オービタルエリス

jukaito

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第1章 開幕篇

第6話 髑髏のペイント

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「たあッ!?」
 最後に生き残った一体のヒトモドキをエリスが頭を殴り潰して、戦いは終わった。

「野郎ども、被害状況報告しろ!」

 ザイアスが意気のいい声を上げる。がたいのいい男・トップが答える。

「意識不明な奴が3人! 他、負傷者が十人ですぜ!」
「よおし、すぐに戻って手当てしろ!」
「キャプテンは?」
「俺はまだ用があるから先にまってろい!」
「がってん承知の介!」

 トップは負傷者を連れて貨物室を出ていく。

「さて、さっさと用を済ませるとするか」
 ザイアスは、カットラスを鞘に納めマーズの前に立つ。

「この怪物どもはなんだあ? こんなもの積んで、木星で何しようってんだ?」
「いやはや、こんなものが積まれていると知っていればこの船には乗り合わせていない」
「では、あなたは何故この船に乗り合わせていたの、マーズ・グラディウス・ハザード?」

 エリスがこの場にいる誰もが思っている疑問を本人を前にして口にする。彼は紛れも無く火星最高の権力者であり、彼が黒と言えば白すらも黒と言わざるおえないほどの実権を握っているのにも関わらず物怖じしない物腰は、神をも恐れぬ大胆さであった。

「これでも立場上、常に生命を狙われている身なんでね。秘密裏に木星まで行ければいいという意見に耳を貸した結果だよ」
「わざわざ、田舎のリビュアに来てまでそんなことするなんて物好きなのね」
「その方が安全だとも聞いてね」

 マーズは苦笑いして答える。その姿は、人のいいおじさんという印象を受け、とても権力者には見えなかった。

「しかし……彼らにこんな意図があったとまでは予想はいかなかったけどね」
「生命を狙っていたのは、そいつらだったって話かあ!」

 物笑いの種を見つけたとばかりにザイアスは笑いながら言う。

「そうなるな……」

 マーズはそう言って極めて真剣な面持ちでも、もはや物言わぬ死体と化したヒトモドキに目をやる。

「頃合いを見て、こいつらを放して私を襲わせる。あわよくば私を亡き者にすることができるとふんだのだろう」
「頃合いってのはアステロイドベルトに入り、俺達の標的になる時だったってわけか」
「危うく君らはマーズ殺しの濡れ衣を着せられるところだったというわけか」
「大した連中だぜ、あんたの側近どもはあ!」
「君なんかは部下達に慕われてうらやましい限りだ」
「世辞なんていらねえぜえ! ガハハハ!」

 ザイアスは豪快に笑う。

「しかし、これだけのモノが出てくるとなると、なおさら穏やかではすまないだろう」
「んでよお、こいつらは何なんだ? 火星にはこんな生物がいるのかえ?」
「火星のイメージを悪くするだけだね、こんなのがいたんじゃ」
「それもそうか」
「いたとしても、木星に持ち込むはずがなかろう?」
「それもそうだ」

 何十年来かの友人かのようなやり取りをする二人。本当につい先程までには命のやり取りをしていたとは思えないものだった。

「じゃあ、この怪物の出どころはわからないっていうの?」

 エリスはそこへ口を挟む。

「それはお嬢ちゃんの方が知っていそうだと思うけどね」

 エリスは言葉を詰まらせる。何故マーズがそんな事を口にしたのか、こちらの心境を見透かしているのか。やはり、大物となるとその言動は一味も二味も違ってくる。そんな風格が彼に滲み出てきていると感じた。

「フォトライド・グレーズ……この名前を知らないとは言わせないわ」
「先代のマーズを懐柔した男だ。知らぬわけがあるまい」
「彼がこの積み荷に関与していた……そうとしか考えられないわ」
「なるほど」

 マーズは納得する。

「それならば議会の年寄り連中も関わってるかもしれない……かなり根深いな」
「私からしてみればあなたも年寄りに見えるけど」
「そりゃ参ったね……まだまだ若いつもりなんだけど」

