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31「結婚の条件」
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「今から二十数年前の事だ――」
椅子にどっかり座り込んだ親っさんが、酒を煽りながら語り始める。
その昔話は数時間にも及び、気付いたら明け方になっていたほど熱中して聞いていた。
長いのではしょりながら説明すると、昔は親っさんも親元を離れ夢と共に首都へやって来た若者だった。
鍛冶士になるつもりだったが、自分の店を持つためのお金を貯めようと、冒険者ギルドを訪れた時に出会ったのがグレイズさんだった。
グレイズさんも田舎から出てきたばかりの村人Aだったらしく、気の合った二人はパーティーを組んで冒険者活動を始めた。
最初はヒョロヒョロで弱かったグレイズさんも、親っさんのしごきと喝により次第に実力を付けていく。暫くすると新しい仲間達も出来て、順調に冒険者として名を上げていた。
だが、そこで事件は起こる。
新しく仲間になった女性が、突然辞めてしまったのだ。
その人が好きだったグレイズさんは、その行方を探し始めた。
そして、その女性をようやく見つけた時、その女性が実は伯爵家の令嬢だったと知ってしまった。
身分違いの恋に最初は諦めていたグレイズさんだったが、親っさんの『好きなら後悔しねえように最後まで粘れ馬鹿野郎っ!』という言葉に後押しされ、女性へのアプローチを再開したらしい。
それから1年後。猛アプローチの甲斐もあり、グレイズさんは女性と恋仲になっていた。
しかし、問題は結婚を許して貰えるかだった。その伯爵家は次女が既に嫁いでいたため、長女である女性は婿を貰って伯爵家を存続させなければいけない立場だったのだ。
当然、平民の出であるグレイズさんが易々と伯爵家の婿になれる訳はなく、ご両親に門前払いされたそうだ。
それでも諦めきれなかったグレイズさんは、その女性のお父様にこう言ったそうだ。
「どんな無理難題でも成し遂げて見せます! それが出来たら、娘さんと結婚させて下さい!」
それを聞いたお父様は、ある条件をグレイズさんに告げたそうだ。その条件とは――A級冒険者になる事。
並大抵の努力では、A級冒険者など簡単になれるものではない。
そういう意味では、俺をクビにしたバッカスも才能のある冒険者だったのは間違いないと再認識した。
グレイズさんは、そこから血を吐くような努力と鍛練を重ね、とうとうA級冒険者となったそうだ。そして、結婚の許しも貰う事が出来、意中の女性と結婚を果たす。
平民の出から努力を重ねた結果、伯爵令嬢と逆玉を果たしA級冒険者の称号も手に入れるという、なんとも感動的な話だった。
それなのに何故……。
「なんで俺には、条件さえ出してくれないんですかー!!」
「ダメなものはダメー!!」
「まったく、親バカにも程があるぜ……」
娘が可愛いのは分かるが、せめて条件を出してくれても良いじゃないか……。
「どんな無理難題でも成し遂げて見せます! それが出来たら、娘さんと結婚させて下さい!」
敢えてグレイズさんと同じセリフを叫んでやった。
それを聞いたグレイズさんは、少し渋い顔をしながら嫌々そうに口を開いた。
「では、A級冒険者に……」
よし、A級冒険者になれたら結婚を許して貰えるのか!
どれだけ時間がかかっても、必ずなってみせる!
待っててくれ、愛しのリリエッタ!
「それと、自分のクランをA級クランにして、国王から認めて貰える功績を残し、他の国に支部を三つ以上作りつつ、秘境に住むエルフと友好を――」
「ちょ、ちょ、ちょっと待って下さい! 俺の時だけ条件多くないですか!?」
「大人気ねえぞグレイズ……」
さすがの親っさんも引き気味でグレイズさんを諌めている。しかしこの人、どれだけ娘を結婚させたくないんだ……。
「いえいえ、エレン君ならこれぐらいやってくれますよ。なんと言っても、ベルードさんに息子と慕われ、リリエッタが惚れた男ですから!! 全然悔しくなんてないからなっ!!」
く、悔しいんだ……というより、焼きもちか?
