11 / 56
第3章 新たなる日常
初業務
しおりを挟む
会社を立ち上げて1週間、モンスタ一の情報収集方法は3つに分けられた。
1つ目は、一般人からの情報。匿名サイト等で、何処其処でなにを見た、っというものでガセネタも多いが迅速に情報を集めることができる。
2つ目は、実際に被害に遭っている人物からの情報だ。公的機関へも通報したが、待ちきれない人物からのものである。比較的情報が確かで通報者の敷地内または近所で、発生源があることから解決すると、国からの報酬以外にお礼金が二次的にもらえることの多い美味しい事案だ。事前の交渉は必要であるが。
3つ目は、政府、地方自治体の発表する情報である。比較的情報は遅いが、情報の確かさは3つの中で一番である。被害者が既に出ている場合も多いが。
数は少ないが既に数社誕生しているモンスタ一の駆除会社はこれらの情報を駆使して情報を集める。また、直接会社に依頼が来ることも多いが、命のかかった仕事であるから、受ける、受けないは基本的に自由であるが、受け手の無い依頼は自衛隊をだすのを嫌がる政府の決定により、重武装した各県警があたるが、殉職者が出るのも珍しく無い情勢であった。
そんな中に、ガ一ディアンへの初依頼が舞い込んだ。依頼主はとある地方自治体からで、ゴブリンの群れが現れて、家畜の被害や、怪我人も出ているというものであった。
成功報酬もお役所仕事にしては高値が提示されており、早速社員全員での会議が始まった。
柊と井上がゴブリンという手頃な相手であることから、賛成の意思を示すと松浦が待ったをかけた。
情報は、ゴブリンの目撃証言と被害者、そして家畜が襲われて被害が出ているということがはっきりしているだけで、数も、本当にゴブリンだけかも分からない。そんな状況で依頼を受けたら解決に何時までかかるかも分からない。ここは、現地の状況を調べて、モンスタ一の駆除日数を定める等の対策が必要だと一気にまくし立てたのである。
柊と井上はただ頷くしかなかった。
初依頼ということで、少し浮かれていたのかもしれないと柊は思い、
「すまなかった」
と松浦に頭を下げた、すると、松浦は慌てて、
「ち、違うんです、私の考えじゃなくて本の受け売りで・・・・」
と両手を振りながら答えた。松浦も携帯小説で異世界物を読んだことがあり、ガ一ディアンに入ってからも読み返し、初クエストの重要な点などをメモ帳に書き込んで来る程の熱の入れようだった。ク一ルな女性だと思っていた松浦の意外な一面だった。
それからは、3人でさまざまな状況を想定し、ホ一ムセンタ一等で買い物をし、準備を進めていった。
依頼主の町役場に対して、メ一ルで取り合えず現地に行き、状況を調査して依頼を受けるかの判断をすると返信すると、1時間もしないうちに交通費、宿泊費は町で負担するので、直ぐにでも調査に来て欲しいというメ一ルが返って来た。
余程切迫しているのだろうと話し合い、現地に到着後直ぐにでも依頼を受けられる準備をしてあったことから明日調査に向かうことを決めて依頼主へ連絡した。
中身を色々と改造した中型トラックを井上が運転すること、4時間あまり(井上は自衛隊の任期中に運良く大型免許を取得していた)到着したのは、地域の温泉と地元の生産物を上手く生かして、観光客の誘致に成功した少し田舎のム一ドを残した街であった。
街のやや中心から離れた場所にあった町役場に向かうと、ずっと待っていたのだろうか?中年の男性が走ってトラックに向かって来た。
「ガ一ディアンの方々ですか?」
息を切らしながら、男性は助手席に座っていた柊に声を掛けて来た。因みに松浦は後部座席でこの地域の情報等を集めていた。
「始めまして、ガ一ディアン代表の柊誠といいます。貴方は?」
そこで男性は礼を失していたことに気付いたのか、名刺を取り出し、
「獄ケ谷町役場観光課の松本と申します。今回は良くぞ来て下さいました!」
と叫ぶように自己紹介をした。そこで松浦が後部座席から顔を出し、
「ここでの長話も何ですから場所を変えては?」
と提案した。
松本も、
「そ、そうですな。では、応接室の方へ」
と一行を町役場内へと案内した。
あの秋の事件からはや数ヵ月、肌寒くなってきた時期に暖房の効いた応接室は心地よかった。
松本から今回の依頼について再度聞き込みと新しい事実が判明してきた。
始まりは1週間前に鶏を飼っている家の犬がやたらと吠えていたことから、家主が庭に出てみると鶏小屋に子供くらいの緑一色の肌をした生き物が5~6匹群がっていたのである。
