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第二部 ティアの知らない過去と未来
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今回↓は、昔話(その①)になるので読みにくいかもしれません(;´∀`)申し訳ありません!
□■□■□■□■□■
かいつまんで説明すると、ティアの母メリエムとユザーナの出会いは、ティアとグレンシとほぼ同じ。
深手を負ったユザーナの傷をメリエムが移し身の術で癒したのが始まりだった。
メリエムが15歳。
ユザーナが23歳。
奇しくも、ティアとグレンシスが出会った年齢と同じでもあった。
ではなぜ敵国同士の二人が出会えたのか。
それは戦時中、ユザーナは知略を生かして軍を指揮する傍ら、単身で敵国に潜入し戦況を探る間者のようなことも兼任していたから。
とはいえ、それはとても危険が伴うもの。
ユザーナは何度目かの潜入の際に、敵兵に気付かれ深手を負った。
そして国境近くのケヤキの木の下で力尽きようとしたその時、救援物資を運ぶ手伝いに駆り出されていたメリエムが、今まさに息を引き取ろうとしているユザーナを見付けてしまったのだ。
そのころメリエムは、移し身の術を既に習得していて後方支援の手伝いをする傍ら、術を使える他の者と同様に戦争の最前線で治療にあたっていた。
でも、メリエムが移し身の術を使ったのは、自国の兵士だけではなかった。
戦争が何かというものをちゃん理解できていなかったメリエムは、誰にでも平等に癒やしを与えていた。
はっきり言ってしまえば、目についた怪我人を片っぱしから癒やしていた。
付け加えるなら、今でこそユザーナは神経質で気難しい壮年の男性という見た目ではあるが、若い頃はそこそこにイケメンでもあった。
ちなみにティア同様、メリエムもイケメンにはめっぽう弱かった。
つまり、イチコロであった。
クール顔が特に好みだったメリエムは、あっという間にユザーナに魅了された。
ティア同様に、苦痛に歪むユザーナの顔を見て、今までのような義務感ではなく、強い自分の意思で、この名も知らね男を救いたいという衝動に駆られたのだ。
この世界からこんなイケメンが消えてしまうなんて、神様が許しても自分は絶対に許せないと思った……か、まではわからないけれど。
兎にも角にもメリエムは迷うことなくユザーナを救った。
ただこの時、メリエムは、ユザーナがイケメンであることはわかっていても、敵兵であることまでは知らなかった。
ユザーナがどちらの兵士かもわからないほど薄汚れた格好をしていたのもあるし、彼の焦げ茶色の髪は、オルドレイ国では珍しいが、目立つほどのものでもなかったから。
そして勢いのままユザーナ治療したことが、メリエムの人生を大きく左右することになる。
敵国の、しかも間者の命を救ったメリエムは、オルドレイ国からしたら反逆者であった。
もちろんすぐに知れ渡り、メリエムは罪に問われた。そして斬首刑に処されることが決まってしまった。
けれど、メリエムの首は落とされることはなかった。
主人公は死なない説に則ったのかどうかは不明だけれど、密かに同じ一族と、ユザーナの手により助け出され、オルドレイ国から逃亡したのだ。
ちなみに25年前の戦争は、移し身の術を使う一族が明暗を別けた事実がある。
戦時中、ウィリスタリア国は資源が豊かなこともありで、歩兵戦術が主な戦力であった。
対してオルドレイ国は資源に乏しくとも、それを補うさまざまな技術を持っていた。なので大型弩砲や投石兵器といったものを主に使用し、少ない兵力を補っていた。
けれど、ここで移し身の術を使う一族は暴動を起こした。
兵士の治療を放棄したのだ。
いや、正確に言えば、兵士に戦前に戻せない程度の治療しかしなかったのだ。
それは、同じ一族の人間を極刑に処すことをした反発と、これまで何度も術を使い、戦場へ戻される兵士の心が荒み、死んでいく様を見ていられなかったから。
兵士を人間のまま、故郷に戻してあげたかったから。
術を使う力が尽きた。これを言い訳にして。
そして、少ない兵力が更に減少してしまえば、例え、優れた破壊兵器を持っていたとしても、使いようがない。
あっという間に、戦況は悪化した。
もともと防戦一方にまで追い詰められていたオルドレイ国はとうとう国内にまで敵兵の侵入を許すことになり、ウィリスタリア国に敗れた。
結果として移し身の術が戦況を左右させたといえる。だが本当は、もうオルドレイ国には戦う力など、どこにもなかったのも事実だった。
そして移し身の術は無尽蔵に使える訳ではない。
術を使う人間の気力、体力を根こそぎ奪うもの。だから、移し身の術を使う一族は、ある者は戦火に巻き込まれ、またある者は力尽き、命を落した。
一方、ウィリスタリア国に逃亡したメリエムは、ユザーナの庇護の下、幸せに暮らした……ということにはならなかった。
15歳で国を落ち延びたメリエムは、その後、終戦を迎えると共にユザーナの屋敷で暮らし始めたのは間違いない。
ただ暮らし始めた当初、ユザーナはメリエムの庇護者でしかなかった。
けれど数年が経ち、美しい女性に成長したメリエムに対し特別な想いを抱くのは当然の流れ。そしてメリエムも、ユザーナの想いに応えるように、二人は深い愛で結ばれた。
だがその後、メリエムは、ユザーナの元からも去った。既に正式な婚約者でいたのに、だ。
なぜなら、元敵国同士の婚姻の難しさは、今の比ではなかったから。
まして国を勝利に導いた英雄と、敵国の無名の娘との婚姻となれば、周りが黙っているわけがない。
ものすごい反対があった。
メリエムは、耳を塞ぎたくなる誹謗中傷を受けた。身の危険を感じたことなど一度や二度ではないほどに。
でもメリエムがユザーナの元から去ったのはそれが理由ではない。
周りの反発が熱を上げ、婚約自体が危ぶまれた時、あろうことかユザーナは、こう言ってしまったのだ。
『君と結婚できるなら、全てを捨てても構わない』と。
ユザーナにとったらそれは、メリエムに自分の覚悟を伝えたかった言葉。
けれどそれは、メリエムを追い詰める言葉でしかなかった。
メリエムは、ユザーナがこの国にとって大切な存在であることを知っていた。
そしてこれから先にこそ、ユザーナは両国にとって必要な人間だということがわかっていた。
だからメリエムは、ユザーナの元から去った。
大切で愛しているがゆえに。その人の枷になどなりたくはなかったから。
しかもその時すでに、メリエムのお腹にはティアがいた。
ユザーナがそのことを知ってしまえば、彼は本当に全てを捨ててしまうだろう。メリエムはまるでしっかりと目で見たかのように確信を持っていた。
『今までありがとうございました。さよなら』
メリエムはそんな短い手紙だけを残し、ユザーナの元から姿を消した。
メリエム、21歳。
ユザーナ、29歳。
───今日のような、秋の初めの眩しいほどに晴れた日の出来事だった。
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かいつまんで説明すると、ティアの母メリエムとユザーナの出会いは、ティアとグレンシとほぼ同じ。
深手を負ったユザーナの傷をメリエムが移し身の術で癒したのが始まりだった。
メリエムが15歳。
ユザーナが23歳。
奇しくも、ティアとグレンシスが出会った年齢と同じでもあった。
ではなぜ敵国同士の二人が出会えたのか。
それは戦時中、ユザーナは知略を生かして軍を指揮する傍ら、単身で敵国に潜入し戦況を探る間者のようなことも兼任していたから。
とはいえ、それはとても危険が伴うもの。
ユザーナは何度目かの潜入の際に、敵兵に気付かれ深手を負った。
そして国境近くのケヤキの木の下で力尽きようとしたその時、救援物資を運ぶ手伝いに駆り出されていたメリエムが、今まさに息を引き取ろうとしているユザーナを見付けてしまったのだ。
そのころメリエムは、移し身の術を既に習得していて後方支援の手伝いをする傍ら、術を使える他の者と同様に戦争の最前線で治療にあたっていた。
でも、メリエムが移し身の術を使ったのは、自国の兵士だけではなかった。
戦争が何かというものをちゃん理解できていなかったメリエムは、誰にでも平等に癒やしを与えていた。
はっきり言ってしまえば、目についた怪我人を片っぱしから癒やしていた。
付け加えるなら、今でこそユザーナは神経質で気難しい壮年の男性という見た目ではあるが、若い頃はそこそこにイケメンでもあった。
ちなみにティア同様、メリエムもイケメンにはめっぽう弱かった。
つまり、イチコロであった。
クール顔が特に好みだったメリエムは、あっという間にユザーナに魅了された。
ティア同様に、苦痛に歪むユザーナの顔を見て、今までのような義務感ではなく、強い自分の意思で、この名も知らね男を救いたいという衝動に駆られたのだ。
この世界からこんなイケメンが消えてしまうなんて、神様が許しても自分は絶対に許せないと思った……か、まではわからないけれど。
兎にも角にもメリエムは迷うことなくユザーナを救った。
ただこの時、メリエムは、ユザーナがイケメンであることはわかっていても、敵兵であることまでは知らなかった。
ユザーナがどちらの兵士かもわからないほど薄汚れた格好をしていたのもあるし、彼の焦げ茶色の髪は、オルドレイ国では珍しいが、目立つほどのものでもなかったから。
そして勢いのままユザーナ治療したことが、メリエムの人生を大きく左右することになる。
敵国の、しかも間者の命を救ったメリエムは、オルドレイ国からしたら反逆者であった。
もちろんすぐに知れ渡り、メリエムは罪に問われた。そして斬首刑に処されることが決まってしまった。
けれど、メリエムの首は落とされることはなかった。
主人公は死なない説に則ったのかどうかは不明だけれど、密かに同じ一族と、ユザーナの手により助け出され、オルドレイ国から逃亡したのだ。
ちなみに25年前の戦争は、移し身の術を使う一族が明暗を別けた事実がある。
戦時中、ウィリスタリア国は資源が豊かなこともありで、歩兵戦術が主な戦力であった。
対してオルドレイ国は資源に乏しくとも、それを補うさまざまな技術を持っていた。なので大型弩砲や投石兵器といったものを主に使用し、少ない兵力を補っていた。
けれど、ここで移し身の術を使う一族は暴動を起こした。
兵士の治療を放棄したのだ。
いや、正確に言えば、兵士に戦前に戻せない程度の治療しかしなかったのだ。
それは、同じ一族の人間を極刑に処すことをした反発と、これまで何度も術を使い、戦場へ戻される兵士の心が荒み、死んでいく様を見ていられなかったから。
兵士を人間のまま、故郷に戻してあげたかったから。
術を使う力が尽きた。これを言い訳にして。
そして、少ない兵力が更に減少してしまえば、例え、優れた破壊兵器を持っていたとしても、使いようがない。
あっという間に、戦況は悪化した。
もともと防戦一方にまで追い詰められていたオルドレイ国はとうとう国内にまで敵兵の侵入を許すことになり、ウィリスタリア国に敗れた。
結果として移し身の術が戦況を左右させたといえる。だが本当は、もうオルドレイ国には戦う力など、どこにもなかったのも事実だった。
そして移し身の術は無尽蔵に使える訳ではない。
術を使う人間の気力、体力を根こそぎ奪うもの。だから、移し身の術を使う一族は、ある者は戦火に巻き込まれ、またある者は力尽き、命を落した。
一方、ウィリスタリア国に逃亡したメリエムは、ユザーナの庇護の下、幸せに暮らした……ということにはならなかった。
15歳で国を落ち延びたメリエムは、その後、終戦を迎えると共にユザーナの屋敷で暮らし始めたのは間違いない。
ただ暮らし始めた当初、ユザーナはメリエムの庇護者でしかなかった。
けれど数年が経ち、美しい女性に成長したメリエムに対し特別な想いを抱くのは当然の流れ。そしてメリエムも、ユザーナの想いに応えるように、二人は深い愛で結ばれた。
だがその後、メリエムは、ユザーナの元からも去った。既に正式な婚約者でいたのに、だ。
なぜなら、元敵国同士の婚姻の難しさは、今の比ではなかったから。
まして国を勝利に導いた英雄と、敵国の無名の娘との婚姻となれば、周りが黙っているわけがない。
ものすごい反対があった。
メリエムは、耳を塞ぎたくなる誹謗中傷を受けた。身の危険を感じたことなど一度や二度ではないほどに。
でもメリエムがユザーナの元から去ったのはそれが理由ではない。
周りの反発が熱を上げ、婚約自体が危ぶまれた時、あろうことかユザーナは、こう言ってしまったのだ。
『君と結婚できるなら、全てを捨てても構わない』と。
ユザーナにとったらそれは、メリエムに自分の覚悟を伝えたかった言葉。
けれどそれは、メリエムを追い詰める言葉でしかなかった。
メリエムは、ユザーナがこの国にとって大切な存在であることを知っていた。
そしてこれから先にこそ、ユザーナは両国にとって必要な人間だということがわかっていた。
だからメリエムは、ユザーナの元から去った。
大切で愛しているがゆえに。その人の枷になどなりたくはなかったから。
しかもその時すでに、メリエムのお腹にはティアがいた。
ユザーナがそのことを知ってしまえば、彼は本当に全てを捨ててしまうだろう。メリエムはまるでしっかりと目で見たかのように確信を持っていた。
『今までありがとうございました。さよなら』
メリエムはそんな短い手紙だけを残し、ユザーナの元から姿を消した。
メリエム、21歳。
ユザーナ、29歳。
───今日のような、秋の初めの眩しいほどに晴れた日の出来事だった。
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