オービタルエリス

jukaito

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第4章 ケラウノスパイデス・オラージュ

第89話 吊り橋

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 深い深い暗闇の中にいた。
 ここは宇宙の果てか。この世の終わりなのか。
 はっきりとはわからない。
 ただ、ここにいるのは嫌だ。どうしてもいたくない。

「うあぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

 叫びを上げて、神の雷を放つ。
 眩い光でこの暗闇を晴らそうとした。だが、この闇はあまりにも深い。
 神の雷をもってしても、この闇は晴れない。

「嫌……嫌です、怖い、怖い……!」

 怯え震えうずくまる。

「あぁ……! 助けてください、お兄様!」

 愛する兄へ助けを求める。
 兄がいなければ、何も出来ない。無力で愚かな妹でしかない。

――そうですね、そうしている方がお似合いよ。

 嘲笑が聞こえる。

「誰、ですか……?」

 問いかける。

――私と忘れたというの?

「あなたなど知りません」

 気丈に返す。
 闇は怖い。この声の得体の知れなさが怖い。
 だけど、それで負けたくないから精一杯の強がりで返す。

――いいえ、よく知っているはずよ。

 そう答えた声に聞き覚えがあった。
 懐かしくて、愛しささえ覚えるこの声。
 何者なのだろうか。
 知りたい。どうしても知りたい。

「あなたは一体、誰ですか!?」

 気づいたら走り出していた。この声のする方に、全力で走った。

 しかし、声の主はどこにもいなかった。

「誰なんですか!?」

 必死に叫んだ。

――そんなに探しても私は見つからないわよ、フフフ

 嘲笑する。
 知りたい。どうしても知りたい。この声の正体が何者なのか。

「あなたは……! あなたは私を知っている! でも、私はあなたを……!」

カタカタ

 足音が聞こえる。
 間違いない、この声の主だ。
 すぐに振り向いた。

「――!」

 そこに立っていたのはファウナ・テウスパール、私自身だった。






 ファウナは目を開ける。
 いつの間にか、眠ってしまっていた。
 ディバルドの提案で、ほんの少しだけ休むだけだったはずなのに。

(なんて不甲斐ない……! お兄様、こんなことで私は立派な領主になれるでしょうか?)

 心中で弱音を吐く。
 兄が死んでしまって、どうしたらいいのかわからなくて途方に暮れて目の前が真っ暗闇になった。
 その時、声が囁いた。

――兄を殺した火星人を絶対に許さない

 それは自分の最も強い気持ちだった。
 そのために、領主の座を得て、その権力をもって兄を殺した火星人を探そうとした。
 どうしても許せなかったから、全ての火星人を処刑しようとさえ宣言した。
 そうすれば目的は果たせると思った。

(だけど、本当にそれでよかったのでしょうか?)

 今になって迷いが生まれた。
 果たして、それで本当によかったのだろうか。
 兄を殺した火星人を処刑したところで、兄は戻ってこない。
 こんなことをして何の意味があるというのか。

「わかりません……わかりません……!」

 ファウナは頭を抱える。

「私は一体どうしたらよかったのですか……!? お兄様、教えてください……!」

 弱音を吐く。
 尊敬してやまない兄ならこんな時どうしていただろう。
 教えて欲しい。生きて教えて欲しかった。

「お兄様、どうして死んでしまったのでしょうか? うぅ……」

 恋しくて悲しかった。
 ただひたすら悲しくて涙がとめどなく溢れる。もう流しきって枯れたと思っていたのに。

「泣いている場合では、ないですのに……」

 ただそれでも状況はファウナを悲しみに暮れさせる時間を与えてくれない。
 ファウナはそれをよく自覚していた。
 これは自分が招いた戦争。自分の手で決着をつけなければならないのだ。

「お兄様、どうか私に勝利を……!」

 ファウナは天に祈った。
 暗雲が立ち籠り、常に嵐が吹き荒れる木星の雲海に向かって。






 機動要塞【バシレイオン】
 クリュメゾン領主が所有権を持つクリュメゾン最大の超機動兵器。
 全長十四.五キロメートル。戦艦ではなく要塞の称号が冠せられるほど巨大であり、移動する拠点ともいえる。
 ファウナはこの【パシレイオン】を起動させ、ブランフェール収容所へ向かう。

