1 / 2
欠落のはじまり
しおりを挟む
「里見|《さとみ》さーん、里見滝|《さとみたき》さーん!」
名前が呼ばれると、診察室へ通される。
「それじゃ、お大事に」
貼り付けたような笑顔で俺にそう言った。これが彼の日課なのだろう。
「ありがとうございました」
会釈をして部屋を出る。長くて白い廊下は、かすかに薬品の匂いがする。
俺にはここ3ヶ月の記憶が無い。
精神的なものだと医者は言うが、心身ともに健康なのだから釈然としない。
この3ヶ月間で周囲の環境も変わってしまって、まるで浦島太郎の気分だ。
病院は小さな山の上にある。舗装された道を下り、自宅へ向かう。
「ただいま」
六畳間の城に着く。
自分の部屋なのに、まるで他所の誰かが住んでいたのかのような居心地の悪さを感じた。
「バイトまでは、まだ時間があるな」
敷きっぱなしの布団に倒れ、アラームをセット。ゆっくり目を閉じ、呼吸に意識を向ける。
意識が遠のく中、ふと誰かに呼ばれた気がした――――
里見滝|《さとみたき》のバイト先まではそんなに遠くなく、自宅から歩いて10分ほどだ。
長さ150mほどの橋を渡った先に、有中|《ありなか》町が存在する。
下校途中だろうか。今日も河原で数人の小学生が道草を食っていた。
まだ青々とした草木達が揺れる。気持ちの良い風だ。
夏も終わり、ここにも実りの季節がやってくる。
「あら里見くん、おはよう」
恰幅のよい男が柔和な笑みを浮かべながら近づいてくる。
「タカコさん、おはようございます」
俺は挨拶も早々に店の奥へ入ろうとした。
「あ、ちょっと待って里見くん」
「はい、なんでしょう」
「そろそろウチで働き始めて2年でしょ? 昇給のお話しようかなと思って」
「え、そんなの、いいですよ。身寄りのない俺をここまで良くしてくれているだけでも充分助かっていますから」
「素直に後でブラックバイトだとか訴えられたら溜まったもんじゃないわよ」
タカコさんは冗談交じりな口調でムッとしてみせた。
「でも」
「いいから今度印鑑持ってきなさいな」
ヤニでコーティングされた黄色い歯を見せながらニカッと笑った。
少し強引なところもあるが、面倒見の良い人である。
「ありがとうございます」
俺は一礼をして事務室へ向かった。
エスニック料理屋コロンボ。
店主のタカコさんのキャラクターと自慢のが人気の店だ。
こだわり抜いたスパイスを使った料理は絶品で、故郷の味がするとかで外国人のファンも多い。
「はい! 只今伺います!」
今日も満席。店内を奔走し、足がもつれそうだ。
「おっ! 兄ちゃん、こっちにもビールよろしく」
仕事終わりのサラリーマンだろうか。
無精髭に少し白髪の混じった髪の毛、50代前半といったところ。
「かしこまりました、少々お待ち下さい」
空いた席のテーブルを拭きながら応えた。
「あれ? 兄ちゃんどっかで見たことあるなぁ、俺と会ったことある?」
テンプレートのような口説き文句だ。この男も“そっち系“なのか。
「無いですよ。ウチは初めてですか?」
常連客はしっかりと記憶しているはずだ。ましてやこれだけ気の良さそうな男を忘れるとは思えないが。
すると男は、目を細めたかと思うと途端に指を指して言った。
「おー! その左手の甲の傷、間違いないね」
指をさしながら顔をしわくちゃにする。
「やっぱそうだよ、酔っ払って外でぶっ倒れてた俺に水くれたじゃん。あん時ゃ助かったよ。若いのに人間出来てるねあんた」
肩をバシバシと叩かれたあと、握手を求められた。
「あ、はい」
なんのことだかさっぱりだったが、咄嗟に応じてしまった。なんだこの男は。
「ビール、すぐお持ちしますね」
確かに手の甲に傷はあるが、そんな場面に出くわした覚えは無い。
「ちょっと里見《さとみ》くーん!」
厨房のタカコさんが俺を呼ぶ。
男の話は気になったが、再び仕事に集中する他ないようである。
閉店後、ゴミ出しのついでに店の裏口に座る。
オーダーを取りながら無数の料理を踊るように運ぶのだから、てんてこ舞いとはまさしくこのことだろう。
「疲れた……今日はいつにもまして忙しかったな」
そんなことを一人つぶやいていると、後ろのドアが重い音を立てながら開いた。
「あ、里見くんだ」
茶髪の長い髪が見えたかと思うと、月崎舞保が顔を覗かせた。
「月崎さん、おつかれさまです」
月崎さんはコロンボで働いて7年目のベテランホールスタッフだ。
仕事ができて気配り上手、おまけに容姿淡麗ときているのだから、口説きにかかる男が後を絶たないのも頷ける。
