4 / 56
第1章 接触
悪夢の始まった日
しおりを挟む
広瀬巡査の期待、願望を裏切るかのようにそれは現れた。
身体全体が保護色のように緑一色の一見大型犬のようだった。しかし、もとは人間に飼われていたといった様子は無く、生まれながらにしての野性しかも、捕食者としての威厳に満ち溢れていた。
口からは牙が覗き、血にまみれていた。しかも、三頭も。彼らは知るよしも無いが後にグリーンウルフと名付けられる個体である。
彼らの登場から佐藤巡査部長は逃走を判断した。
「走れ!広瀬!!」
硬直していた広瀬巡査の背中を押すようにして佐藤巡査部長は走り出した。走り出して直ぐに息づかいと足音から三頭が追って来ているのに佐藤巡査部長は気が付いた。
このままでは、追い付かれるそう判断した佐藤巡査部長は帯革からニュ一ナンブ拳銃を抜くと先頭の一頭に2発を発砲した。(ニュ一ナンブは新しいエアウェイトに比べたら重いが心強い)そんなことを考えながら。
しかし、「ギャン!」悲鳴をあげて怯むも傷付いた様子はなかった。これには、驚いたがこの間にと身を翻そうとした時、先頭の一頭の陰から二頭目が飛び越えて来た。
「何だと!?」その異常な跳躍力に驚きながら再度発砲しようとしたが、獣の方が早かった。佐藤巡査部長を押し倒し、拳銃を持った右手に噛みつき、その後鋭い爪でその腹部をえぐったのだ。
佐藤巡査部長は勿論警察官の標準装備と言える対刃防護衣を着込んでいたが、それを易々と切り裂いたのだ。
「佐藤部長!」
広瀬巡査が足を止めるが、佐藤巡査部長は肺からの血を吐きながらも「行け!」と叫んでいた。
佐藤巡査部長を見捨ててしまった広瀬巡査は何とか、
パトカーにたどり着き、無線をとる、
「至急、至急、下関112号から山口本部、下関署!」
「至急通報了解!下関112号通話どうぞ!」
「通報者死亡!野犬は野犬出なく虎やライオンのような猛獣が最低でも三頭!佐藤巡査部長の生死不明!」
一瞬の沈黙が流れる、そして本部からは再度の報告を求められる。
「さっきから言っているだろう!銃器対策課か自衛隊を読んで・・・・・。」
広瀬巡査の通話が途切れる。無線からは本部の呼び出しが続くが現場ではそれどころではなかった。
何処から来たのか十数頭の獣がパトカーを取り囲んでいたのだ。「うわ一!!」広瀬巡査は配属以来の相棒であるエアウェイトを獣の群に発砲し、それは無線で本部にも聞こえていたが、声も、銃声も直ぐにに聞こえ無くなった。
本部は緊急配備の発令と機動隊の出動を要請することを決めた。
やっと、モンスタ一がだせました。次に主人公出せたらなぁと思います。
身体全体が保護色のように緑一色の一見大型犬のようだった。しかし、もとは人間に飼われていたといった様子は無く、生まれながらにしての野性しかも、捕食者としての威厳に満ち溢れていた。
口からは牙が覗き、血にまみれていた。しかも、三頭も。彼らは知るよしも無いが後にグリーンウルフと名付けられる個体である。
彼らの登場から佐藤巡査部長は逃走を判断した。
「走れ!広瀬!!」
硬直していた広瀬巡査の背中を押すようにして佐藤巡査部長は走り出した。走り出して直ぐに息づかいと足音から三頭が追って来ているのに佐藤巡査部長は気が付いた。
このままでは、追い付かれるそう判断した佐藤巡査部長は帯革からニュ一ナンブ拳銃を抜くと先頭の一頭に2発を発砲した。(ニュ一ナンブは新しいエアウェイトに比べたら重いが心強い)そんなことを考えながら。
しかし、「ギャン!」悲鳴をあげて怯むも傷付いた様子はなかった。これには、驚いたがこの間にと身を翻そうとした時、先頭の一頭の陰から二頭目が飛び越えて来た。
「何だと!?」その異常な跳躍力に驚きながら再度発砲しようとしたが、獣の方が早かった。佐藤巡査部長を押し倒し、拳銃を持った右手に噛みつき、その後鋭い爪でその腹部をえぐったのだ。
佐藤巡査部長は勿論警察官の標準装備と言える対刃防護衣を着込んでいたが、それを易々と切り裂いたのだ。
「佐藤部長!」
広瀬巡査が足を止めるが、佐藤巡査部長は肺からの血を吐きながらも「行け!」と叫んでいた。
佐藤巡査部長を見捨ててしまった広瀬巡査は何とか、
パトカーにたどり着き、無線をとる、
「至急、至急、下関112号から山口本部、下関署!」
「至急通報了解!下関112号通話どうぞ!」
「通報者死亡!野犬は野犬出なく虎やライオンのような猛獣が最低でも三頭!佐藤巡査部長の生死不明!」
一瞬の沈黙が流れる、そして本部からは再度の報告を求められる。
「さっきから言っているだろう!銃器対策課か自衛隊を読んで・・・・・。」
広瀬巡査の通話が途切れる。無線からは本部の呼び出しが続くが現場ではそれどころではなかった。
何処から来たのか十数頭の獣がパトカーを取り囲んでいたのだ。「うわ一!!」広瀬巡査は配属以来の相棒であるエアウェイトを獣の群に発砲し、それは無線で本部にも聞こえていたが、声も、銃声も直ぐにに聞こえ無くなった。
本部は緊急配備の発令と機動隊の出動を要請することを決めた。
やっと、モンスタ一がだせました。次に主人公出せたらなぁと思います。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
悪役令嬢にざまぁされた王子のその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
王子アルフレッドは、婚約者である侯爵令嬢レティシアに窃盗の濡れ衣を着せ陥れようとした罪で父王から廃嫡を言い渡され、国外に追放された。
その後、炭鉱の町で鉱夫として働くアルフレッドは反省するどころかレティシアや彼女の味方をした弟への恨みを募らせていく。
そんなある日、アルフレッドは行く当てのない訳ありの少女マリエルを拾う。
マリエルを養子として迎え、共に生活するうちにアルフレッドはやがて自身の過去の過ちを猛省するようになり改心していった。
人生がいい方向に変わったように見えたが……平穏な生活は長く続かず、事態は思わぬ方向へ動き出したのだった。
五歳の時から、側にいた
田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。
それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。
グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。
前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる