まほカン

jukaito

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第115話 義侠! 忘れられない少女の面影を少女に見る (Dパート)

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 一方、ズドンの足に蹴り飛ばされたシオリは、
「お嬢ちゃん、大丈夫か!?」
「く、組長さん……?」
 隣町組の組長が介抱していた。
「おお、気がついたか!」
「わ、私は……」
 シオリは起き上がる。
 そうして、意識がはっきり蘇ってくる。
 ズドンが突如として生えてきた足に蹴り飛ばされたこと。そのダメージはかなり大きくシオリの意識を一瞬奪った上に、身体中に激痛が走る。
「おお、あれだけ吹っ飛ばされてその程度のダメージとは……! さすが魔法少女じゃ!」
 組長は感心する。
「え……? 組長さん、魔法少女って……?」
「こういう家業で裏に通じていると、否が応にも耳に入ってくる。お嬢ちゃん達が魔法少女とは、この目で見るまでは信じられなかったが」
「すみません……」
「謝ることではない。今はそれよりあの怪人を倒すことが先決じゃ」
「そ、そうです! あの怪人は!?」
 シオリは立ち上がり、バットを持つ。
「おーい、お嬢ちゃん!!」
 そこへ本町組の組長がシオリを心配してやってくる。
「本町か!!」
「隣町か!!」
 本町と隣町の組長が鉢合わせする。
「――!?」
 二人の視線が噛み合い、火花を散らせる。
「え、ええぇぇッ!?」
 シオリはその様子に困惑する。
「隣町ィッ!? 久しぶりだな、とっくにくたばってたと思ったぜ!!」
「そういうてめえも自分久しぶりじゃな、本町ィッ! とっくにくたばってたのはてめえのほうじゃねえのか!?」
「何をぉッ!?」
「やろうってのかぁッ!?」
「あ、あの、お二人とも……ケンカは……」
 シオリは仲裁に入ろうとする。
「「うるせえ、外野はすっこんでろぉッ!!」」
 二人揃って、シオリに怒声を浴びせる。
「ひ、ひいッ!?」
 怪人以上の迫力に、シオリはたじろぎ、目が潤む。
「「あ……」」
 シオリが怯えていることに二人の組長は気づく。
「す、すまねえ、お嬢ちゃん! ついこいつのせいでカッとなっちまって!」
「そうじゃ、こやつがカッとなるからいけないんじゃ」
「何を!? 大体お前がこんなところにいるのがいけねえんだろ!?」
「儂の屋敷に儂がおって何がおかしい!? 大体カチコミに来たお前が悪いんだろ!?」
「うるせえ! 元はといやあ、おめえがカチコんできたのが悪いんだろが!?」
「あ、あの、ですから……」
「「うるせえ、外野はすっこんでろぉッ!!」」
「ひ、ひいッ!? す、すみません……」
 シオリは怯えてしまい、頭を下げる。
「「あ……」」
「またやっちまったな……」
「昔からこうでいけねえ……」
 怯えきったシオリを見て、今度こそ二人は鎮静する。
「あの女性《ひと》もそうだった……」
「ああ、そうだったな。儂らがやりあっているとこうやって止めに入っては怒鳴られて」
「その度に泣いて、儂らはその涙にかなわんかった……」
「女の涙には勝てまいよ」
 二人は懐かしそうに話す。
「しかし、そうしているとあの女性《ひと》にそっくりじゃな。さすが孫じゃ、血は争えんか」
「孫? 隣町、お前何言ってるんだ?」
「だから、このお嬢ちゃんはお前とあの女性《ひと》の孫なんじゃろ?」
「何を世迷い言を言っとるんだ!? 耄碌しちまったか?」
「何をぉッ!? 耄碌しちまったのはお前の方じゃねえのか!?」
「んなわけあるかッ!? あの女性《ひと》はどこにおるのかわからんのだぞ! 孫なんてできるはずあるか!? ……ま、可愛い孫なら孫でおるが」
「何!? 孫ができなかった!? それじゃ、このお嬢ちゃんは!?」
「孫のように可愛がっておるお嬢ちゃんじゃ」
「な、なにぃぃッ!? そりゃ赤の他人じゃねえか!?」
「おう、赤の他人じゃ!! なんか文句あるか!?」
「開き直るんじゃねえ!!」
「そっちこそ自分《てめえ》の早とちりを棚に上げやがって!!」
 二人はまた言い争いを始めてしまった。
「あうう……」
 シオリはもう一度仲裁に入ろうかと悩む。
 また怒鳴られたら、と思うと二の足を踏んでしまう。

ズドン!!

 そこへズドンの地鳴りが鳴り響く。
「うおっとッ!?」
 二人の組長はよろめいてしまい、ケンカどころではなくなる。
「あ、大丈夫ですか?」
 シオリは心配になって声をかける。
「お、おう、すまねえ……」
 シオリは本町組の組長を抱える。
「ちくしょう、なんだってんだあのバケモンは!? やい、隣町! あれはお前が雇った用心棒か、ええ!?」
「いや、違う。あれは――漬物石じゃ」
「「え……」」
 隣町組の組長の返答に、二人は困惑する。
「つ、漬物石……? 漬物石ってなんですか?」
「言葉のまんまじゃ。漬物を漬けるための石じゃ。儂は漬物が大好物でな」
「は、はあ……」
 隣町組の組長の返答に、シオリはなんて返したらいいかわからず途方に暮れる。
「そういや、てめえは漬物が好物だったな。それはいいが、なんであんな怪人《もん》を用意したんだ!?」
 代わりに、本町組の組長が問いただしてくれた。
「そいつは……」
 隣町組の組長は、一瞬ためらったもののすぐ観念して答える。
「でけえ漬物石使えばそれだけいい漬物ができるってんだ、あれを用意したんじゃ!? まさか怪人だとは思わんかったんじゃ!!!」

ズコン

 シオリと本町組の組長は思いっきりズッコケる。
「でけえ漬物石使えばって、いい漬物ができるって、どんな理屈だ!? 第一デカすぎるにも限度ってもんがあるだろ!?」
「う、うるせえ!? たまたま買ったデカい漬物石が怪人だったってだけの話だろ!?」
「怪人だったってだけの話って……」
 シオリも呆れてしまう。
「ええい、お前のせいでとんでもない被害を被った!! この始末どうつけるんだ!?」
「始末だと!? あんな化け物どうやって止めろっていうんじゃ!?」
「そ、それは私が……」
 シオリがそう言いかけるやいなや、ズドンがこちらへ飛んでくる。

ドゴォォォォォォン!!

 巨体が空から地面へと降り立った瞬間、その重量によって爆撃のような衝撃が迸る。
 二人の組長とシオリはたまらず吹っ飛ばされる。
 ダンダン、とボールのように地面をバウンドして転がっていく。
「お二人とも大丈夫ですか?」
 いちはやく起き上がったシオリが二人の組長へ駆け寄って、無事を確認する。
「う、うぅ、俺達は大丈夫だ……!」
「伊達に修羅場はくぐってはおらん……!」
 二人とも傷を負いながらも、立ち上がる。
 さすがにやくざの組長だけあって、傷ついても貫禄は衰えていない。
「しかし、あれはとんでもない怪人だな。お嬢ちゃんはいつもあんなのと戦ってるのか?」
「は、はい……!」
 シオリはビクつきながらもしっかり肯定する。
 あの怪人は大きくて硬くて怖いほど強い。それでも、今までもっと強くて怖い怪人と対峙したことはある。
「……そうか、強いな」
 シオリの返答で、本町組の組長はそれを察する。
「お嬢ちゃんがあいつをなんとかしてくれるってことか?」
 隣町組の組長は問う。
「それは……」
 シオリは一瞬逡巡するも、隣町組の組長の眼差しを受けて、気持ちが切り替わる。
『倒せるっていうんならお嬢ちゃんを頼る。倒せないっていうならウチでなんとかする』
 目は口ほどに物を語る。
 組長のそう眼差しは訴えている。
『できれば倒せないって言ってもらった方がいい。けじめはウチでつける』
 とも言っているように見えた。
 同時にそれは強がりであることもシオリにはわかった。
 あの怪人を倒す手立ては、やくざといえど普通の人間には無い。
 ああいった怪人は魔法少女が倒すべきだ。
 シオリは心の中から出たその答えが喉元まで出てつっかえてしまう。
『こんな時に、カナミさんがいたら……』
 あの言葉を思い出す。
 もし、カナミがこの場にいて、組長から問いかけられたとしたら、きっと答えるだろう。
 カナミに比べたら弱くて、頼りない自分だけど。
 カナミはこの場にはいなくて、なんとかできるのはきっと自分しかいないから。
「――はい。私がなんとかします」
 シオリははっきりと答える。
「そうか。頼む」
 組長はシオリの返答に満足し、シオリに託す。

ズドン!!

 大地がまたも揺れる。
 石の怪人ズドンはなおも動く。
 それをスイカが必死にレイピアで食い下がっている。
 レイピアの突きで石の身体を削るものの、それは大岩で彫刻刀で表面を削った程度に過ぎない。
 先程のシオリの渾身の一撃も決定打にはならなかった。
 組長に「なんとかする」と答えたものの、どうすればいいのだろうか。

コロンコロン

 そんなシオリの思案に光明をさすように、小包がシオリの元へ転がってくる。
「これは……」
 シオリが本町組の組長へ届けに行って、組長へ渡した。その小包だった。
「もしやと思って持ってきたが……」
 本町組の組長は言う。
「く、組長さん、こ、これは!?」
「うむ、法具だ」
「法具?」
 シオリは手に取る。
「本当は孫へのプレゼントだったがな。お嬢ちゃんになら使っても構わねえ」
「使うって、これは一体何なんですか!」
「とにかく開けろ!」
「は、はい!」
 組長に促されて、シオリは小包を開ける。
「こ、これは……――ボール?」
 小包を開けると、出てきたのは野球ボールだった。
「俺の孫は野球が大好きでな。少年野球で頑張ってるところじゃ。応援に行きたいが、やくざやってる俺が応援に行くと他の父兄に迷惑じゃと思ってな。せめてそういった形で贈り物をするしか思い浮かばなかった」
「これは……魔力がこもっていますね」
「そうこの法具には『好球必打《こうきゅうひっだ》』の念が込められている。使えば必ず勝つという謂れがある」
「必ず勝つ……それは魔法少女が使えば怪人に必ず勝てるということですか?」
 シオリの問いかけに、組長はニヤリと笑う。
「そうなんですね!」
 シオリはボールを手に取る。
「むむッ!」
 ズドンはそのボールの危険性に気づいたのか、シオリとボールを注視する。
「俺の直感が告げている! そいつは打たせちゃいけねえ!!」
 ズドンはシオリへ歩み寄る。

パキィン! 

 シオリがレイピアでズドンの身体を突き、その岩肌を削る。
「あなたの相手は私よ!」
「しゃらくさい! いくらやっても、お前じゃ俺を傷つけることはできねえんだ!? いい加減諦めろ!?」
「一念、岩をも通す」
「何?」
「あなたが知らなそうな言葉を言ってみただけよ」
 スイカはレイピアを構える。
「ノーブル・スティンガー!!」
 スイカの渾身の一突きを放つ。
「それならさっきも防いだ! 無駄なことだ!?」
「どうかしらね!?」
「何ィッ!?」
 スイカはズドンの足元へレイピアを突き刺す。

ドゴォォォォォォン!!

 ズドンの足があっさりと瓦解し、崩れ落ちる。
「お、俺の足があああああああッ!?」
 ズドンは絶叫する。
「そこが一番脆いところだってわかってたから」
 スイカは自分の敏捷性を生かして、ズドンの身体のあちらこちらを突き立てていた。
 ダメージにはつながらなかったものの、おかげでどこを突けばいいか手応えを存分に確かめることができた。
 その中でスイカがもっとも有効打になり得る急所は足元だと思った。
「弁慶の泣き所! そこは人間と一緒なのね!」
「お、お前ぇぇぇぇッ!!」
 ズドンはスイカへ激昂する。
 しかし、崩れた足を立て直すには時間が要しそうだった。
「今よ、シオリちゃん!」
「はい!」
 シオリは応じて、『好球必打』のボールを放り投げて、バットを振り抜く。
「秘打・流星打法!!」
 ボールを真芯で捉え、打ち込むと、ボールは魔力の光を帯びて、流星のように一直線にズドンの口へ入る。
「んぐぅッ!?」
 ズドンのくぐもった声がする。

ドゴォォォォォォン!!

 直後に、流星がズドンの身体を打ち破って、大穴を開ける。
「お、俺が負けるなんて……!? やるじゃねえか、魔法少女……!!」
 ズドンは最後にスイカとシオリを称賛して、事切れたように身体が崩壊する。

ガラガラドシャーン!!

 石の怪人ズドンの巨体が崩れ去り、土石流が巻き上がる。
「おお、やったあ!! 相変わらずすげえな、お嬢ちゃん」
「見事じゃ、お嬢ちゃん!!」
 二人の組長が飛び上がって、シオリを称賛する。
「あ、ありがとうございます……あ!」
 シオリをフラつく。
 ズドンから受けたダメージと法具を使った渾身の一撃による消耗が怪人を倒したことにより、一気に押し寄せてきた。



 その後、二人の組長やその組員達から喝采を受けて歓迎ムードになりながらも
「お嬢ちゃんは俺が連れて帰る!!」
「いいや、うちでお嬢ちゃんを歓迎する!!」
「何を!? お前が誘拐したんじゃねえか!? 俺が連れて帰るのが筋ってもんじゃねえか!?」
「うるせえ!! 第一ここは儂の屋敷じゃ!! お前はとっとと帰りやがれ!!」
「やろうってのか!?」
「おお、やってやるぞ!!」
「あ、あの……」
 シオリは二人の組長の顔を交互に見やる。
「シオリちゃん、帰りましょう」
 スイカがシオリの手を引く。
「は、はい……」
 組員達も怪人が暴れる騒動と組長の喧嘩に気を取られて、二人はあっさりと洋館から出る。



 オフィスへ戻ると、あるみへ今日の出来事を紫織と翠華で説明する。
「お疲れ様、とんだ災難だったわね」
 あるみはごく普通に労いの言葉をかける。
 やくざの屋敷に届け物へ届けに行ったのだけど、カチコミにあい、誘拐される。
 そこで組長の孫に勘違いされて、お姫様のような扱いを受ける。
 忍者が戦っているうちに、逃げ出そうとするも漬物石扱いされてた怪人が暴れだした。
 トラブルだらけの非日常でも、あるみにとってはありふれた日常なのかもしれない。そんな風に紫織は思った。
「今日はもう帰っていいわ。おばあちゃんによろしくね」
「はい?」
 紫織は首を傾げる。



「ただいま」
 紫織は家へ帰る。
「おかえりなさい」
「おばあちゃん?」
 出迎えに来たのは、意外にも祖母だった。
 祖母とは別に暮らしていたから、久しぶりだった。
「うちに来てたんですか?」
「近くに用があったから来たのですよ。紫織の顔も見たかったですし、あら?」
 祖母はにこやかに紫織の顔を覗いてくる。
「どうしたの?」
「いえ、なんだかすごく疲れてるように見えまして。なんだか私の若い頃を思い出しまして」
「おばあちゃんの若い頃?」
 もしや、祖母も若い頃は魔法少女だったのではないか、と勘ぐった。
「私の若い頃、よく仲良くしてくれた男の子が二人いたのですよ。二人は仲が良いんですけど、いつもケンカしていましたよ」
「ケンカしていたのに仲が良いの?」
「ええ、仲が良いほどケンカするってああいうことを言うのですね。でも、若い頃の私は戸惑ってばかりでいつもオタオタしていたのですよ」
「はあ」
 紫織は初めて聞く話だった。
『面影がある』
『しかし、そうしているとあの女性《ひと》にそっくりじゃな。さすが孫じゃ、血は争えんか』
 脳裏に組長達の言葉がよぎる。
「……まさか」
「急に引っ越しちゃいましたから、それっきり二人には会ってないんですよ」
「……まさかね」
「でも、どうして紫織の顔を見てそんなことを思い出したんでしょう? 紫織、誰かとケンカしましたか?」
「そ、そんなことないです……ちょっと運動してきたから疲れただけです」
 紫織は苦笑いする。
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