「おサボり中だったかな?」
いたずらめいた口調で俺の隣に座った。
「さすがに今日はこたえました……」
「たしかに今日は結構大変だったかもねー」
俺の倍のスピードで働いていたくせに汗一つかいていない。これがその道の熟練者|《じゅくれんしゃ》か。
それどころかかすかに良い匂いがする。
「月崎《つきざき》さんでも大変だと思うときがあるんですね」
「えっ、ちょっと人のこと接客マシーンか何かだと思ってない? あるに決まってるじゃーん」
ケラケラ笑いながら肩をバシバシと叩いてくる。
地味に痛い。
「大変だって思うときもあるし、悩み事だってあるよ」
そう言った彼女の顔は、どうにも浮かない様子だった気がする。
気がするというのは、顔を照らしていた月明かりが雲に隠れてしまったためである。
「なにかあったんですか?」
特に心配したわけではない。親しい間柄なのだからこう質問するのが自然な流れだろう。
「いやぁ、里見|《さとみ》くんに話すのもどうかと思うんだけど……」
いつも軽快なトーンで話す明るい月崎舞保|《つきざきまほ》らしからぬ、重い口調だ。
「私の家、お母さんいなくて」
彼女が片親だというのは前に聞いた覚えがある。
「ストレスなのかな、最近私、知らない間に外を出歩いているみたいで」
「みたいで……というのは?」
「記憶に無いの、出歩いているときの記憶が。夢遊病? ってやつなのかな」
「最近は頻繁に症状が起こるみたいで……全く覚えてないんだけどね」
彼女は、笑っちゃうよね、と自嘲してみせた。
「それで今日お父さんがお店に来ててね、心配性なのよ、あの人」
「自分だって飲んだくれて記憶無くすこと、あるくせに」
「その人ってもしかして50代くらいで無精髭の……」
「そうそう、なんか話した?」
「まぁ、ちょっとした世間話を」
「結構飲んでたでしょ、ごめんね?」
俺はアハハと複雑な顔で相づちを打った。
「ほんと、大学講師なのにまったくなにやってんだか」
あれで講師なんですか――――とはとてもじゃないが言えない。
「話、聞いてくれてありがとね。少し、楽になったかも」
「いえ、でも本当に……」
つらい時は言ってください、力になります。
そんな薄情|《はくじょう》な言葉は、彼女の笑顔を見た途端、煙のように消えていった。
月崎舞保|《つきざきまほ》の遺体が発見されたのは、それから2日後の事だ。
名前が呼ばれると、診察室へ通される。
「それじゃ、お大事に」
貼り付けたような笑顔で俺にそう言った。これが彼の日課なのだろう。
「ありがとうございました」
会釈をして部屋を出る。長くて白い廊下は、かすかに薬品の匂いがする。
俺にはここ3ヶ月の記憶が無い。
精神的なものだと医者は言うが、心身ともに健康なのだから釈然としない。
この3ヶ月間で周囲の環境も変わってしまって、まるで浦島太郎の気分だ。
病院は小さな山の上にある。舗装された道を下り、自宅へ向かう。
「ただいま」
六畳間の城に着く。
自分の部屋なのに、まるで他所の誰かが住んでいたのかのような居心地の悪さを感じた。
「バイトまでは、まだ時間があるな」
敷きっぱなしの布団に倒れ、アラームをセット。ゆっくり目を閉じ、呼吸に意識を向ける。
意識が遠のく中、ふと誰かに呼ばれた気がした――――
里見滝|《さとみたき》のバイト先まではそんなに遠くなく、自宅から歩いて10分ほどだ。
長さ150mほどの橋を渡った先に、有中|《ありなか》町が存在する。
下校途中だろうか。今日も河原で数人の小学生が道草を食っていた。
まだ青々とした草木達が揺れる。気持ちの良い風だ。
夏も終わり、ここにも実りの季節がやってくる。
「あら里見くん、おはよう」
恰幅のよい男が柔和な笑みを浮かべながら近づいてくる。
「タカコさん、おはようございます」
俺は挨拶も早々に店の奥へ入ろうとした。
「あ、ちょっと待って里見くん」
「はい、なんでしょう」
「そろそろウチで働き始めて2年でしょ? 昇給のお話しようかなと思って」
「え、そんなの、いいですよ。身寄りのない俺をここまで良くしてくれているだけでも充分助かっていますから」
「素直に後でブラックバイトだとか訴えられたら溜まったもんじゃないわよ」
タカコさんは冗談交じりな口調でムッとしてみせた。
「でも」
「いいから今度印鑑持ってきなさいな」
ヤニでコーティングされた黄色い歯を見せながらニカッと笑った。
少し強引なところもあるが、面倒見の良い人である。
「ありがとうございます」
俺は一礼をして事務室へ向かった。