「状況はどうなっていますか?」

 ファウナはメインブリッジへ入室する。
 そこにはディバルドを中心とした近衛騎士団が顔を連ねている。

「アルシャール殿が包囲網を完成させました。西軍、南軍、レジスタンス、宇宙海賊、火星人、全て追い詰めています」

 ディバルドが報告してくれる。

「さすがですね。この【パシレイオン】が到着する前に決着をつけてくれそうです」
「【メラン・リュミエール】を使うまでもなかったということですか?」
「【メラン・リュミエール】……?」

 ガグズの発言にファウナの顔が硬直する。

「【メラン・リュミエール】を使うですって……!?」

 ファウナはその発言を信じられず、ガグズに詰め寄る。

「は、はい、ファウナ様が使用を許可すると……!」
「誰がそんなことを! あの超兵器を使用するなど!?」
「――あなた様ですよ」

 ディバルドが鉄のように冷たい声で告げる。

「あなた様が使用するとおっしゃいました」
「バカな! そんなこと、私が許可するなど!」
「こちらにやってくる前、あなた様がお休みになられた後、突然【メラン・リュミエール】の使用を許可する、と、記録も残っています」
「う、うぅ……そんなバカな……!」

 ファウナは頭を抱える。
 自分にはまったく記憶が無い。意識を失っているうちに何かがあったのか。

「本当に私がそんなことを……?」
「はい、確かに」

 ディバルドははっきりと明確に答える。

「……そう、ですか」

 ファウナは実感する。
 ディバルドがそう発言したのなら間違いはない。
 自分は確かに言ったのだ、と。

――【メラン・リュミエール】の使用を許可します

 自分の、ファウナ・テウスパールの声が頭から響いてくる。
 おそらく、自分がそう言って使用を許可したのだろう。

「攻撃目標は、ブランフェール収容所ですね?」

 ファウナは虚ろな口調で確認する。

「はい」
「そうですか……」

 ファウナはおびただしく噴き出た汗を拭いながら、領主用に設置されたシートに着く。

(私はブランフェール収容所を消滅させる決断をしてしまった……そういうことなのですね……)

 そう心の中で自分に言い聞かせる。

「【エテフラム】、【メラン・リュミエール】のエネルギー充填を開始しました」
「さすが、アルシャール殿。行動が早いですね」

 ガグズはディバルドへ言う。

「そうだな」

 ディバルドはおもむろに同意する。

「発射までどのくらいかかりますか?」
「三八五秒です」

 オペレーターが明確に答える。

「この船の到着よりもおよそ十分速いですね」

 ファウナは【パシレイオン】の航行速度と現在位置をスクリーンで確認する。
 そのスクリーンに示されたブランフェール収容所という文字がまもなく消えてなくなる。自分はそういう決断をしてしまったのだ、と噛み締めながら。






「報告します!」

 オペレーターが切羽詰まった声色で告げる。

「レジスタンスに包囲網が突破されました!」
「何!」

 アルシャールはスクリーンを確認する。
 そこに包囲網を突破したレジスタンスが収容所を脱出する様が映っていた。

「レジスタンスめ、なんという……!」

 アルシャールは忌々しげに言う。
 万全の包囲網を敷いたつもりであったのだが、レジスタンスの戦力は予想以上に強く突破された。ここで一気に殲滅する予定だったのが崩れた。

「【メラン・リュミエール】の発射を中止しますか?」

 参謀長が提案する。

「中止? 何をバカな! 領主様の期待に応えるために【メラン・リュミエール】の発射はどうしても必要だ」
「ですが、それではレジスタンスを仕留めきれず、ブランフェール収容所は消滅するだけです!」
「だが、宇宙海賊は仕留められる。領主様が処刑すると宣言した火星人とともにな」
「――!」

 参謀長は口をつぐむ。
 それ以上、口答えできる場面ではないのだと悟ったからだ。
 この戦争はそれほどまでに引き返せない局面に入っている、と、この場にいる誰もがそう思った。






「む、なんじゃ?」

 フルートが怪訝な顔つきで辺りを見回す。

「どうした、フルート?」
「妙なチカラの流れを感じる」
「チカラ?」
「あの方向からじゃ!」

 フルートが指差した方向をダイチは見る。

「あっちには【エテフラム】が……?」

 ダイチの目には艦隊の陰が少し見えるだけだ。

『巨大殲滅戦艦や!!』

 イクミがディスプレイから飛び出さんばかりの勢いで言ってくる。

「きょだい、せんめつ……?」
『【エテフラム】、クリュメゾンが誇る二大戦艦の一つや』
「二大戦艦……!」

 聞くからにやばい名前に、ダイチは身震いする。

「フルート、お前はそれを感じたのか?」
「いや、それだけではない! もっととてつもないチカラの流れじゃ!」
「そりゃ、どういうことだ?」

 フルートは深刻な顔をして告げる。

「わからん。じゃが、妾達を飲み込んでしまいかねないほど強大なチカラがうねりをあげておる。……それだけは、確かに感じ取れるのじゃ」

 怯えている。ダイチにはフルートが何が言いたのか完全には理解できない。ただ、フルートは何かを感じ取って恐怖しているだけだ。
 冥皇としてのチカラで何を感じ取ったのか。ダイチにわからないが、何かとてつもないものに違いないことだけはわかる。

『待ってや! 今超特急で調べたる!』
『そんなヒマないでしょ』

 ヴァ―ランスやフォルティスは海賊船の甲板に集結している。
 そのまま、海賊船は【エテフラム】に向かって突撃を仕掛けている。
 無謀ともいえる突撃だが、海賊船の高速艇を超える速度と戦艦に匹敵する大火力で、包囲網を次々と突き進んでいく。
 ならばマシンノイドで急接近して組みつけば、と、ソルダやシュヴァリエ、シュヴァルが甲板に乗り込んでくる。
 そこでダイチのヴァ―ランスやエリスのフォルティスの出番であった。キルリッヒの狙撃もきいている。
 しかし、敵はとめどなくやってくる。

『これで十五!』

 エリスはフォルティスの剛腕でシュヴァリエの装甲を砕く。

『ダイチ、そっちはいくつ?』
「んなもん、数えてねえよ!」

 ダイチには数えている余裕は無いが、エリスにはその余裕はある。その差は大きい、とダイチは感じる。

「ダイチよ、こっちは十じゃ! 負けておるぞ!」

 代わりにフルートが数えていた。

「負けてもいいんだよ! 生き残ればな!」
「うむ! 生き残ることが何よりじゃ!
――じゃが!」

 そう言って、フルートが見る先に、その【エテフラム】が雄大にそびえているのが見える。
 この海賊船も相当大きいと思っていたが、【エテフラム】は比べるべくもなく巨大であった。海賊船が文字通り船なら【エテフラム】は城といってもいい。

「あれは相当やばいぞ」
「みりゃわかるよ! だけど、お前だけは必ず守るからな!」
「お、おおう」

 フルートは顔を真っ赤にする。

『吊り橋効果っちゅうやつやな』
『吊り橋って何よ?』

 エリスは訊く。
 火星人にとって、吊り橋というのは馴染みの無いものなのか。

『今みたいな状況のことですよ』
『それって、やばい状況で燃え上がるってこと?』

 エリスはニヤリと笑う。

「あ~、だいたいあってる」

 もっとも燃え上がるのは、エリスみたいな闘争心というわけではないが、とダイチは呆れた。

「確かに今の妾達は吊り橋の上で、ちょっとでも揺られたら谷底に真っ逆さまな状況じゃな」
「フルート……」

 フルートの物言いに身を引き締められる想いがした。
 そうだ、自分達は今にも切れそうな吊り橋の上に立っているのだ、と。

「――くるぞ!」

 フルートが言うと、【エテフラム】から閃光が降り注がれる。
 レーザービームの砲弾が雷雲のように次々と降り注がれる。

「おお! 確かにこりゃ吊り橋だ!!」

 一発でも直撃したら、この海賊船は沈むだろう。
 ちょっとでも強い風や揺れで切れて落ちる吊り橋のような、そんな危うい状況に立っていることを認識させられる。

『安心しろ、そんな簡単に当たらねえよ』

 ザイアスが言ってくる。
 事実、ここまでのレーザービームは全てかわしている。

『とはいえ、こっちが近づけば的が大きくなるから精度は上がるだろうな』
「大丈夫なのか、それ!?」
『だが、道はそれしかねえんだ! 至近距離から必殺の一撃を叩きこむってな! お前はしっかり女達を守っておけ』
「ま、守っとけって言われてもな」

 そんな必要があるのか、と疑問に思ったが、船体が大きく傾いたために会話は打ち切られた。

「おおう!?」

 ダイチはヴァ―ランスを操作して、姿勢を制御する。

(頼んだぜ、キャプテン!)

 心中祈るようにキャプテンへ期待を寄せる。
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