オービタルエリス

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第3章 リッター・デア・ヴェーヌス

第36話 デランの夢

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 学生寮の外を出たら、すぐに見つかった。
 デランは一心不乱に剣を振るっていた。

ブォン! ブォン! ブォン!

 流れるような動作で一回振るう度に風が巻き起こる。
 その絶え間ない一連の動きとともにまるで嵐を巻き起こしているかのようだ。
 近づくことさえ出来ない。いや、声をかけるのも躊躇うほどにデランは集中していた。
 こんなことを毎晩毎晩やっているのか。
 汗が飛沫を上げて飛び出す。まさしく猛特訓の様相だった。

ブォォォォーン!!

 ひときわ唸りを上げた剣閃を放つと、デランは動きを止める。

「ふう~」

 一息つく。
 ダイチは声をかけるのは今だと思った。

「すげえ猛特訓だな」
「ああ、ダイチか」
「これだけ毎日猛特訓してたらそりゃ俺なんかが調整相手にはならないだろ」
「いや、そうでもねえぜ。今日もちょっと本気をだしかけたしな」
「だけど、アグライアにはまだまだ勝てねえ。こんなんじゃグラールに勝ち上がれるのかもわかんねえ」

 デランにしては珍しく弱気になっている。

「あの代表生徒にも勝てねえのか?」
「パプリアも言ってただろ。やってみなくちゃわからねえって」

 ダイチは安心した。負けるかもしれないとは思いつつも基本的には勝つ気でいるらしい。

「俺は勝ち上がって絶対にワルキューレ・リッターになるんだ!」

 デランは拳を握りしめる。

「ああ、その意気だ。俺も付き合うぜ」
「おう! やる気まんまんじゃねえか!
そんじゃ、いくぜ! まずは素振り五百回だ!」
「おう!」

 デランとダイチは素振りを始めた。
 デランと並び立って剣を振るう。それだけ強くなっていくような気がする。

「四九十九! 五百!」

 素振りが終わる頃、ダイチは肩で息をし始めていた。

「ぜぇぜぇ……!」
「どうした? まだまだこれからだぜ!?」
「ああ、まだまだだ! もう五百回いくぞ!」
「よっしゃぁぁぁッ!!」

 ダイチとデランはそのまま千回素振りを続けた。

ブォン! ブォン! ブォン!

 剣を一回振るう度に風が巻き上がる。
 起こしているのはデラン。ダイチにはそこまでのことはできない。
 ただ、剣の風を浴び、風とともに剣を振るい、風と一体となる。
 自分が風となっていくかのような一体感が得られる。

『ダイチはその速さが尋常じゃなく速いんだ。剣を振る度に、剣を受ける度に強くなってる』

 なるほど、エドラが言っていたのはこういうことだったのか。
 一回ごとにダイチは強くなっていくことが実感とともに込み上げてくる。ただ、それは疲労と隣り合わせだった。

「千!!」

 ダイチは千回目を振るって、力尽きた。どうやら、ここまでが体力の限界のようだ。

「なんだよ、だらしねえな、ハハ……」
「ハァハァ……! そういうデランだって……」

 息が上がってるじゃねえか。と言いたかったがそれさえ言う余裕もないほどダイチの息が上がっていた。

「俺はあと一万回はいけるぜ!」
「だったら、俺だってぇぇぇッ!!」

 ダイチは気合の一声を上げる。
 しかし、残念ながら身体の方がついていかなかった。
 ダイチは草が敷き詰められた地面に倒れ込んだ。

「……ダメか」
「よく頑張ったぜ……実を言うと俺もちょっと疲れちまっててな」

 デランはダイチの横に寝そべる。

「はあ~、気持ちいいぜ」
「ああ」

 ダイチ達は明るい夜空を見上げる。

「地球だったら、綺麗な月が見えるところなんだけどな……」

 思わず言った。

「地球? 月ってなんだ?」
「いや、なんでもない……」
「おかしなことを言う奴だな」

 デランは笑う。

「なあ、デラン? 訊いていいか?」
「なんだ?」
「どうして? 騎士に、ワルキューレ・リッターになりたいんだ?」
「そんなことか」

 デランは言う。

「金星はな、女が強いんだ。
だから、男は弱くて守られるばっかりだ。俺はそれが嫌だった。
いつも女に逆らって、戦ってきた」
「女に逆らって?」
「ガキ大将ってやつだ。威張り散らしてる女がいてな、群れて俺達男をボコるんだぜ、たまらねえだろ?」
「ああ、それは嫌だ」

 女に集団で襲われる。想像するだけで痛々しいものに思えた。

「それで俺達男はチカラが弱いからいつも負けるんだ。俺はそれが嫌で戦ったんだ。
何度も負けたぜ、何度もな。そのうち、仲間がどんどん減っていって、とうとう一人になっちまってな、ハハ、あのときは辛かったぜ」

 デランは今となっては良い思い出なのか、どこか楽しそうに語る。

「でも、負けられなかったんだ。意地があったからな、一人ででも戦ってやるって思ってたら、本当に一人になっちまって、その大将に決闘を申込んだんだ」
「決闘……一対一のか?」
「ああ、あいつも大将やってるだけあって滅茶苦茶強かったぜ。傷だらけでボロボロになったけど、俺はなんとか勝ったんだ」

 デランは誇らしげに言う。

「そのときに、そいつに「お前だったら騎士になれるかもな」って言われたんだ」
「ああ、それを真に受けたんだ」
「わ、悪いかよ」
「いや、デランだったら本当になれるんじゃねえか。そいつの言ったことは正しかったと思うぞ」
「そ、そうか」

 ダイチの一言にデランは照れて笑う。

「んで、調子に乗ってここの留学試験を受けたんだ。そしたら、パプリアにボコボコにやられてな」
「ああ、俺もやられた」

 お互いその時のことを思い出して苦い顔をする。

「そんで、このまま負けるかよって頑張ってやってたら、ある日アグライアと会ってな、一回ぐらい戦わせろ! って言ったら本当に戦わせてくれたんだ」
「そ、それは度胸があるんだ」
「後輩のよしみってやつらしい。それでボコボコにやられた」
「お前、やられてばっかだな」
「お前だってそうじゃないか」

 お互い顔を見合わせて笑う。

「んで、まあ……あのヒトが歴史上まだ誰もなったことがない男のワルキューレ・リッターってやつにお前ならなれるかもって言われてな。その気になっちまったってわけだ」
「それでここまできたのか」
「ああ」

 デランは空に向かって手を伸ばす。空に輝く星を掴むように。

「なんかその言葉を聞いたときにすげえワクワクしたんだ。男の俺が騎士になるつもりかって今まで散々バカにされてきたけど、それで全部見返せるんだぜ!」

 デランは心底楽しそうに言う。そんなデランを見て、ダイチは大物になるんじゃないかと思えた。

「ここまできたんだ、絶対にやってやるぜ!」
「俺も出来る限り協力するぜ」
「頼むぜ!」
「ああ!」

 デランとダイチは握手を交わす。



「自分の身体が自分のものではないというのはどういう感覚だ?」

 エリスの義手の調整を本格的に始めたライゼルは不意に訊いてくる。

「何よいきなり?」
「いや、単なる興味だ」

 ライゼルは腕の神経ケーブルを通しながら言う。これを指先まで丁寧に張り巡らせれば、より自分の腕に近い感覚を得られる。

「参考なまでに教えてもらえないか?」
「……嫌なものよ」

 エリスは吐き捨てるように答える。

「違和感がね、凄いのよ。思い通りに動くんだけど、どこか思い通りにいっていない、そんな感じよ」
「……そうか」
「それにね、自分のモノじゃないって実感があるとね、簡単に壊れちゃうものよ」
「わしが作った義手を壊さんことを祈る」
「できるだけ丁寧に扱うつもりよ」
「お前のできるだけがどれほど信用ならんか、この数日でよくわかっているつもりだが?」
「………………」

 エリスは沈黙する。

「これで、神経接続は完了した。感触はどうだ?」
「ん、違和感は無いわね」

 エリスは指先を動かし、腕を振ってみる。

「そいつはよかった」
「また壊したら頼みたいわね」
「やっぱり、壊れるのが前提か」

 ラウゼンはぼやく。

「ううん、いいえ。壊れる前に今度こそ本当の腕を取り戻すわ」
「その意気だ」

 エリスは拳を握りしめる。

「そこで、ここに追加装備を取り付けて!」
「おお! これなら加速出力を高めつつ、手数を増やせますね!」

 イクミとラミは機体の強化プランについて盛り上がっている。

「せやろ、今から早速取り付けや!」
「はい! 火星の機体は拡張性が高いから改造のしがいがありますね!」
「……すっかり意気投合してるわね」
「ああ、俺も火星の機体には興味があるからな」
「もしかして混ざりたいわけ?」

 エリスが訊くと、ラウゼンは顔をしかめる。

「そんなわけねえだろ。弟子の手前ってやつがあるんだ」
「……いじっぱり」
「んなことより、早く機体調整始めるぞ!」

 ごまかしたな、とエリスは思った。

「ぼやぼやしてないで、とっととしろ!
「はいはい」

 エリスは機体に乗り込む。
 この数日の操縦訓練のおかげで自分の手足のように扱えるようになってきたが、ラウゼン曰く「まだまだ性能を発揮しきれていない」とのこと。

「さて、今日も頑張りますか」

 機体は工房の外へと歩き出す。
 この機体、ラウゼンとラミが夜通し調整と改修をしているため、だんだん外装が取り付けられ、甲冑を身につけた騎士のような外観になっている。
 塗装はイメージにあった燃え上がる炎のような赤に塗り固められている。ラミがエリスのイメージに合うからと言っていた。
 とはいっても、エリス自身は騎士なんてガラじゃないと思っている。

『ちょっとゴテゴテしてるんじゃないの』

 マイナが文句を言いながらヴァーランスを操縦して出て来る。マイナの言うゴテゴテしいというのは、ここ数日ヴァーランスはイクミとラミの改造で色々な武器や装甲が取り付けられているせいだ。
 それでも、なんとか操縦して戦ってみせるのだからマイナは大したものだと感心させられる。

「動きづらいんじゃないの?」

 それをエリスは素直に口にしなかったが。

『まさか。私はスピードが自慢の水星人よ。これぐらいの重石で』
「スピードだけが、じゃなくて?」
『言わせておけば!』

 エリスの挑発にマイナは真っ向から乗る。
 ヴァーランスの腰のホルスターから二丁のハンドガンを引き抜く。

「今度は二丁拳銃!?」

 エリスは機体の腕に取り付けられたガントレットを防ぎつつ、距離を取る。
 飛び道具は厄介だ。特に連射で弾幕をはられては近づけない。

「だったら、こいつの加速度を生かして!」

 エリスの意志に呼応して、機体は踏み込む。

「一気に踏み込むッ!」

 ブースターを噴出し、文字通り爆発的な加速を起こす。

『そうくると思ったわ!』

 マイナは二丁拳銃を捨て、手の甲に取り付けられた双剣を引き抜く。

「そんなものまで!」

 エリスはとっさにガントレットで受け止める。
 さらにそこからガントレットに仕込んだ機関銃を発射する。

『あたたたたッ!?』

 ペイント弾でヴァーランスがペンキまみれになる。

『そこまで!』

 ラウゼンのコールとともに模擬戦は終わる。

「ふう……」
『大分、機体を使いこなしてきたな!』
「ええ、こう毎日乗り回してたらね」
『いい傾向だ! これならブーストのリミッターを解除しても問題ねえな!!』
「はあ? ブースト? リミッター、解除!? ちょっとどういうことよそれ!!」
『そいつはあとで説明するから戻ってこいよ!』
「……了解」

 釈然としないまま、エリスは機体を工房に戻してから降りる。

「上々だ。とっさの判断も申し分無い」
「えらそうね」

 エリスはフンと鼻を鳴らす。

「今のお前なら、ハイスアウゲンの性能も存分に引き出せるだろう」
「ハイスアウゲン?」
「機体の名前だ」
「随分急に決めるのね」
「今のお前の戦いぶりを見て、あいつは生まれたんだと思えたからな。子供は生まれた時に名付けるもんだろ?」
「生まれた……?」

 エリスは機体を見上げる。
 思い返すと、あの時、自分と機体が一心同体になったような感覚があった。

「あれが生まれたってもんなの?」
「そうだ。わしが言うのだから間違いない!」
「そう……まあ、名前が決まったのだから、あれとかこれとか言わなくても良いのね」
「そういうことだな。動かす時、ちゃんと名前を呼んでやれ、そうすれば応えてくれる」
「そういうものかしら?」
「わしが言うんだから間違いない!」

 ラウゼンは自信満々に言う。

「まったくやられたわ」

 マイナはペンキまみれになったヴァーランスから出てくる。

「あの加速力を見越して、カウンターを狙ってたのに防がれるなんて!」
「そう簡単にうまくいくとは思わないことね」
「まったく、あんたのとっさの判断についていける機体になるなんてね。これでリミッター解除したらどんな化物になるのやら」
「あ、そうだった!
こら、おっさん! リミッター解除ってどういうことよ!?」
「慌てなさんな、今から説明する!」

 そう言ってラウゼンは工房の壁にスクリーンを投影させる。
 出したのは先程ハイスアウゲンと名付けられた真紅のマシンノイドであった。

「ハイスアウゲンは今のままでもブースターで他の追随を許さない機動力と加速力を持っている。だが、これでは肝心の攻撃力が今ひとつだ」
「まあ、確かに武器がガントレットの機関銃と拳だけじゃ心もとないわね」
「エリスだったらそれだけでも十分いける気がするけど」

 マイナはぼやく。

「そこでわしは考えた。このブースターの出力をレーザーブレードとバスターライフルに回せばいいと!」
「「はあ!?」」

 エリス達は揃って仰天する。

「ちょっと何考えてんの!? それじゃ、ブースターが使えなくなってせっかくの機動力が台無しじゃない!」
「いくら威力があってもそれじゃあてられんやろ?」

 さすがのイクミもそのプランに難色を示す。

「確かに懸念はごもっともだ。
パワーを生むためにはスピードを犠牲にしなければならないのが道理。
凡人ならそこで発想は止まる!
しかし、わしはそんなところで止まる器ではなぁぁぁぁいッ!!」

 ラウゼンが叫ぶと、スクリーンのハイスアウゲンに更にエネルギーパックを取り付けられる。

「そこでリミッター解除じゃ! 出力を一時的に二百パーセントまで引き上げれば、攻撃と速度にそれぞれ百パーセント振り分ける!
 そうすれば、ハイスアウゲンの特性である機動力を維持しつつ必殺の一撃を叩き込める寸法じゃ!」

「ば、馬鹿げている……」
 エリスは呆れる。同時にその呆れが怒りに変換される。
「百パーセントっていうのはね、それ以上出力が出せないから百パーセントっていうんじゃないの? なのに二百パーセントも出して機体がもつの? っていうか、操縦者の私の安全は?」
「お前なら安全だろう」

 ラウゼンの返答を聞いて、イクミは爆笑する。

「それ、どういうこと!?」

 ただエリスは激怒した。

「お前なら機体が爆散しても無事だろう」

 ラウゼンは無責任にそんなことを言うものだから、エリスは顔を真赤にしてマイナまで手を叩いて笑い出す。
「私だってヒトよ! 機体が爆散したら無事じゃすまないわ!」
「だったら爆散しないように頑張ることだ。なあに、お前さんがちゃんとやれば優勝できる」
「ちゃんと、ね……あれから出力二百パーセントなんてもの扱えるの?」
「わしの目算じゃ四百までもっていける予定だ」

 エリスはあんまりの返答に拳をわなわな震わせる。

「このヒト、四百の意味わかってる?」
「多分、百の四倍くらいにはわかってると思います」

 ラミが代弁する。

「ダメだ、この師弟は……」
「エリス好みだと思うんやけどな」
「あんた好みの間違いでしょ、好きでしょこの手の無茶振り」
「モチのロン!」

 イクミは親指を立てる。

「あんたが一番まともって何の冗談よ」
「悪い冗談よ」

 マイナとエリスは互いにため息をつく。

「――と、いうわけで、仕様がわかったところでもう一度操縦訓練だ!」
「またやるの!?」

 エリスは今の話を聞いてすぐあとに

「当然! フェストまで日がないんだ、一気にゆくぞ! 今日は出力二百パーセントのテストだぁぁぁッ!!」
「二百って、ちょっと待って!? いくらなんでもいきなりすぎなんじゃ!?」
「ん、怖いんか? そんな臆病者だったとは、わしの見込み違いだったか」

 ラウゼンはわざとらしくがっかりしたような仕草を取る。

「だ、誰がぁぁッ!」

 エリスは反射的に答える。喧嘩を売られたら迷わず買うのが主義だ。

「なんて単純細胞……」

 マイナは呆れる。

「一番まともって言ったの、撤回するか?」

 イクミが訊くと、マイナは「ええ……」とだけ答えて肯定する。
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