾 60000G×24個
・上級氷結晶の盾 50000G×20個
・氷鎧-特級 10000G×98個
・メイス-水晶 9000G×72個
・氷靴-特級 7000G×124個
・氷兜-特級 7000G×155個
・水晶球(サイズ特大) 5000G×2個
・氷剣-氷瀑 2000G×91個
・アイスソード 500G×295個
合計6600500G  現在の所持金(未換金)7,092,315G

「おっ、クリア報酬か」

俺の前にウィンドウが開かれ、そこには「クリア報酬 女王の衣片×1 女王の涙×1 通貨100000G」と書かれている。

「おっ、結構いいじゃん。俺みたいなチート能力じゃなければ大金だな」

「ま、大いに越したことはないわね」

後ろからアンナが近づいてきていた。

「そうだな。ま、そのうち100000Gも端数になるさ」

「そうね。じゃ、初期村に飛びましょうか」

アンナの魔導書が光った。
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