エスニック料理屋コロンボ。
店主のタカコさんのキャラクターと自慢のが人気の店だ。
こだわり抜いたスパイスを使った料理は絶品で、故郷の味がするとかで外国人のファンも多い。
「はい! 只今伺います!」
今日も満席。店内を奔走し、足がもつれそうだ。
「おっ! 兄ちゃん、こっちにもビールよろしく」
仕事終わりのサラリーマンだろうか。
無精髭に少し白髪の混じった髪の毛、50代前半といったところ。
「かしこまりました、少々お待ち下さい」
空いた席のテーブルを拭きながら応えた。
「あれ? 兄ちゃんどっかで見たことあるなぁ、俺と会ったことある?」
テンプレートのような口説き文句だ。この男も“そっち系“なのか。
「無いですよ。ウチは初めてですか?」
常連客はしっかりと記憶しているはずだ。ましてやこれだけ気の良さそうな男を忘れるとは思えないが。
すると男は、目を細めたかと思うと途端に指を指して言った。
「おー! その左手の甲の傷、間違いないね」
指をさしながら顔をしわくちゃにする。
「やっぱそうだよ、酔っ払って外でぶっ倒れてた俺に水くれたじゃん。あん時ゃ助かったよ。若いのに人間出来てるねあんた」
肩をバシバシと叩かれたあと、握手を求められた。
「あ、はい」
なんのことだかさっぱりだったが、咄嗟に応じてしまった。なんだこの男は。
「ビール、すぐお持ちしますね」
確かに手の甲に傷はあるが、そんな場面に出くわした覚えは無い。
「ちょっと里見《さとみ》くーん!」
厨房のタカコさんが俺を呼ぶ。
男の話は気になったが、再び仕事に集中する他ないようである。
閉店後、ゴミ出しのついでに店の裏口に座る。
オーダーを取りながら無数の料理を踊るように運ぶのだから、てんてこ舞いとはまさしくこのことだろう。
「疲れた……今日はいつにもまして忙しかったな」
そんなことを一人つぶやいていると、後ろのドアが重い音を立てながら開いた。
「あ、里見くんだ」
茶髪の長い髪が見えたかと思うと、月崎舞保が顔を覗かせた。
「月崎さん、おつかれさまです」
月崎さんはコロンボで働いて7年目のベテランホールスタッフだ。
仕事ができて気配り上手、おまけに容姿淡麗ときているのだから、口説きにかかる男が後を絶たないのも頷ける。
「おサボり中だったかな?」
いたずらめいた口調で俺の隣に座った。
「さすがに今日はこたえました……」
「たしかに今日は結構大変だったかもねー」
俺の倍のスピードで働いていたくせに汗一つかいていない。これがその道の熟練者|《じゅくれんしゃ》か。
それどころかかすかに良い匂いがする。
「月崎《つきざき》さんでも大変だと思うときがあるんですね」
「えっ、ちょっと人のこと接客マシーンか何かだと思ってない? あるに決まってるじゃーん」
ケラケラ笑いながら肩をバシバシと叩いてくる。
地味に痛い。
「大変だって思うときもあるし、悩み事だってあるよ」
そう言った彼女の顔は、どうにも浮かない様子だった気がする。
気がするというのは、顔を照らしていた月明かりが雲に隠れてしまったためである。
「なにかあったんですか?」
特に心配したわけではない。親しい間柄なのだからこう質問するのが自然な流れだろう。
「いやぁ、里見|《さとみ》くんに話すのもどうかと思うんだけど……」
いつも軽快なトーンで話す明るい月崎舞保|《つきざきまほ》らしからぬ、重い口調だ。
「私の家、お母さんいなくて」
彼女が片親だというのは前に聞いた覚えがある。
「ストレスなのかな、最近私、知らない間に外を出歩いているみたいで」
「みたいで……というのは?」
「記憶に無いの、出歩いているときの記憶が。夢遊病? ってやつなのかな」
「最近は頻繁に症状が起こるみたいで……全く覚えてないんだけどね」
彼女は、笑っちゃうよね、と自嘲してみせた。
「それで今日お父さんがお店に来ててね、心配性なのよ、あの人」
「自分だって飲んだくれて記憶無くすこと、あるくせに」
「その人ってもしかして50代くらいで無精髭の……」
「そうそう、なんか話した?」
「まぁ、ちょっとした世間話を」
「結構飲んでたでしょ、ごめんね?」
俺はアハハと複雑な顔で相づちを打った。
「ほんと、大学講師なのにまったくなにやってんだか」
あれで講師なんですか――――とはとてもじゃないが言えない。
「話、聞いてくれてありがとね。少し、楽になったかも」
「いえ、でも本当に……」
つらい時は言ってください、力になります。
