29 / 69
気付かないフリをしたままでいたい【夏】前編
10
しおりを挟む
しんみりとした空気は、ノックの音とノノの鳴き声で打ち消された。
ジルは慌てて立ち上がり、扉へと向かう。開けた扉の先には、メイドが困惑した様子で立っていた。
「お嬢様、失礼いたします。エリーゼさまがお見えになっております」
「エリーが?」
マリアンヌは、驚きのあまり聞き返してしまう。すぐにメイドは是と返事をする。
珍しいこともあるものだ。
これまでエリーゼは連絡なしに訪問することなんて無かったというのに。
マリアンヌは戸惑いを隠せない。無意識に胸に手を当てる。ざわつき始めた心を落ち着かすために。
「……どういたしましょう、お嬢様」
不安げにこちらを窺うジルとメイドの視線を受け、マリアンヌは何とか口を開く。
「もちろん会うわ」
すぐにソファから立ち上がり、一瞬だけ鏡台に目を向ける。
笑ってしまう程、怯えた表情の自分がいた。
「いらっしゃい、エリー」
「急にごめんなさい。すぐに帰るから」
玄関ホールでマリアンヌが姿を表すのを待っていたエリーゼは、あからさまによそよそしい態度だった。
「そんなこと言わないで。すぐにお茶を用意するわ。テラスにする?でも今日はちょっと暑いかしら?」
「私はどっちでも構わないわ」
─── とにかく二人っきりで話がしたいの。
そんなニュアンスが痛いほどに伝わってくる。間違いなく他の人に聞かれたくない話なのだろう。例えばアンジェラの件とか。
マリアンヌは、少し悩んで、テラスでも応接室でもなく、自分の部屋にエリーゼを通すことにした。
ジルに冷たいお茶を用意してもらって、部屋を出て行ってもらう。
一応廊下の左右を確認したけれど、クリスの姿は無かった。
突然の訪問は、さすがに兄も予期することはできないだろう。
それに何より、エリーゼは同性だ。幼馴染の同性を私室に招き入れることは、淑女として何ら問題の無い行動のはず。
そんなことを考えながら、マリアンヌは部屋の扉を閉める。
そして、そわそわと落ち着かない様子でソファに着席しているエリーゼの隣に腰かけた。
「あのね、マリー。気を悪くしないで聞いて欲しいんだけど……良いかな?」
「え、ええ」
座って早々そんなことを言われて、マリアンヌの身体はびくりと強張ってしまう。
反射的に頷いてしまったが、これから聞く話は、絶対に良い内容ではない。
そう確信を持ったマリアンヌだったけれど、エリーゼの言葉は予想より斜め上のものだった。
「マリー、あなたマリッジブルーなんじゃない?」
「……は?」
聞きなれない言葉を耳にして、マリアンヌは間の抜けた声を出してしまった。
「自覚無いようね」
「……ごめんなさい」
肩をすくめたエリーゼに、マリアンヌはよくわからないけれど謝ってしまう。
そんなマリアンヌを見て、エリーゼは唇に指を当てて無言でいる。何か考え事をしているようだった。
沈黙に耐え切れず、マリアンヌはグラスに手を伸ばす。さっき口にしたお茶と同じ香りがするけれど、なぜか苦みが強い。
少し間を置いてエリーゼもグラスに手を伸ばした。2口飲んで美味しいとマリアンヌに向けて微笑んだ。
けれど、すぐに表情を硬くする。
「言いにくいんだけど……聞いてくれる?」
「う、うん」
「あのね、最近のマリー、ちょっとおかしいわよ」
「そ、そうかな?」
咄嗟に誤魔化してみたけれど、顔は見事に強張っているのだろう。
エリーゼは更に表情を硬くする。いっそ不機嫌と言ったほうが正解と思えるくらいに。
「なんか、私達に対してよそよそしいっていうか、変に顔色を窺ったりしているし、妙に意固地なところがあるし。それに舞踏会の時だって、先に帰っちゃったでしょ?」
「あ、あれは───」
「あー……ごめん。別に責めている訳じゃないのよ。……でね、実はこの前レイを呼び出したの。それでマリーと何かあったのかって聞いてみた。でも、レイったら、何もないって言うし」
「う、うん。何も……無いわ」
まさか宝石店の一件のことを言えるわけもなく、マリアンヌはぶんぶんと首を横に振る。
「そうよね。なにかあっても秘密にするわけないもんね。だから、私、色々考えたの。もしかしてマリーは本当はこの計画に反対しているんじゃないかって。はっきり聞くけど、レイと結婚するのは嫌?」
「まさかっ」
食い気味に否定をすれば、エリーゼはゆったりと目を細めた。
「ふふっ。そうよね。わかっている。だからきっとマリッジブルーなのよ」
マリアンヌだって、マリッジブルーがどんなものかくらいは知っている。
結婚が決まった女性が、婚約者の言動に落ち込んでしまったり、不安を感じてしまったりするもの。
そんな知識を思い出して、マリアンヌはまさか自分がと思う。
「私、別にレイとの結婚に不安を感じたりしていないわ」
マリッジブルーになるのは、多少なりとも相手に不満があるからそうなるのだと思っている。
だからそうだと言ってしまうと、まるでレイドリックが悪いように取れてしまうかもしれない。
マリアンヌは怖かった。
もし万が一、この会話がレイドリックの耳に入って、また彼を怒らせてしまうのを。
レイドリックは少し変わってしまった。勘違いを訂正させてくれなくなった。自分の話を聞かなくなってしまった。
ああ……そんなふうに彼を思ってしまう事態、自分はおかしいのかもしれない。
マリアンヌは、一度はエリーゼの言葉を否定してみたけれど、認めた方が楽だと思ってしまった。
「……そうかもしれないわ」
ひどく苦い気持ちでそう言えば、エリーゼは手を伸ばして、マリアンヌの髪を優しく梳いた。
そしていつも通りの表情に戻る。
「今年の夏は暑いわね」
「うん」
「マリー、これ提案なんだけれど別荘にでも行って、気分転換してきたらどう?」
「え?別荘?」
突然変わった話題に、マリアンヌの思考は付いていけなかった。
なのに、エリーゼはそれを無視してはしゃいだ声をあげる。
「そう。マリーの家なら沢山あるでしょ?きっとマリーは、王都が暑いし騒がしいから、ちょっと疲れちゃっただけなのよ。避暑地でゆっくりしておいで。美味しいものを食べて、たまにはお行儀の悪いこともして。そして元気になって帰っておいで」
一気に言い切ったエリーゼは、ぽんっとマリアンヌの肩を叩いた。
そしてにっこりと笑って、こう言った。
「私達も行けたら行くから」
行けたら行く。
これはとても便利な言葉である。
社交界ではこの言葉はよく飛び交うし、マリアンヌだって何度も耳にしてきたし、口にしてきた。行けないとは言いにくいから、遠回しの断り文句として。
ただこれは、行く気はあるけど、都合がつくかどうか今すぐわからないという時に使う言葉でもある。
─── エリーゼはどちらの意味でそう言ったのだろう。
マリアンヌは、疑問に思う。でも口にはしない。
返答次第では、王都に居て欲しくないというふうにも取れてしまうから。
それに、アンジェラの件をうやむやにしたままだという罪悪感もある。この話が長引いて、万が一、招待客のことに触れられるのは嫌だった。
だから、何もかも気付かないフリをして「兄に聞いてみる」とマリアンヌは呟いた。
ジルは慌てて立ち上がり、扉へと向かう。開けた扉の先には、メイドが困惑した様子で立っていた。
「お嬢様、失礼いたします。エリーゼさまがお見えになっております」
「エリーが?」
マリアンヌは、驚きのあまり聞き返してしまう。すぐにメイドは是と返事をする。
珍しいこともあるものだ。
これまでエリーゼは連絡なしに訪問することなんて無かったというのに。
マリアンヌは戸惑いを隠せない。無意識に胸に手を当てる。ざわつき始めた心を落ち着かすために。
「……どういたしましょう、お嬢様」
不安げにこちらを窺うジルとメイドの視線を受け、マリアンヌは何とか口を開く。
「もちろん会うわ」
すぐにソファから立ち上がり、一瞬だけ鏡台に目を向ける。
笑ってしまう程、怯えた表情の自分がいた。
「いらっしゃい、エリー」
「急にごめんなさい。すぐに帰るから」
玄関ホールでマリアンヌが姿を表すのを待っていたエリーゼは、あからさまによそよそしい態度だった。
「そんなこと言わないで。すぐにお茶を用意するわ。テラスにする?でも今日はちょっと暑いかしら?」
「私はどっちでも構わないわ」
─── とにかく二人っきりで話がしたいの。
そんなニュアンスが痛いほどに伝わってくる。間違いなく他の人に聞かれたくない話なのだろう。例えばアンジェラの件とか。
マリアンヌは、少し悩んで、テラスでも応接室でもなく、自分の部屋にエリーゼを通すことにした。
ジルに冷たいお茶を用意してもらって、部屋を出て行ってもらう。
一応廊下の左右を確認したけれど、クリスの姿は無かった。
突然の訪問は、さすがに兄も予期することはできないだろう。
それに何より、エリーゼは同性だ。幼馴染の同性を私室に招き入れることは、淑女として何ら問題の無い行動のはず。