家主は直ぐにTVでやっている異世界法というものの対象である特定危険未確認生物だと気が付き、犬を抱えて家に入り、110番通報したが、駐在所の駐在さんと応援の警察官が駆け付けた時にはもう居なくなっていたが、目撃情報から対象が緑小鬼ゴブリンであることは特定されたが、下関の山道での事件の記憶も新しい。
警察としては、戸締まりを呼び掛け上に報告し、適合者を派遣してもらうのを待つしかなかった。
しかし、被害に遭った家主の知人の猟師がそんな化け物の数匹退治してやると猟犬を連れて1人山に入ってしまったのである。
山に入ること3時間、猟犬がゴブリンの痕跡を見つけて追い出した。暫くして猟師は山の中腹に自然にできたはずの知っている穴がゴブリンによって広げられ巣穴となっていることを知った。
流石にこれはマズイと思って引き返そうとした猟師だったが、既にゴブリンに見つかっており、追跡を受けた。石や矢が無数に飛んで来てそのうちの1発の石が猟師を肩に当たり速く歩くのが困難になって来た。
それを見た猟犬は主人を守らんと、ゴブリンの群れに飛び込み猟師は何とか下山したが、猟犬は帰って来なかった。猟師は直ぐさま町役場に駆け込みゴブリンが巣を作っていることを告げた。猟師が街の名士ということもあり、町役場は大騒ぎになり、適合者が派遣されるのを待つと手遅れになると考え、一番被害が大きくなりそうな観光課の松本が適合者誘致の責任者になったのである。
それらの情報を聞き、松浦が提示した契約書は
・ゴブリンの巣穴を全滅させること
・全滅させた後に3日間ゴブリンが目撃されなければ依頼達成
・巣穴について黙っていたことから、成功報酬を1.2倍とすること
・別種の特定危険未確認生物が発見されたなら報酬の増額
等であった。報酬については直ぐに決まったが、依頼達成が最短で3日ということに残党を心配していた松本であったが、それこそ、派遣されて来るであろう適合者に頼れば良いと、松浦が押しきった。
斯くして、ガ一ディアン初依頼が開始された。
少し長目に書いて見ました。少々灰汁の濃い作品でありますが、お気に召せばお気に入りお願いいたします。
1つ目は、一般人からの情報。匿名サイト等で、何処其処でなにを見た、っというものでガセネタも多いが迅速に情報を集めることができる。
2つ目は、実際に被害に遭っている人物からの情報だ。公的機関へも通報したが、待ちきれない人物からのものである。比較的情報が確かで通報者の敷地内または近所で、発生源があることから解決すると、国からの報酬以外にお礼金が二次的にもらえることの多い美味しい事案だ。事前の交渉は必要であるが。
3つ目は、政府、地方自治体の発表する情報である。比較的情報は遅いが、情報の確かさは3つの中で一番である。被害者が既に出ている場合も多いが。
数は少ないが既に数社誕生しているモンスタ一の駆除会社はこれらの情報を駆使して情報を集める。また、直接会社に依頼が来ることも多いが、命のかかった仕事であるから、受ける、受けないは基本的に自由であるが、受け手の無い依頼は自衛隊をだすのを嫌がる政府の決定により、重武装した各県警があたるが、殉職者が出るのも珍しく無い情勢であった。
そんな中に、ガ一ディアンへの初依頼が舞い込んだ。依頼主はとある地方自治体からで、ゴブリンの群れが現れて、家畜の被害や、怪我人も出ているというものであった。
成功報酬もお役所仕事にしては高値が提示されており、早速社員全員での会議が始まった。
柊と井上がゴブリンという手頃な相手であることから、賛成の意思を示すと松浦が待ったをかけた。
情報は、ゴブリンの目撃証言と被害者、そして家畜が襲われて被害が出ているということがはっきりしているだけで、数も、本当にゴブリンだけかも分からない。そんな状況で依頼を受けたら解決に何時までかかるかも分からない。ここは、現地の状況を調べて、モンスタ一の駆除日数を定める等の対策が必要だと一気にまくし立てたのである。
柊と井上はただ頷くしかなかった。
初依頼ということで、少し浮かれていたのかもしれないと柊は思い、
「すまなかった」
と松浦に頭を下げた、すると、松浦は慌てて、
「ち、違うんです、私の考えじゃなくて本の受け売りで・・・・」
と両手を振りながら答えた。松浦も携帯小説で異世界物を読んだことがあり、ガ一ディアンに入ってからも読み返し、初クエストの重要な点などをメモ帳に書き込んで来る程の熱の入れようだった。ク一ルな女性だと思っていた松浦の意外な一面だった。
それからは、3人でさまざまな状況を想定し、ホ一ムセンタ一等で買い物をし、準備を進めていった。
依頼主の町役場に対して、メ一ルで取り合えず現地に行き、状況を調査して依頼を受けるかの判断をすると返信すると、1時間もしないうちに交通費、宿泊費は町で負担するので、直ぐにでも調査に来て欲しいというメ一ルが返って来た。
余程切迫しているのだろうと話し合い、現地に到着後直ぐにでも依頼を受けられる準備をしてあったことから明日調査に向かうことを決めて依頼主へ連絡した。
中身を色々と改造した中型トラックを井上が運転すること、4時間あまり(井上は自衛隊の任期中に運良く大型免許を取得していた)到着したのは、地域の温泉と地元の生産物を上手く生かして、観光客の誘致に成功した少し田舎のム一ドを残した街であった。
街のやや中心から離れた場所にあった町役場に向かうと、ずっと待っていたのだろうか?中年の男性が走ってトラックに向かって来た。
「ガ一ディアンの方々ですか?」
息を切らしながら、男性は助手席に座っていた柊に声を掛けて来た。因みに松浦は後部座席でこの地域の情報等を集めていた。
「始めまして、ガ一ディアン代表の柊誠といいます。貴方は?」
そこで男性は礼を失していたことに気付いたのか、名刺を取り出し、
「獄ケ谷町役場観光課の松本と申します。今回は良くぞ来て下さいました!」
と叫ぶように自己紹介をした。そこで松浦が後部座席から顔を出し、
「ここでの長話も何ですから場所を変えては?」
と提案した。
松本も、
「そ、そうですな。では、応接室の方へ」
と一行を町役場内へと案内した。
あの秋の事件からはや数ヵ月、肌寒くなってきた時期に暖房の効いた応接室は心地よかった。
松本から今回の依頼について再度聞き込みと新しい事実が判明してきた。
始まりは1週間前に鶏を飼っている家の犬がやたらと吠えていたことから、家主が庭に出てみると鶏小屋に子供くらいの緑一色の肌をした生き物が5~6匹群がっていたのである。
家主は直ぐにTVでやっている異世界法というものの対象である特定危険未確認生物だと気が付き、犬を抱えて家に入り、110番通報したが、駐在所の駐在さんと応援の警察官が駆け付けた時にはもう居なくなっていたが、目撃情報から対象が緑小鬼ゴブリンであることは特定されたが、下関の山道での事件の記憶も新しい。
警察としては、戸締まりを呼び掛け上に報告し、適合者を派遣してもらうのを待つしかなかった。
しかし、被害に遭った家主の知人の猟師がそんな化け物の数匹退治してやると猟犬を連れて1人山に入ってしまったのである。
山に入ること3時間、猟犬がゴブリンの痕跡を見つけて追い出した。暫くして猟師は山の中腹に自然にできたはずの知っている穴がゴブリンによって広げられ巣穴となっていることを知った。
流石にこれはマズイと思って引き返そうとした猟師だったが、既にゴブリンに見つかっており、追跡を受けた。石や矢が無数に飛んで来てそのうちの1発の石が猟師を肩に当たり速く歩くのが困難になって来た。
それを見た猟犬は主人を守らんと、ゴブリンの群れに飛び込み猟師は何とか下山したが、猟犬は帰って来なかった。猟師は直ぐさま町役場に駆け込みゴブリンが巣を作っていることを告げた。猟師が街の名士ということもあり、町役場は大騒ぎになり、適合者が派遣されるのを待つと手遅れになると考え、一番被害が大きくなりそうな観光課の松本が適合者誘致の責任者になったのである。
それらの情報を聞き、松浦が提示した契約書は
・ゴブリンの巣穴を全滅させること
・全滅させた後に3日間ゴブリンが目撃されなければ依頼達成
・巣穴について黙っていたことから、成功報酬を1.2倍とすること
・別種の特定危険未確認生物が発見されたなら報酬の増額
等であった。報酬については直ぐに決まったが、依頼達成が最短で3日ということに残党を心配していた松本であったが、それこそ、派遣されて来るであろう適合者に頼れば良いと、松浦が押しきった。
斯くして、ガ一ディアン初依頼が開始された。
少し長目に書いて見ました。少々灰汁の濃い作品でありますが、お気に召せばお気に入りお願いいたします。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧桜 汐香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。
にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。
父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。