そんな薄情|《はくじょう》な言葉は、彼女の笑顔を見た途端、煙のように消えていった。
月崎舞保|《つきざきまほ》の遺体が発見されたのは、それから2日後の事だ。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【商業企画進行中・取り下げ予定】さようなら、私の初恋。
ごろごろみかん。
ファンタジー
結婚式の夜、私はあなたに殺された。
彼に嫌悪されているのは知っていたけど、でも、殺されるほどだとは思っていなかった。
「誰も、お前なんか必要としていない」
最期の時に言われた言葉。彼に嫌われていても、彼にほかに愛するひとがいても、私は彼の婚約者であることをやめなかった。やめられなかった。私には責務があるから。
だけどそれも、意味のないことだったのだ。
彼に殺されて、気がつけば彼と結婚する半年前に戻っていた。
なぜ時が戻ったのかは分からない。
それでも、ひとつだけ確かなことがある。
あなたは私をいらないと言ったけど──私も、私の人生にあなたはいらない。
私は、私の生きたいように生きます。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
私は心を捨てました 〜「お前なんかどうでもいい」と言ったあなた、どうして今更なのですか?〜
月橋りら
恋愛
私に婚約の打診をしてきたのは、ルイス・フォン・ラグリー侯爵子息。
だが、彼には幼い頃から大切に想う少女がいたーー。
「お前なんかどうでもいい」 そうあなたが言ったから。
私は心を捨てたのに。
あなたはいきなり許しを乞うてきた。
そして優しくしてくるようになった。
ーー私が想いを捨てた後で。
どうして今更なのですかーー。
*この小説はカクヨム様、エブリスタ様でも連載しております。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
【BIO DEFENSE】 ~終わった世界に作られる都市~
こばん
SF
世界は唐突に終わりを告げる。それはある日突然現れて、平和な日常を過ごす人々に襲い掛かった。それは醜悪な様相に異臭を放ちながら、かつての日常に我が物顔で居座った。
人から人に感染し、感染した人はまだ感染していない人に襲い掛かり、恐るべき加速度で被害は広がって行く。
それに対抗する術は、今は無い。
平和な日常があっという間に非日常の世界に変わり、残った人々は集い、四国でいくつかの都市を形成して反攻の糸口と感染のルーツを探る。
しかしそれに対してか感染者も進化して困難な状況に拍車をかけてくる。
さらにそんな状態のなかでも、権益を求め人の足元をすくうため画策する者、理性をなくし欲望のままに動く者、この状況を利用すらして己の利益のみを求めて動く者らが牙をむき出しにしていきパニックは混迷を極める。
普通の高校生であったカナタもパニックに巻き込まれ、都市の一つに避難した。その都市の守備隊に仲間達と共に入り、第十一番隊として活動していく。様々な人と出会い、別れを繰り返しながら、感染者や都市外の略奪者などと戦い、都市同士の思惑に巻き込まれたりしながら日々を過ごしていた。
そして、やがて一つの真実に辿り着く。
それは大きな選択を迫られるものだった。
bio defence
※物語に出て来るすべての人名及び地名などの固有名詞はすべてフィクションです。作者の頭の中だけに存在するものであり、特定の人物や場所に対して何らかの意味合いを持たせたものではありません。
3024年宇宙のスズキ
神谷モロ
SF
俺の名はイチロー・スズキ。
もちろんベースボールとは無関係な一般人だ。
21世紀に生きていた普通の日本人。
ひょんな事故から冷凍睡眠されていたが1000年後の未来に蘇った現代の浦島太郎である。
今は福祉事業団体フリーボートの社員で、福祉船アマテラスの船長だ。
※この作品はカクヨムでも掲載しています。
地殻獣の吐息が満ちるその時まで
登美川ステファニイ
SF
数億年をかけて地球の地殻内部で繁殖した鉱物様生物「地殻獣」は、繁殖の準備を終え地表に現れ始めた。彼らは地球の熱を食い、猛毒のクラストブルーを排出し、あらゆる動植物の命を奪っていった。人類は地殻獣に必死の抵抗を続けていたが、新潟ベースでは毎日のように死傷者が出ていた。その状況を打開するため、軍は戦場の情報を記録する兵士を配備したが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる