オービタルエリス

jukaito

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第4章 ケラウノスパイデス・オラージュ

第96話 リベンジマッチ

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ズガァァァァァァァァァァン!!

 一度の激突でメインブリッジのヒト達を吹き飛ばすほどの衝撃が走る。

「なんてチカラだ!?」

 ダイチ達はその衝撃に吹き飛ばされないよう、精一杯踏ん張る。

「しっかりしろよ。二人の戦いはまだまだこんなもんじゃねえぞ」

 ザイアスは余裕たっぷりでマントを翻して言う。

キィン! キィン! キィン!

 ファウナの槍とジェーンの剣がぶつかり合う。

「これが兄に敗れ、私の居場所を奪い取ったもののチカラですか!?」
「私は……私は……!」
「言い訳など見苦しいです!!」
「私は兄を……アランツィードを愛していました!」

 ファウナはジェーンの剣を押し切る。

「くッ!?」
「彼が私の妹になれ、と言ってきた時、どんなにうれしかったことか!?」
「それは私です! ファウナ・テウスパールだったはずです! お兄様とお前はそれを奪った!! 何もかも! 何もかもよ!!」
「では、私は……! それでは、私は……!
――どうすればよかったのですかぁぁぁぁぁぁぁッ!!?」

 ファウナは叫ぶ。
 今までためにため込んでいた感情を一気に吐き出すように。ケラウノスはそれに比例してさらに激しく迸る。

「私はアランツィードに敗れた時、殺される運命にあった!
ですが、私は彼を愛してしまった! ですから、願いました! 生きて彼を愛したいと!!」

「その感情が罪だというのです! 少なくとも、私はそのせいで居場所を奪われた!!」

 剣と槍が衝突する。

カキィィィィィィィン!!

 ジェーンの剣の方が折れて、刃先が飛ぶ。

「確かに私はアランツィードからテウスパールの妹にならないかと持ち掛けられた時は心底喜びました。
それに、彼は約束してくれました。必ずジュピターになって、お前と結ばれたいと!」

「それが、私の居場所を奪ったということです! エウナーデ・ダイクリア!」
「ファウナ・テウスパール!」

 ジェーン――本当のファウナ・テウスパールの胸へ槍が突き刺さる。

「がはっ!?」
「……私の勝ちです」

「フフ、そうですね……エウナーデ、あなたの勝ちです……
この日のために、生きてきたというのに……なんて、間抜けなことなんでしょうね、フフフ……」

「お姉様、私は……」
「結局あなたに全部とられちゃいましたね……私の名前も居場所も、お兄様の愛も、この生命さえも……」

 突き刺した槍が引き抜かれて、ファウナはこと切れる。

「私は……こんなこと望んでいませんでした……!」

 エウナーデ・ダイクリアはファウナを抱きかかえて嗚咽を漏らしながら吐露する。
 ジュピターの子供として生きて、その運命に従って兄弟と争い合い、アランツィードを愛してしまった。
 愛して殺しあって敗れて、本当はその時に死ぬはずだったし、死ぬつもりでもあった。
 それでも、アランツィードはエウナーデを生かして幽閉した。表向きには死んだことにして。
 そして、アランツィードは生きる道を提示してくれた。
 死んでしまったファウナ・テウスパールとして、もう一人の妹として生きるように、と。
 静かに城で暮らし、アランツィードがジュピターとなったその暁には兄妹の垣根を越えて結ばれようと。そう言ってくれた。
 エウナーデは提示されたその道を迷うことなく選んだ。
 そうして、エウナーデ・ダイクリアを捨て、ファウナ・テウスパールとして生きるつもりであった。
 しかし、その掲示された道はアランツィードの突然の死によって閉ざされてしまった。
 失意のどん底で選び取った道。
 それはアランツィードの意志を継ぎ、クリュメゾン領主として戦い、ジュピターの座に就くこと。
 その手始めにアランツィードを殺した火星人を処刑しようと決断した。
 それさえも、死んだはずのファウナ・テウスパールによって意識を誘導されて選ばされた道に過ぎなかった。
 ジュピターの一族としての道……アランツィードが提示した道……領主になることを選んだはずの道……
 その全てが自分で選んだつもりだったはずなのに。自分では何も選んではいなかった。全てはまるで運命が生み出した筋書きをなぞり続ける操り人形のように。

「私は……私は……一体、何者なのでしょうか……?」

 エウナーデはその場に膝をつき、うなだれる。

「………………」

 メインブリッジは静まり返った。
 エウナーデとファウナのあまりにも凄絶な戦いのあとの静寂であった。みな、本当のファウナが突きつけた真実に戸惑うばかりであった。――ただ一人を除いて。

「あんたが何者かなんてどうだっていいわ」

 エリスであった。エウナーデのすぐそばで彼女はそう言い放った。

「え?」
「あんたがファウナ・テウスパールだろうと! エウナーデ・ダイクリアだろうと! どうだっていいって言ったのよ!」
「あなた、何を?」

 エリスはエウナーデの胸倉を掴み上げる。

「な、なな!?」
「私ともう一度勝負しなさい!」
「あなた、一体!?」
「私はエリス! あんたに一度負けたのよ! もう一度勝負したら私が勝つんだから!」
「勝負って、何のことですか!?」
「何だっていいのよ! 戦いなさい、私と!?」
「私は……私はもう戦うつもりなんて……!」
「だったら勝ち逃げするつもり!? 冗談じゃないわ!」
「勝ち逃げ……?」

 エウナーデはエリスを見据えて戸惑うばかりであった。

「なんなのだ、あの女! ファウナ様、いやエウナーデ様か!? 取り押さえろ!!」

 ガグズがメインブリッジに残っている近衛騎士達に号令をかける。

ザシュッ!

 その騎士の一人をザイアスが斬り捨てる。

「ギャラリーは黙ってみるんだな」
「貴様!」

 ガグズは剣を引き抜いて、ザイアスのカットラスに真っ向から撃ち合う。

「宇宙海賊風情が!」
「だったら、俺を倒してみせろ!」

 ザイアスはニヤリと笑って応える。

「……あんた、一体何のために勝ったの?」

 エリスは問いかける。

「何のために……?」

 エウナーデはエリスの言葉を反芻する。

「それは、それは……」

 あの時は、受け継いだ領主の座と役目を全うするため。そして、兄の仇である火星人を討つため。
 しかし、兄の仇を討ち、クリュメゾンの領主としての役目を全うできなくなった今、自分は何のために生きているのだろうか。

「……いいでしょう、戦いましょう」

 投げやりに出した結論。
 もしかしたら、この少女が自分に引導を渡してくれるかもしれない。
 自分が処刑しかけた火星人に殺される、というのは、なんともいえない皮肉かとエウナーデは自嘲する。

「ケラウノス!!」

 槍を持ち、雷を迸らせる。

「つまらないチカラね……」

 エリスはそう言って構える。

「そんな挑発には乗りません!」

 エウナーデは雷を放つ。
 エリスはそれを容易く避ける。

「当てる気概がないじゃないの!」
「そんなことありません!」

 エリスに言い返して、エウナーデは雷を放ち続ける。

「だから、当たらないって言ってじゃないの!」
「無駄です! あなたには致命的な弱点があります!」

 エウナーデは雷をエリスの鋼鉄の義手目掛けて放つ。
 雷は鉄に吸い寄せられて、確実にエリスへ命中する。その結果、エリスはブランフェール収容所で彼女に敗北した。

「それがある限り、あなたは私に勝てません!」
「そんなもの!」

 エリスの義手目掛けて飛び出してきた雷をエリスは掴んだ。

「な!?」

 エウナーデは驚愕する。

「フン!」

 エリスはそのまま雷を握りつぶす。

「ケラウノスを握り、潰した!?」
「弱点が、どうしたっていうのよ? 強くなればいいだけのことよ!」
「そんなことって……!?」
「ヒートアップ!」

 体温上昇によりエリスの全身から熱気が巻き上がる。

「ありえません! このチカラより強くなんて!」
「こんなチカラがなんだっていうのよ!」

 エウナーデはケラウノスをエリスに放つ。
 エリスはその雷を拳や蹴りで弾き飛ばす。

「くッ!?」
「あんたのチカラはそんなもんじゃないでしょ!」
「私は……! 私は……!」

 エリスはエウナーデの懐へ飛び込み、腹へ拳を見舞う。

「かはッ!?」
「どうよ!」
「こんなもので!」

 エウナーデは槍を突き出す。

ガシ!

 エリスはその槍を掴む。

「くッ!」
「いいんじゃない!」

 エリスはニヤリと笑う。

「その顔……領主になってふんぞり返ってるよりよっぽどいいわよ!」
「何を言ってるんですか!?」
「さっきの腑抜けた顔よりもよっぽどあんたらしいって言ってんのよ!?」
「だ、黙りなさい!!」

 エウナーデはケラウノスを槍を伝って、エリスの身体へ流し込む。

「そんなものでぇぇぇぇぇッ!!」

 エリスは気合と熱気で雷を飛ばす。

「あなた! なんて目障りなのですか!?」
「そう思うんだったら、大人しく負けて死になさいよ!」
「それは出来ません!!」
「どうして!?」
「どうして、と……?」

 エウナーデはそこで「死にたくない」と自分が反射的に応えていることに気づいた。

――負けたくない!

 心の内から叫びが上がる。
 まるで自分の中にもう一人の別人がいるかのように。
 でも、これは本当のファウナが電波で送ってきた声とは違う。本当に本当の自分の内から出てきた声だ。
 この感覚は以前にもあったような気がする。
 この火星人エリスと戦った時にも。いや、もっと前にもあった気がする。

(ずっと前に、お兄様と……アランツィードと戦った時にも……!)

 絶対に負けないと意気込んで戦っていた。

(私にも、こんな感情がまだ残っていたなんて!)

 エウナーデはエリスを見据える。

「絶対に、あなたなどには負けません!!」
「私だってあんたなんかに負けないわ!」

 雷と熱によって嵐が吹き荒れる。

「すげえ! 二人ともすげえ!」
「本当にそうですね。最高の恋人を見つけたときみたいですね」

 ミリアも嬉々として二人の戦いを眺めている。

「こ、恋人!?」
「気になりますか、ダイチさん?」
「い、いや、そんなことはねえぞ!!」
「ダイチさんの方も相当面倒ですね」

 ミリアはため息をつく。

「「ハァァァァァァァァァッ!!」」

 エリスとエウナーデの二人の裂帛でメインブリッジの外壁までをも吹き飛ばす。

「ハハ、いいぜ! 憎しみをぶつけあうよりよっぽど気持ちがいいもんだ!」

 ザイアスは満足げに近衛騎士達を相手取りながら満足げに二人の戦いを見守る。

ドスン! ゴツン! ドスン! ゴツン!

 エリスの拳とエウナーデの槍が交互に打ち鳴らされる。

「ヒートアップ!」
「ケラウノス!」

 エリスの熱気は際限なく上がり、エウナーデの雷もまた激しさを増す。

「いい加減、負けを認めなさい!」

 エウナーデは咆える。

「誰が! あんただって死ぬつもりじゃなかったの!?」

 エリスがそれを返す。

「あなたにだけは負けたくなくなりました!!」
「上等よ! 私もあんたにだけは負けたくないわ!!」

 槍と拳が鳴り響く。

ドスン! ゴツン! ドスン! ゴツン!

「やりますね!」
「そっちこそ!」
「どうして、どうしてあなたは戦うのですか!?」
「戦わないと守れないからよ!」
「守れない!? あなたにも守るものがあるのですか!?」
「ええ!!」

 エリスは迷いなく答える。
 ミリアやイクミ、それにダイチとエリスには守るべき仲間、家族といってもいい存在がある。
 そして、自分の腕やミリアの足を奪い取った存在から奪い返すための戦いだってある。それに勝つために自分はもっと強くならなければならない。
 もちろん、この戦いにだって負けられない。

「私には……私にだって……!」

 エリスのまっすぐな答えに対して、エウナーデも応えようとする。

「負けたくありません、あなたには!」

 ただその想いだけで雷の槍を振るう。
 この戦いには、クリュメゾン領主としての立場も、ジュピターを決める宿命も一切関係ない。
 ただ純粋にエウナーデ自身の「負けたくない」という想いだけで戦っている。

「トネールランスッ!!」

 余計な想いを抱えることなく、ただ一つの想いだけで振るう雷は純粋で強かった。

「――!」

 エリスは眼を見開き、両手で槍の刃を受け止める。

「真剣白刃取り!?」

 ダイチが反応する。

「ダイチさんが教えた技ですね」
「教えたっていうか、話したってだけなんだけど」
「あの子、そういう面白そうな技はすぐ実践したがるから」

 困った子です、と言わんばかりにミリアが手に頬を当てる。

「にしても、こんなぶっつけ本番で出来るもんか?」
「ぶっつけ本番だからこその極限の集中力ですね」

 ミリアは得意げに答える。

「な、この技は!?」

 槍の刃を白刃取りされたエウナーデの方は驚愕で動きが止まる。

「てぃぃぃぃぃッ!!」

 エリスは刃をそのままいなして、頭突きをエウナーデの額に見舞う。

「があッ!?」

 エウナーデは仰け反り、エリスは一気に畳みかける。

ドスン! ドスン! ドスン! ドスン!

 重い打撃がエウナーデの頭、腹、足へ次々に突き刺さる。
 顔面を腫らし、衣装から血が滲み出る。それでも、エウナーデは倒れることなくエリスの猛打を受け続ける。

「グッ! ガハッ! まだ、私は……ゴホッ! まけ、ないッ!」

 エウナーデは裂帛とともにケラウノスを放ち、エリスを弾き飛ばす。

「ハァハァ、あなたにだけは負けません! 絶対に! 絶対に!!」
「いい気迫よ! でも、勝つのは私よ!!」

 エリスはニヤリと笑う。

「それはどうでしょうか!?」

 エウナーデはボロボロになったマントをロープのように投げ放つ。

「マクロンヒュペー!」

 放たれたマントは急激に伸びて、エリスの腕に巻き付く。

「なッ!?」
「ケラウノス!!」

 エウナーデは雷を布からエリスに流し込む。

「がああああああッ!?」
「これで終わりです!!」

 布がエリスの腕にしっかりと引きはがすことはできない。逃れようのない雷がエリスを際限なく襲い続ける。

「まだ! まだよ!! ヒートアップ・ブースト!!」

 エリスは覚悟を決めて残していた切り札を切る。
 エリスの体温がさらに上昇し、熱気が巻き上がる。
 ハイスアウゲンに組み込まれたブースト機能。機体能力を一時的に無理矢理二倍に向上する。
 それを自分の身体にも行う。
 ブーストを使う要領と感覚はGFSを介して身体が覚えている。
 それならば、この身体にだって同じことができるかもしれないと思っていた。もちろん、身体がバラバラになるかもしれないという恐れはあったが、何とかできるかもしれないとも思った。

「ハァァァァァァァァッ!!」

 エリスは力の限り叫び、能力で伸びた布を引っ張り上げる。

「――!」

 布を引っ張られたエウナーデは危険を感じて、布を咄嗟にケラウノスで焼き切る。
 しかし、エリスの勢いは止まらない。

「まだまだ!」

 エリスはエウナーデの元へ一気に飛び込む。

「なッ!?」

 エリスの渾身の鉄拳がエウナーデの顔面へ突き刺さる。



 痛みは無い、むしろ心地良ささえ感じる。
 こんな気持ち初めてかもしれない。
 いつも何かに駆られて、追われるように生きてきた。
 ジュピターの座を受け継ぐ戦い。それに勝つために自分を磨いて戦い抜いた。
 そういう生き方しか教えてもらえなかったから、生きた。
 運命に押し付けられた生き方。押し付けられて息苦しかった。息苦しいことさえ忘れていた。
 そうやってずっと生きてきた。
 でも、それも今日で終わり。
 全てから解放されるとこんなにも気持ちがいいものなんだ。
 何もない真っ白な地平。そこに彼女は立っていた。

「ファウナお姉様?」
「……もう来るなんて、早すぎませんか?」

 ファウナはフフッと穏やかに笑う。

「もう、疲れましたから」
「その割にはまだ生きたいという顔をしていますよ」
「え……?」

 ここには鏡がない。自分が今どんな顔をしているのかわからない。

「気づかわなくても結構です。フフ、私の分まで生きればいいですわよ」

 ファウナは一切の憎しみの無い満面の笑顔でそう言う。

「……はい」

 自然とそう答えていた。
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