恋に浮かれて、剣を捨た。
コールと結婚をして初夜を迎えた。
リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。
ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。
結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。
混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。
もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと……
お読みいただき、ありがとうございます。
エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。
それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。
【完結】嫌われている...母様の命を奪った私を
紫宛
ファンタジー
※素人作品です。ご都合主義。R15は保険です※
3話構成、ネリス視点、父・兄視点、未亡人視点。
2話、おまけを追加します(ᴗ͈ˬᴗ͈⸝⸝)
いつも無言で、私に一切の興味が無いお父様。
いつも無言で、私に一切の興味が無いお兄様。
いつも暴言と暴力で、私を嫌っているお義母様
いつも暴言と暴力で、私の物を奪っていく義妹。
私は、血の繋がった父と兄に嫌われている……そう思っていたのに、違ったの?
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです
青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる
それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう
そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく
公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる
この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった
足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で……
エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた
修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た
ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている
エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない
ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく……
4/20ようやく誤字チェックが完了しました
もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m
いったん終了します
思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑)
平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと
気が向いたら書きますね
大好きな母と縁を切りました。
むう子
ファンタジー
7歳までは家族円満愛情たっぷりの幸せな家庭で育ったナーシャ。
領地争いで父が戦死。
それを聞いたお母様は寝込み支えてくれたカルノス・シャンドラに親子共々心を開き再婚。
けれど妹が生まれて義父からの虐待を受けることに。
毎日母を想い部屋に閉じこもるナーシャに2年後の政略結婚が決定した。
けれどこの婚約はとても酷いものだった。
そんな時、ナーシャの生まれる前に亡くなった父方のおばあさまと契約していた精霊と出会う。
そこで今までずっと近くに居てくれたメイドの裏切りを知り……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる