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第2章.エスカレートしてません!?

7.会議中に(後編)【★♡】

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 トドメとなる強烈な腹痛が襲い、俺の尻がまた敗北して汚泥を漏らす。同時に尿意も最後の堰を越え、気付けば溢れた小水が広がった。
 オムツの前も後ろも温かくなっていくのは寧ろ心地良い。音だけはさせないようにしながら、遂に俺は全ての我慢をやめた。

ムリュリュリュ、ブリリリ……ジョーッ……
「っ、はぁっ……♡」

 会議室で、大勢の前で、俺は漏らしてしまっている。泣きたくなるぐらい恥ずかしいのに、それだけで達そうになるぐらい気持ちいい。
 しちゃった。出てる。多分社長を見ていれば視界に入るんだろう、怪訝そうに俺の方をチラチラと見る視線もあった。臭いだって漏れているかもしれない。
 オムツ履いて、お漏らしして、前も後ろもドロドロにしてるなんて知られたら絶対に軽蔑される。きっと噂にもなるだろう。そんなの絶対に嫌だ。
 なのに全てのおしっこを出した俺は勃起していた。
 自分でも信じられず、テーブルで見えないのをいいことに服の上から股間に触れると分厚いオムツ越しでもそこが硬くなっているのが分かった。そればかりか、グチャグチャになったオムツの中でもっと刺激が欲しくてそこを揉む手が止まらない。

『……社長、ありがとうございました。それではこれにて本日の発表会を終了させて頂きます。皆様お疲れ様でした』
「お疲れ様でした」

 会議という場で失禁しオナニーの真似事までする背徳感は強烈なもので、司会が終了を宣言しても何も答えられず、すぐには立ち上がれずにいた。流石に股間を揉む手は離したものの、軽い雑談を交わしながら順番に出口に向かっていく社員達と目を合わせられない。
 反対に社長はその場で立って退出していく若手社員達と順番に言葉を交わしたり軽く肩を叩いて応援している。握手してもらっていいですか、と緊張と喜びに満ちた女性社員にも快く応じる辺りなかなかに罪作りだと思う。こんな美形で気さくな上司、そりゃキャーキャー言いたくなる気持ちもわかる。
 でも残念ながらそいつの性癖は最悪なんだ。俺はひっそりと荒い息を吐きながら心の中で彼女らに告げるが届くわけないし届いたら困る。
 片付けをした社員にも後はこちらでやるから気にしないでと社長が追い払う。最後の1人が去り、閉まったドアに鍵を掛けた。

「……神河さん、しちゃいました?」
「…………」
「黙ってるなら無理矢理確認しますよ?」
「やっ……ッ♡」

 やはりにこやかなままの社長が座ったままの俺を見下ろして声を掛ける。
 羞恥の中でも何か言い返してやろうと言葉を探していたが、思い付かない内に腹と尻に手が伸ばされた。それを振り払おうとしたが逆に社長の手が股間を掠める。その刺激で身体がビクリと跳ねて甘い声が漏れてしまった。
 そこの硬さと腹を庇うように丸めた姿勢、耳まで真っ赤になった顔。元より隠せなどしないのだが、きっと全部バレた。
 しかもまだ出し切れていなかったようで、腸が再び唸りを上げる。散々緩んだ肛門はもうそれを押し留められない。

グギュゥゥゥブリブリブリッ!
「っ、ああ……ッ!」
「あれ、また出ちゃいました? どうですか、こんな所で漏らす気分は」
「最悪……です……」
「おやおやそれは可哀想に。じゃあ汚れたオムツ替えてあげますから立ってください」
「は!? ここで!?」
「ちゃんとこの後の時間の予約も取ってますから誰も来ませんよ」

 そういう問題じゃないだろう。俺は愕然としながらドアや壁に方に視線を向ける。
 外に通じる窓は磨りガラスだからまだいいとして、廊下との境目の壁は解放感の為か一面のガラス張りだ。ただ今日は部屋を暗くする都合上ロール型のカーテンが一面に下ろされている。
 だが頑張ればその隙間から見ることもできるはずだ。このエリアの廊下を通る者は別室での会議が無ければ少ないとは言え、そんな危険で恥ずかしいことができるわけがない。
 だが腕を取られるがままに立ち上がるとオムツがずっしりと下がる感覚がわかる。すっかり冷たくなって不快なこれを何とかしたいのも事実だった。

「せ、せめて違う所で……ひあっ!」
「……神河さん、こんなに勃ってるじゃないですか。まともに歩けないでしょ?」
「あんっ♡ 待って、や……!」
「会議中に大も小も漏らすの、相当気持ち良かったんですね。ほら、どんなのが出たんですか?」
「っ、あ……♡」

 社長がオムツ越しに俺の竿を揉み、尻穴の辺りを指でグリグリと押す。分厚い布や紙越しでは大した刺激にはならないはずなのに、中身のぬるぬると今のシチュエーションに酔って俺はテーブルに手を着いたまま動けない。
 先程の羞恥を思い出して身体が燃える。訊かなくてもわかりそうなものだがこれは俺の恥辱を増す為の質問だ。
 答えたくないはずなのに、俺の頭には半分靄が掛かって腰が勝手に揺れる。無意識に片手で自分の乳首を引っ掻きながら俺は譫言のように答えた。

「ゆ、ゆるゆるの……ウンコを……皆の前で、コメントを言いながら、漏らしました……♡」
「あの時の神河さんの顔、面白かったですよ。後は?」
「お腹痛くて……おしっこ、と、ビチビチの下痢を……しちゃいました……♡ 思いっきり……大勢に見られながら、全部、出しちゃいました……♡」
「それでこんなにオムツパンパンになってるんですね。会議中にお漏らしして気持ち良くなっちゃうなんて、やっぱり変態じゃないですか。……でも今綺麗にしてあげますからね」
「ひあっ……♡」

 最早抵抗する気力も体力も無かった。俺のズボンが下ろされると最初より一回り膨らんだオムツが現れる。
 社長はこっそり必要な道具一式をこの部屋に仕込んでいたらしく、壁の収納スペースから取り出すとまず足元にペットシーツを敷いた。その後薄手のゴム手袋を嵌めてオムツを外すと酷い悪臭が上がる。前は黄色く、後ろは茶色く染まったそれに顔を顰めるが下手に動いたら身体に付いた汚れが落ちそうで俺はその場から動けない。
 汚物は丸めてビニール袋に入れた後、社長はお尻拭きで俺の尻や股間に着いた汚れを拭き取っていく。何回か取り替えながら清められていく間の冷たさに何度も身体が跳ねた。だが勝手に溢れてくる俺の声は酷く甘い。

「あんっ♡ はぁっ♡ ああっ♡」
「綺麗になるの、気持ちいいでしょ? 前もやりましょうね」

 会社の会議室で尾てい骨から双丘、尻穴に蟻の門渡り、陰嚢に竿と順番に拭かれている構図はあまりに情けない。
 だがその分俺の竿は硬く上向きに熱り勃ち、少し根本を擦られただけで尿以外の物が込み上げる感覚があった。

「ああっ♡ 社長っ♡ 出るっ、出るぅっ♡」
ビュルルルルッ!
「会議室で精液までこんなに出しちゃって……恥ずかしい人ですね。しかも全然萎えてないじゃないですか。……もっと欲しいんですね?」
「う、ううっ……♡」

 竿の先端を覆ったお尻拭きが白く汚れたのを見てやってしまったと思うが勃起が治らない。尻たぶや孔の周りまで丁寧に拭かれるのは直接的な刺激以外に、そんな所まで見られているという羞恥が襲った。
 社長はこれまた用意済みだったゴムを俺の竿に着けた。これでテーブルや机に精液をぶち撒ける事態は避けられるわけだが、ふと後ろを見ればそれを自分のブツにも着けている。取り出された社長の大物はしっかりと存在感を示していた。
 それが意味する事態に気付いて俺は何度も首を横に振る。

「社長……駄目です、そんな、それだけは……!」
「誰も見てないから大丈夫ですよ。中出しもしませんから」
「そういう問題じゃないです、こんな所で……あっ、ああああっ♡」
ドプッ……ゴリュゴリュッ……!

 立ってテーブルに両手を着いた俺の後ろから社長の逸物が挿入された。解してもいないのに俺の孔は来訪者に甘く吸い付いて離さない。
 入口近くの弱点を早速亀頭で擦られて、あまりの快感に俺の膝は崩れてテーブルに上体を預けた。それなのに腰を小さく揺すってしまう辺り本当にこの身体は浅ましくなってしまった。
 尻を突き出すような姿勢の中、俺は無意識に自分の乳首と竿に手を伸ばす。覗かれたら終わりだと思うと心臓は激しく高鳴り、とにかく早く終わらせたかったし、絶頂も欲しかった。

「あんっ♡ ゔっ♡ はぁっ♡ あ、あ゛あ゛っ♡」
「神河さんの漏らす顔、最高でしたよ……またやりましょう、ねっ!」
「や、やだぁっ♡ もうやだ、あんっ、そこやだぁっ♡ イく、またイっちゃう、ああっ♡」
ドチュッ、パンパンパンパンッ!

 もうあんな恥ずかしい思いはしたくないはずなのに、それを思い出すと身体が焼けるように熱くゾクゾクと背筋が震える。あの興奮とこうして直接的に受ける快楽が脳を溶かし、良い、と認識してしまう。
 どんなに理性と口では嫌がっても、本当は気持ち良くて仕方がない。出し挿れされる社長の肉棒に必死で縋り付きながら、俺はまた頂点へ駆け登った。
 壊れているのは今更だが、まだ堕ちる先があるなんて。
 ゴムの中に白濁液を吐く俺の表情は恍惚としたものだった。





「そろそろ会議の時間だぞー参加者移動しろー」

 あれから数日。俺は上長の声にビクリとしながら席を立った。
 あの会議室に行くとどうしてもあの日を思い出してしまう。
 社長とセックスしてからもまだ下剤の効果は続いており、犯された尻穴が堪えきれるはずもなく。社長室のソファで横になって休んでいる間に俺はまた漏らしてしまった。最早垂れ流しの状態だったのか、目を覚ましてオムツが濡れていることに気付き愕然としたものだ。こんな歳になっておねしょをするとは思わなかった。
 念の為その夜や次の日もオムツを履いていたがようやく効果は治まったらしく無傷で済んだ。が、記憶というのは色濃く残る。

「それでは会議を始めます。宜しくお願いします」
「お願いします」

 会議室の一席に座って始まりの挨拶をするも集中できない。
 誰も知らないだろうが、そこのテーブルで俺と社長は身体を重ねて欲望を貪り合ったのだ。俺が顔からも下半身からもあらゆる液体を垂れ流しながら喘ぎまくって絶頂したと知ったら、ここにいる同僚の面々はどんな顔をするだろう。
 驚愕、不信、軽蔑。そんなマイナスの想像が勝手に浮かぶ一方で俺の股間が反応してしまっている。俺はいけないとわかっていてもテーブルの下でそこに指を伸ばす。ヒクンと震えたその部位は摩る程に硬くなった。
 この会議室を使う度に俺はこの欲に苛まれるのだろう。そんなの嫌だ、最悪だと思いながらも手が止まらない。今日は普通のパンツだから達するわけにはいかないのに。

 ——数十分後、俺は会議が終わるとすぐにトイレに駆け込んだ。
 完全に膨らんだ性器を手で扱くとあっと言う間に白濁液が噴き出す。
 会社で射精したのはもう何回目かわからない。いけないことをしたという甘い痺れと倦怠感が心地良く、終わった後も便座に座って荒い呼吸をしながら暫し放心する。
 俺はもう駄目だ。会社が、日常が、どんどん快楽に侵食されていく。
 きっとこのままではいけない。いつか破滅する。そうは思っても今は眠くて仕方がない。このまま目を閉じてしまいたくなる。
 だが駄目だ、休憩時間はそう多くない。

「……よし」

 俺は身支度を整えると何とか気合を入れて個室を出る。
 手洗い場の鏡に映る顔は寝不足で疲れているようにも見えたがこれも自業自得。夜な夜な失禁からの激しいセックスを思い出してオナニーしている俺が悪い。
 次に社長に会う日までにまともにしなければ。そう殊勝な心掛けを抱いてトイレを出る。
 それがいつまで保つかは定かではない。
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