そんなことを考えながら、マリアンヌは部屋の扉を閉める。
そして、そわそわと落ち着かない様子でソファに着席しているエリーゼの隣に腰かけた。
「あのね、マリー。気を悪くしないで聞いて欲しいんだけど……良いかな?」
「え、ええ」
座って早々そんなことを言われて、マリアンヌの身体はびくりと強張ってしまう。
反射的に頷いてしまったが、これから聞く話は、絶対に良い内容ではない。
そう確信を持ったマリアンヌだったけれど、エリーゼの言葉は予想より斜め上のものだった。
「マリー、あなたマリッジブルーなんじゃない?」
「……は?」
聞きなれない言葉を耳にして、マリアンヌは間の抜けた声を出してしまった。
「自覚無いようね」
「……ごめんなさい」
肩をすくめたエリーゼに、マリアンヌはよくわからないけれど謝ってしまう。
そんなマリアンヌを見て、エリーゼは唇に指を当てて無言でいる。何か考え事をしているようだった。
沈黙に耐え切れず、マリアンヌはグラスに手を伸ばす。さっき口にしたお茶と同じ香りがするけれど、なぜか苦みが強い。
少し間を置いてエリーゼもグラスに手を伸ばした。2口飲んで美味しいとマリアンヌに向けて微笑んだ。
けれど、すぐに表情を硬くする。
「言いにくいんだけど……聞いてくれる?」
「う、うん」
「あのね、最近のマリー、ちょっとおかしいわよ」
「そ、そうかな?」
咄嗟に誤魔化してみたけれど、顔は見事に強張っているのだろう。
エリーゼは更に表情を硬くする。いっそ不機嫌と言ったほうが正解と思えるくらいに。
「なんか、私達に対してよそよそしいっていうか、変に顔色を窺ったりしているし、妙に意固地なところがあるし。それに舞踏会の時だって、先に帰っちゃったでしょ?」
「あ、あれは───」
「あー……ごめん。別に責めている訳じゃないのよ。……でね、実はこの前レイを呼び出したの。それでマリーと何かあったのかって聞いてみた。でも、レイったら、何もないって言うし」
「う、うん。何も……無いわ」
まさか宝石店の一件のことを言えるわけもなく、マリアンヌはぶんぶんと首を横に振る。
「そうよね。なにかあっても秘密にするわけないもんね。だから、私、色々考えたの。もしかしてマリーは本当はこの計画に反対しているんじゃないかって。はっきり聞くけど、レイと結婚するのは嫌?」
「まさかっ」
食い気味に否定をすれば、エリーゼはゆったりと目を細めた。
「ふふっ。そうよね。わかっている。だからきっとマリッジブルーなのよ」
マリアンヌだって、マリッジブルーがどんなものかくらいは知っている。
結婚が決まった女性が、婚約者の言動に落ち込んでしまったり、不安を感じてしまったりするもの。
そんな知識を思い出して、マリアンヌはまさか自分がと思う。
「私、別にレイとの結婚に不安を感じたりしていないわ」
マリッジブルーになるのは、多少なりとも相手に不満があるからそうなるのだと思っている。
だからそうだと言ってしまうと、まるでレイドリックが悪いように取れてしまうかもしれない。
マリアンヌは怖かった。
もし万が一、この会話がレイドリックの耳に入って、また彼を怒らせてしまうのを。
レイドリックは少し変わってしまった。勘違いを訂正させてくれなくなった。自分の話を聞かなくなってしまった。
ああ……そんなふうに彼を思ってしまう事態、自分はおかしいのかもしれない。
マリアンヌは、一度はエリーゼの言葉を否定してみたけれど、認めた方が楽だと思ってしまった。
「……そうかもしれないわ」
ひどく苦い気持ちでそう言えば、エリーゼは手を伸ばして、マリアンヌの髪を優しく梳いた。
そしていつも通りの表情に戻る。
「今年の夏は暑いわね」
「うん」
「マリー、これ提案なんだけれど別荘にでも行って、気分転換してきたらどう?」
「え?別荘?」
突然変わった話題に、マリアンヌの思考は付いていけなかった。
なのに、エリーゼはそれを無視してはしゃいだ声をあげる。
「そう。マリーの家なら沢山あるでしょ?きっとマリーは、王都が暑いし騒がしいから、ちょっと疲れちゃっただけなのよ。避暑地でゆっくりしておいで。美味しいものを食べて、たまにはお行儀の悪いこともして。そして元気になって帰っておいで」
一気に言い切ったエリーゼは、ぽんっとマリアンヌの肩を叩いた。
そしてにっこりと笑って、こう言った。
「私達も行けたら行くから」
行けたら行く。
これはとても便利な言葉である。
社交界ではこの言葉はよく飛び交うし、マリアンヌだって何度も耳にしてきたし、口にしてきた。行けないとは言いにくいから、遠回しの断り文句として。
ただこれは、行く気はあるけど、都合がつくかどうか今すぐわからないという時に使う言葉でもある。
─── エリーゼはどちらの意味でそう言ったのだろう。
マリアンヌは、疑問に思う。でも口にはしない。
返答次第では、王都に居て欲しくないというふうにも取れてしまうから。
それに、アンジェラの件をうやむやにしたままだという罪悪感もある。この話が長引いて、万が一、招待客のことに触れられるのは嫌だった。
だから、何もかも気付かないフリをして「兄に聞いてみる」とマリアンヌは呟いた。
0
お気に入りに追加
827
あなたにおすすめの小説

前世と今世の幸せ
夕香里
恋愛
【商業化予定のため、時期未定ですが引き下げ予定があります。詳しくは近況ボードをご確認ください】
幼い頃から皇帝アルバートの「皇后」になるために妃教育を受けてきたリーティア。
しかし聖女が発見されたことでリーティアは皇后ではなく、皇妃として皇帝に嫁ぐ。
皇帝は皇妃を冷遇し、皇后を愛した。
そのうちにリーティアは病でこの世を去ってしまう。
この世を去った後に訳あってもう一度同じ人生を繰り返すことになった彼女は思う。
「今世は幸せになりたい」と
※小説家になろう様にも投稿しています
【本編完結】美女と魔獣〜筋肉大好き令嬢がマッチョ騎士と婚約? ついでに国も救ってみます〜
松浦どれみ
恋愛
【読んで笑って! 詰め込みまくりのラブコメディ!】
(ああ、なんて素敵なのかしら! まさかリアム様があんなに逞しくなっているだなんて、反則だわ! そりゃ触るわよ。モロ好みなんだから!)『本編より抜粋』
※カクヨムでも公開中ですが、若干お直しして移植しています!
【あらすじ】
架空の国、ジュエリトス王国。
人々は大なり小なり魔力を持つものが多く、魔法が身近な存在だった。
国内の辺境に領地を持つ伯爵家令嬢のオリビアはカフェの経営などで手腕を発揮していた。
そして、貴族の令息令嬢の大規模お見合い会場となっている「貴族学院」入学を二ヶ月後に控えていたある日、彼女の元に公爵家の次男リアムとの婚約話が舞い込む。
数年ぶりに再会したリアムは、王子様系イケメンとして令嬢たちに大人気だった頃とは別人で、オリビア好みの筋肉ムキムキのゴリマッチョになっていた!
仮の婚約者としてスタートしたオリビアとリアム。
さまざまなトラブルを乗り越えて、ふたりは正式な婚約を目指す!
まさかの国にもトラブル発生!? だったらついでに救います!
恋愛偏差値底辺の変態令嬢と初恋拗らせマッチョ騎士のジョブ&ラブストーリー!(コメディありあり)
応援よろしくお願いします😊
2023.8.28
カテゴリー迷子になりファンタジーから恋愛に変更しました。
本作は恋愛をメインとした異世界ファンタジーです✨
侯爵家の当主になります~王族に仕返しするよ~
Mona
恋愛
第二王子の婚約者の発表がされる。
しかし、その名は私では無かった。
たった一人の婚約候補者の、私の名前では無かった。
私は、私の名誉と人生を守為に侯爵家の当主になります。
先ずは、お兄様を、グーパンチします。

前世の記憶しかない元侯爵令嬢は、訳あり大公殿下のお気に入り。(注:期間限定)
miy
恋愛
(※長編なため、少しネタバレを含みます)
ある日目覚めたら、そこは見たことも聞いたこともない…異国でした。
ここは、どうやら転生後の人生。
私は大貴族の令嬢レティシア17歳…らしいのですが…全く記憶にございません。
有り難いことに言葉は理解できるし、読み書きも問題なし。
でも、見知らぬ世界で貴族生活?いやいや…私は平凡な日本人のようですよ?…無理です。
“前世の記憶”として目覚めた私は、現世の“レティシアの身体”で…静かな庶民生活を始める。
そんな私の前に、一人の貴族男性が現れた。
ちょっと?訳ありな彼が、私を…自分の『唯一の女性』であると誤解してしまったことから、庶民生活が一変してしまう。
高い身分の彼に関わってしまった私は、元いた国を飛び出して魔法の国で暮らすことになるのです。
大公殿下、大魔術師、聖女や神獣…等など…いろんな人との出会いを経て『レティシア』が自分らしく生きていく。
という、少々…長いお話です。
鈍感なレティシアが、大公殿下からの熱い眼差しに気付くのはいつなのでしょうか…?
※安定のご都合主義、独自の世界観です。お許し下さい。
※ストーリーの進度は遅めかと思われます。
※現在、不定期にて公開中です。よろしくお願い致します。
公開予定日を最新話に記載しておりますが、長期休載の場合はこちらでもお知らせをさせて頂きます。
※ド素人の書いた3作目です。まだまだ優しい目で見て頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。
※初公開から2年が過ぎました。少しでも良い作品に、読みやすく…と、時間があれば順次手直し(改稿)をしていく予定でおります。(現在、142話辺りまで手直し作業中)
※章の区切りを変更致しました。(11/21更新)

悪役令嬢は皇帝の溺愛を受けて宮入りする~夜も放さないなんて言わないで~
sweetheart
恋愛
公爵令嬢のリラ・スフィンクスは、婚約者である第一王子セトから婚約破棄を言い渡される。
ショックを受けたリラだったが、彼女はある夜会に出席した際、皇帝陛下である、に見初められてしまう。
そのまま後宮へと入ることになったリラは、皇帝の寵愛を受けるようになるが……。

公爵夫人アリアの華麗なるダブルワーク〜秘密の隠し部屋からお届けいたします〜
白猫
恋愛
主人公アリアとディカルト公爵家の当主であるルドルフは、政略結婚により結ばれた典型的な貴族の夫婦だった。 がしかし、5年ぶりに戦地から戻ったルドルフは敗戦国である隣国の平民イザベラを連れ帰る。城に戻ったルドルフからは目すら合わせてもらえないまま、本邸と別邸にわかれた別居生活が始まる。愛人なのかすら教えてもらえない女性の存在、そのイザベラから無駄に意識されるうちに、アリアは面倒臭さに頭を抱えるようになる。ある日、侍女から語られたイザベラに関する「推測」をきっかけに物語は大きく動き出す。 暗闇しかないトンネルのような現状から抜け出すには、ルドルフと離婚し公爵令嬢に戻るしかないと思っていたアリアだが、その「推測」にひと握りの可能性を見出したのだ。そして公爵邸にいながら自分を磨き、リスキリングに挑戦する。とにかく今あるものを使って、できるだけ抵抗しよう!そんなアリアを待っていたのは、思わぬ新しい人生と想像を上回る幸福であった。公爵夫人の反撃と挑戦の狼煙、いまここに高く打ち上げます!
➡️登場人物、国、背景など全て架空の100%フィクションです。

婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでのこと。
……やっぱり、ダメだったんだ。
周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間でもあった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、第一王子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表する。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放。そして、国外へと運ばれている途中に魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※毎週土曜日の18時+気ままに投稿中
※プロットなしで書いているので辻褄合わせの為に後から修正することがあります。
踏み台令嬢はへこたれない
IchikoMiyagi
恋愛
「婚約破棄してくれ!」
公爵令嬢のメルティアーラは婚約者からの何度目かの申し出を受けていたーー。
春、学院に入学しいつしかついたあだ名は踏み台令嬢。……幸せを運んでいますのに、その名付けはあんまりでは……。
そう思いつつも学院生活を満喫していたら、噂を聞きつけた第三王子がチラチラこっちを見ている。しかもうっかり婚約者になってしまったわ……?!?
これは無自覚に他人の踏み台になって引っ張り上げる主人公が、たまにしょげては踏ん張りながらやっぱり周りを幸せにしたりやっと自分も幸せになったりするかもしれない物語。
「わたくし、甘い砂を吐くのには慣れておりますの」
ーー踏み台令嬢は今日も誰かを幸せにする。
なろうでも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる