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第一部 王女と、移し身の乙女の願い
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アジェーリアにそう言われても、ティアは、はいどうぞとグレンシスに足を差し出すことなんてできない。
なぜなら、恥ずかしいからだ。死ぬほど恥ずかしいのだ。
でもグレンシスは、もじもじとするティアに次第にイラつき始めている。
本当に、この騎士様は短気なお方だ。
そんなことを考えながら、ティアはふいに泣きたくなった。
自分の予想を超えることが色々ありすぎて、思考がついていかないのだ。
嫌われていると思っていたグレンシスから、優しい言葉を掛けてもらえて。
そして、自分より遥か身分の上の人間から、心配する気持ちを向けられて。
ティアはこの旅の最中、胸を張って役に立ったと言えることなんて何一つしていないのに。なのに、何も見返りを求められずに、こんな扱いを受けて……嬉しくて嬉しくて仕方が無かった。
そんな、ぐちゃぐちゃになった感情のせいで、ちょっとでも気を抜けば、うっかり涙がこぼれてしまいそうになる。
でもティアは気合で涙を引っ込め、グレンシスに向かって口を開く。
「あの……靴は自分で脱ぎますので……少し、お待ちください」
「わかった」
単なる時間稼ぎでそう言えば、グレンシスは即座に頷いた。
けれど恐ろしい程の眼光で、ティアをせっついてくる。
早急に応急処置をしたいグレンシスにとったら、最大の譲歩であるが、ティアにとったら寿命を縮めるような時間である。
それでもティアは逃れられない運命を悟って、ゆっくりと靴を脱ぐ。
ちなみに、負傷した足は腫れだしていて、なかなかティアの足から離れてくれない。
しかもこれはアジェーリアから拝借した、真珠とガラスビーズの刺繍が美しい芸術品と呼んでも過言ではない、王室御用達のもの。
力加減を間違えてしまえば、破損すること間違いない。
そしてそれを意識すれば、どうしたって手が震える。なのに、急かされる視線は絶え間なくティアに向かっていてる。
「あまり見ないで───」
「早くしろ。……いや、もう俺が脱がす。貸せ」
我慢の限界を迎えたグレンシスは、ティアの足に大きな手を伸ばす。
思わぬ強行にティアがびっくりした拍子に、靴がスポンと脱げた。
……と、同時に、馬の蹄の音がものすごい速さで、こちらに近づいてきた。
「ロハン隊長っ」
馬上のまま声を張り上げたのは、これまでずっと一緒に旅をしてきた騎士の一人───ぽっちゃり体系が特徴のトルシスだった。
グレンシスは治療をしようとする手を止め、部下の方へと顔を向けた。
「何かあったのか?」
緊張感を漂わせたグレンシスの口調に、トルシスはすぐに首を横に振る。
「反逆者たちを鎮圧しました。また、この主犯格と思われる人物も拘束しておりますっ。この後の指示を頂きたく思い、こちらに参りました」
「わかった。すぐに向かう。───……なにがあるかわかりません。王女、恐れ入りますが───」
「わらわも、向かおう」
「ちょ、お待ちくださいっ」
鞍の上で横座りでいるので片足しか鐙に足を掛けていないのに、アジェーリアは見事な手綱捌きで元来た道を駆け出してしまった。
残されたのは、王女のお目付け役の騎士と、その部下と、現在負傷しているティアの3人。
ちなみに馬は一頭しか、ない。
「トルシス」
「……はい」
上官に名を呼ばれた部下は、次に何を言われるのかわかっているようだ。
でも、万に一つという願望から、トルシスは馬から降りることはしない。
けれど、万に一つは、なかった。
「それを貸せ」
「………はい」
トルシスは観念したかのように息を吐き、上官に愛馬を譲ることにした。
騎士団は、厳しい縦社会でもある。
隊長の命令とあれば、こんな暗闇の山の中であっても愛馬だって差し出さなければならないのだろう。
半ば泣きそうな顔をしているトルシスから、ティアはそっと目を逸らした。
残念ながらティアは騎士社会には馴染みがないので、かける言葉が見つからないのだ。
あと、なぜ自分がグレンシスに抱えられ、そのまま馬に跨った彼の膝の上にいるのかも、どうにもこうにもティアは理解できなかった。
無言で馬を走らすグレンシスの膝の上で、ティアは置物のように大人しくしている。
少しでも動いたり、声を上げたりしたら、何だかとてつもないことが起こりそうな気がして、全力で今の状態から意識を逸らす。
けれど、その時間は長くはなかった。
すぐに、かがり火がティアの視界に入った。
乱闘していた場所と思われるところは、思ったよりも遠くはなかったのだ。
きっとトルシスでも、問題なくここまで戻って来てくれるだろう。
こっそり振り返って、闇森の中からこちらに向かって走ってくるぽっちゃり騎士の姿を探したけれど、残念ながら見付けることはできなかった。
でも、ここまでは一本道だから迷うことはないし、最悪、あとで他の騎士に声をかけよう。
ティアは、そう決めてこれ以上、振り返ることはやめた。
なにせ、身体を動かす度に、自分の身体を抱いているグレンシスの腕がやたらに力を入れてくるのだ。
その度に心臓が跳ねる。生きた心地がしない。
そんなこんなでティアが視線を前に戻せば、すぐにアジェーリアの姿が目に入った。馬からは降りてはいないけれど、動く気はないようだ。
グレンシスもすぐに、アジェーリアの横に移動する。
アジェーリアの真横に並んだ途端、グレンシスの腕の中にいるティアは、この騎士様が王女に向かって苦言を呈したいのに、ぐっと堪えているのが痛い程、伝わってきた。
それは人目を気にしているのもあるけれど、それ以外の理由もあった。
アジェーリアの顔が今まで見たことない程、青ざめていたのだ。そして、その形の良い唇は小刻みに震えている。
かがり火に照らされたこの場所は、反逆者たちを鎮圧してとても静かだ。
ただ、風が吹いたと同時に、夜露をはらんだ草木の香りの中に、かすかに血の匂いが鼻をついた。
騎士の者で負傷者がいるのだろうか。
そう思ったティアは、匂いのする方に顔を向けた。
「………っ」
怪我を負ったのは騎士ではなかった。
捕らえられた反逆者の主犯格と思われる男と、その仲間達だった。
負傷した反逆者たちにはそれぞれ治療の為の騎士が付き、有り合わせの布で足と腕、そして頭部を応急処置をしている。
腕を負傷している者は軽傷のようだが、多分、主犯格なのだろう。手当てする騎士の他にも兵が両端に付き動きを封じるように刃を向けていた。
残りの二人は意識がない。
すぐに移し身の術を使わなくてはと、ティアは使命にかられる。
けれどそれは一瞬の事。
これは、王の意向に背いた結果なのだということに、ティアは気付く。
そして、ウィリスタリア国において反逆者達の末路は、投獄の後に斬首刑と決まっている。
だから、ティアはここで移し身の術を使うべきなのか躊躇ってしまった。
反逆者達は自分の移し身の術で苦痛から解放された後、すぐに斬首となる。
それなら、ティアの移し身の術は、かえってその者に苦痛を与えることになってしまうだろう。
「あの……騎士様」
ティアはグレンシスの袖をひっぱり、そぉっと問いかける。
「なんだ?」
「あの方達は処刑されてしまうのですか?」
どストレートなティアの質問に、グレンシスはぐっと言葉に詰まった。
それは、婦女子に聞かせることではないと返答をためらっているのもあるし、グレンシスの判断では、安易に答えることができないものでもある。
けれどグレンシスに代わって、ティアに答えをくれる者がいた。
それは、すぐ横にいるこの国の王族───アジェーリアだった。
「させない。わらわの命に代えても、じゃ」
青ざめた顔のままティアににこりと笑みを浮かべたアジェーリアは、おもむろに馬から降りると、ピンヒールを履いているのに、よろけることもなく綺麗に着地した。
次いで、しっかりとした足取りで、この騒ぎの主犯格の元へと足を向けた。
なぜなら、恥ずかしいからだ。死ぬほど恥ずかしいのだ。
でもグレンシスは、もじもじとするティアに次第にイラつき始めている。
本当に、この騎士様は短気なお方だ。
そんなことを考えながら、ティアはふいに泣きたくなった。
自分の予想を超えることが色々ありすぎて、思考がついていかないのだ。
嫌われていると思っていたグレンシスから、優しい言葉を掛けてもらえて。
そして、自分より遥か身分の上の人間から、心配する気持ちを向けられて。
ティアはこの旅の最中、胸を張って役に立ったと言えることなんて何一つしていないのに。なのに、何も見返りを求められずに、こんな扱いを受けて……嬉しくて嬉しくて仕方が無かった。
そんな、ぐちゃぐちゃになった感情のせいで、ちょっとでも気を抜けば、うっかり涙がこぼれてしまいそうになる。
でもティアは気合で涙を引っ込め、グレンシスに向かって口を開く。
「あの……靴は自分で脱ぎますので……少し、お待ちください」
「わかった」
単なる時間稼ぎでそう言えば、グレンシスは即座に頷いた。
けれど恐ろしい程の眼光で、ティアをせっついてくる。
早急に応急処置をしたいグレンシスにとったら、最大の譲歩であるが、ティアにとったら寿命を縮めるような時間である。
それでもティアは逃れられない運命を悟って、ゆっくりと靴を脱ぐ。
ちなみに、負傷した足は腫れだしていて、なかなかティアの足から離れてくれない。
しかもこれはアジェーリアから拝借した、真珠とガラスビーズの刺繍が美しい芸術品と呼んでも過言ではない、王室御用達のもの。
力加減を間違えてしまえば、破損すること間違いない。
そしてそれを意識すれば、どうしたって手が震える。なのに、急かされる視線は絶え間なくティアに向かっていてる。
「あまり見ないで───」
「早くしろ。……いや、もう俺が脱がす。貸せ」
我慢の限界を迎えたグレンシスは、ティアの足に大きな手を伸ばす。
思わぬ強行にティアがびっくりした拍子に、靴がスポンと脱げた。
……と、同時に、馬の蹄の音がものすごい速さで、こちらに近づいてきた。
「ロハン隊長っ」
馬上のまま声を張り上げたのは、これまでずっと一緒に旅をしてきた騎士の一人───ぽっちゃり体系が特徴のトルシスだった。
グレンシスは治療をしようとする手を止め、部下の方へと顔を向けた。
「何かあったのか?」
緊張感を漂わせたグレンシスの口調に、トルシスはすぐに首を横に振る。
「反逆者たちを鎮圧しました。また、この主犯格と思われる人物も拘束しておりますっ。この後の指示を頂きたく思い、こちらに参りました」
「わかった。すぐに向かう。───……なにがあるかわかりません。王女、恐れ入りますが───」
「わらわも、向かおう」
「ちょ、お待ちくださいっ」
鞍の上で横座りでいるので片足しか鐙に足を掛けていないのに、アジェーリアは見事な手綱捌きで元来た道を駆け出してしまった。
残されたのは、王女のお目付け役の騎士と、その部下と、現在負傷しているティアの3人。
ちなみに馬は一頭しか、ない。
「トルシス」
「……はい」
上官に名を呼ばれた部下は、次に何を言われるのかわかっているようだ。
でも、万に一つという願望から、トルシスは馬から降りることはしない。
けれど、万に一つは、なかった。
「それを貸せ」
「………はい」
トルシスは観念したかのように息を吐き、上官に愛馬を譲ることにした。
騎士団は、厳しい縦社会でもある。
隊長の命令とあれば、こんな暗闇の山の中であっても愛馬だって差し出さなければならないのだろう。
半ば泣きそうな顔をしているトルシスから、ティアはそっと目を逸らした。
残念ながらティアは騎士社会には馴染みがないので、かける言葉が見つからないのだ。
あと、なぜ自分がグレンシスに抱えられ、そのまま馬に跨った彼の膝の上にいるのかも、どうにもこうにもティアは理解できなかった。
無言で馬を走らすグレンシスの膝の上で、ティアは置物のように大人しくしている。
少しでも動いたり、声を上げたりしたら、何だかとてつもないことが起こりそうな気がして、全力で今の状態から意識を逸らす。
けれど、その時間は長くはなかった。
すぐに、かがり火がティアの視界に入った。
乱闘していた場所と思われるところは、思ったよりも遠くはなかったのだ。
きっとトルシスでも、問題なくここまで戻って来てくれるだろう。
こっそり振り返って、闇森の中からこちらに向かって走ってくるぽっちゃり騎士の姿を探したけれど、残念ながら見付けることはできなかった。
でも、ここまでは一本道だから迷うことはないし、最悪、あとで他の騎士に声をかけよう。
ティアは、そう決めてこれ以上、振り返ることはやめた。
なにせ、身体を動かす度に、自分の身体を抱いているグレンシスの腕がやたらに力を入れてくるのだ。
その度に心臓が跳ねる。生きた心地がしない。
そんなこんなでティアが視線を前に戻せば、すぐにアジェーリアの姿が目に入った。馬からは降りてはいないけれど、動く気はないようだ。
グレンシスもすぐに、アジェーリアの横に移動する。
アジェーリアの真横に並んだ途端、グレンシスの腕の中にいるティアは、この騎士様が王女に向かって苦言を呈したいのに、ぐっと堪えているのが痛い程、伝わってきた。
それは人目を気にしているのもあるけれど、それ以外の理由もあった。
アジェーリアの顔が今まで見たことない程、青ざめていたのだ。そして、その形の良い唇は小刻みに震えている。
かがり火に照らされたこの場所は、反逆者たちを鎮圧してとても静かだ。
ただ、風が吹いたと同時に、夜露をはらんだ草木の香りの中に、かすかに血の匂いが鼻をついた。
騎士の者で負傷者がいるのだろうか。
そう思ったティアは、匂いのする方に顔を向けた。
「………っ」
怪我を負ったのは騎士ではなかった。
捕らえられた反逆者の主犯格と思われる男と、その仲間達だった。
負傷した反逆者たちにはそれぞれ治療の為の騎士が付き、有り合わせの布で足と腕、そして頭部を応急処置をしている。
腕を負傷している者は軽傷のようだが、多分、主犯格なのだろう。手当てする騎士の他にも兵が両端に付き動きを封じるように刃を向けていた。
残りの二人は意識がない。
すぐに移し身の術を使わなくてはと、ティアは使命にかられる。
けれどそれは一瞬の事。
これは、王の意向に背いた結果なのだということに、ティアは気付く。
そして、ウィリスタリア国において反逆者達の末路は、投獄の後に斬首刑と決まっている。
だから、ティアはここで移し身の術を使うべきなのか躊躇ってしまった。
反逆者達は自分の移し身の術で苦痛から解放された後、すぐに斬首となる。
それなら、ティアの移し身の術は、かえってその者に苦痛を与えることになってしまうだろう。
「あの……騎士様」
ティアはグレンシスの袖をひっぱり、そぉっと問いかける。
「なんだ?」
「あの方達は処刑されてしまうのですか?」
どストレートなティアの質問に、グレンシスはぐっと言葉に詰まった。
それは、婦女子に聞かせることではないと返答をためらっているのもあるし、グレンシスの判断では、安易に答えることができないものでもある。
けれどグレンシスに代わって、ティアに答えをくれる者がいた。
それは、すぐ横にいるこの国の王族───アジェーリアだった。
「させない。わらわの命に代えても、じゃ」
青ざめた顔のままティアににこりと笑みを浮かべたアジェーリアは、おもむろに馬から降りると、ピンヒールを履いているのに、よろけることもなく綺麗に着地した。
次いで、しっかりとした足取りで、この騒ぎの主犯格の元へと足を向けた。
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