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第4章 オルダニアの春
第8話 迷い
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どこかから、低い歌が聞こえてきた。あの海辺で、髪を切る儀式のときに聞いたような、もっと低く、魂を悼む音だった。それが隊の中のほうから広がっていって、あっという間に彼らは鎮魂の行列になった。
今『馬鞍山』の麓で隊の出発を待つヒルダは、その印象的な出来事を思い出していた。
「ヒルダ、これから先のことだけれど」
と、ウォルターは思いきった様子で言いだした。
「前にも話したとおり、『白鷹の森』へ行くためには、『馬鞍山』を越える必要がある。親方たちは『金の鉱山』へ戻るために山を迂回する。それは旅の工程を何日も遅くするけれど、確実に帰れる。凍った山道を通るのは、地元の人でも難儀するだろう。ヒルダ、どうする?」
ヒルダは答えに窮した。ウォルターはどう思うかと聞きそうになって、やめた。きっと彼なら、ヒルダが決めた方を完遂するだろう。そのために自分はここにいるのだと言って。
「山を越えるのは怖く感じる」
と、ヒルダは素直に吐露した。
「ここに来るまで、丘を越えたり、森を抜けたりもした。でも、山は初めてだし、それも橋が凍っているなんて、聞いただけでも恐ろしい。そこを通らずに済むなら、何日かかってもいいから、少しでも安全な道を行きたいし、山を迂回すると聞いた時、正直ホッとした自分がいた。それに、『金の鉱山』へ行くのも悪くないと思ってる。だって」
ヒルダは照れて言い淀んだ。今まで他人に対してこんな思いを抱いたことはない。いわんや口にしたことも。
「私、ギアルヌが好き。みんな優しいし、いい人たちだし、みんなに助けてもらってここまで来られた。私は『崖の町』にいて、両親が亡くなってからは、ずっと一人で生きてきた。話す相手や、占いを頼んでくる人、カモにするやつらはいたけど、本当の意味で、親しい人はいなかった。みんな私を変人に思っていたし、風景の一部でしかなかった。あの町で、一緒に旅をしようなんて思える人は一人もいない。旅って過酷だ。こんな大変なことを、一緒に成し遂げようとする仲間なんて」
言い出したら、どんどん言葉が溢れてきた。
「私は、自分がギアルヌ人ではないのが寂しい。私も、本当のギアルヌになれたらいいのに」
ウォルターはいつも、ヒルダがどんな話をしようともニコニコと微笑んで聞いてくれていた。旅慣れない彼女が、どんな危険なことや荒唐無稽なことを言おうとも。しかしこの時だけは、なぜか最後の方で気難しい顔つきになった。
「ヒルダ。きみの願いは叶えられない。きみはゴーガ人に憧れを抱いている。憧れは目を曇らせ、暗い部分を明るいと思い込んでしまう。どんなに暗い場所にあっても、わずかでも光が見出せる時はある。でも、憧憬は、ない光を自分の中で作り出してしまうんだ」
ヒルダには難しい話だった。ウォルターは彼女の反応を見て、言い方を変えた。
「ゴーガ人にも悪い奴はいるし、きみが『ゲスト』だから優しく接している部分もあると思う。せっかくきみがゴーガ人をよく思ってくれているのに、水を差すのは悪けれど、きみはゴーガじゃない。ゴーガにはなり得ない」
ピシャリと言われて、ヒルダは傷ついた。突き放された気がした。咄嗟に何か言い返したいと思ったけれど、ウォルターの真剣な様子で、自分が何か浅はかなことを言ってしまったんだとだけは察して、口を閉じた。
ウォルターも言葉を柔らかくした。
「ごめん。言いすぎたね。ぼくはこう思うんだ。ヒルダ、きみはまだ、きみと同じエルフに会っていない」
優しい語りかけに、ヒルダは顔をあげた。
「きみは人間と暮らしていて、嫌な目にあってしまった。次にゴーガと旅をして、いい気分になった。でも、きみがエルフに会ったとき、きっとこう思うよ。『ここが私の場所だ』って。本物の仲間に出会った時に、心の底から感じる安心だよ。それは、危険を冒して旅を続ける価値のあることだと思う」
今度はウォルターが視線を逸らした。ヒルダは、その表情から小さな罪悪感を感じ取った。
罪?
なぜ?
なぜ彼が、今の会話の中で負い目を感じる?
ウォルターの言うことは、至極真っ当に思えた。まだ自分は、自分の帰る場所を知らないのだ。今『馬鞍山』を越えるのは相当に危険なことだ。しかし待っていても雪は溶けない。ひとたび『金の鉱山』へ腰を落ち着けてしまえば、次はいつ出発できるかわかない。
今だ。
今しかない。
「ウォルター。私は、望めば『馬鞍山』を越えられる? 凍った橋を渡れるの?」
ウォルターは感情を抑制した、平坦な声で答えた。
「ゴーガ人はもともと体重が重いし荷物も多い。それらを抱えて大勢で渡るのは危険だという話だった。けれども、人数を絞って、少ない荷物で渡るなら問題ないそうだよ。現に、この辺りに暮らす人は日々利用しているって」
「そう……。そうなのね……」
「あまり考える時間はない。親方が戻ってきたら出発だ。それまでに結論を出さないと」
ウォルターは彼ら話し合いをしている村長の家のほうに視線をやった。今にも扉が開いてヘンリーたちが出てきそうな雰囲気がある。ウォルターはヒルダに向き合うと、弱った表情で、小さなため息をついた。
「ヒルダ……、僕は、きみに言わなければならないことがある」
今『馬鞍山』の麓で隊の出発を待つヒルダは、その印象的な出来事を思い出していた。
「ヒルダ、これから先のことだけれど」
と、ウォルターは思いきった様子で言いだした。
「前にも話したとおり、『白鷹の森』へ行くためには、『馬鞍山』を越える必要がある。親方たちは『金の鉱山』へ戻るために山を迂回する。それは旅の工程を何日も遅くするけれど、確実に帰れる。凍った山道を通るのは、地元の人でも難儀するだろう。ヒルダ、どうする?」
ヒルダは答えに窮した。ウォルターはどう思うかと聞きそうになって、やめた。きっと彼なら、ヒルダが決めた方を完遂するだろう。そのために自分はここにいるのだと言って。
「山を越えるのは怖く感じる」
と、ヒルダは素直に吐露した。
「ここに来るまで、丘を越えたり、森を抜けたりもした。でも、山は初めてだし、それも橋が凍っているなんて、聞いただけでも恐ろしい。そこを通らずに済むなら、何日かかってもいいから、少しでも安全な道を行きたいし、山を迂回すると聞いた時、正直ホッとした自分がいた。それに、『金の鉱山』へ行くのも悪くないと思ってる。だって」
ヒルダは照れて言い淀んだ。今まで他人に対してこんな思いを抱いたことはない。いわんや口にしたことも。
「私、ギアルヌが好き。みんな優しいし、いい人たちだし、みんなに助けてもらってここまで来られた。私は『崖の町』にいて、両親が亡くなってからは、ずっと一人で生きてきた。話す相手や、占いを頼んでくる人、カモにするやつらはいたけど、本当の意味で、親しい人はいなかった。みんな私を変人に思っていたし、風景の一部でしかなかった。あの町で、一緒に旅をしようなんて思える人は一人もいない。旅って過酷だ。こんな大変なことを、一緒に成し遂げようとする仲間なんて」
言い出したら、どんどん言葉が溢れてきた。
「私は、自分がギアルヌ人ではないのが寂しい。私も、本当のギアルヌになれたらいいのに」
ウォルターはいつも、ヒルダがどんな話をしようともニコニコと微笑んで聞いてくれていた。旅慣れない彼女が、どんな危険なことや荒唐無稽なことを言おうとも。しかしこの時だけは、なぜか最後の方で気難しい顔つきになった。
「ヒルダ。きみの願いは叶えられない。きみはゴーガ人に憧れを抱いている。憧れは目を曇らせ、暗い部分を明るいと思い込んでしまう。どんなに暗い場所にあっても、わずかでも光が見出せる時はある。でも、憧憬は、ない光を自分の中で作り出してしまうんだ」
ヒルダには難しい話だった。ウォルターは彼女の反応を見て、言い方を変えた。
「ゴーガ人にも悪い奴はいるし、きみが『ゲスト』だから優しく接している部分もあると思う。せっかくきみがゴーガ人をよく思ってくれているのに、水を差すのは悪けれど、きみはゴーガじゃない。ゴーガにはなり得ない」
ピシャリと言われて、ヒルダは傷ついた。突き放された気がした。咄嗟に何か言い返したいと思ったけれど、ウォルターの真剣な様子で、自分が何か浅はかなことを言ってしまったんだとだけは察して、口を閉じた。
ウォルターも言葉を柔らかくした。
「ごめん。言いすぎたね。ぼくはこう思うんだ。ヒルダ、きみはまだ、きみと同じエルフに会っていない」
優しい語りかけに、ヒルダは顔をあげた。
「きみは人間と暮らしていて、嫌な目にあってしまった。次にゴーガと旅をして、いい気分になった。でも、きみがエルフに会ったとき、きっとこう思うよ。『ここが私の場所だ』って。本物の仲間に出会った時に、心の底から感じる安心だよ。それは、危険を冒して旅を続ける価値のあることだと思う」
今度はウォルターが視線を逸らした。ヒルダは、その表情から小さな罪悪感を感じ取った。
罪?
なぜ?
なぜ彼が、今の会話の中で負い目を感じる?
ウォルターの言うことは、至極真っ当に思えた。まだ自分は、自分の帰る場所を知らないのだ。今『馬鞍山』を越えるのは相当に危険なことだ。しかし待っていても雪は溶けない。ひとたび『金の鉱山』へ腰を落ち着けてしまえば、次はいつ出発できるかわかない。
今だ。
今しかない。
「ウォルター。私は、望めば『馬鞍山』を越えられる? 凍った橋を渡れるの?」
ウォルターは感情を抑制した、平坦な声で答えた。
「ゴーガ人はもともと体重が重いし荷物も多い。それらを抱えて大勢で渡るのは危険だという話だった。けれども、人数を絞って、少ない荷物で渡るなら問題ないそうだよ。現に、この辺りに暮らす人は日々利用しているって」
「そう……。そうなのね……」
「あまり考える時間はない。親方が戻ってきたら出発だ。それまでに結論を出さないと」
ウォルターは彼ら話し合いをしている村長の家のほうに視線をやった。今にも扉が開いてヘンリーたちが出てきそうな雰囲気がある。ウォルターはヒルダに向き合うと、弱った表情で、小さなため息をついた。
「ヒルダ……、僕は、きみに言わなければならないことがある」
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