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番外編
ふたりの休日2 ジェラルド
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※ジェラルド視点
「大丈夫か?」
「……大丈夫じゃない」
毎朝一番最初に目にするのは、オレを気遣う目をしたアルの顔だ。その顔に申し訳無いと思いつつ嬉しくなっているオレは、少々厚かましいのかもしれない。オレ自身決して体力が無い方ではないのだが――むしろある方だと自負しているが――、常にアルに起こされているのが現状だ。
「水を持ってきた。起こしてやろう」
そう言いながらオレを起こしつつ、背もたれ代わりに後ろに座り込んでくれる。クッションより安定してるのとアルの体温とで朝から心まで温かくなる。毎朝幸せな気持ちになれて、本当にアルには感謝している。
まだ身体が動かないオレにアルは口移しで水を飲ませてくれた。毎朝のことで慣れたとは言え、いたたまれないと言うのが本音だ。大分前にセイン君に相談したときは直に慣れると言ってたような気がするが、オレの腰は未だ慣れず毎朝感覚が無い。オレの腰がアルとの営みに慣れるまでには、あとどれくらいの期間が必要なんだろうか?
「もう十分だ。ありがとう」
「そろそろ魔法はかけれそうか?」
「嗚呼ちょっと待って……ふぅ、ラクになった」
「それは良かった。おはよう」
「回復魔法が使えて本当に良かったよ。おはよう」
回復魔法のおかげで、ほとんど無かった腰の感覚が戻る。毎朝のこれは人体に悪影響が無いのかと心配になったこともあったが、セイン君に聞いてみたところ大丈夫との答えだった。ただしいくら便利な回復魔法であっても、魔力の残りが少なく、かつ、疲れが酷過ぎる状態のときは自身にかけても効果は無いらしい。そのような場合は他人からかけてもらわない限り回復しないのだとか。ケガも体力も同様だ。
いつもいつも今朝のようにアルに世話をかけてばかりのオレではあるが、いつかアルよりも先に起きて世話をやいてあげたいと思っている。密かな目標というには細やかすぎる目標だ。
「ちょっ、アル! んー、ん、ん……、ふっ……、ぁっ」
「久しぶりのふたり揃っての休日だ。だから」
いきなりのアルからの深い口付けと手の動きに、一瞬にしてオレの全身が沸騰した。昨夜あんなに沢山愛し合ったと言うのにそれが物足りなかったかのような自分の反応に、どれだけオレは強欲なんだと思ってしまう。そんなオレの状態がアルにバレないようにしたいのだが、ガッチリとホールドされている状態ではもう悟られてしまっているのかもしれない。恥ずかしい……。アルにはもっと自分の欲求に素直になれと言われているが、素直になったら確実に呆れられるのが目に見えている。
それでもアルは優しいから、何も言わずオレの反応に付き合ってくれる。アルの手と唇の動きに呆れた様子がないことに安堵し身を任せるオレは、気持ち良さに再度自身の幸せをかみしめた。
オレは貴族の父と平民の母から生まれた。両親には沢山の愛情を貰って育ったが、立ち位置的な問題から少々苦労することもあった。と言っても主に精神的なものだったので、まあ恵まれてる方だったと思う。何だかんだ言って幸せな子供時代を過ごさせて貰った。
家は本妻の息子――仲良くしたいと思ったこともあったが、さすがにそれは諦めた――が継ぐだろうから、オレは母を養おうと学校卒業後は魔術師を目指した。他人より魔力量も多いし才能があると学校にも勧められたからだ。自分には輝かしい未来が待ってるとそのときは思った。が、実際には魔術塔でのオレは不幸だったと思う。何もさせてもらえない軟禁生活だったそれは、同じような仲間がいたから耐えられた。
そんなオレを再び陽のあたる場所へ引っ張り出してくれたのはセイン君だ。彼には本当に感謝している。未来のある充実した日々は、たとえ修行がキツくてもオレには満足いく日々だったから。
「プックリしてきたな」
「それ、はっ」
「……それは?」
「それは……ぁっ、アルが触るか、ら」
「ジェイが喜ぶから触るんだが。昨夜も強請ってたと思うが」
「い、言うな」
少しでも気を逸らそうと関係無いことを考えていたのだが、欲望に忠実なオレの身体はそんなオレの気持ちには一切の考慮をしてくれなかった。少しでも冷まそうと思ったその企みは完全に失敗していて、アルの手からの刺激に熱が身体の中心に集まってるのが分かる。
「腰が揺れてる」
「!」
「私としては、ここままジェイが胸の刺激だけでイッてくれたら嬉しい」
「ムリッ、ムリだから」
「心配しなくても、ちゃんと胸だけでイケるようにしてあげよう」
胸なんて最初の頃は全く感じなかったのに、今のオレはあの頃がウソみたいだ。男で感じるってのは少しおかしいんじゃないだろうかと心配になってこっそりセイン君に相談したことも、今では良い思い出だ。アルの手は魔法の手だと思う。口に出して言ったことは無いが、アルの手に触れられたところは全てが気持ち良いと感じている。
だとしても胸だけでイクのは無理だ。十分感じるが物足りないと言うか……。だからそれは一生無理なんじゃないかと思ってる。違うのだろうか? このようなことはアルが初めてなのと、魔術塔の中だけと言う狭い世界にずっといた関係で深い知識が無いのだ。胸だけでイケるようになった方がアルは嬉しいのだろうか? だとしたら、今度こっそりセイン君に相談すべきなのかもしれない。
などと、気を逸らそうとしていた努力はここまでで、気付けばいつの間にかアルの指がオレのナカにいた。その動きと上品な香油の香りに翻弄されたオレは、自分の方からそれ以上を強請っていたような気がする。翻弄されて満たされて満足の吐息を吐いたオレは、そこから先の記憶は無い。
◇◇◇ ◇◇◇
「大丈夫か?」
「……大丈夫じゃない」
心配そうなその顔に、嗚呼またやってしまったと思った。しかもこのやりとりは本日二回目だ。申し訳なくて本当にいたたまれない。そんなオレにアルはいつも優しい。本当はその気遣いにお礼を言うべきなのに、何故かオレの口から出る言葉はいつもぶっきらぼうだ。こんなのを続けてたらいつかは愛想をつかされてしまうような気がする。毎回そう思って反省するのだが……。
「果実水を持ってきた。起こしてやろう」
「……すまないが、アルではなくクッションが欲しいのだが」
「な……っ」
「さすがのオレも少しは学んでる」
「だっ、誰かに入れ知恵でもされたのか?」
「人間は失敗を繰り返して賢くなっていくものだ」
さすがに何度もアルに迷惑をかけるワケにはいかない。愛想をつかされる前に少しでもアルの負担を減らそうと思うのだ。でも既に遅かったのかもしれない。アルの眉間に皺が出来てるのだ。本当に申し訳ない。
「そろそろ魔法はかけれそうか?」
「かけれそうだが、それはもう少し後にしたい」
「ぐっ」
「腹が空いたな。朝に約束した、アル特製のサンドイッチが食べたい」
「……分かった。待っていろ」
「ベッドまで持ってきてくれるか? 楽しみにしてる」
謝るつもりが何故かつっけんどんな物言いになってしまった。オレの世話を焼くことでアルの時間が削られるのが申し訳なくて、オレは大丈夫だと言いたかっただけなのだが……。どうやらオレは素直じゃない性格のようだ。
サンドイッチを持ってこいなんて言ってしまったが、もちろんそんなことは思ってもいない。心配してオレについてる必要は無いと伝えたかっただけなのだ。悔しいが上手い言葉が出てこない。とは言え、アルが作るものは全て絶品なので楽しみなのは事実だが……。
「子供じみた仕返しくらいなら、団長も怒りはしないか」
回復魔法で動けるようになったオレは、静かにアルがいる台所へ歩いて行った。近づいてみると何やら仕返しのことを呟いていたが、きっと団長に何か仕掛けられたのだろう。あの方は意外と子供っぽいところがあって、時々回りが被害にあっていたりするのだ。
「出来たか?」
「ベッドで待ってるんじゃなかったのか?」
「んー……、最初はそのつもりだったが、やはり動ける方が良いからな。こうやってアルに抱きつけるし」
「丁度出来たところだ。テーブルへ持っていってくれ。私は果実酒を出してこよう」
「ソファの方へ持って行こう。折角だから並んで座りたい」
珍しくアルはオレが近づく気配に気付かなかったらしく、後ろから抱きついたら一瞬だけ身体が緊張していた。まあここにはオレとアルしかいないのが分かっているので、直ぐ力を抜いてくれたが……。
サンドイッチは丁度完成したところだったらしい。オレはそれを食卓ではなくソファで食べることを提案した。申し訳ないとか悪いとかグダグダ考えていたが、台所に立つアルの背中がとても楽しそうに見えたので後ろ向きなことを考えるのはヤメようと思ったのだ。せっかくの休日だ。楽しいことだけを考えてアルとのんびり過ごしたい。
ソファで待っていると、果実酒とチーズ、それにくだものを手に持ってるアルが見えた。穏やかなアルのその表情に、オレも笑顔になったような気がする。
穏やかに語り合いながら過ごす休日。
こんな休日は悪くない。
※※※
甘やかしたいアルフレッド、甘えるのが申し訳ないジェラルド。
微妙にすれ違ってるふたり。でもお互い好き合って円満です。
まあそんなカンジです。
「大丈夫か?」
「……大丈夫じゃない」
毎朝一番最初に目にするのは、オレを気遣う目をしたアルの顔だ。その顔に申し訳無いと思いつつ嬉しくなっているオレは、少々厚かましいのかもしれない。オレ自身決して体力が無い方ではないのだが――むしろある方だと自負しているが――、常にアルに起こされているのが現状だ。
「水を持ってきた。起こしてやろう」
そう言いながらオレを起こしつつ、背もたれ代わりに後ろに座り込んでくれる。クッションより安定してるのとアルの体温とで朝から心まで温かくなる。毎朝幸せな気持ちになれて、本当にアルには感謝している。
まだ身体が動かないオレにアルは口移しで水を飲ませてくれた。毎朝のことで慣れたとは言え、いたたまれないと言うのが本音だ。大分前にセイン君に相談したときは直に慣れると言ってたような気がするが、オレの腰は未だ慣れず毎朝感覚が無い。オレの腰がアルとの営みに慣れるまでには、あとどれくらいの期間が必要なんだろうか?
「もう十分だ。ありがとう」
「そろそろ魔法はかけれそうか?」
「嗚呼ちょっと待って……ふぅ、ラクになった」
「それは良かった。おはよう」
「回復魔法が使えて本当に良かったよ。おはよう」
回復魔法のおかげで、ほとんど無かった腰の感覚が戻る。毎朝のこれは人体に悪影響が無いのかと心配になったこともあったが、セイン君に聞いてみたところ大丈夫との答えだった。ただしいくら便利な回復魔法であっても、魔力の残りが少なく、かつ、疲れが酷過ぎる状態のときは自身にかけても効果は無いらしい。そのような場合は他人からかけてもらわない限り回復しないのだとか。ケガも体力も同様だ。
いつもいつも今朝のようにアルに世話をかけてばかりのオレではあるが、いつかアルよりも先に起きて世話をやいてあげたいと思っている。密かな目標というには細やかすぎる目標だ。
「ちょっ、アル! んー、ん、ん……、ふっ……、ぁっ」
「久しぶりのふたり揃っての休日だ。だから」
いきなりのアルからの深い口付けと手の動きに、一瞬にしてオレの全身が沸騰した。昨夜あんなに沢山愛し合ったと言うのにそれが物足りなかったかのような自分の反応に、どれだけオレは強欲なんだと思ってしまう。そんなオレの状態がアルにバレないようにしたいのだが、ガッチリとホールドされている状態ではもう悟られてしまっているのかもしれない。恥ずかしい……。アルにはもっと自分の欲求に素直になれと言われているが、素直になったら確実に呆れられるのが目に見えている。
それでもアルは優しいから、何も言わずオレの反応に付き合ってくれる。アルの手と唇の動きに呆れた様子がないことに安堵し身を任せるオレは、気持ち良さに再度自身の幸せをかみしめた。
オレは貴族の父と平民の母から生まれた。両親には沢山の愛情を貰って育ったが、立ち位置的な問題から少々苦労することもあった。と言っても主に精神的なものだったので、まあ恵まれてる方だったと思う。何だかんだ言って幸せな子供時代を過ごさせて貰った。
家は本妻の息子――仲良くしたいと思ったこともあったが、さすがにそれは諦めた――が継ぐだろうから、オレは母を養おうと学校卒業後は魔術師を目指した。他人より魔力量も多いし才能があると学校にも勧められたからだ。自分には輝かしい未来が待ってるとそのときは思った。が、実際には魔術塔でのオレは不幸だったと思う。何もさせてもらえない軟禁生活だったそれは、同じような仲間がいたから耐えられた。
そんなオレを再び陽のあたる場所へ引っ張り出してくれたのはセイン君だ。彼には本当に感謝している。未来のある充実した日々は、たとえ修行がキツくてもオレには満足いく日々だったから。
「プックリしてきたな」
「それ、はっ」
「……それは?」
「それは……ぁっ、アルが触るか、ら」
「ジェイが喜ぶから触るんだが。昨夜も強請ってたと思うが」
「い、言うな」
少しでも気を逸らそうと関係無いことを考えていたのだが、欲望に忠実なオレの身体はそんなオレの気持ちには一切の考慮をしてくれなかった。少しでも冷まそうと思ったその企みは完全に失敗していて、アルの手からの刺激に熱が身体の中心に集まってるのが分かる。
「腰が揺れてる」
「!」
「私としては、ここままジェイが胸の刺激だけでイッてくれたら嬉しい」
「ムリッ、ムリだから」
「心配しなくても、ちゃんと胸だけでイケるようにしてあげよう」
胸なんて最初の頃は全く感じなかったのに、今のオレはあの頃がウソみたいだ。男で感じるってのは少しおかしいんじゃないだろうかと心配になってこっそりセイン君に相談したことも、今では良い思い出だ。アルの手は魔法の手だと思う。口に出して言ったことは無いが、アルの手に触れられたところは全てが気持ち良いと感じている。
だとしても胸だけでイクのは無理だ。十分感じるが物足りないと言うか……。だからそれは一生無理なんじゃないかと思ってる。違うのだろうか? このようなことはアルが初めてなのと、魔術塔の中だけと言う狭い世界にずっといた関係で深い知識が無いのだ。胸だけでイケるようになった方がアルは嬉しいのだろうか? だとしたら、今度こっそりセイン君に相談すべきなのかもしれない。
などと、気を逸らそうとしていた努力はここまでで、気付けばいつの間にかアルの指がオレのナカにいた。その動きと上品な香油の香りに翻弄されたオレは、自分の方からそれ以上を強請っていたような気がする。翻弄されて満たされて満足の吐息を吐いたオレは、そこから先の記憶は無い。
◇◇◇ ◇◇◇
「大丈夫か?」
「……大丈夫じゃない」
心配そうなその顔に、嗚呼またやってしまったと思った。しかもこのやりとりは本日二回目だ。申し訳なくて本当にいたたまれない。そんなオレにアルはいつも優しい。本当はその気遣いにお礼を言うべきなのに、何故かオレの口から出る言葉はいつもぶっきらぼうだ。こんなのを続けてたらいつかは愛想をつかされてしまうような気がする。毎回そう思って反省するのだが……。
「果実水を持ってきた。起こしてやろう」
「……すまないが、アルではなくクッションが欲しいのだが」
「な……っ」
「さすがのオレも少しは学んでる」
「だっ、誰かに入れ知恵でもされたのか?」
「人間は失敗を繰り返して賢くなっていくものだ」
さすがに何度もアルに迷惑をかけるワケにはいかない。愛想をつかされる前に少しでもアルの負担を減らそうと思うのだ。でも既に遅かったのかもしれない。アルの眉間に皺が出来てるのだ。本当に申し訳ない。
「そろそろ魔法はかけれそうか?」
「かけれそうだが、それはもう少し後にしたい」
「ぐっ」
「腹が空いたな。朝に約束した、アル特製のサンドイッチが食べたい」
「……分かった。待っていろ」
「ベッドまで持ってきてくれるか? 楽しみにしてる」
謝るつもりが何故かつっけんどんな物言いになってしまった。オレの世話を焼くことでアルの時間が削られるのが申し訳なくて、オレは大丈夫だと言いたかっただけなのだが……。どうやらオレは素直じゃない性格のようだ。
サンドイッチを持ってこいなんて言ってしまったが、もちろんそんなことは思ってもいない。心配してオレについてる必要は無いと伝えたかっただけなのだ。悔しいが上手い言葉が出てこない。とは言え、アルが作るものは全て絶品なので楽しみなのは事実だが……。
「子供じみた仕返しくらいなら、団長も怒りはしないか」
回復魔法で動けるようになったオレは、静かにアルがいる台所へ歩いて行った。近づいてみると何やら仕返しのことを呟いていたが、きっと団長に何か仕掛けられたのだろう。あの方は意外と子供っぽいところがあって、時々回りが被害にあっていたりするのだ。
「出来たか?」
「ベッドで待ってるんじゃなかったのか?」
「んー……、最初はそのつもりだったが、やはり動ける方が良いからな。こうやってアルに抱きつけるし」
「丁度出来たところだ。テーブルへ持っていってくれ。私は果実酒を出してこよう」
「ソファの方へ持って行こう。折角だから並んで座りたい」
珍しくアルはオレが近づく気配に気付かなかったらしく、後ろから抱きついたら一瞬だけ身体が緊張していた。まあここにはオレとアルしかいないのが分かっているので、直ぐ力を抜いてくれたが……。
サンドイッチは丁度完成したところだったらしい。オレはそれを食卓ではなくソファで食べることを提案した。申し訳ないとか悪いとかグダグダ考えていたが、台所に立つアルの背中がとても楽しそうに見えたので後ろ向きなことを考えるのはヤメようと思ったのだ。せっかくの休日だ。楽しいことだけを考えてアルとのんびり過ごしたい。
ソファで待っていると、果実酒とチーズ、それにくだものを手に持ってるアルが見えた。穏やかなアルのその表情に、オレも笑顔になったような気がする。
穏やかに語り合いながら過ごす休日。
こんな休日は悪くない。
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甘やかしたいアルフレッド、甘えるのが申し訳ないジェラルド。
微妙にすれ違ってるふたり。でもお互い好き合って円満です。
まあそんなカンジです。
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