「それにしても多過ぎますよ……せ、せめて、A級冒険者とA級クランだけにしてくれませんかね……」
「出来ぬと申すか? やはり、君のリリエッタに対する思いはそんなものだったのだな!」
この親父っ……見え透いた煽りをっっ!!
「まあ、もしもだ……もしも、ドルドル火山にある『時戻し草』を手に入れる事が出来たら、さっきの条件は忘れてリリエッタとの結婚を認めてやっても良いがな!」
「時戻し草? それって確か、煎じて飲むと肉体と心を数年前に戻してしまう採取難易度Aの薬草ですよね?」
「ああ、その通りだ」
なんでそんな薬草を……あっ、そうか! 廃人になってしまったミシェルちゃんを戻すためか!
「や、やります! 絶対に取ってきます!」
採取難易度が最高クラスという事は、実質A級冒険者でないと厳しいという事でもある。しかもグルグル火山と言えば、レッドドラゴンが生息している危険な火山だ。
当然だが、今の実力では到底挑めない危険なクエスト。
これは血を吐くような鍛練を積まないと厳しいぞ……。
「ただし、私が結成するパーティーより早く採取出来たらだがな」
「グレイズさんのパーティーですか?」
「ああ、昔の馴染みを集めた"親父同盟"とでも名付けておくか 。勿論、ベルードさんはこちら側ですからね」
「ちっ、しょうがねえな……」
待ってくれ、という事は元A級冒険者達が集まる最強集団って事か!?
「出発は半年後の冬だ。それでは、精々それまでに腕を磨いておくのだな――」
グレイズさんはそう言い残し、颯爽と自分の領地へ帰って行ってしまった。
残された時間は半年。その間に、A級並みの実力を身に付けないといけないのか……。
うん、これは確かに無理難題だ。
それでも、絶対にやり遂げてやる。
愛しのリリエッタと結婚するためにっ!!
椅子にどっかり座り込んだ親っさんが、酒を煽りながら語り始める。
その昔話は数時間にも及び、気付いたら明け方になっていたほど熱中して聞いていた。
長いのではしょりながら説明すると、昔は親っさんも親元を離れ夢と共に首都へやって来た若者だった。
鍛冶士になるつもりだったが、自分の店を持つためのお金を貯めようと、冒険者ギルドを訪れた時に出会ったのがグレイズさんだった。
グレイズさんも田舎から出てきたばかりの村人Aだったらしく、気の合った二人はパーティーを組んで冒険者活動を始めた。
最初はヒョロヒョロで弱かったグレイズさんも、親っさんのしごきと喝により次第に実力を付けていく。暫くすると新しい仲間達も出来て、順調に冒険者として名を上げていた。
だが、そこで事件は起こる。
新しく仲間になった女性が、突然辞めてしまったのだ。
その人が好きだったグレイズさんは、その行方を探し始めた。
そして、その女性をようやく見つけた時、その女性が実は伯爵家の令嬢だったと知ってしまった。
身分違いの恋に最初は諦めていたグレイズさんだったが、親っさんの『好きなら後悔しねえように最後まで粘れ馬鹿野郎っ!』という言葉に後押しされ、女性へのアプローチを再開したらしい。
それから1年後。猛アプローチの甲斐もあり、グレイズさんは女性と恋仲になっていた。
しかし、問題は結婚を許して貰えるかだった。その伯爵家は次女が既に嫁いでいたため、長女である女性は婿を貰って伯爵家を存続させなければいけない立場だったのだ。
当然、平民の出であるグレイズさんが易々と伯爵家の婿になれる訳はなく、ご両親に門前払いされたそうだ。
それでも諦めきれなかったグレイズさんは、その女性のお父様にこう言ったそうだ。
「どんな無理難題でも成し遂げて見せます! それが出来たら、娘さんと結婚させて下さい!」
それを聞いたお父様は、ある条件をグレイズさんに告げたそうだ。その条件とは――A級冒険者になる事。
並大抵の努力では、A級冒険者など簡単になれるものではない。
そういう意味では、俺をクビにしたバッカスも才能のある冒険者だったのは間違いないと再認識した。
グレイズさんは、そこから血を吐くような努力と鍛練を重ね、とうとうA級冒険者となったそうだ。そして、結婚の許しも貰う事が出来、意中の女性と結婚を果たす。
平民の出から努力を重ねた結果、伯爵令嬢と逆玉を果たしA級冒険者の称号も手に入れるという、なんとも感動的な話だった。
それなのに何故……。
「なんで俺には、条件さえ出してくれないんですかー!!」
「ダメなものはダメー!!」
「まったく、親バカにも程があるぜ……」
娘が可愛いのは分かるが、せめて条件を出してくれても良いじゃないか……。
「どんな無理難題でも成し遂げて見せます! それが出来たら、娘さんと結婚させて下さい!」
敢えてグレイズさんと同じセリフを叫んでやった。
それを聞いたグレイズさんは、少し渋い顔をしながら嫌々そうに口を開いた。
「では、A級冒険者に……」
よし、A級冒険者になれたら結婚を許して貰えるのか!
どれだけ時間がかかっても、必ずなってみせる!
待っててくれ、愛しのリリエッタ!
「それと、自分のクランをA級クランにして、国王から認めて貰える功績を残し、他の国に支部を三つ以上作りつつ、秘境に住むエルフと友好を――」
「ちょ、ちょ、ちょっと待って下さい! 俺の時だけ条件多くないですか!?」
「大人気ねえぞグレイズ……」
さすがの親っさんも引き気味でグレイズさんを諌めている。しかしこの人、どれだけ娘を結婚させたくないんだ……。
「いえいえ、エレン君ならこれぐらいやってくれますよ。なんと言っても、ベルードさんに息子と慕われ、リリエッタが惚れた男ですから!! 全然悔しくなんてないからなっ!!」
く、悔しいんだ……というより、焼きもちか?
「それにしても多過ぎますよ……せ、せめて、A級冒険者とA級クランだけにしてくれませんかね……」
「出来ぬと申すか? やはり、君のリリエッタに対する思いはそんなものだったのだな!」
この親父っ……見え透いた煽りをっっ!!
「まあ、もしもだ……もしも、ドルドル火山にある『時戻し草』を手に入れる事が出来たら、さっきの条件は忘れてリリエッタとの結婚を認めてやっても良いがな!」
「時戻し草? それって確か、煎じて飲むと肉体と心を数年前に戻してしまう採取難易度Aの薬草ですよね?」
「ああ、その通りだ」
なんでそんな薬草を……あっ、そうか! 廃人になってしまったミシェルちゃんを戻すためか!
「や、やります! 絶対に取ってきます!」
採取難易度が最高クラスという事は、実質A級冒険者でないと厳しいという事でもある。しかもグルグル火山と言えば、レッドドラゴンが生息している危険な火山だ。
当然だが、今の実力では到底挑めない危険なクエスト。
これは血を吐くような鍛練を積まないと厳しいぞ……。
「ただし、私が結成するパーティーより早く採取出来たらだがな」
「グレイズさんのパーティーですか?」
「ああ、昔の馴染みを集めた"親父同盟"とでも名付けておくか 。勿論、ベルードさんはこちら側ですからね」
「ちっ、しょうがねえな……」
待ってくれ、という事は元A級冒険者達が集まる最強集団って事か!?
「出発は半年後の冬だ。それでは、精々それまでに腕を磨いておくのだな――」
グレイズさんはそう言い残し、颯爽と自分の領地へ帰って行ってしまった。
残された時間は半年。その間に、A級並みの実力を身に付けないといけないのか……。
うん、これは確かに無理難題だ。
それでも、絶対にやり遂げてやる。
愛しのリリエッタと結婚するためにっ!!
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