 苦笑いしてマーズは頭を抱えて答える。
 本当に顔がコロコロ変わる。だけど、笑みだけは崩さないのは年長者としての威厳なのかもしれない。

「まあ、原因を追求するのは火星に帰ってするべきか。動かぬ証拠もあることだしな」
「おいおい、持ち帰れると思うなよ。こいつは重要なサンプルってやつだからな」

 ザイアスの一言で、一転して火花が散りかねない険悪なモノとなった。

『マーズ様、緊急事態であります』

 その雰囲気を切り裂くように女性アナウンスが流れる。

『先程の戦闘行為により、メインエンジンを破損した模様で、このままでは木星にまでたどり着けないでしょう』
「あちゃ~、やっちまったな」

 ザイアスは愉快げに笑う。

「困ったものだ……このままでは木星の連合会議に間に合わないかもしれない……」
「そいつは困りものだなあ!」

 ザイアスは他人の不幸を笑いながらその場を去ろうとした。

「マーズ様、心配なさらずともよろしいですよ」

 そこへミリアが不意に現れてマーズへ礼儀正しく進言する。

「君は……? 何かいい考えがあるというのかね?」
「はい」

 ミリアはスカートの裾を上げて一礼してから言う。

「船が動かないのなら、動く船を手に入れればいいのですよ」
「しかし、そんな船がどこに?」

 ミリアはニコリと妖しく笑う。

「船に乗り込んできた海賊の船があるじゃないですか」
「なるほど! 船を奪い取ればよいのだな」
「そういうことです」

 背中を向けて去ろうとするザイアスは身の危険を感じて振り返る。

「おいおい、とんでもないこと考える嬢ちゃんだなあ。海賊から船を奪い取るなんて普通考えねえぞ」
「海賊にお褒めにあずかり光栄です」
「……褒めたつもりはねえが、気に入ったぜえ! お嬢ちゃん達なら乗せてやってもいい!」
「本当ですか?」
「海賊は嘘をつかねえ!」
「ありがとうございます」

 ミリアは深々と頭を下げる。こういうところはさすがにウエイトレスらしく、きちんとした礼であった。

「だが、マーズ! お前を乗せるには条件がある」
「条件とな?」
「俺達の事を公表しないってことだ。知られると厄介なもんでな」
「ふむ……仕方がない。連合会議に欠席となれば火星の沽券に関わる。背に腹はかえられん」
「そうとなりゃ、乗り込むぞ! 俺についてこい!」

 ザイアスはそう仕切って、マーズとともに貨物室を出ていく。
 エリスとミリアは、そこら中に散らばったヒトモドキの死体を一つ一つ確認しながら出口へと向かった。



 貨物室から出てしばらく歩くと転送室についた。転送室には真空間固着装置があった。簡単に言えば一定の方向に向かって空気の膜を持った実体のないパイプを形成する装置であった。宇宙空間といえども人はこの装置で形成されたパイプの中だけであれば十分に活動できるのだ。
 それを使って、ザイアス達の海賊船に乗り込むこととなった。

「方向転換、支障無し……目標座標、固定……感度良好……」

 技師がコンソールを操作しながら装置に故障がないことを報告していく。

「問題はなさそうだな」
 マーズが技師に声をかける。

「は、はい、いつでもやれます」
 技師はマーズを前にして緊張して声が上ずった。

「では、やってくれたまえ」
「りょ、了解です!」

 技師のその返事と共に、荒々しい作動音が室内に鳴り響く。

「フィールド形成、パイプコネクト、完了……!」

 技師が誇らしくそう宣言すると、ハッチが開き、宇宙空間がそこに広がっていた。

「あれで出ても大丈夫なの?」

 エリスは不安げに呟いた。
 パイプと呼ばれたそれは気体であり、なんだか頼りないものに見えて仕方が無かった。
 エリスはいつも宇宙空間へ出るときは宇宙服を着込んで、準備を万端にしてから出るのに対して、今回は丸腰だ。だからこそ不安にかられる。

「大丈夫ですよ、装置が不十分ならここにいる私達はもう無事じゃありませんから」
「あ、そうか……じゃあ、安心ね」

 ミリアが言ったように、もう宇宙空間へと出れるハッチは開いているのだ。もし装置が作動していなければここも既に真空になっており、自分達も無事ではすまない。だが、実際はそうなっていない。つまり、装置は正常に作動しているということだ。
 まずザイアスがハッチから宇宙空間【そと】へ出て行っていた。
 次いでマーズが出て行く。直前に技師が「お気をつけて」と言葉を送ったのを彼は笑顔で返した。

「じゃあ、行ってみるか」

 ダイチはそう行ってあっさりと足を踏み出した。
 ポッドで宇宙空間に出たから何も知らないのか、何の躊躇いもなく彼は足を踏み出した。怖いもの知らず、それとも地球人はこういった気質なのかとエリスは密かに疑問に思った。
 ともかく、もう三人も出ているためにさすがに不安になることはなかった。
 最後にエリスとミリアが外に出る。中はほぼ無重力であり、足にちょっとでも力を入れると、飛んでいってしまいそうなそんな危うさがあり、いっそのこと飛んでしまえばそれはさぞ素敵なことではないかと思えるほどわずらしかった。
 ただ装置でできたパイプは気体であるためか、透明でいつもガラス越しで見える宇宙空間の光景が直接目に焼きついてくる。
 それは神秘的であり、自分が星の海の一部になり、宇宙に煌めく一等星になれたようで心地よかった。宇宙服を脱いで飛び出したいという願いが叶った気分だ。
 しかし、それもあっという間のことで距離もさほど離れていない場所にあった海賊船と称する宇宙船についたことで終わった。
 キャプテンが帰ったことがわかったのか、ハッチが開き、招き入れられた。

「おかえりなさい、キャプテン!」
 船員一同が一礼する。

「おう、さっそく出航するぞ。準備はいいか?」
「いつでもよろしいですよ」
 それを聞いてザイアスは豪快にマントをたなびかせ、言う。
「よおし、そいじゃあブリッジに上がるとするかあ!」



 旅客機よりも広くとってある廊下は、ダイチ達3人が並んでも快適に歩ける。
 壁を見ると海賊の誰かが描いたのか、荒々しいペイントがあり、「いい趣味ですわね」とミリアはコメントした。
 「そうなのか」と内心ダイチは首をかしげた。海賊旗を描く練習でもしていたのか、髑髏を筆頭に骨のデザインばかり目について、ダイチの美的センスからしてそれは「いい趣味」とは言い難いものだった。
 そんな廊下を歩いてブリッジに着くとやはりというか、なんというか遠目からでもはっきりわかる迫力ある髑髏に、交差させた骨。間違いなく伝え聞いた海賊旗がそこにあった。それを見てダイチは思わず呟いた。

「まさに海賊船っていった感じだな」
「おう、わかるか!」

 ザイアスがその呟きを聞いて、騒がしい声を上げる。

「え、いや……」

 ダイチはその声に圧倒されて、はっきりと言えず、ザイアスは余計に声を張り上げる。

「こいつは、餞別に仲間からもらったものでなあ! いいセンスしているから、このメインブリッジに貼らせてもらってるんだ!」
「へえ、そうなんですか……」
「そしたらあいつ、調子に乗って壁にまでペイントしやがってな」

 その話を聞いて、目を輝かせたのはダイチではなかった。

「まあ、素敵な仲間なんですね」
 ミリアは両の手を合わせてザイアスを見上げる。

「おうよ! 嬢ちゃんにわかってもらえるなんて嬉しいぜ!」

 どうやら二人は意気投合したようだ。

「ミリアってああいうのが好きなのか?」

 ダイチは小声でエリスに訊く。
「ええ、悪趣味だと思うんだけどね……好きらしいのよ」

 エリスは呆れ顔で返す。そうしているうちに、ザイアスとミリアの会話は弾む。

「ああなるとキャプテン、しばらく止まらないんだよな」

 コンソールに頬杖ついている男がぼやいている。

「悪かったな、迷惑かけたみたいで」
「いや、気にしてないさ」

 男は愛想のいい顔してこちらを向いてくる。

「あの子じゃなかったら他の誰かにそれをやるんだろうから結局一緒なのさ」

 慣れているよと言わんばかりに苦笑する。

「だけど、キャプテンと話が合う女の子なんて珍しいな。ああ、俺リピート」
 急な自己紹介だったため、一瞬キョトンとしたが、すぐに落ち着く。相手がしてきたのなら、自分もするのが当然の行為。多分これはどこへ行っても変わらないことだろう。

「俺はダイチ」
「エリスよ。んで、あっちの子がミリアよ」

 テンポの良く自己紹介して、ついでにエリスはミリアまで紹介する。

「ところで、この船に通信設備の整った場所って無いかしら?」

 エリスは自己紹介を終えた後の話題をいきなり切り出した。

「ああ、それならここにあるよ」

 リピートはあっさりと答える。

「本当に? じゃあ、ちょっと使っていい?」

 エリスはリピートの座っている椅子の背もたれへと身を乗り出して訊く。

「ああ、構わな……」
「おい、リピート!」

 声を張り上げて呼びかけられたその声で会話が中断させられる。

「出航するぞ! すぐに計測しろ!」
「はいはい」

 簡潔にリピートは返事をして、モニターへと目を映す。

「悪いけど、通信を使いたかったら後にしてくれ」
 それを聞いて、エリスはため息一つついた。
「……仕方ないわね」



 その後、マーズとザイアスがブリッジでこれからのことを話し続けた。
 なんでもこの船をそのまま木星に直行させるわけにはいかないらしい。それには海賊船を堂々と宇宙港に入港なんて出来る訳がないというもっともらしい言い分があった。
 しかしそれでは話と違う、とマーズは食い下がった。もちろん、ザイアスも一度言ったことを取り消すなんて海賊のプライドがどうのこうのと、とにかく木星まで送り届けないわけにはいかないと意地になっているのは端から見ているダイチやエリスにも十分すぎるほど伝わってきた。
 そこでザイアスが提案したのは旅客機の修理であった。破損しているのはエンジンだけだったため、修理するのにはそれほど時間がかからないらしいので拠点にまで旅客機を運ぶことになった。
 それで改めて木星に向かう。向こう側の宇宙港にはエンジンのトラブルだったとマーズが話をつけ、あのヒトモドキを保管させる。火星のトップだけあって、木星側にいってもその威厳は行使できるようだ。
 「さすがはマーズね」とエリスは手放しで賞賛する。
 話がまとまったことで、今海賊達の拠点に向かっている最中であった。
 ザイアスとマーズは何やら話し合っているようで、ダイチからでは聞き取れなかった。
 ダイチ達はいつ通信ができるようになるのかとリピートの背後にまとまっていた。
「もう少し待ってくれないか?」とリピートは一応返事をされた。
 エリスは腕を組んで待ちぼうけをくった少女のようであったが、可愛いとは無縁の仕草に見えた。

「よお」

 そんな彼女に声をかけてくる輩がいた。
 船の中で会ったがたいのいい男・トップと背の高い男・ターンであった。

「何? またぶっ飛ばされたいの?」

 物々しい対応であったが、海賊相手ならそれぐらいがちょうどいいと思ってのことだった。

「いやいや、そんなつもりじゃないって」

 がたいのいい男は両手を出して慌てる。見た目よりも気が小さいように見える。

「ただ、ちょいと挨拶でもと思ってな」
「挨拶?」

 ターンは、長い腕を伸ばす。

「さっきは悪かったね」
「別に悪いと思っていないわ、こっちだって遠慮無しだったから」
「それはそうだな」

 ターンは伸ばした腕をもう肩方の手でさする。エリスから受けた攻撃がまだ痛むようだ。

「ターン・デッキだ」
「トップ・スクリーン、一つよろしくな」
「ええ、よろしく」

 そうして、エリスとトップは握手する。

「しかし、あんた腕っ節つええんだな。性格といい、海賊に向いているんじゃねえか?」

 トップが言ったことに、内心ダイチは同意する。
 というより、コンテナの中身を確認するために、旅客機に侵入するなんて明らかにその筋の方に片足突っ込んでいると言わざるおえない。

「考えたことないわね。そもそも海賊だって噂でしか聞いたことなかったし」
「むむ、噂程度しか知れ渡ってないか」

 トップは何やら髭を触りながら物思いにふける。

「どうして海賊行為なんてなさってるんですか?」

 ミリアが核心に触れるような勢いで訊く。それも遠慮も無しに。

「――生きていくためさ」
 トップは即答する。
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